トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ようやく見つけた漏水箇所!

2020-06-06 | 水辺環境の保全
 本当に分かりづらかった。正直づらかりたかった気分であった。このままで退散するのも情けなくトンボ池西側の堤の肩を手鎌で刈り取り水際を視認しやすいようにしておいた結果、ようやく判明した漏水箇所なのだった。判ってみれば「なーんだ」と気落ちしつつ納得できる場所でもあったのだ。

 その場所はオーバーフロー部の横で、今までも度々漏水を起こし補修を重ねている場所でもある。想像しなくても塩ビ管に沿って漏水しているのは明白で、イモリやズガニ、はてまたサワガニなどの活動に伴い大きくなっていったと想定できる漏水孔である。
 まずは漏水の入口部、護岸木の下を点検するため二段に重ねた材をスコップで土を外しトビで材を取り除く。出てきたのはテニスボール大の穴で第二トンボ池へ水を落す塩ビ管の下部に連なっていた。そのため漏水は塩ビ管の下部外側を流れ接続してあった木製のU字樋の下をも伝い第二トンボ池へと出ていた。これでは判明し難いはずである。護岸木や塩ビ管を外すたびに漏水の流路の中からアカハライモリが逃げ出していく。空洞の大きさからズガニがいるだろうと想像していたが見つけれなかった。

 さっそく流入部には粘土を押し詰めて潰し、塩ビ管は一旦外して流出した土を復旧させて埋設した。作業的にはこれで良いのだが、首尾を確かめるには「満水」になるかどうかを確かめる必要があり、それには一晩必要だから復旧確認は翌日まわしになる。
 満水時、数多く見られたメダカの大半は姿を消していて、減水とともに流出し第二トンボ池から沢に流れたか、カワセミの姿を度々見ているからカワセミの腹に収まったのか、はてまた水辺荒氏に捕獲お持ち帰りされたのか分からないけれど、少なくとも水深がある程度保たれれば、やすやすと水辺荒氏か水辺荒子か不明だけれど侵入を防ぎやすくなる。結果的にも環境安定性は保たれる理屈だ。

  護岸木の下から塩ビ管下へ漏水  ➡    塩ビ管下を補修  ➡   覆土鎮圧して補修終了


 翌日、オーバーフロー部から流出していたが少し水位が足りない。水の流出部を見ると塩ビ管端面の下側3割ほどを閉じていた堰き止め板が見当たらない。そのため5㎝ほど水位が下がったままなのであった。原因は小生にあって塩ビ管を敷設する時に堰き止め板を敷いてしまったからだった。たかだか5㎝と言うなかれ、水深30㎝程度の池では大きな割合なのだ。
 堰き止め板を固定し、伐採作業の帰りに立ち寄ったら満水位になっている。ようやくこれで安心できた。

                通常水位に戻った        落ち口の丸太樋も活きている