トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*月見る月もその月のつき

2016-09-30 | 感じるままの回り道
       星月夜蒸し茶欲っしつ着る薄衣

       寝待月窓閉じ被る毛布かな

       栗食めば里の遊びや峰の雪

       顔上げつ耳は地を舐む月夜かな

       月天頂ひかり冷たき白露なり

アオバセセリの掻い巻き

2016-09-30 | 蝶の食草園
 先日の事、アワブキに幼虫が付いたとの連絡をS氏がよこし、確認しに出かけてみたものの食痕はあっても幼虫まで確認できなかった。揺籃というのか葉を丸めた中に隠れていたとも伝えられていたが発見できなかった。
 この日、思い出して再び確認に行った。揺籃を手に取ると重みがある物もあって、穴をのぞいてみたら居たのである。ど派手の外見、赤い頭部に黒と黄色の縞模様が見えた。スミナガシを期待していたのだが期待に反してアオバセセリだったけれど、アオバセセリの成虫を視認した記憶もないから、「鶏が先か、卵が先か?」の言い方をすれば「幼虫が先だった」。それにしてもコクサギに産卵がないなあ…。
 
 さて、ここで素朴な躊躇、オトシブミなど中で育つから揺籃と言って良いのだろうが、出入りしている状態では揺籃と言うのだろうか。ミノムシはドテラ状態だし、アオバセセリや墨流しなどは掻い巻き風?…掻い巻きとドテラの違いは…秋の夜長、朝の目覚めは早く鶴瓶と小生の頭はいつも輝いて明晰だ。???

二枚貝の生存確認

2016-09-29 | 水辺環境の保全
 庭の池の水色がどうしても澄まなかった。いわゆる七輪の色合いなので小生的には珪藻類の繁茂だと信じたいところなのだが二枚貝の長期飼育が出来なければ「下手な考え休むに似たり」となってしまう。
 9月も末だと言うのに真夏日を記録した日、水が冷たくならないうちにと二枚貝の生存確認をした。感電事故もありうるからウオータークリーナーのプラグを抜いて池に入る。水底は見えないから手探りて写真の数だけ拾い上げた。シジミもいるはずなのだが指先では感知できなかった。
 結果は上々、取り上げたドブ貝、カラス貝ともに貝色抜群で健康そうに見えた。池に戻す前に底砂土を撹拌しておく。ドジョウも投入してあるから多少は底土を動かしてくれているだろうが、天地返しのつもり。
 二枚貝の生存は6カ月になった。これから春までは、向こう6カ月生存確認はせず今まで通りの管理で大丈夫だろう。その管理は管理と言えるほどの程度では無くて、時折、「えひめAI」の澱を投入、ヨーグルト容器や納豆の容器を池で洗う、ビール酵母や甘酒を滴下するなど、とても理に適ったとは言われないやり方だ。まあ、小生的には珪藻類の繁殖が難しいと聞いているから代用食の心算なのである。
 これら酵母類を供給しているから生存しているのか、茶水状態は珪藻の繁殖の結果で、それを餌に生きているのか理解の範囲外である。池に入っている間、タナゴがふくらはぎをついばむ。これが結構チクチクと刺激が強い。タナゴも元気そうで来季こそ、このチームで繁殖に挑戦するぞ。

「機関車トーマス」、仲間を端材で作る 2

2016-09-29 | 何よりの楽しみ
  機関車トーマスを端材で完成させ、なんとなく要領を得た気分になり仲間も作ってみる事にした。二作目は「ジェームス」である。トーマスよりサイズは大きめの全長30cm、部品点数もデザインも複雑になった。これも最初に起こした図面を改める事数回におよび、ゼロから作り出す手間暇が、こういうところにも表れてくる。やはり「コロンブスの卵」が楽である。
 見た目のバランスやキャラクターの特徴を出しつつ省略や強調を取り入れていかないと完成度が出ないのだが、デザインや見た目、そこにこだわると玩具として必要な「安全性」を危うくさせてしまう。模型でなく幼児が遊べる実用玩具である事に重きを置いたつもり。

 さてさて、フランケンシュタインやフーセンツギ、サルマタケ等々、次々と現れてくる奇怪な類縁人様、埋土でなく「毎度!」の賜物であるが、小生が端材の玩具作りで心がけていたような事を、一つとしてなしえない公僕ばっかりだったとは、このご時世に羨ましい職場であり職業人でありまする。まあ、小生の子ども時代を思い出すと、カボチャの頃はカボチャばっかり、甘藷の頃は甘藷ばっかりと、いわゆる「ばっかり食」も多かったけれど、今もあるのですねバッカリ職、そしてガッポリ職…。
 ところで、あそこの責任者さん達、生涯賃金は何億円なんでしょうか。答えは「難なく億円」なんちゃって!
  三部構成  ➡  仮組み立て 

 塗装完成体
             側方部         前方部

 塗装の完成度にもよると思うが、小生的には無塗装の方が好みだ。あの人も喝破している「小人は必ず飾る」…。 

キハダに来た!

