トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

シェアルームに入居者…

2018-06-30 | 何よりの楽しみ
 まあ、言ってみればシェアが嫌なら生きては行けない地球なのだ。どこでどう生きようとも一蓮托生、所詮は宇宙船地球号だ。
 その中の更に小さいシェアルームに住人が来た。新たなカラスガイとマシジミである。調和環境を実現させたいと思っていた小生へ知人からの贈り物と言えば贈り物であるけれど、おねだりした結果でもある。

 気温の高い日が続くからと保冷便で到着した。タンクの水温は10°程で、池の水温は25°あったから、そのまま直接投入は出来ない。バケツに移し池にぶら下げて水温を均さなくてはならない。数時間必要だから電池式のエアーポンプで曝気し酸素不足を補う。腹も減っているだろうから植物性ヨーグルト数滴も落とした。

 カラスガイはタナゴ産卵用であるけれど、池での繁殖も楽しみな課題の一つなのだ。マシジミは既に次世代が育っているけれど孫世代は出ていない。貝の幼生は魚のえらに寄生させる必要があるとの事でドジョウとホトケドジョウ、効果的と言われたヨシノボリも同居人である。
 しかしながらヨシノボリは肉食魚で、全くの同居状態ではタナゴを餌にしてしまう。そこで4ℓの焼酎の空ボトルに封入して水底に沈めた。動く餌しか食べないと聞いたけれど、今のところは「肉食魚用ペレット」で生きながらえている。
 言わば座敷牢、囚われの身なのだ。時折は勝手に入り込むモエビも喰っているのだろうか…。この座敷牢、独居房でないと共食いする。言ってみれば水棲「ゴルゴ13」なのであろう。

 昨春、幼生寄生用にオランダシシガシラ二匹を入れておいたのだけれど、冬の間に消えてしまった。ネットで覆ってあるから鳥や猫ではない二本足の捕食者の仕業なのだろうと推測している。もう高かったのに…と小生が獅子頭になってしまって、それで差し引きゼロ。
 調和は思わぬところから訪れて、その究極の姿が虚無なのであろう…。

  水温均衡と曝気のICU    新しい入居者       水底に到着

  

ところ変われば 1 「絶滅危惧種」

2018-06-29 | 旅行記
 居候先から歩いても行ける距離に牧場があった。乗馬クラブも併設している羊の牧場である。この羊、教えられるまで小型のヤギとばかり思っていた。ところがなんと羊だったのである。

 本邦で言えば絶滅危惧種で天然記念物、と言っても良い、現地の固有種なのだとか。厳しい環境に合わせて進化した種なので商業牧畜にはなじめず絶滅寸前まで行ったらしい。それを現地の篤志家と言うべきか篤農家と言うべきか保護繁殖に取り組み現在の数まで復活したとの話だった。

 小型の上に羊毛も乳も肉も採れそうもないのでは商業ベースに乗るのは難しいのだろう。国からの補助金も得て繁殖に努めていると聞いた。
 道路沿いの牧場は当然、草地区域を移動させながら食べさせている。びっくりしたのは草が伸びている地区の大半がキンポウゲ科の花畑だった。
 たしかキンポウゲは毒草と記憶していて「食べさせても大丈夫か? 食べないから繁殖したのか?」と思ってみても回答は得られなかった。
 このキンポウゲ科の植物、至る所で花盛りだったから、牧場特有の植生でもなかった。早い話、春と夏が一緒くたに来ている故のお花畑なのであろう。

 トンボの生息するだろう水溜りを求め湿地帯と森林が入り混じった地域を歩いていた時の事、牧場の近くだった事もあり格子状の柵が続いている。道路には扉や踏み越え用の梯子まであって放牧地の一部になっていた。
 当然、頸のベルを鳴らしながらの群れもいたのだが、小生、農家育ちで牛、ヤギ、豚、鶏の世話をしていたとは言え、やはりウンコは臭く懐かしくも、「臭いやさしい黒ウンコの 濡れているよな黒い艶…」なんて歌は出てこなかった。

 まあ、遠くまで出かけ観光地など行かず、廻り歩く所は歩ける範囲だけとは…そんな手太楽では小生が絶滅危惧種であろう。いいや、誰も危惧などしておらんこて…。そうだこて…。そだねー。

