トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

スズメは出張中

2009-08-31 | 感じるままの回り道

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 台風の影響でフイールドはお休み。選挙の解説を聞きながらやっていたのは「豆拾い」ならぬ「米拾い」だ。別にホームヘルプや痴呆防止のプログラムという訳でもないが、当たらずとも遠からず、というところだろう。

 頂いた玄米には未熟米、変色米、割れ米、モミなど取り除かれていなくて、そのままでは食べれない。暇にあかして1カップずつ綺麗にしている、ということ。時間つぶしに1カップ分の不良米を勘定した。おおむね300粒以上でお猪口三分の一強ところだ。

 取り除いた不良米は空き地に撒いたが、スズメが全く寄ってこない。そこで気がついたのは周辺に居なくなった、ということ。なにも大地震の前兆でなく、稔り豊かな瑞穂の国のお田んぼ様に詣でているだけなのだが、こんなことをしなければ気がつかなかった。

 かわりに一週間たってキジバトがやってきてついばみ始めた。やれやれ一件落着だ。

 20キログラムあった玄米を食べ始めて、まだ半分以上残っているが白米が無性に食べたくなる時がある。これも禁断症状の一つかもしれない。それでも玄米を咀嚼していると、軟らかい中身が抜けて外側の硬い部分が歯に当たる。この中空の物体を噛み締める感覚はちょっと好きになる感触だ。「食べている」実感がある。

 玄米を食べるのに電気釜で炊き上がるのは倍の時間が掛かり、咀嚼も倍以上の回数が必要だ。とてもエコとは言えないが便だけは更に磨きがかかったのが出る。水洗で流すのが惜しい。尾篭な話ではありますが・・・。

『街を空け稔り田につくすずめかな』

 

     


天下泰平の白昼夢

2009-08-31 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

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『鼻糞の賤虚膏薬万金奸』

『賤虚もて占拠する策選挙とは』

『幕末の夢は続くや当賤者』

『狡補者は当選墓嫌十里逮』

『ニンマリと陣笠外す倉はある』

『今日からは見ぬし言わぬし聞きもせず』


自給率アフリカ並み

2009-08-31 | 合混で闘作すれば

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 新そばすすり 天婦羅喰って

  味噌汁飲んで ドル払い ハア コリャコリャ          弥生姐さん

 わが庭のリンゴの樹伐り久方に家庭菜園起こし採るかも  情事 和親頓

 霞みなる燦食漁り捨て放る                    食惨人


タマアジサイ

2009-08-31 | 小父のお隣さん

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 タマアジサイの花盛りだ。日陰で目立つのはこの花くらいだが、花色は残暑の頃に相応しく涼を感じさせる。

 虫たちは花粉をむさぼり喰らうのに大忙しで、近くによっても飛び立つことは少ない。不思議に思ったのは、花が大きくて目立つのに蝶の類はあまり好まないようだ。特に大型の蝶が寄っているのを見た事が無い。花粉はあっても蜜が少ないのかもしれない。

 色合いは綺麗だが、直ぐ褪せてしまい「花の命は短かりき」を実感させる。今日は包が開きかけているところに遭遇した。お澄まし色の花なのに面白い形態だ。

 タマアジサイ全体を眺めると、妙に大柄で抜けて締まりがない感じがすることだ。惜しい。

『ハナムグリ玉アジサイと粉まみれ』

『幽谷の玉紫陽花は幸薄き』

『味彩と言うべき花の三拍子』


アゲハの産卵

2009-08-30 | 蝶の食草園

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 移植したカラスザンショウにキアゲハとカラスアゲハが産卵していた。黒いアゲハは個体数が多いのだがデリケートで近くまで寄せてくれない。

 卵は葉裏と思って、ひっくり返したが見当たらない。葉の表面に卵が多かった。白、クリーム、灰色と三色に見分けられる卵の色だったが成長過程の色変とみた。

 幼虫は時折見かけるのだが、終令幼虫はついぞ見かけたことが無い。ほとんどが捕食されているのだろうか。

 


