トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

またまた断水!

2015-04-30 | 水辺環境の保全
 ようやく通水復旧させて4日目の日、断水していた。前日には水量が減少していたし降雨もなかったからバルブを閉められてかと丸ハンドルと念のためキャンプ用の小スコップを携行し現場についてびっくりした。導水管から集水桝までの4mほどの水路が土砂で埋まっている。これによって水はオーバーフローして流出していた。
 小スコップを携行していたのがせめてもの幸いで、集水桝を掘りだし水路を掘りだし、導水管の上部も掘りだして通水させた。原因は崩壊土砂の上を流して根などで崩れなかった段差の土砂が流れ出してしまった事による。水流で浸食崩壊は続くのは必至だし、そのたびに掘りださねばならないのが明白になった。
 集水桝の前で砂溜まりを築けば浚渫の回数を減らせるだろうが、もういい加減に水辺の始末は終わりにしたい…。そうもいかないのも重々承知。「またまた」は「たまたま」な事ではないのである。
  完全に埋没      水が戻った
 

今日のトンボ「クロスジギンヤンマの羽化」

2015-04-30 | 小父のお隣さん
 カサスゲの間でクロスジギンヤンマの羽化が始まった。初見日から数日だが抜け殻は10体以上も採集できた。産卵繁殖に適した環境は当然あるようで、明るい泥水池より暗くて雨水だけの水溜り三日月池がご愛顧いただいている場所である。
 
  羽化直後       もうすぐ飛べる

ヤマカガシ初見日

2015-04-29 | 小父のお隣さん
 水見回りの途中、トンボ池の水際草むらで動く感じがした。トカゲほど早くなかったから「蛇!」と感じて草を丁寧にかき分けたら姿が見えた。赤い斑点が毒々しくて「ヤマカガシ」とすぐにわかったが、さてどうしよう。
 動かずにいるがこれ以上あからさまにするとまた移動してしまいそうだし、毒蛇だから素手で掴むのも気後れする。噛みつかれても口の中まで指は入らないから首を押さえて頭部を撮った。幼体時には首に黄色い帯があったのだっけとシーズン初めには記憶があやふやである。今季、蛇類の初見はヤマカガシからだ。
               

シュレーゲルアオガエルの交尾

2015-04-29 | 小父のお隣さん
 半月前頃までのシュレーゲルアオガエルの体色は暗緑色だったが、この頃の個体は明るい黄緑色を呈している。当然ながら小生は理由を知らない。
 上の池で「シュレーゲルアオガエルの交尾態がみられる」と教えてくれたのは愛好家のS氏だ。作業を中断し上の池に行って撮影した。シュレーゲルアオガエルの交尾は初めて見る。当たり前と言えば当たり前なのだがヒキガエルやモリアオガエルの交尾と何ら変わらない。とは思ってもわざわざ交尾を見に出向く酔狂さは変態に近いのだろうか。もう「出歯亀」なんて通じなくなって「カミツキガメと思われる当世だ。
 法面の苔の上にいたのだが眺めていたら後ずさりして水中に半分沈んでしまった。個人曰く「蛙の艶事を邪魔する奴は水に溺れて死んじまえ」とか…。耄碌は進む。

