トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

送水復旧強制圧注

2015-08-31 | 水辺環境の保全
 断水してしまった。取水升はオーバーフローしているから管のトラブルだろうと三つの排砂バルブを開放したが上手のバルブから吐水はなかった。もう強制圧注で通水させるしかないとY氏のエンジンポンプを要請して水源地で作業する事になった。前回の同様な作業はスムーズに終了したから、今回も同様だと思っていたが甘かった。
 10数分圧注を続けても自然吸水される水流は感じられない。そこで排砂バルブ三カ所を開きながら排砂吐水を確認しつつ排水口まで辿ってみる。排砂バルブまでは通水があったが最終吐水口には達しない。吐水口に耳を押し付けるとポコッだのコンだのの音が聞こえる。水はやっぱり「来ん」のだった。三番目の排砂バルブまで通水していても、そこから上り勾配なので吐水口まで数日かかるのは承知なのだがエンジンポンプまで導入して通水しないとなると手がない。
 この作業、取水地で二人、排砂バルブ操作と確認に1人、吐水口で通水報告に1人と都合4人が必要なのだが、今回は二人で行ったから青息吐息だった。連絡を取り合うケータイも沢の中、山中なので通じない場面度々で、こんなはずではなかった「くたびれもうけ」で終わる。
  圧注準備  ➡    成果なし

ヒキガエルとご対面

2015-08-31 | 小父のお隣さん
 №3の排砂バルブを開けようと周囲の草を取り除いたらヒキガエルが飛び出し側溝に落ちた。手のひらに余るくらいの大きさで産卵期以外では初めて見た事になる。産卵する池から数百mある地点だが周辺にどれくらい生息しているのかは知る由もない。
 このヒキガエル、慌てる素振りもなく鎮座している。側溝の壁を登れるのかどうか危ぶんだけれど、側溝の両端は土砂で傾斜になっており救出するまでもないだろうと読み、手を触れずに来た。

広場の刈り払い

2015-08-30 | 今日は真面目に
 既に「広場」でなくなった広場である。植樹した樹木が大きくなって若い林間の風情を醸し出している。それでも林床には日照が届くから夏草は繁茂する。あと数年たって木陰で占められてしまえば夏草の繁茂は衰えるだろうがネザサは衰えそうもない。ネザサの勢力を復活させないためにも刈り払いは続く。
 自然実生のアカメガシワが結実するようになって、前年に落ちた種子から発芽が盛んになっている。そのまま成長させるとアカメガシワの森になりそうな勢いがある。里山の生物にとってアカメガシワの花は大切な種類とも聞くけれど、やはり増えすぎるほどの勢力をもつ種類はほどほどに散開させておく。
                ➡  

今日のトンボ「リスアカネ」?

2015-08-30 | 小父のお隣さん
 お盆過ぎから急に増えた感じのするトンボだ。翅先端に黒褐色斑があるけれど赤い色彩が際立つからノシメトンボではないだろう。同種だと思うが食草園で連結ホバリングで産卵行動をしていたカップルがいた。下は水面でも湿地でもない草地なのである。図鑑には「茂みの中でのメスの単独産卵もあります」とあったから地上部への産卵はあるのだろうが、今回は連結していた。トンボの世界はわからない。「曰く不可解」と結んで華厳の滝に身を投じた青年がいたが小生は老年だからそれはない。
                       

頭かじり虫ではなくて!?

2015-08-30 | 感じるままの回り道
 遊歩道を歩いていて足元に目が留まった。茶色の毛皮が見えたからである。既に頭部はなく内臓が引きずり出され胴体と同じくらいに露出していた。尻尾の形から鼠類だろうと推測したが茶色の体毛を持つネズミは初めてである。だから名前は判らなかった。
 ネット検索してみたら赤毛の野生鼠は数種あったが大きさから「アカネズミ」ではないかと推定した。捕食者は誰だか不明だけれど頭部だけ齧って残りは捨て置くなんて食べ物に困っていないのだろう。「食べ物で遊んではいけません!」言われたなあ…。

