水無くば涸れる池とは知れれども産みつ育てよ種の多様性
みつぼなす仮れる身そとは知れれどもなほし願ひつ千歳の命を 大伴家持
われ咲きし時は過ぐれど耄碌はいよよますます盛りなりける
咲く花は過ぐる時あれど我が恋ふる心のうちは止む時もなし 詠み人知らず
あかね待つ我が恋ひ居れば溜池のすげをそよがす初夏の風吹く
君待つと我が恋ひ居れば我がやどの簾動かし秋の風吹く 額田王
まゆたての待ち喜べる小春日は孤爺の肩で日向ぼっこす
しおからを待ち望みたる春の日に羽化体探すすげの上下
こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我は 詠み人知らず