トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

この形♡♡♡!

2024-09-19 | 小父のお隣さん

 S先生等が呼び止めるので寄ってみた。アワブキの葉の上に鳥の糞が見えたのだが幾何形に見える。糞はこんな形にならないなあ、と思いつつカメラを出したのだがSさんが既にググっていて名前まで判明していた。小生も聞いていたのだが帰路の車両の中では思い出せなくなっている。最初は発見者の苗字らしい音だったのだがまあ、再見出来る蜘蛛でもないし記憶してもしょうもないかも。

 実は小生、このタイプの威嚇姿勢が大好物なのである。普段は、と言うより稀に緑色のハナグモちゃーんに出会うと結膜炎似のお目目ピンク色、瞳孔ハート型にして見入ってしまう。でもさすがにこのタイプは「ウンコ!」が第一印象だったからそこまでには至らないのだが近接撮影を試みている間に威嚇姿勢を取られてしまった。そうなると第一印象とっかえ!。素敵かわゆい、今日も幸せ、報恩感謝‼。

 まあ、それはそれとしてS先生に質問し忘れたのだけれど蜘蛛の下側、葉の表面に広範囲に細い糸が敷かれている、写真には一部が見えるが名刺の半分くらいの広さだった。何のための糸なのか分からないのだが理由はきっとあるはず。寝床か巣床か座敷のつもりか・・・。「おいでやす京都」川床ならぬ葉床とでも思っておこう。

     


二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「ルリタテハの幼虫様はおどろおどろし」

2024-09-15 | 小父のお隣さん

 庭のホトトギスの葉が無くなって茎だけになっている「やったね!」と思わずにはいられない。通常なら、いいえ一般的になら「殺虫剤、殺虫剤!」と慌てふためき「気持ち悪っ!」とブシューとやるのだろうが孤爺は「パチリ」とやって後は無関心である。ホトトギスは元々フイールド由来だし自給率30%程度のわが国では自給率を上げるのは国家的命題なのである。一方でそれに携わるお歴々は女給率アップや裏金率アップ、はてまた隠れ歳費率アップしか関心を持たないのであるからして「君子は政に携わらず」と喝破した師はさすがである。しかし、それを鏡として公僕として勤めない輩は情けないに尽きるのだが、道理から言えば「類は友を呼ぶ」のであるしルリタテハはホトトギスに産卵するのであった。

 庭で普段見られるチョウはヤマトシジミは通年いて産卵するのはルリタテハ、ジャコウアゲハ、キアゲハ、柑橘では真っ黒の判断できないアゲハが来る。招かざる客はツバキに来るドクガであるけれど、どういう訳かここ数年は産卵していない。これからフジバカマが開花すればアサギマダラの飛来も期待できようけれど、今夏の余りにも暑い日々はフジバカマの成長を阻害して貧弱のままである。さーて、どうなるかなあ。


昆虫スコイぜ!二点位置流れ「ジャコウアゲハが変だ!」

2024-09-07 | 小父のお隣さん

 昨季は皆無だったジャコウアゲハの発生がぽつぽつと見られる。実成りが悪く単なるグリーンカーテンと化したニガウリの葉陰にお菊虫がぶら下がっていたのは承知していたが普段見かけるサイズより小さくて腹部が変色めいて見えていたから死体と思い込み気にも留めなかったのだった。それがこの日の早朝、網戸越しに動くのが視野の端にあり視点を動かしたら羽化したジャコウアゲハが飛び立つ寸前だったのだ。経験則からこの時間に飛び立つ個体はまずいなくて「遅い時間」なのである。

 カメラを取りに行く隙も無く飛び去ったのだが翅に違和感を感じ追視していたら数メートル先のキャットテールの上に降りた。目を凝らして確認すれば右の下翅が裂けている。この状態は羽化途上のトラブルなのか蛹の中でのトラブルなのかは知る術も無いけれど、いくばくも飛翔できないうちに力尽きるか捕捉されるかどっちかの運命なのは理解できた。

      

 その後、自宅を出る段にニガウリの床にもう一頭が見えたので「戻ったのか⁉」と思いきや別の個体のように見える。これも後ろ翅が異常に見えている。同じ日に羽化したのだから同じ親からの個体とも思うと遺伝的な問題があったのかどうか…。昨年今年とジャコウアゲハの飛来が極端に減った事と関係あるのだろうか小生には判るはずも無いのだが、少々怪談調にも思えたものの涼しくはない真夏日が続く。