                  

今日のとんぼ「マユタテアカネ初見」

2018-06-28 | 小父のお隣さん
 朝、見回りしなかった泥水池を見回った時、泥水池2でマユタテアカネを発見した。カサスゲの上で翅を休めていたのだが背に何か付着している。気が付いたものの撮影する事を優先して確認を忘れてしまった。

 ダニを付けたトンボはたまに見るけれどダニでは無く羽化時の破片の様に思えたのだが撮影したサイズでは拡大しても判明しない。
 今回は速写性に優れたデジカメを持っていたのだが電源ONで直ちに撮影出来るとは言え至近距離だと背景にばかり焦点が行き近点には合いにくいのだ。結局は拡大率を合焦するサイズまで落とす羽目になった。

 まあ、デジカメもケータイもどっちもどっちで、弱点が露呈しない使い方をしないといけないのが煩わしい。

今日のとんぼ「キイトトンボの産卵」

2018-06-28 | 小父のお隣さん
 今季の水辺はキイトトンボの大発生と言っても良いだろう。泥水池を廻れば足元からワラワラと飛び立ってくるのだ。水辺上流部も数を増し生息域も広がったのが明白になった。上の池周辺でも見かけるので、思わぬ断水・枯渇の事態でも生きながらえる可能性は高くなって嬉しい。

 写真は泥水地・集水路での産卵であるが、ここは林道の絞り水が周年流入する水路なので隣沢からの送水が立たれ水辺が干上がっても、ここだけは水を保っていられる。その意味では小さいながらも「水生生物のリザーブタンク」として重要な役割がある場所だ。
 そこに産卵してくれるのは更に喜ばしい。一方で普段目にしない色合いの個体がいた。未熟体かも…

             未熟体かも?

まっ、無視した訳ではないけれど…

2018-06-27 | 小父のお隣さん
 バッタやカヤネズミのために残しておいたススキが大株になり、そのため猪の跋扈を許す環境になってしまったから地際から刈り払っている時に事件は起きたのだった。
 半分ほどで刈り払い、下部を刈り払い、地際を刈り払うと言う三段刈りで処理していたのであるが下部を刈り払った時に「あっ!」と思った時には轢断されていたのだ。それも三分割である。株の中央部でとぐろを巻いていたのだから仕方がないと言えば仕方がないのだが、そもそも刈り払うために横薙ぎに刈り刃を振っている途中で寸止めなど出来る訳もないのである。

 可哀想な被害蛇はマムシ様だった。それも今期初めてのお初のお蛇様だったのである。三月にヘルニア発生しOPを済ませ、少しばかりの旅行に出かけ、ほぼ3カ月まともにフイールドとかかわれなかったから蛇の初見が6月末では情けない。そのうえ、1刃3断では何とも哀れである。
 まあ、無視して酷い目に合わせた訳では無いだろうと言う事ぐらいはマムシもまあ、無視しないだろうて…。
 写真は二本しかないけれど、地際から刈り払う際に横に放り投げたら中央部を見失ってしまったのだ。保護色・迷彩とは、とにもかくにも良くできている。

夏は来ぬ

2018-06-26 | 感じるままの回り道
 今年の立夏は五月五日だったが新暦だし、そうそう夏の始まりとも思えない。梅雨が明ければ夏本番と思うけれど明けなくても夏の到来は感じる事が出来る。まさに今日がそうだった。

 水見回りの途中、林縁にトラノオやショウマの開花を見て「初夏だなあ…」と見入ってしまう。その後、やむを得ず遅れに遅れた刈り払いを行うべく作業に入るところで動きを止めてしまった。カブトムシがいたのだ。どちらにしろ三徴候があれば確定診断が出る。

 カブトムシは母子グループの世話人に渡したけれど、これからは虫籠を用意してフイールドへ入らねばならなくなった。

                    

こけら版 「あっちのトンボ」 6 エピローグ

2018-06-26 | 小父のお隣さん
 撮影したイトトンボには種が判明しないものがあるけれど、青いイトトンボのメスなのではないだろうかと思っているものの、これは思っても思ってみなくても結果は忘却の彼方へ去ってしまうのである。ウグイスは谷渡りをするがトンボもお爺も湖沼や川渡りをして彼方へ消える。まあ、誰でも通る道ではあるが今回は小生が大陸を渡って去った口になった…。
         

