トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

大事なところが狙われる!

2022-10-31 | 小人閑居して憮然
 この夏以降、威之志士様の跋扈蹂躙が加速度的に増してきた。この頃、水見回りするたびに「昨日は無かったのに・・・」とぼやきたくなる席巻ぶりである。山域には地表など至る所にあるはずであるが環境的・構造的に重要なそれも弱い箇所が優先されて掘り返されている。
 刈り払いなどを行わず草地のままだと興味をひかない様なのだが刈り払いをおこない集草せずに放置すると乾燥した頃合いから掘り返しが始まるし、水域の場合は水際線や畔、堤の肩など水域環境を損なうところに被害が集中するのである。放置すれば湛水を損なう構造破壊に直結するから程度を見ながら補修を行えば「?」と思われてそこが集中攻撃される。血圧は上がるが意欲は下がる顛末必至なので、こういう事は「我が身の因果かあ…」と傷心して帰宅だ。そして丸刈り頭を自ら「よしよし」し精神衛生を図らなくてはならない。

 水際にはミミズやケラやカエルなどの動物が多く潜んでいるからなのだろうと推測するけれど補修し土を盛れば新たに跋扈蹂躙が集中するので手の打ちようがない。まあ、今のところはフイールドの大事なところに被害が多発していても小生自身のそこには被害を及ぼしていないのがせめてもの救いだろうか・・・。
 仮の話、そうなった暁には「神も仏も存在していない」証明になろう。とは言え頭頂部の髪はなく後光が射している事実は説明がつかん。この日のフイールドは今季最低温度の一桁になった。トンボの飛翔は既に2種類だけで、それも日当たりの良い場所でしか見られない。


姥捨て山のアサギマダラ

2022-10-30 | 小父のお隣さん
 インセクトキッチンでアサギマダラを初見となったのが23日なのだが、その後立ち寄っても姿が無くほぼ一週間ぶりに一頭だけ姿を見せた。自宅のフジバカマに飛来したのは十月の中旬で数日は3頭ばかりいたけれど現在は全く姿が無い。
 29日、写真の個体を見ながらS先生と話したのは「今期のアサギマダラはすぐ消える」と言う事だった。小生のように二カ所の視点で感想を言うのとは異なりS先生は飛来地を幾つも巡るから「頷ける部分」があるなら実態に近いのだろう。
 更にこの個体はフジバカマに直行しなかった。紅葉を始めた柿の葉にしばしとどまりアザミで吸蜜したりでついぞフジバカマに寄らないのだった。一帯は農薬使用は皆無だけれど折々の訪問地での影響があるのかどうか。

        

小さい補修の積み重ね

2022-10-30 | 今日は真面目に
 台風15号による増水で越流水が側溝脇の護岸丸太を流出させてしまった。ついでに土も掘り流して降雨時の表流水を集め砂泥を堆積させ造成した一画も被害に遭ったのである。
 十数年かかって土砂を堆積させ植生を整え始めたのが昨季で、ついでにバードバスも設置したのだが「綺麗にしたい!」との発心から本当に綺麗に根こそぎ除草されたのが夏の頃。それ以来裸地のままなのだ。そうでなく植生で覆われていれば土砂流出の被害はもっと少なかったはずで、こういう設えは「舐めるような刈り払い大事!」の感覚には理解できる訳もない。「ホント、砂漠にしてくれりゃがった!」の独り言も出る。
 
 まあ、仕切り直しと気を取り直して土砂止めの廃木を並べ、今回は杭を打って流出を防ぐ設えにした。ここに地表水流を流し込んで流出分が埋まるまでには来季だけでは済まないだろうから浚渫泥土を運び整えなければならないだろう。ついでに宿根草も定植して植生調整も「ご破算で願いましては・・・」からである。

       

なんてこったい!西蜂お前もか・・・

2022-10-29 | 小父のお隣さん
 粘着マットにオオスズメバチが引っ付き始めて小生には引っ付き虫がつきっぱなしで洗濯してもヌスビトハギはくっついたまま、爪でこそぐと布地に皮1枚だけ残して落ちる。何ともはや神経衰弱中。こういう症例には安定剤は処方されないから柔軟剤を多く入れてもはがれなかった。歯ブラシでも駄目だったし・・・。

