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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

熱中症予防には吸水、吸水・・・

2025-07-15 | 小父のお隣さん

 熱中症警戒アラート発令中でなくても適宜飲水は必須である。孤爺の場合は塩分タブレットに麦茶の組み合わせで必要な成分を補給するけれど野生生物ではそうはいかない。しかし現実としてどういう形で暑さに備えた給水を行うのかは見れるはずもないのだがチョウの場合は種類が限られるけれど観察できる。

 アゲハ類が吸水に寄る場所は限定されていても毎年、同じ場所で吸水する訳でも無く、その選択基準は不明だけれど清明な水分を欲していないのだけは見て取れる。写真の場所は今期の寄り合い所なのだが、この日はモンキアゲハのみが10頭以上集まっていた。近年、二桁も集合するのは珍しいのである。活動を開始した頃はアゲハ類だけ6種類も寄り集まり、数も20頭を超えるのは珍しくも無かったものの近年はまず見られなくなった。樹木も大きくなり吸蜜する植生が変化した事も要因と考えているが箱庭程度の小さいフイールドでは広範囲に吸蜜用植生を維持していくのは無理がある。

     

 同じ日、場所を異にしてアカボシゴマダラも姿を見せたが、場所は乾燥していると思える路面だった。口を見ればストロー状の先端を伸ばし路面を探っているから吸水は無理だろうが何らかの物質を摂っているのだろう。

 


今日のトンボ「オニヤンマ初見、チョウトンボ初見」

2025-07-11 | 小父のお隣さん

 オニヤンマ初見である。ここの処、最高気温33℃前後で推移していたし発生時期としても適期であるからまあ、通常通りと言って良いだろう。オニヤンマの撮影はぶら下がってくれない限りは機会が無いので撮影できるのは秋になるだろうなあ。

 しかし、通常通りでは無かったのがチョウトンボの初見だ。繁殖種とは言えず飛来種として記録しており姿を見るのも毎年と言う状態では無かったのがこの日は棚田部で二匹が舞っていたのである。性別は判断できないけれどオス同士のアタックにも見えなく、それこそオスメスのチョウが舞っている感じに見える動きだった。近くで鮮明な写真を欲しかったのだが「孤爺の心、超知らず」であって、棚田の真ん中の茂みにしか立ち寄らずタフカメラの限界距離だ。

 二匹が同時に飛来したと考えるのが正しいのかフイールドで発生した個体と考えるのかは難しい。

 とりあえず撮影したのだが思っていたより鮮明に撮影できて初見にしては上出来だったが二匹合わせて撮影できる機会は無かったのだ。N氏が鳥の撮影に来ていて結果的に孤爺もサンコウチョウの姿を垣間見る事になった。鳴き声は近くであっても姿を探す姿勢に孤爺は欠けるし先日は奥歯を欠いてしまった・・・。歳だなあ。


今日のトンボ「オオアオイトトンボ初見」

2025-07-06 | 小父のお隣さん

 オオアオイトトンボ初見である。このトンボは翅を開いたまま止まっているから孤爺でも確固たる自信をもって同定できる種なのである。フイールドで活動を始めた頃は林内に分け入っての間伐や下草刈りなどの時でなければ出合えなかったものの、最近では周囲に植栽した樹木が育ち日陰を作るようになったことが幸いしてか割合に早くに初見となる。とは言え暑い盛りはほぼ涼しく薄暗い林内に行くようで秋も終わりころにならないと身近で見る事は稀だ。

 ヤンマ型のトンボ、恐らくヤブヤンマだと腹節の黄色から判断しているのだが運よくトンボ池2と絞り水溜まりで産卵中を見かけた。当然、カメラを向けたのだけれどデジタルズーム領域に入ると画像のピントが悪化しシャープな写真が取れた事は無い。今回も「写っている」程度の画質だった。タフカメラで撮影しているかぎりは販売員の言う通り「お薦めできません」と言う事だろう。

     


今日のトンボ「マユタテアカネ、ハグロトンボ初見。コシアキひと月振り」

2025-07-05 | 小父のお隣さん

 泥水池1の分水堰の修理に向かう途中、林道でハグロトンボ二匹に出会う。初見ではあるがフイールドにはヤゴの生息環境が整わず、里のY川流域で発生した個体である。だからY川添いを歩けば日時的にはもう少し早く初見となっただろうが飛来種であれば偶然に期待するだけである。

 上の池ではコシアキトンボ2匹が飛翔していた。6月1日に初見としたけれど、この時は撮影できなくてこの日が2回目の出会いであるけれど、やっぱり撮影できなかった。

 さて、発生したばかりなので正真正銘、初見と言えるのはマユタテアカネだろう。これは泥水池4の畔で遭遇したのだがまだ一匹だけである。作業が終わった後にスマホのアルバムに記録したいと探したが見つからなかった。残念ではあるけれど数はこれから増えるはずだ。