堪忍して欲しい…

2015-08-29 | 小人閑居して憮然
 食草として育成していても成長しないうちに産卵され丸坊主にされるのは「堪忍して欲しい」のが本音だ。若い草木を好む傾向は分からなくもなく、おおむねそうであるとS先生から聞いているけれど「まず成長させてから」と思っている小生としては許容範囲では無い。
 まだ30㎝ほどのキハダの苗、これに10数個も産卵された。一度目は三鉢とも丸坊主にされて蛹化まで行ったのかどうか所在不明のままで終わり、葉が失われて、成長著しいはずの夏を葉の回復で終わらせてしまった。もう食用には回さず今回の卵は全て取り外した。
 フェンネルにもキアゲハの幼虫がいてほぼ全葉を喰いつくしてしまった。ミツバなら十分あるのに終齢幼虫に達するまでの食糧に足らない場所に「産卵するな!」と叱ってみたところで聞く耳は無いし…。
 一方、数回にわたり地際まで食い尽くされたウマノスズクサは復活して60㎝程まで伸びてきた。不思議な事にジャコウアゲハがやってこない。理由は分からない。
 
            キハダへ産卵     フェンネル喰いつくし    

今日のトンボ「これぞ極楽とんぼ」

2015-08-29 | 小父のお隣さん
 水辺巡視中に足元から飛び立ったトンボ。羽化して間もないことは翅の艶めきと飛び方で分かった。降り立った個体を見ると金色に輝いている。翅の付け根の網目も金色だった。種類や名前の同定などどうでもよく「綺麗だなあ!」で十分だ。すでに極楽とんぼなのだから。

繁殖槽の設置

2015-08-29 | 今日は真面目に
 あれほど樹液に群がっていた昆虫が一斉に姿を消した。見事と言うしかない。竹粉の集積場所には大きなカブトムシの幼虫がいるから産卵も終了しているのだろう。そんな頃に「繁殖槽」を用意しても馬鹿にされるだけなのだが、水辺の手間暇がとてつもなく増えた今季では気持ちの余裕がなかった。
 それでも枝葉の集積場所が猪に掘り荒らされるのを許す気にもならず、思いって繁殖槽を設置した。槽はレンジフードの廃品で高さ60㎝、幅55㎝、長さ170㎝のステンレス製品である。底部に10φの水抜き孔を10㎝間隔で開け、集積場所を整地して設置した。主にホダギの廃材を投入して外周を硬い朽木で保護した。
 材の腐植物は黒い土状に厚く積もっていたが、かき分けてもミミズ一匹、カブトムシの幼虫一匹現れなかった。猪が常連の様にやってきて掘り返されれば生存すら難しいだろう。今季の産卵は期待できないけれど、「えひめAI」発酵パワー液の沈殿物を、この繁殖槽に投入し続けて栄養価の高い繁殖用マットを用意して置くのだ。目標は巨大カブト虫…。
   水抜き穴を開ける  ➡   設置完了

排砂作業

2015-08-28 | 水辺環境の保全
 集水升はオーバーフローしているのに吐水量は減少する一方だ。自然復旧は見込めないから排砂作業に出かけた。二つの菊ハンドルは軸の口径が同一なので大きいバルブはモンキースパナで開閉していたのだが、これが何とも面倒、そこで片方の口径を大きくして持参する。
 目見当で広げたけれど何とか使用できた。しかしながら排砂作業の結果はと言うと「アウト」なのである。最初の第一バルブを開き泥水を排出したが、それで流出は終わり。第二第三とも結果は同じで吐水口からの流出は止まってしまった。もうポンプで集水升の吸水孔から強制送水して管内を清掃するしか手立てがなくなった。ポンプを所有するY氏にお願いせねばなるまい。
 排砂作業を実施すると断水になるのは何時もの事で、これは送水管の張り巡らし方によるのだろうと推定している。隣沢から取水し沢筋をくだり、尾根の末端で送水する沢筋を上らせる。全長ほぼ1㎞なのに落差は3mしかないのだ。同じ落差3mでも流下するだけのラインとU字形で水を押し上げなければならない配管では送水抵抗は同じでないように思えるのだけれど…。
  第一      第二      第三 