夏原に入れば

2009-08-30 | 小父のお隣さん

『青葦になれぬ小葦はいじけたり』

『夏ヨモギ香り無き丈刈り刃入る』

『名月に間に合うつもり青ススキ』

『青ハギも時を得たりとつぼみ出し』

『夏アザミ寄れば我刺す針の葉よ』

 八月の後半が草丈の伸びの著しい頃だ。夏を惜しんで伸び急ぐでもあるまいに。伸びすぎた草丈は刈るのに苦労する。

 植生が安定しない植樹予定地に実生の桑の木が目に付いたので、とりあえず廻りを綺麗に刈り込んでおいた。落葉樹の若木は残しておきたい。何時までも草原でも困るから。

 その中に3尺ほどのタラの若木が何本もあった。近くに繁殖用母樹として大事にしている親樹があるからだろう。

 この親樹は今年の春に大きなダメージを受けたが、今は花穂をつけている。来シーズンには「採集禁止」の立て札を立てねばなるまい。見つけられて一度採集された木は次の年も必ず被害を受け、最終的には枯死するのが相場だ。


水辺も暑い

2009-08-29 | 水辺環境の保全

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 午前を費やして浸食の大きかったカーブの護岸工事をおこなった。足は水の中だがゴム長を履いていては涼しさも感じない。

 土を削って、浚って、盛ってと濡れた土砂は結構重量がある。丸太の全長が不足だったから、継ぎ接ぎになってしまった。

 成り行き任せの作業だったから、終わってみると組み方が気に食わない。「ここも」「ここも」と加えていくやり方だと力学的に逆になってしまうことがままあるのだ。

 それはともかく、水面が広がるにつれトンボが集まってきた。ヨレヨレのムギワラトンボなどは産卵を継続できなくて、ホバリングしながら2~3回尻尾を水に落とすと岸辺に止まって休むことを繰り返していた。生み終えると命の尽きる個体だ。

 気がついてみれば、アブラゼミもクマゼミも鳴いていなくて「暑っちー、押忍、押忍」と鳴いているセミが多くなった。


重ねて見たり

2009-08-29 | ペット

『たまさかの逢瀬にじゃれし野良の犬防備無き身は安ら子のごと』

『放たれて寝息を漏らす野良の犬何に委ねしその寝姿や』

『狛犬の塑像を見たり彫り深き瞳も深き奈が立ち姿』

『幼子をあやした頃に戻りたるかいなの中の絶えたる犬よ』


水路の補修

2009-08-28 | 水辺環境の保全

 先日、駐車場脇の水路脇に覆いかぶさってきた夏草と実生樹の間引きをしたのだが、カーブしている地点の斜面が大きく浸食されてしまったのを発見した。

 放置すると土手の斜面の崩壊が進むし、流路も影響を受けてしまった。そこで今日は間伐材の丸太を流路に直角に組み込んで段差工を施した。あわせて横方向に抉られた部分の前に丸太を干渉材として杭で止めて護岸とした。

 これで浸食防止だけでなく、水面の面積と深さを広く浅く作ることが出来た。作業の途中に来たのはスズメバチ。吸水に来たようで足元の踏み荒らした泥地に下りてくる。「ほかに水面があるのに」と思いながら薄目を開け注視するしか術がなかった。

 今日は開けた駐車場脇の作業ということもあり、スズメバチ用の緊急キットを腰につけていなかったのだ。スズメバチは午前中に3回飛来して吸水していったが、3回目は頭部の周りを旋回された。もう動かずに目をつぶって聴覚を総動員して「帰れ、帰れ」と念じるのみで情けない。

 しかし足元で足場を探りながら吸水しているスズメバチは艶やかで美しかったのも事実。それに加えて、今日はサナエトンボも水路を飛行していたから「虎穴に入らずんば虎子を得ず」でもあったか。

