トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

魚影、復活するかどうか…

2017-03-31 | 水辺環境の保全
ブクブクが無いと短時間で酸素不足        ブクブク使用で大漁達成

 数年前の集中豪雨で取水堰が土砂崩れで完全崩壊し、県も復旧工事は行わず、水利権のある部農会も車載タンクに給水する貯水槽への送水だけで、そこには本川からの送水もあり一系統が断水しても困らない状況だった。

 結局、困った状況に直面したのは小生が維持管理している泥水池一帯で、取水堰は失われてしまったから、崩れた土砂の上に水路を開き取水升まで導水して送水復旧させた。この間、一か月以上は断水してしまい、池は乾燥はしなかったものの魚で生き残ったのは泥鰌とメダカ少々程度だった。
 水面面積や湛水量も増やし、カルガモやサギ、カワセミの姿も見られるようになっていたので、カワセミの給食用に魚影を復活させたかったのだが手つかずのまま経過してしまった。

 江戸時代に開田された歴史があっても、本川までの接続が損なわれてしまった現在、遡上による復活はあり得ないから、本川で採集した魚を放流した。希望としてはモロコが欲しかったけれど、三面張りになった本川ではモロコの泳力では生息できなくなっている。
 結局、アブラハヤを採集し上の池に放流した。産卵期前なので産卵する個体がいれば餌となる小魚になれるだろう。郷里で「ドロッパヨ」と呼んだ小魚に似ているが、ここのサイズは大きく、似て否なる魚かどうか分からない。

 釣りの最中、学齢前後の子ども達が里山散策で引率されてきた。わざわざ対岸から橋を渡り釣りを見に来て騒ぐ。引率者が顔見知りでもありWKYの小生としては竿を渡さざるを得なくて釣り指導する羽目になった。10人ほどの子ども達に釣り体験児は一人もおらなんだ…。
 ちなみに「WKY」とは「空気を読めて気が弱い」はい!。まあ、魚影復活の前に子らの影に襲われ「ギョエー!」と言ったところであろうか。

マメザクラ満開

2017-03-30 | 小父のお隣さん
 フイールド駐車場、沢との境に植栽してあるマメザクラが満開になった。満開になったと言っても目立つ花樹でもなく少しばかり離れて眺めれば「ボワーッ」とした雪洞の灯りの様な雰囲気である。何本か植栽したのだが、周囲の木々が大きくなり夏季には日照を遮られる位置にあるマメザクラは花つきが悪い。

 と言ってみたところで、もともと派手さは無い花樹だから人は気にも留めない。当地の桜の開花宣言はまだ出ていなくて、例年より遅れている感がする。周囲のヤマザクラは赤い新芽が見えるようになって数輪は開花してきた。小生にとってはソメイヨシノの開花宣言より「ツバメが飛来していない」、「ヒキガエルの産卵が無い」方が気掛かりである。ツバメはともかく、ヒキガエルは猪に捕食され尽くしたのかと思っている今日この頃なのだ。

 フイールドより奥まったところにある少々早咲きのヤマザクラは開花しているかもしれないが、近年は、わざわざ車を走らせる事もしなくなった。実生だからヤマザクラと思っていてもバリエーションがあるのだろうが、至近で見た花はどの樹も下向きの花だった。さて、ヤマザクラの花は下向きに咲いたのだったかどうか、確認した事など無かった。

            全景       近くで見ても慎ましい

トンボ池でべその撤去

2017-03-29 | 水辺環境の保全
 猪走りになってしまった水際の撤去に続き、でべその撤去を行う。もともとは砂溜まりを形成する堤なのだが幼児も遊べるように渡り板などと構成して築いておいた部分である。
 今回、遊び場所の要素を廃し生物保全の役割を明確にしつつ、砂溜まりの部分を池の水際線に沿って再構成する事にした。これにより水面面積も増え、泥浚いも堤外周に直接積み上げられるから作業が楽になるはずだ。端的には加齢対策と用土の確保と言って良い。

  撤去前 ➡  作業中ほど

 でべその先端部はカサスゲの密生度が高く、生育期にはここを拠点として池内への侵出が激しく除草に難渋していた。その拠点部を無くする事でカサスゲの侵出を押さえ環境安定性も図れるだろう。
 でべそ部はスコップで厚い瓦状にけそぎ取り堤の肩の部分に積み上げ補強材とする。
                でべそ消失 ➡  沈泥部設え