     


今日のトンボ「お互い様かあ…」

2025-07-01 | 小父のお隣さん

 トンボ池2の畔に立ち止っていたら頭上のヤナギから物体が落ちて来た。カサスゲの中に落ちて動いているから「何だろう⁉」と近寄ってみるとクモに捕捉されたショウジョウトンボだった。クモは巣を作らないタイプのはしりクモの仲間だろうか、割合とよく見るタイプに見えるが、そもそもクモには詳しくは無いのである。

 ショウジョウトンボはもがいているもののクモが離すはずも無し。孤爺はこれ幸いと現場の撮影をして悲劇の現場をそそくさと立ち去ったのである。大事にしているトンボ類ではあるものの食物連鎖で成り立っている生態系の出来事に介入するなど野暮の骨頂でもあるしまあ、お互い様であり狩る側も狩られる側も喰う側も喰われる側もどちらも美しいのであった。一言で「弱肉強食」とは言ってはならない命のやり取り「お互い様」で成り立っている世界である。修行中のお釈迦様に自らを火に投じ食物として献じた兎の話を思い出す。生態系保全は「食べられる事さえ子孫繁栄の一里塚」と言う矛盾に満ちて成立している世界でもあるから自転車操業・水商売を頑張らなくっちゃ・・・。

     


ギョエー、ギョギョギョ、思っていたより少なかった・・・

2025-06-30 | 小父のお隣さん

 水域の落込み部の深みにいるであろう流下魚の回収を久しぶりに行った。三カ所でクチボソ9匹だから数としては少ないけれど昨季に生まれた個体が見られたことは細々でも世代交代を行なえているという証でもある。

 ただ捕獲した場所で生まれたのかどうかは降雨増水時には激しい奔流となって流れ落ちる環境でもあるから上の池で繁殖している個体が増水に乗って流下したと考えるのが妥当だろう。そんな事で回収魚は上の池に戻したのだが、上の池自体の泥土堆積とオーバーフロー部の沈下で水位低下が著しい。池の周囲から泥上げしても水深を深くするほどにはならず早急にオーバーフロー部の改修を行わねばならない。ホント、早急に処理したい課題が山積している現状でも0.3馬力程度では耳かきで畑仕事をしているにちかいからでも粛々と行うしかないのである。山頭火に詠ませれば「歩んでも歩んでも遠い先」お粗末・・・。

     


今日のトンボ「真打も折々に様々、サラサの産卵、ヤブ、マルタン、ネギ出現」

2025-06-22 | 小父のお隣さん

 三週間ぶりにS先生とSさんが入域した。孤爺は道普請の最中で着電があったのは出会ってから気が付いたのだがどうした訳か着信音が聞こえなかった。スマホを並べて呼び出してもらったけれど音が出ない。「設定」での音量は最大になっているにも関わらずだったから理由が判らなかった。それはともかく孤爺には確かめたい二種があったのである。

6月6日に撮影した個体はサラサヤンマと判明した。孤爺が2010年に撮影して今回が3回目の撮影だったが何と「県内この地区では産卵初確認」だとの事だった。S先生曰く写真と共に昆虫同好会へ初記録の報告を行うとの事だった。偶然の出会いであって意図した事でも探索していた結果でもないがまあ、初記録の栄誉は過去何回かあっって、長期間携わっていればそういう機会もあるだろう。虫好きの人には名誉で鼻高々だろうが孤爺にとっては「産卵する環境」に重きが行く。

 一方、水面でアメンボにたかられていた個体はクロスジギンヤンマのメスと判明した。小生の図鑑対照では全く同定できなかったのだが見るべき人が見ると一発なのが不思議である。この個体も初記録と予断と偏見を持って正常性バイアス下に置いたのだが、あっけなく転覆した。姥捨て山の泥船ではさもありなん。

 さて、今日も木陰で四方山話を昼過ぎまでしてしまったのだが小生は作業中で出会えなかったトンボはネギトンボ、羽化初飛翔のマルタンヤンマ、産卵中のヤブヤンマがいる。自分で目視も出来ず撮影も出来ていないけれどSさんは撮影しているから「初見日」として良いだろう。例年よりまとまってしまったのは水域の泥浚いで水見回り省略したうえ、腰痛再発で一週間のお休みが祟ったようだ。仕方は無いけれど白黒ツートン頭頂禿げをナデナデしつつ反省致しました・・・。