 不明なイトトンボの中におかしな出来事があった。一巡りをし岩場で休んでいたら首筋のあたりがムズムズする。振り払ったら岩の上に虫が落ちた。初めは何だか分からなかったのだが脱皮を開始したトンボだと理解するまでそんなに時間は要しない。
 それより「何故、頸筋にあったか…」の方が大問題だった。伝って首筋まで登る機会など無かったはずだし、上から落ちてくる様な環境にいないだろう。鳥が落としたのが近いと思ったのは身体が「く」の字に曲がっていたからである。

 考えてみれば脱皮途中で上体を反り返し抜き出る。そのためかもしれないが事実は不明だ。脱皮を助けるために枯れ枝につかまらせようとしたが駄目だった。すでに外殻の脚は殻のみで変態した脚はまだ使えないようだった。
 「仕方がないからお手紙食べた…」なんて事を小生は行わない。岩の上に置き、観察する事にしたのだが、しばらくは風よけ日よけの小生の影の中でモゾモゾしている。脱皮後、ほどなく脚を使い傾斜の上部に頭部を向けた。そのまま腹部をポコポコさせ翅が展開していく。

 変態が終わるまで付き合う心算だったけれど30分で根が切れて遁走、その後、どうなったかは風の便りにもない。そして吾、極楽とんぼの楽園生活は幕を閉じたのであった。
 その幕を閉じてからいくばくも経ってはいないものの、既に夢だったか現だったか脳内霧中となってしまった。まあ、短期記憶から萎えると識者は言うからそうなのであろう…。
 ➡  ➡  ➡ 
 
                    苔に立つ立像と化し追うトンボ
                    紺空へ羽化し飛び立ちゃ新世界
                    爺想う爺の変態いつだやら

今日のとんぼ「末端腹節が大きいヤンマ」

2018-06-25 | 小父のお隣さん
 年中行事の水見回り。前日の降水量110mmほどあったから断水が心配で吐水口まで確認に行く。隣接グループのMさんが帰る頃合いだった。池の中の繁みにモリアオガエルが産卵してしまい「除草を断念した…」と他愛もない話をしている眼前にヤンマが横切った。

 体長90~100mm、腹部末節が大きく濃黄色のリング模様が目立つトンボだった。飛翔の様子から産卵だろうと思ってみたものの目で追っていて向こう岸で見失った。話が終わり「それでも…」と池の向かい側まで脚を伸ばしたらいたのである。
 動かずに見守っていると池の中の杭に産卵を始めた。ケータイだけではいかんとも出来ず、最大倍率で撮っても判明し難い。
 それでも腹部末節が大きい事、濃黄色の体色を持つこと、水中産卵はしていない事、100mm近い体長である事などを参考に図鑑対照してみたが結論は出ない。まあ、これはいつも通りで憂いも嬉しさも無いけれど判明したのは「小生、初観測のトンボの産卵」であろう、という事である。

 今季の水辺はキイトトンボの大量発生やクロイトトンボの増加、それより小型のイトトンボなど小型のトンボの数が増えたのを感じているが、今回のヤンマ型の産卵行動で、来期以降の出現が保証されたようにも思えて、ますます「断水・水切れ」を起こさないように鞭うたれる気分にもなる。
 まあ、人生「ロマンは一日にしてならず」で「ロマンスは一回たりともおこらない」のであって、なんともロマンチックではないか…。

   末節大きい     体色が分かる

                        

浮き上がらなかった…

2018-06-24 | 小人閑居して憮然
 ドブガイを5週間にわたり浮き上げ水槽で管理してきたが、遂にタナゴの稚魚1匹も発生しなかった。この水槽に移す前の4週間、池の中の産卵籠で産卵に備えさせたものの失敗だったに尽きる。
 昨年までの2期の産卵は池の中で全て調和できるよう配慮してきたつもりだったけれど、メダカは繁殖しているのにタナゴの繁殖は失敗続きである。