2016-09-28 | 蝶の食草園
  自宅のポット苗の時は丸坊主にされるほど発生していたのに、食草園に定植してからはさっぱりだったキハダにアゲハの幼虫を確認できた。鉢巻の確認をしなかったから写真でも同定できない。カラスアゲハかミヤマカラスアゲハのどっちかだろうが、種より産卵してくれたことに意義がある。
 
 食草や食樹をそろえても産卵には結びつかない理由をS先生曰く「他にも食べるものがあるから」と解説してくれたけれど、庭では丸坊主、食草園ではさっぱり、では小生の寄る辺が無いというものである。庭のウマノスズクサにもジャコウアゲハの幼虫がびっしりと群がってもう数日で食い尽くされるが食草園での産卵は全く無い。早い個体は、すでに蛹化の場所探しにロマ状態である。
 まあ、相手は野生だし結果はともかく愛手をかけるだけである。お返しを貰おうなんて料簡は癒着体質、談合仲間に任せればいいのだ。

 そういえば「税は惜しみなく奪う」なんて事を言った作家が居たけれど、昨今の公僕の惨状は底なしである。虫でさえ一肌も二肌も脱ぐというのに一肌脱ぐのはいないのか、とは言え、小生の生肌は恥ずかしくて見せられん…、なんちゃって。

*豊洲雀は旬・竣・シュンと鳴く…

2016-09-27 | 合混で闘作すれば
 豊かな鬆入り大根                      料理の鉄人
 
 泥床式建築                          黒革気性
  
 行き当たりばったり                     公路病氏
 
 贖罪の巨大市場                       牧師様
 
 体質象徴のレガシィ                     惨業遺産
  
 ビンタビューしたい!                     リポーター

 モラルでなく貰う                        処政訓

 倫理観欠損・信義則欠落・謀議背任            産業医

 多勢は三猿・無勢の浣腸                   市民代表(市自苦)
 
 しゃぶり尽くす・振るい尽くす・隠し尽くす          関東軍参謀

 税金じゃぶじゃぶ・汚染はシャブシャブ・公開シブシブ  情報後悔

 あの町この町費を喰らう、今きたこの道替えりゃんせ   小鳩クルミ  

「機関車トーマス」を端材で作ってみた 1

2016-09-26 | 何よりの楽しみ
 端材の工作も従来の内容から少しはグレードを上げてみようと幼児に人気の「機関車トーマス」を作ってみた。「作ろう」と言う方向性はあっても資料は絵本頼みで、ネットでヒットする内容は段ボールや紙細工だけ、これでは小生の知りたい情報を満たせない。

 結局は380円の絵本を参考に図面を起こしたのだが描くと作るでは大違いで、図面を描きなおす事、数度におよび、ようやく納得のいく図面となった。修整する大きな要因は寸法取りとバランスにあって、二次元と三次元の違いが影響しているのかもしれない。
 過去に制作した端材玩具と比べれば圧倒的に部品点数が多く、加工も直線切り、曲線切り、回転体切り出しと種類も多くて根気がいる作業になった。ちなみに部品総数28点だった。

 図面に倣い部材を切り出しても、もともとが雑多な端材なので部品加工も心得てやらないと「おしゃか」になってしまいかねない。いくら秋雨前線で蟄居状態、その上お彼岸であっても、この「おしゃか」は有難くないのである。とは言うものの加工は面白さがあるが、仮組み立てでの調整は、これも手間がかかる。品質を上げるためには音を上げないのが寛容なのだが販売品なら当然値は上がる。

 あまり行いたくないのが彩色で、無塗装だけでも十分に遊べると思いつつもアクリル絵の具で塗装してみた。車体前部の顔面はドーム状に曲面を作って彫刻したが、材質によると思うけれど彫刻しにくい事甚だしかった。そこで三台目の「ヒロ」からは版木(ホウ)に彫り接着する方式にした。これで随分と加工が容易になったと思う。

 さて、肝心の出来上がりだが、小生的なら議会の先生と同様に我貪飲酔・爺我自賛のお手盛り状態となるので、ここはおチビちゃん達に情報公開して隠蔽体質から脱却しよう…。工人たるもの「ああ言えば、こう言う」泥縄式、言い訳三昧倫理観欠如ではいかん。完成度が全てなのである。
 