 気を取り直し養蜂箱へ寄ってみた。粘着シートから脱出するオオスズメバチを捕獲しレジンで固め耳飾りにしたいのだ。そんな事でシート周りを丹念に見ていたらびっくり仰天しゃっくり三発ギックリ腰は痛いまま・・・。要はオオスズメバチだけでなくミツバチも集団接着されていたのだ。そのこと自体は不思議膏金賜丸でも無いのだが特筆すべきは巣内から働きバチが幼虫や蛹を運びだしているのだ。現場そのものは写ってはいないけれど抱えたまま飛び立とうとしても飛び立てずそのまま落下したり抱えた幼虫を放棄したりして粘着シートに落ちている。

 ミツバチが引っ越しするのは承知でも蛹や幼虫を運び出す行動は知らなかった。居合わせたS先生も養蜂箱の持ち主Nさんも初めての事だと驚きを隠せなかったし興味深い行動であることは間違いないだろう。移動させようとしたのか廃棄するために巣外に運んだのか知る由もない小生ではあるけれどまあ、爺になっても人生お初の事象は旅に出なくとも日々巡ってくるのだった。
 自分の懐から出さない血税を、そのツケを子々孫々に垂れ流してよゐこ顔している脳内はどうなっているのだろう。どの国の首領様も偽員様も人となりが欠落してきた。働きバチが将来を悲観したような行動をとるのは何となく共感出来る。

 ここまで妄想して別の回路が繋がった。それは「冬を前にして飢餓対策で間引きしているのではないか?」と言う事なのだ。事情があったとはいえ住み慣れた場所からの引っ越し、引っ越し早々オオスズメバチの襲撃で働きバチを急速に減らした蜂群。となれば養わなければならない幼虫はその数を維持できないはずと考えても無理はないだろう。正しいかどうかは分からないけれど小生的には腑に落ちる。

        

 ヌンチャク、いいえ粘着シートを置くまではオオスズメバチのスイートな狩場だった。巣箱出入り口下の地表にはミツバチが丼いっぱいほどもあったのだが今は綺麗に無くなっている。オオスズメバチが回収したのかどうかまでは承知してはいないけれど、粘着シートから脱して落下したオオスズメバチの何匹かは腹部が無い。蟻が食べたのかどうか。猛きオオスズメバチも死してしまえば他の命を養う定めだ。

今日の素労風努「アッケンビーされたアケビ酵母パン」

2022-10-29 | 何よりの楽しみ
 酵母培養に一週間、元種作りは3回にわたり1日、更に生地混合から一次・二次発酵が6時間づつで焼くのは13分の都合10日ほども要して気合の「アケビ酵母でフォカッチャ」に挑んだのだ。今回の新機軸は気温が20℃前後と低いから発酵を促進するためにレンジの発酵機能を初めて活用してみたのだが結果的には惨敗に終わった。

 兆しは元種作りの時に垣間見えていて3回に分けて発酵を進め元種の増量を図ってみたもののほとんど膨張は無かったのだ。とは言え生地を加え混合する段階で元の生地には細かい気泡が確認できていたから「気温が低いから・・・」かと正常性バイアスのお世話になって不安は覚えない様にしていたのだ。
 僅かな期待と大いなる不安が的中したのは一次・二次発酵の段階で、概ね2倍程度までならなくてもの皮算用は見事に外れ「頭カッと来た最終レース」だったのである。美味しく仕上げようと紅茶葉も混入し胡麻も入れての特製フォカッチャを堪能できる手筈を整えたのだが越後遠山の菌様はご機嫌麗しゅうなかった。だからレシピを書き連ねても詮方ない事で省略・・・。
 レンジでの一次発酵。ほとんど膨張なし。
 二次発酵を終えオリーブ油を塗付した段階。膨張は殆ど無い。