バッタ類が増えてきた

2025-06-22 | 小父のお隣さん

 草叢に目をやればバッタ類が多くなった感がする。実際、分け入ってみれば大小さまざまな段階のバッタが逃げ惑う姿を晒す。孤爺は種の区別はつかないけれど大小や体色の違い位はまだ認識できている。今期目立っているのは体色の濃いバッタである。群れを成す訳ではないのだが密度は高いと言って良いだろう。

   

 名前はS先生から聞いているはずなのだが思い出せない。手元の図鑑をめくっても探し出せないままだ。ネットのバッタ図鑑を参照すればヒットする確率は高いけれど、そこまでの熱意は無い。このバッタ、S先生によれば「従来から居ました」と言う事なのだが小生に記憶はなく、今期、目につくようになったから意識に上ったのだろうか。まあ、それはともかくとしてこの色黒バッタはやはり目立つ。捕食者にとってはこの上ない獲物であろう。考えてみればバッタなどの草食昆虫は植物を動物性たんぱく質に変換して肉食動物の生育を助ける立場にある。こういう事を考慮すれば「坊主刈り」なんて「環境テロ」にも等しい「環境破壊・種の絶滅行為」でもあろう。高刈りすら思慮出来ない里山保全での坊主刈りなんて生活との関係性を断たれた現代では保全行為とは言えない。

     


羽化続々・・・

2025-06-21 | 小父のお隣さん

 何事にも栄枯盛衰はあるもので、とは言えこの四文字熟語が出て来なくて「栄枯彗星」とばかり出てきて他の変換候補は無かったのだった。しかしPCの変換機能は優秀であって「彗星だって栄枯はある!」を表示し、我が知識の増大に寄与してくれたのだった。それはともかく梅雨の時期なのに暑い日々続きだから「出かける前にポット苗に水散布」と外に出てみたらあちこちに羽化体が見える。産卵時期の同じ兄弟姉妹と思えば連続して羽化するのは納得だが、既に食い尽くされて消えていたウマノスズクサも二回目の萌芽が順調で背丈は短いけれど産卵の個体も飛来している。

 家の周りにジャコウアゲハが連日舞っている状況では人目に触れない訳にはいかない。「さて出かけるとするか…」とリビングのガラス戸を閉じに寄った処、家の前に捕虫網を持った学童女子が二人いて敷地内を覗き込んでいるのだ。土曜日で学校は休みなのかどうかまで知らないけれど明らかに捕獲に来ているそぶりだったから「黒いアゲハは獲らないでね」と声掛けしたらあっけなく去っていった。朝っぱらから捕虫網を二人して持っており住宅地の中で他に捕獲する様な飛翔昆虫は見当たらないし、まあ、珍しい昆虫女児とでも言おうか。外に出て講釈垂れるのも最近ではリスクがあるから「君子、危うきに近寄らず」である。

 この日の羽化体は飛び立つ時間が遅くて出かける時間帯に撮影出来たのだが、まだ処女飛翔も済まない羽化体が交尾しているではないか。まあ、なんとも美しく目出度く小憎らしくも羨ましい白昼夢ではあった。孤爺の残された人生に斯様な愛に満ちた一時が訪れる事は決してありえないのである。妄想・耄碌逞しくも旬である孤爺にだってこの程度は理解できるのだった。

 


続々と羽化だよーん!

2025-06-18 | 小父のお隣さん

 朝、出掛け際にジャコウアゲハの姿がフエンスに見えた。産卵に来た個体ではなく羽化直後の個体であるのは至近に蛹が幾つもあるから想定出来たのである。出かける時間帯に羽化体を確認出来る事は稀であって、そういう時は何らかのトラブルで飛び立てない個体が多かったし健全な個体は早朝に出立していて孤爺の前で姿を披露する事はまず無いのであった。

    

 今期の発生数は多かったから至る所にお菊虫が取りついていて、中には黒化してしまった亡きがらも見えるもののまあ、順調な滑り出しだろう。お陰様であれほど栄華繁栄を誇っていたウマノスズクサは全て食い尽くされ、新たな芽生えが散見される。この蔓が育つ頃には2回目の産卵が始って晩秋までに3~4回の発生を見るのである。


ハチ合わせは御免である・・・

2025-06-16 | 小父のお隣さん

 玄関先に取り付けた巣台にツバメはやっては来ず結局は巣台なのだがハチの巣が作られてしまった。作り始めから観察していて「直径は10cm程度になるだろう」の予想も立てていたのだがここにきて「駆除已む無し」とし早朝に駆除を実施した。

 自分だけなら観察対象で構わないけれどハチの巣直下の位置は生協などの置き配場所だし郵便配達も来る。蜂の数が増えれば危機一髪ならまだしも被害を受けかねない位置関係でもあり、ここは公衆の安全を考慮し蜂様にはご退場を申し渡したのである。フイールドではビーハウスなどに蜂満神社や蜂満大社等々、用意しているので裏切者と言われそうだけれど、ここは甘んじてそしりを受けよう。