     


今日のトンボ「オニヤンマの産卵」

2024-09-05 | 小父のお隣さん

 水源地の沢では飛翔するトンボの種類は少なく台風10号の後始末に連日通っているのだが、今の処パトロールしているオニヤンマしか視認できていない。春先だとダビドサナエなどが初見出来る流域であるけれど数年前の大規模奔流の後から支流の沢や里の母川で発生する種類は姿を見せなくなった。まあ、それだけ全てを流し埋め去ったと言う事だろう。その時に河床は1mほど上昇し、今回の豪雨で更に1mも河床が上がった結果、河床沢幅も広がって災の河原になってしまった。

 今日も真夏日の予報なので、一旦涼しさを味わった孤爺としては直射下で土木作業は耐えられない。故に朝6時過ぎから作業をしていたのだけれど水路に添ってオニヤンマのパトロールは続いている。小生がパトロール線上に立ちはだかっていてもほとんど意に介せず胸の高さで通り過ぎていくのを見ていると「存在が無い」存在なのだと知らしめてくれるのである。まあ、好意的解釈をすれば「害意無し!」としているとも思うけれど少年時代のように「オニヤンマだ!とっ捕まえよう・・・」なんて発心は全く無いのも事実である。

 さて、前置きが長くなったが話題はパトロールではなく産卵である。段差工の丸太が流されゴミだまりに溜まっているのを回収し再び活用しようと奮闘努力している横で産卵を始めたのだ。こうなると孤爺の集中力は途切れ散乱する。早速、カメラを取り出して数枚撮影した。体軸を垂直にし上下運動の産卵なのでタフカメラでは捉えきれるかどうか心配だったのだがPCで再生してみると大きくボケる事無く写っていた。今日の作業も辛い作業だったのだが、こんな一場面で生き返った気がするのだった。しかし夕方のプール行きは気が進まない。連日の水源地作業で身体は「草臥れた・・・」感満載になってしまい、明日の水源地作業は休まねばならないだろう。

     


昆虫スコイぜ!二点位置流れ「衣装は二種類」

2024-08-30 | 小父のお隣さん

 30日午前2時半、台風10号の影響で24時間雨量が300mmを記録し次の24時間で300mmの予報が出ている。この300mmの降雨量で水源地は悲惨な状態になってフイールドへの送水も止まっているのが予想されるし、最低部の排砂バルブがある崖は崩壊している可能性も高い。と心配したところでどうにもならないしフイールド環境は好むと好まざるまえと日夜止まることなくエントロピーの増大が進むのである。かくして孤爺の活動は「灯篭に千枚通し」程度なのであった。

 さて鼠の額程度の庭にウマノスズクサが繁殖しているのだが、昨年あたりから産卵に飛来する親蝶が少なくなってウマノスズクサの繁茂振りが一段と増した。だから整理するために少しは切り取るのだが卵や幼虫の存在は確かめて行わねばならない。先日、他の夏草が大繁茂してお化け屋敷状態になったので暑さに辟易しつつ草取りをしたのだが小さいウマノスズクサは一緒に刈り取ってしまった。フェンスに絡まっているウマノスズクサには先日、産卵行為を見ていたから葉裏を覗いたら数頭、姿があったのだ。

      

 昔々、ウマノスズクサに飛来し始めた当初の色彩はパンダカラーだけだったのに最近は茶系色が増えている。理由は知る由も無いけれどモードには流行り廃れがあるのは周知の事実だ。虫とも言えど無視できないのだろう。ましてや「お菊虫」とか「ジャコウアゲハ」とか江戸娘や香料の名が冠せられているのだもの。昆虫界で蛹や成虫で色違いはさして珍しくは無いのだと思っているけれど小生的にはパンダカラーが好きである。葉裏を探していて「へーッ」と思ったのは抜け殻を見つけたからだ。通常、ジャコウアゲハの幼虫が蛹になる場所は人工物を好むらしく遠征する習性がある。食草の中で蛹になり羽化した痕は初めて見た事だ。それにつけても大人気だったあの番組、再開して欲しいなあ…。再開しない側が情けない・意気地なしである。国家を担う人物を出鱈目のうのうとさせているのに、卑屈であろう。