 焼き上がり。今までのケースでは発酵段階で多少は膨張が悪くとも焼いた結果は膨らみを認められたのできたいしていたものの温かい段階ではチジミ風、冷めた段階では生餅風の感触だ。完全なる失敗と断じて良いのだが原因究明をしようとしても前回までの手順と異なるので比較が出来ない。レンジ発酵がマイナスに作用したのかどうかも確認の仕様も無いのだった。
 口寂しさを紛らわす事は出来ても「パン」の感覚は全くない。カラメルを絡ませれば特大のかりんとうになりそうだけれど膨張はしないから固くなるだけか・・・。人生、期待を込め奮闘努力をしてみても夢さえ見れない蜘蛛の糸さえ降りてこない現実はあるのだった。

    

まだ冬眠には入らない・・・

2022-10-28 | 小父のお隣さん
 写真はシュレーゲルアオガエルだがカエル類はニホンアカガエルが水域近くの草地に姿を見せるし畔を歩けばツチガエルの2cm程度の個体が水に飛び込む。最低気温が一桁まで下がった今日この頃なのだが日中に姿を見せているカエルとは何と呑気なのだろうか鈍気なのか分からない。
 トンボ類はマユタテアカネとオオアオイトトンボくらいしか姿を見る事が出来なくなった10月の末である。

 このシュレーゲルアオガエル、産卵期には大合唱を聞かせるけれど姿を見る事は全くと言って良いほどなくて夏の頃になると突っつきもしない限りは逃げる事も無い。変わった感覚を持つカエルだなあ、といつも思う。

         

      

猛き蜘蛛も遂には滅びぬ・・・

2022-10-28 | 小父のお隣さん
 「蜘蛛は虫か⁉」の頓珍漢問答はさておいてフイールドのジョロウグモやコガネグモは今が盛りとばかり網が目立つし移動の邪魔にもなるのだがやはり晩秋に入れば生を終えた個体も見る事が出来る。自ら張った糸にぶら下がって秋風に揺られる様は生者必滅そのものである。
 この個体の後ろ足は既に無くて狩られたのか脱落したのかは不明だけれど「矢尽き刀折れ」の感じがする。


 その近くではアカトンボを捕らえた網があった。マユタテアカネかと思ったけれど顔の確認はしておらず写真を見た感じでは腹部からマユタテではないような感じも受ける。こんな情景は普通なのだが秋なのに飽きがこないとはいったい何なのだと笑えない。その巣をよく観察すればオスが二匹居た。一匹は蠅のような昆虫に抱き着いているし、もう一匹は離れたところで動かない。どちらが首尾よく思いを達成できるかわからないものの達成より達精の方が生々しい。
        

替え歌で歌って欲しい

2022-10-27 | 感じるままの回り道
 歳が増せば妄想も増える。自発的妄想は「回想療法」と思って行うのだがまあ、独断専行の何物でもないものの我が身体髪膚から流出しない限りは何の問題も無い。
 深夜、台風15号の雨風の音を聞いていて口に出た歌がある。歌い出しで直ぐに替え歌になってしまった。この時の一曲は小生が最初に購入したLP盤に入っていたと思えるがもう一曲はどうだったか思い出せない。この小生初LPは高校卒業時に同じワンダーフォーゲル部の後輩に譲ったのだがもう苗字さえ思い出せなくなった。

 替え歌で歌う事を想いつき語句の入れ替えをしてみたらそっくりそのままピッタシカンカンなのだ。このように替え歌にしてみた歌詞をネットに乗せるのはご法度かとも思って遠慮したが、ここは是非とも歌手ご本人に1回でも良いから歌うのを冥途の土産に聴きたいものである。木久扇症候群真っただ中の小生ではあるけれど、きっとおでこではなく両手を叩けるだろう。

 その一つは「さとうきび畑」、言わずと知れた森山良子の大ヒット曲である。「広いさとうきび畑」を「広い広い麦畑」とし「むかし海の向こうから」を「またも西のむこうから」などと置き換えたらそれは戦場ウクライナの現状進行形の歌になってしまった。