 今回の改修で砂溜りとでべそは消失したが、砂溜りの機能は失うことは出来ない。流入口から池内に末広がりに仕切り丸太を固定することで流入水流を弱め沈殿させる構造にした。丸太二本並べた部分は重しを兼ね根付きの植物体を載せエコトーンもどきにする。
 この改修で泥浚いにより引き上げた土砂は積み上げる堤の上になるので今後の作業も楽になるし、生物容量も増すだろう。

カルガモ飛来

2017-03-28 | 小父のお隣さん
 25日、水見回りで泥水池に立ち寄った時、突然カルガモが飛立って驚いた。飛来していたとは思わなくて油断していた事もあったのだが、採餌していた位置が畦の陰だったから、お互いが突然の出会いになってしまったようだ。
 飛び上がったものの、跳ねたように隣接した池に降りて距離を取りつつ採餌を始めた。飛来直後は警戒怠らないのが常で、それでも夏になる頃には、畦で昼寝中でも頭を上げて確認すればまた昼寝に戻るほどの態度になる。

 街中の公園の池や寺院の池、自宅至近の河川で営巣し雛を楽しませてくれるものの、フイールドでは環境が伴わないのか雛は見た事が無い。
 上の池傍に数年前営巣し卵を9個産んだものの、ほどなく四足のご馳走になってしまった。産屋を用意したけれど結果は伴っていない事を考えると、人間より捕食動物の方が恐ろしいのだろう。当たり前か…。

3月定例会

2017-03-27 | 月例会
2017/03/19(日)9:30~13:00

 会員 11名
 活動 ※ 侵入竹除伐
     ※ 年度末総会

 年度末総会において来年度の計画まで了承された。特別な活動は無く例年通りのスケジュールとなる。

 侵入竹除伐は先月からの続きで立ち枯れ竹も撤去されたから明るい風景が出現した。徐竹地に植樹となると硬い粘土層の急傾斜なので、恐らくほとんどは活着しないだろうから、自然実生樹の育成で森を形成する事になる。
 そうするにしても、これから10年、選択的刈り払いと侵入竹除伐を続ける必要があるが、会員の平均年齢を考慮すると雲行きは怪しく絶望的な気さえする。
    
                         

ジィジ・コレクション

2017-03-26 | 何よりの楽しみ
 右の写真はサルエルパンツの制作途中である。野良着をリフォームしたばっかりに重いミシンを仕舞うのに事欠いて幼児服に手を出してみた。オリジナルな事は出来ない素人であるから購入した本と図書館からの借り出しの参考書が手本だ。
 突端は下駄の鼻緒、正確には横緒に使った布地が余ったからズボンにして揃えようと思ったのだが、意外と手こずってしまった。
 
 まず、図解した絵や説明が理解できない。「何とかできるだろう」と確信を持てるまでに三日三晩眺めて四苦八苦したのである。その上、お裁縫は金が掛かるという事。作業をしやすくするために方眼定規やアイロン定規など用具の購入費用も文具とは段違いに高かった。あれよあれよと財布が軽くなった。
 まあ、「浮気心など起こすものではない」のが学びだったけれど、モデルの着ている洋服を見ていると「わぁ、かわいいーっ、作るか!」なんて、またまた浮気心が芽生えるのが情けない。考えるまでもなく既に加齢で中性化してしまったであろうホルモン状況下ではしょうもないことかい・・・。

 サイズ120   サイズ100   ラップキュロットとランチョンマット

 下駄の鼻緒と共布にしてサルエルパンツとリバーシブルのチューリップハット、残り布でラップキュロットとリバーシブルでランチョンマットを縫った。キャラクター布地は意外に高くて驚きだったが何とか無駄にせず完成した。
 もうこれは「パリコレクション」とは比較にならないにしても「ジイジコレクション」で通してしまおう。
 作りに一抹の不安があったので洋裁力はプロ並みの会友M氏の奥方に評価をしてもらった。当然、指摘ヶ所は在ったものの、入門としては合格点でヤレヤレである。
 さて、積もり積もったリビングのお片付けはどうしよう…。ゴミ屋敷寸前だ!。


胎海への一滴に…

2017-03-25 | 感じるままの回り道
 森が海を豊かにするという関係は、ようやく知られてきたけれど、フイールドに居続けても実感としてはないのが現実である。
 水辺の手入れに赴くと、春には水中の落ち葉が葉脈だけになっているのが見られる。以前はこれを見て「栞」や「容器の模様」に使えそうだと思っていたのだけれど、このごろは妄想意欲も衰え「綺麗だ」で終わる。