  単位はボイラー部、操作部、台車 ➡   組み立て 

 塗装完了。彩色すると木製品の感じ良さが無くなってしまった。難を言うと煙突の垂直度が正しくなくて心残りで注意はしていたけれど後の祭りだ。まあ、豊洲のスキャンダルよりましだけれど。
          斜め前方から    左側部から 全長20㎝、高さ15㎝ほど 

今日のトンボ「空の青、水の青にも染まず漂う」

2016-09-25 | 小父のお隣さん
  沈泥池内のコナギ抜き取りをやっていた折、水面すれすれに飛翔しているトンボを見た。体長35mm程度で水面すれすれの飛行だけで舞い上がる事は無かった。サイズが小さいし色は暗いし、飛び立つと直ぐに見失ってしまうほどだ。コナギの上なら背景は明るい緑なので視認しやすいのだけれど、水面までシャジクモが繁茂している水面では本当に追跡しにくい。
 ましてやケータイのカメラでは速写性は無く日陰ではシャープさがなくなるし、日照下ではコントラストに対応しきれない。胸ポケットから水没させたのも影響しているのか、ケータイのカメラの御機嫌伺はズバリ「写してみなけりゃ分からない…」になってしまった。
 それはともかく、そう好きでもない青色なのだがトンボの青色だけは心惹かれる。腹端に鮮やかな淡青色を持つイトトンボは数種、図鑑にあるが、淡青色が明確に二つ見える事、黒っぽくて頭から胸部が白っぽい事などから「クロイトトンボ」ではないかと思ったのだけれど、ムスジイトトンボもアオモンイトトンボも似た姿だ。
 今回の結論「いつも通り不明だった」ので、シャンシャンと拍手お開きするしかなあい…。それにしてもこのトンボ、今期は度々視認できて、そのうえ複数個体で飛翔までしていた。どうも直射光下は好きではないように見えた。まあ、乱視に老眼が入ると色々に見えてしまうのはいつも通りだ。

トンボ池の刈り払い

2016-09-24 | 水辺環境の保全
 今夏、伸び放題にしていた水辺の刈り払いを済ます。刈り草を放置しておくと猪の耕起を誘う事になるから集草し運び出しもせねばならない。刈り払い機による刈り払いは簡単、造林鎌での集草は大汗、レーキとフォークと一輪車での場外運び出しは中間程度の労力になる。
 水際は丸太の護岸で踏圧で崩されないようにしてあるのだが、おチビちゃん達が動きやすいようにと平坦にしていた。ここが猪の掘り返す場所になってグズグズになっていく。もう、おチビちゃんの移動を考えず保全第一に、護岸丸太を法面基部まで寄せなければならないだろう。こうすれば湿りの多い水際をいくばくかでも減らせる。
 晩秋から凍結するまでの間の着手予定、補修や補強などの土木作業が例年より増え眩暈がするほど待っている。
         刈り払い終了   ➡     集草終了   

蛇は激減

2016-09-23 | 小父のお隣さん
 刈り草の集積作業をしていたら小蛇が1匹姿を現した。ヒバカリだった。思えば今季初見の蛇がヒバカリで、そのあとシロマダラ、そして今回のヒバカリ。すべて30㎝に満たないサイズで合計3回、こんなシーズンは初めてである。
 シマヘビやアオダイショウなど大物は1回すら遭遇していない。猪による捕食被害しか考えられないが、手の打ちようもない。

兵どもの夢のあと…

2016-09-22 | 水辺環境の保全
 久しぶりに泥水地とトンボ池周囲の刈り払いをする。草丈は太腿あたりまで伸び、刈りにくい事この上ないのだが、今期はノササゲが繁茂してそれらの上を覆い尽くしている。上を刈り払っても下を刈り払っても動いてくれない。
 更にミソハギなど高生種の上を覆った部分は倒伏し、これも地際からの刈り取りを邪魔する。すったもんだで大雑把ではあるが刈り払った。数日乾かし集草集積して一件落着だ。
 こんなに伸ばさず刈り払いたいのだが、そうすると進入者による被害が増えるので、ここ何年かは夏休み期間には踏み込み難い草藪にしてしまっている。
 水辺管理のスタイル、前半は羽化中心の設定、後半は産卵中心の水面を開けた設えにしたいのだけれどテーマパーク御一行様の踏圧被害や採集被害も増えるので9月までは、ついつい「兵どもの夢のあと」風ですぎる。
 まあ、伸ばすにしろ刈るにしろ、どっちを選択しても自業自得の愁嘆場である。

  泥水地 ➡            トンボ池

  