 もう一つは「この広い野原いっぱい」でこれも森山良子のヒット曲でデビュー曲だったか。「野原」を「耕地」に変えるなどしてみたら恋愛の歌では無くて戦禍の歌になってしまった。どちらも暗くなった替え歌ではあるものの歌手本人が歌ってくれればそれはそれで「反戦歌」になってくれそうである。まあ、そんな事は万にひとつもない事くらいは承知で、そこんところは回路が繋がっている・・・。あーあ、妄想という物は限りなしでだからこそ妄想と言うのね・・・。そんな台詞「日吉ミミ」だったかが歌っていたなあ。

 回想療法も突き詰めると深夜に眠れなくなる。それでなくとも高齢者は眠りが浅い。その上、小用にチョコマカ起きなければならん。オムツにしようか尿瓶にしようか考えたくもない作務が出て来る。まあ、人生生涯修行なのである!。

インセクトキッチンへノアザミの定植

2022-10-27 | 蝶の食草園
 晩春に採種し苗を育てポット養成していたノアザミが定植時期を迎えていたものの時期を逸して10月も下旬になった。このまま自宅で抱えても冬季の水やりなどの手間だけが必要なので思い切って定植に行った。午後から降雨の予報に腰を上げる格好である。
 懸念は何に寄らず定植すると数日のうちに威之志士様の跋扈蹂躙に遭うのがお約束みたいなのだが木炭粉に竹酢液を吸わせた忌避剤も切れていて少々心配の定植なのであった。

 「欲をかくと失敗する」のセオリー通り、フジバカマの一画にクサイチゴが侵入してきたのだが「実を食べよう!」と繁殖を許したバッカリに最初にフジバカマの開花群となった一画を衰退させてしまったのだ。今期は哀れにも空き地みたいにしてしまった。
 クサイチゴがフジバカマを衰退させたと言う事実関係を明らかに出来ないもののオオバコやイタドリ、ドクダミなど群落形成に長けた植物にはよくある事でイタドリが忌避物質を出す事は知られた事実である。クサイチゴも野生状態を観察すれば群落形成していく種であるのは明白なので恐らくフジバカマは駆逐されたと考えてもおかしくは無い。
 ➡       こっちは肩への定植

 そういう事だから今期のフジバカマの採種で来季の苗を補植するのは危険と考えてノアザミを入れてみたのだ。残った苗8ポットは東側の肩の部分にまとめて定植してみた。一株でも二株でも定着してくれればありがたい。ついでに開花も済み茎が枯れたままのノアザミの群植部を綺麗にした。「枯れた花茎を除けばロゼッタ状の株に日当たりが増える」とS先生から言われていたし片付けてすっきりした。


スズメバチマイッタ?、ハチピタ?、ハチホイ⁉

2022-10-26 | 感じるままの回り道
 前日午後からオオスズメバチ対策を行うと聞いていたのでいの一番に確認に行った。というよりもこの日の作業はインセクトキッチンの手入だったから場所は同じなのだ。
 対策はすぐに判明した。遠くからでもよくわかる接着シートである。スズメバチ対策用なのかネズミ駆除用なのか知る由も無いが捕捉されていてまだ生きている個体もいるとは言え既にどうする事も出来ないだろう。
 試しに小枝で突いてみたものの毒針を出す元気さえ無いようで蠢いていても針を突き出せた個体は皆無だった。巣箱入口下にはミツバチの屍累々という有様で群れは全滅したのかどうか分からない。最初に設置した養蜂箱とその横の養蜂箱入口は割り竹でふさがれていたからミツバチの出入りは不可能で群れの様子は分からないが侵入防止のための竹片だろう。



 残り2箱からはミツバチの出入りがある。戻って来る個体を見ると黄色い花粉玉を付けて戻る個体と白い花粉玉の個体がいる。黄色は明らかに花粉だろうと推測できるが近くのセイタカアワダチソウからかどうか。白いのも花粉だろうが何の花からかは不明だ。

今日の素労風努「硬葉で阿波晩茶の試作」

2022-10-25 | 何よりの楽しみ
 後発酵茶は飲んだことはあるのだが今回は自前で試飲したくて試みる事にした。とは言え気温が下がっているし茶葉も夏至の頃のような壮茶葉ではなく晩秋の熟茶葉では固くて厄介である。それでも来シーズンの適期まで待てなくて手を出したのだがどうなる事やらカチカチ山アブラカタブラサノヨイヨイ・・・。

