トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

オニヤンマ初見

2009-04-30 | 小父のお隣さん

 オニヤンマが飛翔していた。近くの沼にガマの株を採集に行った折、見かけた。写真は取れなかったが近シーズン二種類目のトンボだ。

 ガマは新設した水溜りに植え込むためのもので、ヤゴが生息してくれれば羽化するための軸になるだろう。ついでにセリも移植したが、これは食草用、カラタチを3本周囲に配置してみた。これも食草用だ。早い話が「芋虫様の奥座敷」というわけだが、付近の食草になる植物をデーターベースで調べると9割ほど存在している。お客の昆虫の種類は不明だ。

 駐車場まで行って土嚢袋を忘れたことに気づいて急遽作業を変更したのだが、それはそれで「塞翁が馬」だった。


溜池を掘る

2009-04-29 | 今日は真面目に

 フイールド内に既存の溜池が三つあるが、どれも放置して久しく竹が侵入したり、モグラやネズミが堤に穴を開けたりで、どれも貯水不可能になっている。

 補修作業は後回しになっていたが、肋骨骨折の影響で林内作業を中止しているため溜池の補修に時間を使うことにした。

 既存の溜池は距離があるので一輪車やスコップ、鍬などもっての移動は独りでは困難で、そこで草地として誘導したが水はけが悪く、おまけに絞り水が出ていて夏もジュクジュクしている近所の場所に溜池を掘ることにした。

 27日から掘り始めたが、思いがけなく連休で息子が帰宅し、特に予定もないというので手伝ってもらった。その成果があって本日完成したのだ。満水時には四立方メートルが蓄えられる容積になった。不足があれば堀り広げることにして、明日からは既存の堤の補修が出来る。

 うまくいけば連休中に二つの溜池の機能を得たことになり、トンボとモリアオガエル、小鳥の水場の確保ができる。夢は広がるが身体は痛い。

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新緑爛漫

2009-04-27 | 小父のお隣さん

『山里の柳萌えたり川霞む』

『霧が這う山肌萌えて隠す顔』

『点描のモザイク模様山みどり』

『葉桜に遅れをとらじと吹く木の芽』

 標高千メートルの地は桜と新緑が一緒になったような色模様だった。遠景は桜と新緑、近景は山吹と新緑でどちらも心が表れるが、いつも緑の色の多さに驚嘆する。

 ヒキガエルのオタマジャクシを見に行った。小さい溜まり水の中は皆無だったが、大きなほうは真っ黒になって群れていた。しかしアオサギがきているので、親になるのはいかほどか。家の金魚や一尺ばかりの鯉も獲って行く貪欲さが恨めしい。

 今日はヤマカガシを攻撃していたのだが、小生が現れたから飛び去っていった。ヤマカガシはもちろん絶命していたが赤い斑紋が鮮やかだった。

 ミヤマハンショウヅルの花が咲いていた。秋のカザグルマ風の種子といい、地味だが気を引く存在だ。棘で悩ましてくれたメギの花も咲いてきた。棘さえ無ければといつも思うのだが。 

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自前の新茶

2009-04-26 | 何よりの楽しみ

 イベントで提供した乾炒り新茶が好評だったので、余った茶葉を家で製茶してみた。レンジでしんなりさせてからホットプレートで加熱しながら揉むこと二時間余、ようやく完成した。

 抽出してみると、色合いは満足するものでなかったが、香りと含んだ感じは紛れも無く新茶だった。

 昨年は蒸したので、水分が多くなり、乾燥することに根負けして佃煮になったが、今年は新茶が飲めた。

 二時間揉むのは長いようだが、今回はビデオ「黙秘」を見ながら黙々と過程を重ねて完成となった。このいい加減さが丁度良いようだ。

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春のイベント

2009-04-26 | 月例会

2009,4,26(日)

会員 19名     ゲスト 大人5名  幼児・児童5名   合計29名

活動 9:00~14:00『森の恵みを育み、活かそう!』

      前日の降雨でフイールドが濡れて滑りやすいので「散策道の紹介」は中止とした。

      拠点周辺で山菜採り、自然観察に変更する。

  山菜は、タケノコ、タンポポの花、ノビル、アケビの新芽、お茶の新芽、ユキノシタ、ワラビ、ミツバなど。ミツバ、アケビはおひたし、お茶の新芽は乾煎りして即席新茶で提供する。

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雨に詠えば

2009-04-25 | 小父のお隣さん

『雨つぶて土に砕けて霞み立つ』

『葉桜の遅れ花打つ里の雨』

『湯煙が蔽うがごとし木の芽雨』

『ドウダンの花ひとつごと雨しずく』

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姥捨て山も貧者には一灯

2009-04-24 | 性向有毒の翁なれば

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『やることが無いと嘆くをうらやまし』

『たまねぎを剥がしゆく日々歳も歳』

『U2はユーロ通貨か小父は問い』  

『生活圏無いから通う里の山』 

    


邪魔な愛です

2009-04-23 | 感じるままの回り道

 花の名は?「邪魔な愛です」とは小生の親父ギャグだが、誕生日前後の一時だけ花を見せるのが気に入って、随分昔から作り続けてきた。

 最盛期は長野県まででかけて「ジャーマンアイリス園」で希少種を購入したこともあったが、そういう品種はおおむね軟腐病にかかって消えた。現在残っているのは多少は丈夫な性質があって残ったもので、古い品種が多い。