     


大きい!シュレーゲルアオガエル

2025-06-15 | 小父のお隣さん

 棚田の竹杭に緑色のカエルがいた。体長は70mmほどもあるし大きさから言ったらモリアオガエルと思ったのだが虹彩の色が黄色味を帯びている。モリアオガエルの場合は赤みを帯びているとも言えるからシュレーゲルアオガエルで良いのだろう。それにしても大柄な個体で、通常見慣れているシュレーゲルアオガエルの2倍もあるのだった。

 撮影するため接近をしても動ずる気配も無く半眼でじっとしている。たまたま入域していた幼稚園児に見せようと思ったけれど既に帰った後だった。


今日のトンボ「判定できない…」

2025-06-14 | 小父のお隣さん

 上の池の泥浚い中に水面に浮かんでアメンボがたかっているトンボを見つけた。3mほど先なので勿論、手は届かず泥の深さを考慮すると池に入り込んで掬うのも出来ない。そこで近くの竹林まで出かけて手ごろな一本を切ってきた。この先端で掬い上げる事が出来たのだった。

 翅はボロボロで寿命が来たことを伺わせる状態だったし、水面を「おいでおいで」している間に胸部と腹部は離れてしまったほど傷んだ個体だったが種の特定が出来ないほど傷んでいる風でも無い。生憎の曇天で昼頃から降雨の予報なのでS先生が入域する可能性は少なかったものの、これ以上傷めない様に蚊取り線香の受け皿に載せて保管しておいた。しかしやはりS先生が御一行は入域されず判定は後日になった。

 種別不明はもう二種あって、これは先日、林道の朽木や苔に産卵していたヤンマ型のトンボなのだがこの個体も孤爺では判断できず用意した写真もまだ役に立っていない。もう一種は第7節当たりの黄色の節が目立つトンボで、これは図鑑対照でコヤマトンボではないかと思っている種だけれど撮影できなかったので推定判断でしかない。それはともかく実物個体と産卵行動を撮影した二種については初記録の可能性が全く零と言う訳でも無いだろうから、それはそれで期待値があるのだ。


今日のトンボ「クロイトトンボの産卵」

2025-06-12 | 小父のお隣さん

 トンボ池2でクロイトトンボの産卵が盛んだ。足元の水面に視線を落せばカップルの姿がここかしこ、孤爺はここ河岸孤でざまあが無いけれど、従容と受け入れねばならんわい。キイトトンボも発生したがアサヒナカワトンボは姿が少なくほぼ毎日視認できる状況ではなくなった。環境も微妙に変化していくので生物層も変化は免れない。


お菊さ乱れる・・・

2025-06-11 | 小父のお隣さん

 庭のウマノスズクサが食い尽くされ始めて来た。と言う事はジャコウアゲハの幼虫も蛹化の頃を迎えていると言っても良いのであって、蛹化は今期の最初で越冬蛹でない羽化はこれからなのである。まあ、それはともかくとして昨季あたりから散見される蛹化場所の変化が気になるのだ。お菊さとのお付き合いはかれこれ20年以上にも及ぶ長ーい長ーい友達付き合いだけれど人工物以外で蛹化した個体は昨季が初見と言って良いだろう。

          

 ところがギッチョンチョン、今期の一番隊の中に食草のウマノスズクサで蛹化している個体が3体もあったのだ。しかし放置しておけばまだ幼虫の兄弟は葉を食べ尽くせば茎を食べ始め、最終的には地際まで完食するはずであるから蛹化していても地上に落ちてしまうだけなのだ。何故、こんな蛹化場所を選ぶのか知る由も無いし幼虫研究者でさえ判り得ない事だろうから考えても詮方ないのは承知なのだが、取り上げて安全地帯に写すべきかどうか、あるいは自然のままにと手を加えないのが妥当なのかどうか「為すべきか、為さざるべきか、それが問題だ!」と厳しい現実が孤爺のささやかな日常に迫ってくるのである。

                  胸部を支えている糸が無く逆さまになっている

 昨季のジャコウアゲハは本当に不作だったのに今期は満艦飾と言って良いほど溢れている。成長著しかったウマノスズクサも食い尽くされずに開花したけれどおっつけ食い尽くされるはずで、「花の部分は食べるのか食べないのか⁉」が当座の覗き趣味・・・。まあ、気が付けば葉の付いている範囲は全て消えて茎の部分しか残っておらず、その茎も食べているからおっつけ生え際まで食い尽くされるはずだ。かくして庭のスズクサは今期一回目の一草、いいえ一掃となるのだった。