 15号台風の復旧作業を終えての帰宅前に放置樹を枝ごと切り取り持ち帰り自宅の縁台で葉をむしり取る。葉は固く厚めで工夫をしなければならない感じがヒシヒシと伝わる。
 セオリー通りに鍋で茹で始めたのだが色合いが出来上がっても葉は固いままである。このままではすり潰しも発酵分解も悪く思えて圧力鍋に変更する。しかしあまり軟化させてもと思いつつ初めてだから加減は分からない。そこは適当、いいえテキトーで済ましたのだ。
           通常通り鍋で煮る ➡  圧力鍋に変更

 すり潰し加工は洗濯板が無い。考えあぐねた結果は勝手口のコンクリート台を使う手だったのだが準備しながらハタと気が付いたのは「籾蒔きトレイ」が使える!」と言う事である。トレイの底は平らなのから格子状や四角推の連続面状の物まで数種あった中から四角推様の物を使う事にした。これなら鬼のおろし金風に見えるからすり潰しには良かろう。
 茹でた茶葉を広げ両手で揉み潰す。茶葉の葉脈は固くて筋状に現れて来るけれどお構いなしに泡だつまですべてを潰した。

 これを容器に圧縮し重しを載せ茹で汁で覆い蓋をする。夏場ならこのままで良いのだろうが既に気温は20℃を下回る。これでは発酵適温27℃には程遠いから念のために保温調理鍋の保温容器内に収めた。これで適温が保たれなければ懐炉を入れる。茹で汁の残りは保存して容器内の汁が減った場合に補充しなければならないのだったが全て捨ててしまった。どうしても必要なら煮汁だけ作ろう。
 どちらにしても嫌気性発酵なので容器内に酸素が無くても大丈夫だろう。懐炉は24時間は持たないから取替えの度に発熱するための酸素は入るはずで、茶葉の容器は密閉されて鎮座したままだから影響はなし、てなもんや三度笠。
 このまま半月、経過を見てみる。さてどうなる事やら。同じ後発酵茶の「碁石茶」を試作してみるつもりだったのだが作業手順が多くて断念した。阿波晩茶の方が取り組みやすいと考えての試作である。数日、様子見をし温度が上がらないならば量を減じてヨーグルトメーカーで加温して作ることにする。そのための押し蓋と容器に収まる玉石を用意する必要が出て来た。

 翌朝、懐炉を加えて一晩、容器内の温度は23℃だったから低すぎる。これでヨーグルトメーカーを使用して発酵させることにしたのだ。拠点小屋から落し蓋用の板と近所の河原で重しの玉石を用意して移し替える。
 生葉250gの素材は重しにした石の高さがあって蓋が締まらないのだが内蓋なので外蓋があれば事足りる。次回の発酵に際しては200g程度にすれば大丈夫だろう。ヨーグルトメーカーの設定は27℃14日間とした。外気を遮断する役目もある漬け汁の不足分は残った生葉を煮込んで冷蔵庫だ。

 二週間が経過。早速笊に広げて乾燥に入る。「日向で二日ほど」と載っていたけれど1日目はあいにくの曇り空で夜は室内で風乾とした。小用に起きたついでに天地を変えたりして均一な乾燥を心掛ける。二日目は晴天、ベランダで陽が西に傾くまで晒して三時にに待望の試飲である。