 20坪ばかりの畑に満杯の頃もあり、昨年借りていた畑が宅地になって、多少は堀上げ敷地に植えて、少しはご近所さんに譲って、残りはもう土の下、深くに埋もれてしまった。

 今年の一番花と二番花を出した品種だが、名前はもう忘却の彼方だ。花が終わった後、草取りをしてやる程度なのに毎年期待通りの美しい花を魅せる。

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竹で骨折り、竹に骨折り

2009-04-23 | 今日は真面目に

『軟らかき鉄の蓋かな笹落葉』

 骨折箇所が癒えないので、軽作業の真竹と黒竹の手入れをしている。改めて林床を眺めると笹葉の堆積は恐ろしいものだ。

 腐食が進まないから張り付いたままで、落葉掻きをしないところは一芽も生じない枯葉のままでいる。

 夏は緑の様でも葛とカナムグラの蔓葉に覆われているだけだ。ワラビなどさえ頭をもたげない。この冬は落葉掻きをしなければ…と感じた次第。

 今日参加したメンバーはタケノコ保護の柵つくりに汗を流している。そうでもしないと資源枯渇は目前だ。里山が収奪の対象になっている。

 右は黒竹の間引きと未整備の境界付近、左は真竹林の手入れの事前・事後。

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一寸の虫にも

2009-04-22 | 小父のお隣さん

『若葉巻き思い届かず落とし文』

『ハルジョンの花貪れど尽きぬ糧』

 「オトシブミ」を今日はまじまじと見ることが出来た。一尺にも満たない幼樹の葉を巻いていた。木がかわいそうだと思ったが、虫にしてみれば柔らかく巻きやすいのだろう。お菓子のマコロンの感じがした。

 ハルジョンの花には虫がいっぱい取り付いて花粉を食べている。花等いくらでも有るのに集まるところは集中する。好みでもあるんだろうか。

 人間様も集中する。お陰で竹林の次世代が育たない。駐車場に近い竹林は茶色く変色した後期高齢者の竹ばかりになった。孟宗も真竹も黒竹も破竹も青々とした青年期にまで成長できないから、遠からず竹林は枯れ死するかもしれない。森の手入れに入って「竹の世話」をするなんて思っても見なかった。ロープと立て看板でタケノコ堀り禁止した区域は少しは延びてきたから親になることを期待できそうだ。黒竹林もロープを張らないと絶滅寸前となった。

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奥を目指せば

2009-04-21 | 感じるままの回り道

『山笑うみどり万色モコモコと』

『奥山は霞桜に昇る霧』

『山の路里は葉桜山コブシ』

『二度春を楽しみ浸かる出湯なり』

『今日もまた濡れて長湯の露天かな』

 標高千メートルの出湯に向かった。雨天の平日ということもあり、さすがに車は少なかった。湯はすべすべ感があり塩素臭もなく快適だった。

 ここは持ち込み可能だったが「持ち込み禁止」と思っていたから売店で買うことになったが、おつまみ系がほとんどで、山菜ソバを食べておかず代わりに「ノビルの漬物」を添えた。まあまあの昼食だったかな。

 自宅周りは八重桜も終わりになり、柿の木の下にはエビネなどが咲き競っているのに、温泉場の植栽樹はやっと芽吹きが始まったばかりだった。

 山の落葉樹は緑が眩しかったのに何故に遅いのか判らなかった。

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ケーナの製作

2009-04-20 | 感じるままの回り道

090420_152901  半日講座でケーナの製作を習ってきた。講師は第一人者の「瀬木貴将氏」だった。材料はボリビア産の輸入竹だったが国産の竹でも部分的に吟味すれば利用できそうだ。

 バイオマスの活用としても量ははけないが、子ども達には喜ばれそうだ。楽器店で購入すると五千円札が飛んでいく価格だもん。

 黒竹を利用して燻製器で燻煙処理をし防虫防腐を施せば色合いも気に入るものが出来そうだと踏んでいるが、まず材料の入手からだ。

 ケーナの脇は「オオスズメバチ」の今年の女王様だ。教材用に封入標本とするために乾燥中の個体だ。梅雨時の自宅軟禁に備えて、ケーナの製作と標本作りを用意してみることにした。


シェフとお呼び!

2009-04-18 | 何よりの楽しみ

090418_112801  先日、完成した燻製器で「スペアリブ」の燻製が第一号の作品となった。今日は月例の活動日で14人が参集して試食会になった。

 二日二晩漬け込んで早朝に塩抜きをして冷蔵庫で乾燥させ、さらに現地で一時間の風乾の後、100度で一時間の燻煙を経て完成した。

 レシピ通りで、なにも工夫はないが、自画自賛でなくても「おいしく出来た」のだ。しかし廃棄率が高く、半分は骨で捨てる羽目になる食材だから、次はコストも廃棄率も低い材料を使わねばと思った次第。


四月定例会

2009-04-18 | 月例会

2009,04,18(土)

 会員 15名

 活動 

     午前:イベント下準備 散策コース実地踏査(コースの状況・山菜の発生場所等)

     午後:イベントの役割分担の確認、終了後有志はタケノコ堀り

※ 新規製作した燻製器で「スペアリブ」を賄う。

     


初めて見た花の形

2009-04-17 | 小父のお隣さん

Sn3d0109  見れば見るほど変わった形の花だった。背丈10センチ程度だから他の草に埋もれて気がつかなかった。刈払機での草刈りでは絶対に対面することはなかっただろう。

 しゃがんで手鎌で選択的に刈り取っていたから気がついたようなものだ。属や科も見当がつかないまま帰宅した。検索図鑑をみてもたどり着けなかった。時折、フイールドで出会う植物に詳しいH氏に尋ねてみるしかない。

 見れば見るほど変わった花だ。