トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「出戻り」では聞こえが悪い…

2020-06-19 | 今日は真面目に
 「父祖の地に帰る」では仰々し過ぎるし「ルーツの地に戻した」のも大袈裟だ。まして「出戻り」では後味が良くない。かように適切な表現をしたい時には苦労が実を結ばない。
 要は「フイールドで採取した種を増やして戻しただけ」に過ぎないけれど種子からなら「ルーツ」か「父祖」で「株分・差し芽」なら無性繁殖・クローンだろうから「出戻り」か…。
 こういうグズグズは小生内の事だから他人様には全く影響はないけれど空回りでも脳味噌を稼働させなければ錆び付く一方なのだ。歳を取らずとも「無用の用」は大切で、姥捨て山住人は「無要の要」の最たるものでも「僕らはみんな活きている」が肝要。宮崎駿氏の映画作り、「面倒くさい!」を失ったら良い作品は出来ないとかの場面があったけれど、それは実生活でも同じだろう。快適生活に中身があるとは思えないのは「僻み根性」か。まあ、どっちにしても今生の小生も来世のそれも期待はするまい。

 さて、少しばかりの地拵えが済んで植え付け場所が出来た。すでにホトトギスとノアザミは株分して植え付けた。梅雨に入ったこの日、霧雨交じりの曇天に意を決して定植と耕耘に出かけた。「降られれば帰れば良い」のだ。
 梅畑の刈り払いをすると何時も同じ付近で「ハッカの匂い」がする。「ヤマハッカ」に違いないとその都度、刈り草と刈り跡を探すのだが見いだせないまま何年経過したことか。それでも昨季に一株を見つけ掘り出し鉢で充実させたのち差し芽で5株を得た。今期、ポット替えをしながら株を育てて、そのうちの2株を大桑の除伐後に植え付けた。どうするわけでも無いけれど、もともとの自生地付近よりは環境的には良いだろうし小さくても良いからコロニーを形成してくれれば密やかな楽しみになる。

 霧雨模様から雨脚が強くなりそうなので帰宅前の無駄話で時間を潰していたら雨が止んだ。「それでは!」とミニトラを借りて突端中央部の一坪程度を耕転した。ここはネザサの生い茂っていた区域なのでまだまだ地中には地下茎が多く、鍬やツルハシで耕起しようとしても作業にならない。動力の力を借りて地下茎を切断しなければ耕起も難しい土地である。
 ここにはフジバカマ苗を50ポット植え付ける。今期はそのまま成長させ来春に掘り取り株間を開けて列植する予定なのだ。突端中央部の果樹を植えてない範囲にフジバカマの群落を創出する算段で、アサギマダラの乱舞になるかどうか、神のみぞ知る。

               耕転し孟宗竹破砕紛を混入    ➡     材で囲い区分け