     


こんなところにポツンと一匹

2024-08-28 | 小父のお隣さん

 先日の事、前日から未明にかけ200mmを越える豪雨となったのだが、これは観測地点の数値で小生の居住地域での心証はそんなに降ったと思えず早朝の避難を呼びかける同報無線にびっくりしたのだったがしゃっくりは出てはいなかったので役立つはずも無し。雨量を考慮するとフイールドの水見回りを行いたかったものの雲行きが怪しいし降雨の予報もあったので降られても逃げやすい庭の夏草を削る事にしたのだった。

 まずは玄関前に電気蚊取りをセットし携帯用蚊取り線香も二つ用意しひとつはベルトに装着だ。でなんとかほどほどに草抜きを終え玄関に入ろうとしたら動く何かが目に留まった。それは2cmほどのカエルの幼体だったのだが「何で⁉」が正直な印象だった。今期はニホンアマガエルの鳴き声さえしなくてそれはそれで良いのだけれど発見したカエルはニホンアマガエルではない。ヌマガエルかツチガエルに似ているのだが近所に水場も無い住宅地の中である。庭の池で発生したと言う事は考えられるけれどたった一匹しか目に止まらなかったのも奇怪である。

 宅地4軒ほど離れてN川があるが常時流れがある川でも無し、カジカガエルは繁殖していても他のカエルの存在は知らないのだ。カジカガエルの幼体が山に入る頃なので、その迷子カエルかとも一瞬は思ったけれど皮膚の状態から否定できるだろう。恐らくこの蛙だと思うのだが玄関わきに苔三尊として水盤に生けた時期に水盤内にいたのを見ている。その折は15mm程度だった。この猛暑の中、生きながらえていたのだから丈夫なカエルなのだろう。それにしても近くに池があるのに池から離れた玄関付近にウロウロしているのは何故だろうか?。これで今夜も眠れない・・・。


取水地のカジカガエル

2024-08-15 | 小父のお隣さん

 一週間に5日も取水地詣でをせねばならず強制排砂も強制通水も行って「何でこんな熱中症警戒アラート出ずっぱりの中、命を掛けねばならないのか⁉」と自問したのだが痔門が汗の為、ムズムズするだけで回答は出ず自前だった、が出るものは良く出ている日々なのである。あのーびろうなお話ではなく汗の事ですよ。自問しなくても回答は平易だ「水守せねば水域生物の命は存在しなくなる。ひいては食物連鎖が成り立たない」と極めて単純明快だ。

 さて、糞暑くなるだけなので涼やかな話題をひとつ。強制排砂の作業中、玉石の上に目か行ったのだが鬼太郎パパでなく、そこにいたのはカジカガエルだった。この沢にカジカガエルが生息しているのは何回か個体を見ているので知ってはいたが姿を見るのは年に1回も無い貴重な出会いなのである。カメラを構えつつ近づきながら何枚か撮影した。アップした写真は「これでいいか!」と久しぶりに満足した写真になった。

 まあ、この一週間、糞暑い最中にセッセッセヨイヨイヨイと作業に励んだので水神様がご褒美をくれたのであろう。ヨイヨイからも守ってくれたしオニヤンマは途切れもせず近くを往復しているしミンミンゼミは鳴き通しだし大汗は出っ放しで下着まで濡れそぼっているし、カエルの一匹くらい見せたって減るもんじゃなし、ねえ。しかし何だねえ、出水するたびに様相の変わる沢筋のどこで繁殖しているのか⁉と考えればまた眠れぬ夜になりそう。仕方が無いから精神安定のため紫蘇ジュースでも飲もう。牛乳を飲むほど子供では無いし・・・。

     


今日のトンボ「マルタンヤンマの産卵とマユタテアカネのテネラル」

2024-08-07 | 小父のお隣さん

 吐水口での流量測定を済ましてから流路に添って水域の見回りをしたのだが棚田部でマルタンヤンマの産卵個体を発見した。写真をと思う間もなくシオカラトンボの攻撃にあって飛び去ってしまった。今期の初見だとばかり思っていたのだが記録表を見ると丁度1カ月前の7月7日にS先生が視認して姿を見ていた。まあ、今期2回目の出会いだ。