 発酵途中で何度か香りを嗅ぎ嫌気性発酵を維持する表面の漬け汁を加減したりの世話はしていながら思いだしたのは実家のサイロ漬け込み作業だった。甘藷の蔓手繰りと青刈りトウモロコシをチッパーで細断し縦型サイロに踏み込み発酵させるのだが家族総出の作業だったし夕飯はお握りと汁だけ。それもそこそこに夜鍋仕事に至る作業でもあった。
 父がチョッパーで刻み作業、兄が唐箕に入れてサイロに投下する。母や小生らは後ろ手で黙々とサイロ内の底から踏み込み作業を延々と続けるのだった。サイロの上縁から頭が出て周囲の様子が見える頃になると「漸く解放間近だ!」と嬉しかったものである。
 冬季はこの発酵物を農耕牛に給餌していたのだが酸っぱい芳香は好きだった。飼い葉おけにバケツ一杯のサイレージを入れる時は至福観があったように想う。しかし今回の発酵ではサイレージの発酵臭少なく茶葉の香りが際立ったままだ。この時点で「硬葉だったから無理か・・・」の予想はしていたのだが後発酵茶としての酸味も欠けていて飲めるけれど敢て飲むほどでも無いと一杯だけ試飲し出来た茶葉は庭に敷いた。

 やはり夏至の頃の成分充満の壮葉でない硬い硬い葉で気温もそれなりに高くなっていない時期だし硬葉では無理だったのだろう。次回は夏至の頃「適期」に挑戦である。今回の顛末でサイレージとエンシレージの違いが分かったのだが製茶には役立たんかったわい・・・。

難多流血啞!惨多流血唖!二本足でも四本脚でも無い六本脚‼

2022-10-24 | 小人閑居して憮然
 設置して1日足らず、翌日の午後にはオオスズメバチのご訪問だった。生物の関係で観れば単なる食物連鎖上の「捕食行動」でしかない普遍的極まりない「喰う者と喰らわれる者」の現場ではある。ただそこに何らかの益をもたらすための設置という意図があった以上は利害関係が生じるし多大な損害も生じるのであろう。

 養蜂箱を複数設置したいと言うので下草だけ刈り払っておいた範囲に新たに3箱設置されたのだけれど、その設置作業の時点で既にオオスズメバチの襲来があったのだとか。小生は事前の打ち合わせで「二本足とか四本脚とか・・・」と杞憂を伝えていたけれどオオスズメバチの襲撃に遭っては箱の損傷は皆無でも群れ全部を失う結果が予想される。既に最初の巣箱はミツバチの出入りは少なくオオスズメバチの侵入を許している。巣の入り口がオオスズメバチの侵入を容易に許す高さがあるから防ぎようもない。

 この日、刈り払い作業から始めたので巣を観に行ったのはS先生とSさんが現場まで来てから案内したのだが、その時は数匹程度だったのだ。防戦一方にもならない遣られっ放しでしかない西洋ミツバチの姿を見ていると哀れと言えば哀れであるけれど設置者ではない小生らに被害は及ばず、放映された画面でしか見たことのない蒙古襲来、いいえ猛蜂襲来を驚きと関心をもって千歳一遇の機会到来とばかりのぞき込んでいたのだ。

 出入り口直下は屍累々、余りにも被害甚大なので防虫ネットや捕虫網などは車載してあるし手出ししようかとは一瞬は思ったもののそれこそ「際限が無い戦い」でしかなく当然反撃されるのは予想され手だしはせずSさんが設置したNさんに動画を送り対策を助言したのだった。午後には対策に来るとの話であったけれど、どんな対策をするのか明日の楽しみになった。
 第三者は気楽である。丘を登って観ようよ 口笛吹きつつ 空は澄み秋空 野爺馬だから・・・。そんな感じなのだがロシアとウクライナと想えば想えなくもないし、どっかの政府と民衆の方が近いか。どっちも両者存在する間は続く。

 でもなあ、捕食行動中は攻撃されにくい事は承知だったからテレビ視聴より近い足元直下の観察はスリル満点だった。周囲をオオスズメバチが大きな羽音を轟かせながら飛ぶ中を無防備でカメラを近づけるなんてやはり無謀でもあった。とは言え高齢者にはまたとない緊張感、というより弛緩していたからの行動だったかも、カモカモバンビ-ノ・・・・。それはともかくミツバチは誠に可愛いなあ。

         