 考えてみれば葉脈だけになった原因は微生物の働きによるもので、これが結果的に森からの豊かな水の一滴として供給されるのだと知れば、たかが葉脈だけのボロボロの葉であってもなんとなく愛おしく感じる時がある。まあ、感情失禁が多分に入って「歳」なのだろうか、それともわが身に置き換えて「よう脈がある…」と感慨に浸っているのか判然としないが、この環境を見れば「灌漑」は、この冬もとど氷、いいえ、とどこおりなく機能したのが実感される。
 表題に「大海」でなく「胎海」を使ったが「大海」では生命の源、揺り籠のイメージが湧かない。

トンボ池「猪走り」を解消する

2017-03-24 | 水辺環境の保全
 「犬走り」は在るらしいが「猪走り」は小生の造語か。トンボ池の周囲は護岸丸太を敷設し幼児でも歩ける様に平坦の部分を設えていたのだが、ここを猪が蹂躙する。湿った土壌なのでミミズなどが居るのだろうが泥濘状態で使いにくい。
 
 業を煮やしてここを撤去し40㎝程後退させることにした。これで猪の遊び場は縮小するだろうし、何よりも水面面積が増えたのに意義がある。掘り取った土は第二トンボ池の堤から食草園に降りる部分のかさ上げに回した。
 これで堤の幅が広くなり、なおかつ食草園の地表面が水面と同等になって堤が破れる心配がなくなる。大きさや規模は異なるものの本質は「箱庭遊び」と同一で「狭小域内での調達・完結」だ。
 まあ、つまるところ「貧乏暇あり、資材無し」そんなところ…。
 作業前 ➡  掘り始め ➡  丸太敷設

                                杭打ち ➡  完成

*狂うジャパン・御お上障事

2017-03-23 | 性向有毒の翁なれば
          妖しい私人・不実な公人         水晶玉

          公人不問・私人を査問           タロット

          侮辱は喚問・汚濁は不問         黒魔術

          侮辱で急談・腐職は登壇         八卦

          弱者お白洲・強者は素知らぬ      台本営

          記録に残さず・記憶は残らず       公僕心得

          吏課に冠・売り手の草履          故事

          者之腐の本性見事タカ派殿       宣長

          醜士道は不誠にありと喝破せり     ヌラリヒョン

          忖度こそが生きる損得           おどま官人官人

トンボ池2の拡張

2017-03-22 | 水辺環境の保全
 トンボ池2の堤を隔てた食草園の地表が池の底より低くなって湿潤化傾向が続き、ここを猪が掘り荒らすのが気になっていた。今回、この部分を池にする事で猪の遊び場を減らし憂いを少なくする対策をした。要は湿潤化しやすい部分を池にしてしまったのである。これで猪も掘り起こせないだろう。生まれも育ちも雅な小生としては使わない言葉だけれど、今回だけは「さまあみろ!」である。

 拡張した面積は3坪足らずだが、湛水量が増え水面面積が増える事は環境的にも望ましいし、何よりモリアオガエルの産卵可能な枝が増えるのは単なる面積や湛水量よりも大切な結果である。
 新たな堤の用土も護岸の丸太も全てそのまま転用して済ませた。まあ、箱庭遊びに同じなので、ある物を使いまわして一件落着である。

 先日、息を切らして曳いてきた木材を堤の水際護岸木にし土を盛り胴突きで鎮圧した。漏水確認をせねばならないから仮の堤のまま一昼夜放置し水位を確認。漏水や漏水孔が無い事を確かめ既存の堤を掘り取る。
 右の写真、水面に浮かぶ丸太の位置が今までの池の水際線で、少しばかりの拡張にしか見えないけれど、継続性のあるメリットは計り知れない。
 この後、緊急では無いもののオーバーフロー部の更新を済ませばトンボ池2の改修は終わる。

 拡幅部分 ➡  湛水確認 ➡   完成
 

スミレ開花

2017-03-21 | 小父のお隣さん
 駐車場横、南向きの崖の斜面にスミレの開花があった。例年、いち早く開花する場所なのだが沢筋を挟んでの対岸だから見るのは小生くらいだ。人知れず咲く事で、かろうじて株は残っている。
 崖上部尾根末端の平地、ネザサを刈り払ったのち、ほどなくして群落が出現したのだが、知れ渡って数年で消えてしまった。そこも開花しているだろうと立ち寄ってみたら、開花していたものの過去の群落を知る小生としては誠に寂しい開花株の数だった。
 それでも消えさせないためササ刈りを続け低草地で維持している、ささやかな賜物なのである。

 特定するため仔細に観察した事は無く「白、黄、紫」程度の区別しかしていないが、写真はタチツボスミレかどうか。知ろうと踏み込めば迷宮でタチツボスばかり、自信も根拠もないのが小生の実態であるものの、ポジティブな表現をすれば「広く浅く、時には拘る」が取り柄となろうか…。まあ、なんたって百姓であるから必要ならば動くのだ。