 水路を通る途中でマユタテアカネのテネラルをも見たけれど止まったところが沢を隔てた高いところなのでボケないサイズで撮影したけれど、逆にスポット焦点能力が悪いタフカメラで「それとわかる解像度」だ。マルタンヤンマもマユタテアカネも発生する個体数が少ない様に感じている。勿論、密度計測なんて芸当は行わないし、この猛暑下では「時折見回り」程度のフイールドだから参考にもならないのだがギンヤンマも今期はまだ出会い無しだ。


昆虫スコイぜ!二点位置流れ「ジャコウアゲハの産卵」

2024-08-07 | 小父のお隣さん

 待ちに待っていた!と言うよりウマノスズクサの除草をしてくれる存在としてジャコウアゲハを歓待したいのだが昨季から飛来数が大減少して、当然幼虫も少なくウマノスズクサは大繁殖である。それでも今期は昨季と異なりぽつぽつと飛来して産卵をしているようで幼虫の姿は探せは途切れずに1~2頭は見いだせる。

 熱中症予防で警戒アラート発表中は自宅蟄居謹慎なので、それが幸いしてか今期二回目の産卵のために飛来したジャコウアゲハを撮影できた。ジャコウアゲハの産卵しようとしている個体は飛び方はゆったりだけれど接近者には敏感で逃げ去り易い。結局はあまり接近しないで「それと判別できる距離」での撮影で済ました。庭のあちこちにはいくつかの繁茂株があるのだが既に終齢となった幼虫も居て葉裏を探すのも暑い最中ではあるが一服の清涼剤だ。

 今の処、黒白の色彩の個体は出ておらず茶系の個体だけなのだが「どう異なるのか⁉」は全く分からない。カマキリにも緑系と茶系があるように、体色の違いは個性でしかないのかどうかまでは承知していないのだが環境要因でもなさそうだし…これで今夜も眠れない・・・。

     


イワタバコの花

2024-08-04 | 小父のお隣さん

 擁壁のイワタバコが開花したのは既に記事にしているが別の株が更に花数を多くして開花していたので再掲載する。花後に採種出来れば苔の中に採り蒔きして増殖させてみるつもりなのだがはたしてどうなるやら。イワタバコが増えても吸蜜の対象になるのかどうかは知らないけれど、通りすがりの目の保養にはなるだろう。「孤爺も山の賑わい」よりは美味しいはずだ。

     


今日のトンボ「ハグロトンボ初見」

2024-08-03 | 小父のお隣さん

 ハグロトンボはフイールドの環境では発生しない種なので初見と言ってもビジターであるから「来たか…」程度なのである。記録表を見ても今までの初見日の記録はしておらず、そもそも記録したところであんまり意味がない。今期はダビドサナエもミヤマカワトンボもマルタンヤンマも出会ってはいないのだがマルタン以外は昨年と一昨年の集中豪雨による里部の生息河川が激変した事などで発生しなかった可能性もあるのだが、発生河川のパトロールまでは小生の活動範囲ではないので確かめてはいないが恐らく流亡したのは間違いない。

 ただ、同じ環境下で発生するハグロトンボを確認できた事は現在、姿を見せないビジター種の回復の兆しとして期待はする小生である。そんなこんなで「ようこそ、ようこそ」とばかり数枚撮影したもののいつも通り使いない画像が多くてタフカメラの限界と言うか弱みを感じてしまう。

     


今日のトンボ「ヤブヤンマの産卵」

2024-08-02 | 小父のお隣さん

 自分としてはヤブヤンマのつもりで見ているトンボだ。折に触れ説明は受けていても次なる機会では確信が持てないままになっている。まあ、S先生にしてみれば「無駄な骨折り…」と思われているかもしれないが短期記憶が定着しない高齢者では諦めてもらうしかないけれど、一方で小生の感覚では「名前を憶えるより種の発生数や個体数の増加が主題」なので意識的には記銘は二次的になっている事も多分に作用しているだろう。