送水復旧作業

2015-04-29 | 今日は真面目に
  最初の継ぎ手部➡  ポンプの準備➡  圧注試行
 定例会前に実施する予定だった復旧作業が雨天で延び定例会活動日と重なった。春のイベント隊と別れ送水復旧に取り組む。
 送水管1本目の途中で詰まっているのは判明していたから最初の継ぎ手を外す。当たり前だが吐水してこない。エンジンポンプで集水桝の吸水口へ水を圧送して通水させようと試みるが僅かに通水しては止水するの繰り返しだった。それでも土砂崩れでパイプの破損はなかったと思えて更に圧力をかけ続ける。
 外した継ぎ手から10m程度は埋もれておらず、やけくそで管を蹴飛ばしたり叩き落としたりし揺さぶりをかけたら反応音があった。その個所は空気抜き弁の場所だ。空気抜き弁を取り付けるために継ぎ手が入っているが、ここで土砂が詰まっていたようだった。
 更にショックを加えていたら突然水が噴き出して「大成功」。水が澄むのを待ち管を接続し更に先に圧送した。確認のため途中の排砂バルブを開けたが圧力の掛かった水が噴き出してくれる。「もう大丈夫」とケータイで圧送停止を伝え吐水口まで確認に行った。泥水は既に吐出した後で、澄んだ水が出ている。これで当分は泥水池の干上がりは無いだろう。降雨があれば集水桝まで出向き、清掃と集水路の補修は必須だが通水してくれていればお安い御用である。吐水量は毎分18リットルでほぼ平常値だった。
 通水成功➡  排砂バルブ部➡  最終吐水部

送水復旧、次善の策

2015-04-28 | 水辺環境の保全
 取水升からの送水管が埋まっていて最初の1本から通水していない。崩れた土砂の圧力で潰れた可能性もあるのだがポンプで水を圧送し復旧を試みるためにパイプを埋めた土砂と倒木を処理せねばならない。事前の準備として倒木だけ処理し作業しやすいようにした。
 取水升から40m離れて最初の継手があり、ここにポンプを接続し水を逆走させ通水を確認する段取りだ。掘り出せば取水升に取り付けたバルブを外せて好都合なのだけれど、スコップで掘り下げるには土砂の量が多すぎる。ここは次善の策で行うしかない。
 作業前  ➡   作業後

カエルツボカビ症では無かった!

2015-04-28 | 小父のお隣さん
 上の池の吐水落ち口のプールに2体の蛙が沈んでいた。大きい1体は表面が白くカビに覆われて種類は判明しない。小さい個体はタゴガエルだった。
 水から引き上げて観察する。小さい個体の片足は骨折して腹部に大きな傷がある。これが致命傷になっただろう。大きい個体は水をかけてカビを洗ったら表皮が出てきた。緑色をしていてまだ滑らかさを保っている。数年前に周知案内があった「ツボカビ症」とは異なる皮膚の様子だ。この個体の死因は不明だけれど2体ともツボカビ症では無いと言って良いだろう。
 腹部を損傷した個体はカラスやサギ等の鳥類による損傷に思える。カラスがシュレーゲルアオガエルの鳴き声を頼りに捕獲する場面は度々目撃しているから、タゴガエルも同じ理由と思う。ツボカビ症ではなくて良かった。事後、資料検索したら「日本の両生類には抗体があった」の記載。ドットンパラリン、鍋の底ガーラガラっ!。

生育不良に客土

2015-04-27 | 蝶の食草園
 フイールドに定植したキジョランの生育が不良だ。既に5~6年は経過しているのに背丈は1尺程度のままである。庭の1本は70㎝程になったが生育は不良としか言えない。理由や原因を考えても土壌環境によるものとしか思えないので、今回、崩壊地から土を運び客土した。
 自生地では腐植土層のある場所で育っていると聞くが、客土に腐植土を使えないのが困る。周囲より腐植質の多い土を入れると日を於かず猪の掘り返し被害に必ず遭ってしまうのだ。ポット苗を定植すると用土に腐葉土が入っている事で必ず掘り返される。そんなことで腐植質の豊かな客土が出来ない。それでも田圃跡地の粘土質土壌より歓迎されると考えたい。

アカガエル?タゴガエル?

