熱中症警戒アラート発令中でなくても適宜飲水は必須である。孤爺の場合は塩分タブレットに麦茶の組み合わせで必要な成分を補給するけれど野生生物ではそうはいかない。しかし現実としてどういう形で暑さに備えた給水を行うのかは見れるはずもないのだがチョウの場合は種類が限られるけれど観察できる。
アゲハ類が吸水に寄る場所は限定されていても毎年、同じ場所で吸水する訳でも無く、その選択基準は不明だけれど清明な水分を欲していないのだけは見て取れる。写真の場所は今期の寄り合い所なのだが、この日はモンキアゲハのみが10頭以上集まっていた。近年、二桁も集合するのは珍しいのである。活動を開始した頃はアゲハ類だけ6種類も寄り集まり、数も20頭を超えるのは珍しくも無かったものの近年はまず見られなくなった。樹木も大きくなり吸蜜する植生が変化した事も要因と考えているが箱庭程度の小さいフイールドでは広範囲に吸蜜用植生を維持していくのは無理がある。
同じ日、場所を異にしてアカボシゴマダラも姿を見せたが、場所は乾燥していると思える路面だった。口を見ればストロー状の先端を伸ばし路面を探っているから吸水は無理だろうが何らかの物質を摂っているのだろう。