 さてここの処、産卵する姿をよく見かけるヤンマ型だがヤブヤンマと見ているがそろそろ現れても良いはずのマルタンヤンマがまだ未確認である。先日、上の池でオオカナダモを抜去駆除中に水面に落ちていたトンボもヤブヤンマなのだろう。産卵個体と同じく腹部末節側の黄色の帯が広いのが小生の唯一の着目点で、これで判定するには無理がある事は分かっちゃいるけど止められない。とんでもない猛暑続きのため一週間もお出かけなしなので、そろそろ見回りに行かないととんでもない事態が発生してるやも知れず、しかし最低気温が30℃直近の今日この頃では陽炙りに等しく熱中症のリスクを考慮すると萎れてしまう。

   7/24 の産卵個体     7/27 日の産卵個体

 


今日のトンボ「ミルンか?コヤマか!」

2024-07-29 | 小父のお隣さん

 水域周辺のヤブジラミやヌスビトハギ、ミズヒキなどのいわゆる「ヒッツキ虫」だけ狙って刈り刃を打ち込んでいたのだが水路の中から飛び出したのはテネラルだった。いわゆるヤンマ型なのだがやや小ぶりで最初は過去の現場の経験からハネビロエゾトンボの期待をもったものの蜘蛛の巣に絡まった個体はその特徴が無かった。そうなると種の見当は糸口が無い。帰宅して図鑑を入見ればサイズ的にはミルンヤンマかコヤマトンボに相当する。

 ミルンヤンマは今期の発生を確認していたしコヤマトンボも記録としてはあるので、となるとどちらかかの判別は絶望的だ。蜘蛛の巣に絡まった個体を「これ幸い!」と撮影し画像を確保してから助けるつもりだったが撮影が済まぬうちに飛び去られてしまったのである。とりあえず様子が判明する写真は1枚だけで、図鑑対照しても小生に判明させる素地も無く、ここは暑さでフイールドにはご無沙汰のS先生がおいでになった折りにでも尋ねるしかない。もしもコヤマトンボだったら発生の初記録になる。

     


今日のトンボ「コシアキトンボ産卵した」

2024-07-26 | 小父のお隣さん

 この日の最高気温は35℃、の予報。それでも薄曇りだからとフイールドに出かけたのだった。作業はオオカナダモの抜去・駆逐である。池を一周しながら着手コースをイメージしていたのだがコシアキトンボの連結体が飛行しているのに気が付いた。フイールドでコシアキトンボの連結体を見るのは初めてでその上、オスメスとも複数匹飛翔しておりカップルも二組確認できたのだが時間は短かった。産卵行動もお初だったのだが水面に数センチ頭をのぞかせている腐食した竹杭の近くでチョンチョンしていた行為はそうだろう。

 今までコシアキトンボの確認は一回限りが多く、今期は連日ではないにしろ何回かの視認が有ったので産卵に対する期待はあったのだ。それがたまたまオオカナダモの抜去作業の日に巡り合ったのであるから通わなければ出合いも無いのであるのは一目瞭然だ。産卵個体は少なくとも2匹はいたので来季の発生は確率が急上昇である。

 一方でオオカナダモの根絶には池を干上がらせねば難しい事も泥身に染めて理解している現在、これで上の池の干上げは選択できにくくなった。と言うのも他の水域では飛翔していないから確実に産卵したのは上の池だけなのだ。欲を言えばチョウトンボも生息して欲しいのだが確認できたのは数回で繁殖体ではないのが残念だ。チョウトンボの誘致にヒシを導入した事もあったけれど繁殖力が強く小さな水域では植生の単一化につながりかねなく駆除して今は無い。


今日のトンボ「キイトトンボの連結体」

2024-07-25 | 小父のお隣さん

  草叢が茂ってくるとキイトトンボの独断場みたいになる。あっちでもこっちでもツイツイワラワラと湧いてくるように浮かんでくる。今期はアサヒナカワトンボの出現数が少なく、ダビドサナエの出現も無かった。それでも今期のキイトトンボやアジアイトトンボなどの飛翔能力の弱いトンボが多くみられるのは嬉しい限りではあるけれど諸行無常・色即是空の展開が目前にあるのがフイールドだ。

 イトトンボの連結体は止まる時はオスが立っている様に止まる時も多いのだが下のメスが水藻などで産卵する時などはオスは掴まるな所が無いのでメスの首根っこを押さえて立っている。見方に依っては虐待とかパワハラ紛いに見えてしまうが相手はそうは思っていないのだから成立は無し。それにしてもか細い身をして何とタフなおっかさんである。