立ち枯れ木の除伐

2017-03-21 | 今日は真面目に
 ひょうたん池の西側、数年前にカラスザンショウ5本が枯れたのは承知していたが、人が入り込む場所でもないから除伐は後回しにしてきた。
 今回、見回り時に枯れ枝の落下だけでなく胸高径25㎝あるのは倒木に、一本は幹の途中で折れ掛り木になっていた。もう先送りは出来ず立ったままの枯れ木4本と倒れた1本を処理した。

 何故、同時期にカラスザンショウだけ枯れたのかの理由は不明なものの、切断面を見ると年輪の幅は広い。成長の早いのは承知だったが木質もスカスカ感があり、容易に処理できてあっけなかった。この他にも立ち枯木が近辺に数本あるのだが、水辺や工作を優先した結果、後回し後回しで現在に至っている。

  ➡ 

                      ➡ 

ヤマキチョウ出た

2017-03-20 | 小父のお隣さん
 ヤマキチョウの飛翔を原っぱ部で見る。飛翔が早く止まってくれず、撮影できなかった。本種だけでなくスジグロシロチョウにしてもタテハの仲間にしても出現初期の個体数は少ないように感じた。

象の鼻である

2017-03-20 | 今日は真面目に
 取り付け部  ➡   上部より被せる着脱式
 助っ人課業の何作目になるのか、接着工程での有機溶剤のガスを手元で吸い取り作業者が吸入しないためのアタッチメントを作ってみた。

 機械本体の換気扇能力では接着剤を塗布する場所まで及ばないので、取り外し可能で手元のガスを吸入しやすいようにダクトを延長した。
 この構想は磨きや削り作業を行う作業室の作業台の高さと端面を揃え手元を照らすライトを設置した時に、自在パイプの残り物を見つけて着想した。こんなレイアウトの改善は作業者自ら行える範囲と思うのだけれど、そうばかりではないのだと思ったのが実感。

 換気扇を覆うカバーは、昨年末に塗装場所の排気ダクトを作った時に切り捨てたステンレス薄板を再利用してある。危険物として資源回収にまわす不用品をさらにリサイクルできたのは貧乏の為せる技である。まあ、こんな事を誇ってみてもしょうもないのだが、もともとがしょうもない人物なのでしょうがない。
 
 夜なべ仕事でグラフ用紙に製図をして板金加工での部材の形を決めた。拠点で凹凸や曲がりのある薄板を叩き平らにして部材を切り出し折り曲げてブラインドリベットで固定して完成させた。
 取り付けは現場の換気扇に上から被せ突起で固定する構想なのであるが、これは現場で現物合わせになる。大雑把な採寸だけなので、肝心な部分は現場の作業でないと間違いを起こしかねない。

 板金加工での安全性確保には、端面を折り曲げて凶器にならぬようにしたいのだが素人細工では手間がかかり過ぎる。安直にガムテープで覆って危険防止とした。子どもの玩具でないから大丈夫だろう。要は作業者の判断で、使っても使わなくても小生は構わないのである。
 
  端材薄板 ➡  二つの部品 ➡  結合
 

曳き馬は息が上がる…

2017-03-19 | 今日は真面目に
 窪地の一本橋、窪みも埋まり手すりも倒れてしまったから撤去した。約4mある一本橋は朽ちさせるのももったいないしトンボ池拡幅の護岸用に再利用する事にする。運ぼうと持ち上げてみたものの地面より離せず大人二人掛りでも楽ではないのが分かった。伐採直後ではないにしても野ざらしであるから乾燥材の様にはいかない。

 会友が居る時に運べば楽なのだけれど、そこは「待てない」性格の小生で、鳶口を使い百m程を移動させることにした。草萌えた頃なら滑りも良いのだろうが枯草状態の凹凸地表面では思った通り息が上がった。
 打ち込んだ鳶先が外れ「バッタン、ボッコン」では無くに泣けないので、それは慎重に、また外れた柄が胴部を直撃せぬように配慮しながらの移動になった。

 途中、何度か息を整えたものの、所定の場所まで運び終えたら次の作業には程遠い身体の状態で、たとえて言うなら「中距離全力走」に近く長距離走の疲労感とは全く異なる「息も絶え絶えゲッソリ感」…そんなところだった。
 既に達観した人生の小生は迷わず帰宅しテレビ桟敷で深蒸し茶一杯、お茶菓子無し…。

             何度か息継ぎ  ➡   搬送終了