山椒は小粒でも…

2015-08-28 | 小父のお隣さん
 車の後部にハナグモがいた。体調2mmほどの小ささで、なんで車のボデイに来たのかわからない。小さいながらもハナグモ特有の威嚇姿勢をとってケータイにポーズをとっている。小生自体、争う姿勢はないから1枚撮影してお引き取り願った。「鼻毛の先で吹き飛ばしけり」と言いたいのだが、小生、そんな器用さはない。口をすぼめて一息が必要だった。
 接写して鮮明に写るかと思ったけれど、バックが白ではコントラストも激しく「ケータイだね!」という出来上がりだ。
 ハナグモを初めて見た時はクモとは思えなかったが、この頃は威嚇姿勢がなんとも可愛く見える。

菊ハンドルの修正

2015-08-27 | 今日は真面目に
 排砂作業が必要なのだがハンドルは二個あるのに同じサイズ。バルブの軸は二種類で、これでは使い勝手が堪らなく悪い。今回バルブ操作するにあたって一個の軸孔を大きくした。ノギスを忘れ実寸を測って帰宅しなかったから目見当で広げた。
 実際に使用してみたら少々サイズが小さい。現場でヤスリをかけて再修正して使った。スパナやプライヤーで回すより比較にならないくらい楽だった。購入すれは五百円ていどの価格だがホームセンターにはなく通販品も見つけれなかったからしょうがない。

今日のトンボ「♀と分かるが…」

2015-08-27 | 小父のお隣さん
 沈泥池で見かけたトンボ。腹部が幅広だし翅の付け根に黒褐色斑があるからショウジョウトンボ♀かと思ったものの、写真対照で検索するのも嫌気があって今回は詮索しない。ショウジョウトンボだとしても♀の止まっている場面はほとんど目にしたことがない。その意味でも小生には珍しいのである。
 それよりも今日はおそらく「チョウトンボ」と思われる個体が至近を通り過ぎて行った。振り返った時には見失っていて極めて残念だ。確認できれば小生にとっては「当地初観測」なのである。

生姜へマルチング

2015-08-27 | 何よりの楽しみ
 カブトムシの繁殖場所にと廃ホダギや広葉樹の朽木を積み上げた場所にイノシシの被害を軽減するために繁殖槽を設置した。その時、大量に出た朽木の腐植質、ほとんど黒い土状になっている。これを生姜の畝に乾燥防止のためマルチングした。本来は梅雨明けまでに行っておきたかったけれど、物事はそう順序良く片付かぬものなのだ。
 乾燥防止と株もとへの客土効果はあるだろうがマイナス面が不明だ。万が一、これが原因で生育不良に傾いても次期への土壌改良にはなるだろうから「まあ、良いか…」とそんなレベルである。

効果が半減?!

2015-08-26 | 今日は真面目に
 隣接グループの棚田に猪の食害が発生した。出穂してからナフタリンを吊り下げていて、それなりの効果があったように感じていたのだが、台風の影響による降雨中に食害された。
 思うに、雨で忌避剤としての臭いの効果が薄まっていたのだと思える。それでも吊り下げられた直近は被害にあっておらず、田の中央部に被害が集中していた。まあ、この棚田も長くは持ちこたえられないのだろう。

不要の要、ホトトギスの定植

2015-08-26 | 今日は真面目に
 食草園隣のトンボ池の水際にホトトギスを定植した。ホトトギス自体は林道の土砂の上で発芽した株を採集し自宅でポット保育していたものである。まあ、里帰りさせた事になるけれど、数年前に食草園に定植したホトトギスは発芽地より乾燥しているためか成長が悪く、ポット苗の用土が猪の誘因にもなっているようで掘り返されたりして消えた。
 今回はそれを踏まえ、湿潤な水際に定植し、用土の誘因を隠すために池の泥土を株もとに客土した。食草としてのホトトギス自体は林道わきの湿潤な部分にあふれているので、あえて植える必要もないのだけれど、「食草園」としては周囲に十分にある食草でも参考展示みたいなものである。小生的には「環境創出」…だ。
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