中心を求める

2016-09-21 | 何よりの楽しみ
 天候不順で雪隠詰めの日々のために木っ端細工で「機関車トーマス」やらを作ってみようと端材を揃えていたのだが、部品数と精度が求められる車輪が難題になった。
 木工旋盤で削り出しする予定だったけれど、とにかく数が多いのだ。目論見は「トーマス」「ジェームス」「ヒロ」の三台で、車輪の総数は34個にもなるから、非力の木工旋盤では天文学的な数になる。
 そこで横着を決め込み、ホームセンターで丸棒を購入し必要な幅に切断してもらった。ここまではスムーズだったが車軸を通す穴を開けるに中心部が分からない。結局、半径の厚みの板材に鉛筆を固定して中心を求めボール盤で試し加工して見たが、精度のバラつきが大きく却下、思案投げ首の結果は直角定規3枚を使う手を思いついたが、これも手数の割には求める精度が無い。
 
 最終的に非力な木工旋盤と治具により穴あけ加工をする事にしたのだが、車輪の円盤を治める治具を削り出すのに半日消費してしまった。まあ、その甲斐あって精度よく加工できたものの、車軸径8φの時はドリル一発で貫通する事は出来なく5φで下穴を開けてからでないと停止してしまう。こういう事に遭遇すると十分な能力を有した機械が欲しくなる。
 この木工旋盤は会友がルアー作りに使っていたのを借りたもので、ルアーサイズなら十分だろう。
          治具による下穴開け    軸孔開け

お彼岸の被害で悲観、被害がなくなる事を悲願

2016-09-20 | 小人閑居して憮然
 ついに泥水池内の水稲が猪の餌食になってしまった。米の収穫を意図したものでなく環境植生として導入している水稲であるから「被害」と言うには憚られるのであるけれども、どこかで記憶したようなスローガン「一粒たりとも渡さない!」思いは消えていない。
 今季の植え付けは例年より遅れた事もあって、お彼岸に入ってからの被害だから一か月は遅くなった。早くても遅くても必ずやって来るのが鳥獣被害で、農業生産はしていなくとも猪による環境破壊や構造破壊は想定内であっても鬱憤が沸き上がるのは想定無いで希望的観測があるからであろう。

 まあ、かの環境汚染の現場、市場だけに市場原理が想定通りに機能していたのだろう。多くの関係者が居るのに情報すら出てこず、土壇場になって店主達には愁嘆場になってしまった。ドングリの背比べに見える各局の報道でのコメント、証拠が無いから滅多な事を公共の電波で言えないのは理解するけれど、小生には「猪の仕業」と丹田がささやくのだが、端的に言えば汚染は土壌だけでなく環境や構造にまで及んでいるとしか思えない。
 今回の事、普段「皆様のなんとか」と言ってはばからない鳥獣の沈黙ぶりは、もう鳥獣戯画である。

ヒガンバナが咲いた

2016-09-19 | 小父のお隣さん
 フイールドのヒガンバナが開花した。新聞での開花報道が数日早かったけれど、我が家のヒガンバナはまだ開花していない。植栽した訳でもなく、紛れ込んだ球根からだと思うのだが「敷地内に植える植物では無い」なんてフレーズも記憶にあるけれど、特段の悪さをする訳でもないからそのままにしている。
 彼岸の入りに合わせて開花するなんて、まあ、良く出来た植物と言うべきなのか、命名者の感性をほめるべきなのか、開花時期と季節を見事に一致させている植物は他に在るのだろうか、思い浮かばない。

猪掘り起し被害

2016-09-19 | 感じるままの回り道
 棚田から泥水池の集水路へ下る法面の破壊が深刻だ。耕耘されたように夏草も根こそぎ掘り返されてしまった。枯れた草本を放置しておくと更なる掘り起し被害につながるから造林鎌で引き寄せて片づけた。
 集水路の幅6尺は半分ほどに狭くなった部分もあって、早めに修復する必要があるのだが、もう土を引き上げるだけでは安定しないから丸太で土留めの段差工を施さねばならないだろう。作業が作業だから刈り払いシーズンが終了してから凍結期までが一応の目安か…
 
 勿論、掘り起こしだけが被害では無く、写真右上の棚田の水稲は既に全滅状態なのだ。この棚田より出穂が遅い泥水池内の水稲も偵察侵入があるから程なく全滅する。時折は如何にも悔しいので偵察侵入されると直ちに青刈りした事もあったが、しめ飾りを作る訳でもなく、馬鹿馬鹿しい限りだった。
 さて、青刈りしないとどうなるかと言うと、全て穂は齧り取られ倒伏させられ泥沼状態になり腐臭に満ちてくる。このままだと水質汚染から水生生物に被害が及ぶので「結局は堪平どん」なのであるが、このフレーズ、同郷人しか分からんだろうなぁ…。