沈泥部の泥浚い

2022-10-23 | 水辺環境の保全
 台風15号の増水流が大量の土砂を沈泥部に流し込んだ。これを排除しておかねば冬季の水域環境が損なわれる。隣り沢の崩壊部復旧を最優先にした結果、腰痛再発で断水解消だけさせてから休養にしたのだが、かれこれ十日余りで痛みも感じなくなったから身体慣らしで浚渫作業を行った。
 スコップで掘り上げる作業は腰に負担大だから長柄のジョレンで引き寄せての浚渫である。このやり方では持ち上げる動作と負荷が少ないから「大丈夫」と思ったのだが翌朝には痛みが出ていた。慌てて翌日からの作業は取り止め湿布を貼る事になった。
 加齢と共に回復は遅くなるのは必定なのだが小生は小生なりの「職業病」の腰痛持ちなので完治は無く数病息災で行くしかない。いいえ、逝くしかないの人生である。これは決まっている事だ。

 最下段の沈泥池。林道の流れが落ちる導水路には30cm以上も堆積してその厚さで池の中まで入っていた。水深は僅かになっているから冬季を前に何としても泥上げして水底の環境安定を図らねばならない場所だ。
 大きくない池ではあるけれど堆積量は一番だったものの岸辺に近いところに多くが偏っていたから、その点では楽だった。

 棚田部の前段、温水田。上棚の二つ池には分水池があり流入量を制限している構成上、流れ入る量は少なかったけれど礫が多かったのは山の斜面から林道を渡り入ってきた流入分だろう。

 上の池は広いだけに浚渫範囲も広い。長柄のジョレンで立ち込まずとも泥浚い出来るようになったから、それはそれで楽になったのだがやはり腰痛回復期の腰には辛かったと見え翌日再発だった。
 また半月、ブラブラ作業だ。台風15号のお土産は盛り沢山だったが「もう沢山」もたくさんだったのう!。とは言え大量の浚渫土を得たおかげで整地作業に使える。ホント、人生あざなえる縄のごとしだ。

今日のトンボ「マユタテアカネの連結体」

2022-10-23 | 小父のお隣さん
 11月に入ればマユタテアカネとオオアオイトトンボだけになるのが暦の決まり事。とは言えマユタテアカネの連結体はそうそう被写体にはなってくれない。
 まだ10月後半、この日はたまたま作業近くの陽だまりに姿が見えたから撮影できた。普段メスは目に留まる事も無く産卵時に見ていても止まる姿も無く撮影できる事は稀なのだ。この日は撮影のためカメラを触れんばかりに近づけても飛び去る事も無かったので撮影できたものの被写体深度が浅くなりピントの合う範囲が少なく使えない写真が多くなってしまった。
 それでも連結体として接近して撮影できた事は「遊べた!」のであって誠によろしい。写した写真のメスをしげしげと見つめれば見つめるほど「地味‼」と思わさるを得ない。ホントにホントに地味体である。それでも派手派手なオスと結ばれるのだから魅力としては「かなりのもの」なのだろうと妄想した。
 小生をマユタテアカネに仕立てた場合、地味地味であるからして相手はいない、という結論になる。結局はそれで眉を立てる事になるのだろう。やっぱ、マユタテのオスに違いない。

        

     

シロフオナガバチ

2022-10-22 | 小父のお隣さん
 産卵管の長い昆虫は何種類か視認してきたが撮影出来るのは稀なのだ。今期、三日月池付近で長い長い産卵管をたなびかせ飛翔していた蜂を見たのだが撮影できていない。その後、S先生に尋ねたところ「ウマノオバチ」と言われた。
 コナラの大木、既にナラ枯れで崩壊寸前のそれに巣くうシロスジカミキリの幼虫に産卵しに来たようなのだ。写真のシロフオナガバチも寄生する蜂なのだろうが黄色の色違いでオオホシオナガバチも存在している。こっちの記憶は無い。
 依怙贔屓はする気もないし蜂種差別管、いいえ差別感も無いと思うけれどこの種のハチよりハキリバチやドロバチの行動が身近で親近感がある。しかしミツバチの巣箱入口を覗いていたら断然断トツこっちが楽しい。小生、いいえ小爺もとえ孤爺はエコ贔屓はします。エゴ贔屓の塊ではあるけれど・・・。