2015-04-27 | 小父のお隣さん
 アカガエルと思った。単純に嬉しくて写真撮影をしたがネット検索して混乱する。「アカガエルかタゴガエルか?」。フイールドにニホンアカガエルもトノサマガエルも生息していないとされてきたが復活してほしいカエルでもあったからだ。
 何時もの通り、図鑑照合やネット検索して迷宮入りだ。周知や伝達をする訳でないから間違っていても実害はないけれど正しく知るのも結構大変なことである。自分で撮影し確認してもらったアルバムと照合したら「タゴガエル」だった。ホントはアカガエルであって欲しかったのに…。
  背面像    側面    頭部

今日のトンボ「シオカラトンボ♂」初見

2015-04-26 | 小父のお隣さん
 シオカラトンボ♂が出た。♀に遅れる事、数日だったが「シオヤトンボ」を教えてもらってからは簡単に「シオカラトンボ」と言いにくい。小生の認識眼ではパッと見て判別出来ないのだ。午前の出会いでは撮影させてもらえず、帰宅前の巡回でようやく撮影出来た。確認はたまたま観察に見えたS氏もシオカラトンボと言ったから大丈夫だろう。

水系が一体でない…

2015-04-26 | 感じるままの回り道
 フイールドに出勤?すれば最初に水見回りをする。漏水孔がないか、水の流下は正常かなどが確認の対象だが、この頃はトンボの発生が楽しみになってきた。見回りし漏水孔があっても担当範囲でない部分には当然至極、着手しにくいものだ。小さい穴だとスコップでちょこっと済ます場合もあるが写真のように腕が入るほどになりも崩れ修復を要するまでに破壊が進むと手を出しにくい。
 畦が多いと漏水だけでなくイノシシの被害もあるから、この畦は撤去し田圃を統合、余った土で残りの堤を太らせる提案をしてみたけれど良い返事はなかった。それならそれで水回りを切らさず漏水防止を心がけて欲しいのだが考え方や行動基準の相違はどうにもならない。
 小生が手入れしている泥水池の下流なら問題ないが、水系の上部なだけに構造崩壊は下流域の被害を増大させる。保全活動と言っても金太郎飴ではないし、いくつかのグループが接している部分は一体としての対応は難しいのが現実である。
   水落ち口の漏水孔と浸食     畔の漏水孔、法面は崩壊している

*仰げば遠し

2015-04-26 | 温故痴新
   恋人か拭い駆け抜く跨線橋
         幾人かしぐれかけぬく勢田の橋   草丈

   入梅や金賭けもめる大相撲
         入梅や蟹かけ歩く大座敷       一茶
 
   逆しまは何時も殺気の怒り顔
         笠島はいづこ五月のぬかり道     芭蕉

   たんだすめ住んだ都は虚仮の窟
         たんだすめ住めば都のけふの月   芭蕉

クロスジギンヤンマ初見日

2015-04-25 | 小父のお隣さん
 クロスジギンヤンマが飛翔した。飛翔していては撮影は出来ない。昼前にもう一度巡回したけれど姿はなかった。カワトンボとオオシオカラトンボ♀だけだった。

飢餓の道

2015-04-25 | 感じるままの回り道
 庭の草取りをしていてスッと伸びたウマノスズクサを見つけた。2円切手程の大きさしかない葉が2枚の蔓だ。葉の付き方で葉裏が見え、そこにジャコウアゲハの卵が密集している。これから育つ蔓草と言えど、孵化までの時間内に伸びる量はしれている。付ける葉の量も終齢幼虫になるまで保証はされない環境になってしまった。
 葉数に余裕のある株に移すのは毎年の恒例だけれど、結局は食い尽くして行方不明になる幼虫も出る。食べるのにも事欠く生活では今年も里子に出さねばならない。自動福祉である…。

**河原の石積み

2015-04-25 | 勢子、雨毒に侵されて呻く
  会費取り講釈しつつ連れ荒らす後の修復ただ手弁当
  コツコツと原風景の豊かさを築けば増える野荒しの人
  景観の植生として増やしても山菜あるよと人は盗るなり
  田圃かい水辺築けば口々に寄る人は言うもったいないと
  野荒氏や山荒氏らの常套句ここは県地で俺は県民
  野荒しをする人々の心魂にテロリストへの赤い糸観る