 駐車場の草刈りはOさんがやってくれていた。それにしても今日も暑かった。

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来の世も長夜

2009-08-28 | 小人閑居して憮然

『鞭打つもお足温まず胸痛し』

『信じても舞台の中は丸裸』

『既乏だけもののあわれも至りたる』

『哀しきを通りこしたる来の世かな』

『既望なら不貞寝せずとも民は生く』

『幼子よともしび映し生きてたも』

『若者よ夜明け信じて身を保て』

『晶子言う君死にたもう事なかれ』

『桑子言う木に保つ事多かりき』

Photo_2 桑子の頭部はユーモラスでコメディアンを思い出させる。昔も今もこんな顔した人いましたよ。最近では「なんとかハンター」やってるナデシコ!。マラソン完走してね。


名月でなくても

2009-08-28 | 小父のお隣さん

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 鳴く虫の中でクツワムシだけは逃げないので観察し易い。音を立てたり触れたりしなければ強い光を当てても意に介さない。

 しかし当然のことだけど、ケータイのカメラでは羽根の動きを止めて写せないからブレてしまう。毎秒数百回も振動させているのだろうか。

 ところで、この写真3枚撮影する数分の間に蚊が4箇所も刺していた。クツワムシと対照的に油断も空きもありゃしない。痒いし痒いしプックリ丘を見ると悔しいなあ。少し後悔してます。

『南天の半月の色クツワムシ秋と想えどその音は残暑』

『窓を越し道行く月を呆け見る肌にも目にも涼気感じて』

『この月は波間に見揺る小船かな舳先を立てて西へと進む』

『月見れば悲しき人となりたるも寂びし悲しき満ち足りて立つ』


草も汗も尽きず

2009-08-27 | 今日は真面目に

『刈り跡が刺繍のごとく連なれり我は緑のお針子なれば』

『掻き集めかいな回せば刈り草の匂いし花は口元にあり』

『刈り入れば草の重なる足元のバッタは飛びてカマキリ覗く』

『林床に這いつくばりて粗朶拾う粗朶山に染む今日の満足』

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賤路は続くよ

2009-08-27 | 合混で闘作すれば

『 関が汚れりゃ

 永田は腐る

 腐る田んぼにゃ

 米は無し     ハァ コリャコリャ』                弥生姉さん

『関の裏こそ入り見れば真黒にぞ不審の高値に袖を振りける』 山寝垢人

『関が先永田は後の水廻り』                      小話一詐


里山の夏

2009-08-26 | 感じるままの回り道

『惜しみつつ夏ワラビ刈る草野原』

『カラスウリ刈れば転がる瓜坊主』

『藻の花の寄せたる水面アカトンボ』

『風まかせ浮き草迷う代田かな』

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油断大敵

2009-08-26 | 小父のお隣さん

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 早朝、雲の様子を眺めていたらツバメの鳴き声が聞こえた。「珍しい、どうかしたのか」と思い、鳴き声のする窓の外を眺めて「ヒェー!」 だった。

 リンゴの木の葉が減っている。今シーズンは毛虫も付かず、落葉もしないので安心していたのだ。早速、木を仔細に見ると「居るわ、居るわ」だった。夏物一掃セールでもあるまいに、今までに無い多商品、いや多品種だった。

 結局、毎年発生していた「シャチホコガ」が今年も発生した。この種は本当に一晩で食い尽くす食欲を持っているので、気がついた時は「丸坊主」ということが多いのだ。

 棚田に被っていたコナラを食害して、糞を棚田に落とし、田んぼを真っ黒にしたのもこの種類だ。終令幼虫になると6cmほどになる。写真3が棚田で撮ったそれだ。

 ほかに孵化したばかりの不明幼虫4、今年初めて発生した種類5、電気虫6と朝食前から一騒ぎしてしまった。切り取って取り除けるのは取り除いたが、取りきれるものではなく、ホームセンター開店を待って噴霧器の購入に出かけなければならない。

 そんなことで今日はフールドは休み、庭しごとだ。ジャーマンアイリスも軟腐病が出て植え替え処理をしなければならないし、家の周りをほっといた付けが一挙に襲ってきた、感じだ。