 既にメスから産卵管は見えなくなっているけれどオスには婚姻色が残っている。「秋口まで稚魚が出る時もある」との体験談からもう数回の試みを続けよう。
 今日、浮き上げ水槽から池にドブガイを移し、池の中のドブガイとカラスガイを浮き上げ水槽に入れた。これから最低3週間を管理する。これで発生しなくても攻守交代させもう3週間様子を見るのである。都合6週から8週を要するからお盆の頃までかかる計算だ。

 これから気温が高くなり、当然水温の上昇は避けられないけれど、昨年の様な猛暑日続きでなければ二期の夏越しは経験済みだから、残るサポートは餌の改良問題に尽きる。

 今回、通岳路脇のスーパーが改築中で、離れたところのスーパーに立ち寄った。餌の一部をなす植物性ヨーグルトを購入するためだったのだが、そこで大発見をした。豆乳を植物性乳酸菌で発酵させたヨーグルトがあったのだ。
 植物性豆乳ヨーグルトは二枚貝の餌になるだろうと発酵を試みた事があるのだが、豆乳が分離するだけでうまくいかなかった過去がある。

 それで豆乳、植物性ヨーグルト、糀酵母やビール酵母などを与えてきた。ミドリムシ粉末も適合すると思いつつ、100gで1万円もするのでは手が出せない。安いクロレラなども思案したが、本来の珪藻とは異なり葉緑素が多すぎる気がして、これも手を出していない。
 今回、稚魚が見られればミドリムシ粉末をボーナスとして購入する心算もあるのだが、未だ思案の外である。まあ、一回1グラムとして100回分なら1年分だ。それを考えると高くはない気がしてきたのである。

 とにもかくにも、植物性豆乳ヨーグルトが入手できたから、ソース容器に菌製剤と水と植物性豆乳ヨーグルトを投入し溶解攪拌、融け切ったところで池と浮き上げ水槽に注入する。このレシピは達見だと思っているが、結果は二枚貝の成長と飼育期間で裏打ちされよう。
 シジミは繁殖しているからカラスガイもドブガイも繁殖、では欲張り過ぎか…。
 浮き上げ水槽、稚魚発生無し        今回見出した植物性豆乳ヨーグルト

こけら版 「あっちのトンボ」 5 (小説か円楽か)

2018-06-24 | 小父のお隣さん
 こけら版4種目のトンボは何て表現すれば良いのか…。「円楽」では腹黒そうで可哀想、結局は小説風に表現するのが適切か。そう「赤と黒」のトンボだった。しかしである、カメラからPCに移動したら写真が黒みをました。この点は「円楽風」になってしまい言動不一致で陳謝する。

 小生には全くの珍種で「真っ黒!」と見えたけれど、良く見れば赤色ものぞく。もうアバンギャルドな雰囲気である。阿呆ギャル徒には決して見えない。青と白のビーズを連ねたようなイトトンボも目が覚めたけれど、この色彩は耽美的世界色の様にも感じた。

 とにもかくにもこの彩色は当然初めてで、まあ、5000種にも及ぶトンボが存在しているのだから驚く事も無い事でもあるか…。
 2週間の間に二回遭遇しただけで、探して見つけた訳では無く、たまたまの出会いに過ぎないから「運が良かった」と思うべきだろう。一方ではヤンマ型とサナエ型の青色トンボが撮影できなかったのが何とも惜しい。次の機会は無いのだから忘れるのが精神衛生上、良いと言うべきである。

 まあ、そう思わずとも短期記憶は劣化中で朝には忘れているだろうて…。そう、「忘却とは忘れ去る事なり。忘れ得ぬして忘却を語る」ではオリジナルと異なる文末だが、それも忘却のせいで誠に遺憾だ・・・。

             

                    禿げ頭真っ黒けーのトンボ追い 

苔への細根で巨木に育つ

2018-06-23 | 感じるままの回り道
 本邦でも青木ヶ原の樹海や八ヶ岳の山腹に苔層に育まれた樹林を観る事が出来るが、あっちの国では規模が異なり、どだい国そのものが岩盤であるからほとんどが苔類・地衣類に支えられた植生、と言ってよいだろう。

 林内で倒木の根張りも見たが、それは大木の割には薄く「よくこれで立っていたな…」と思ったほどだ。小生等のフイールドでの事、台風で径60㎝を超えるテーダ松の倒木が発生したおり、根張りの厚さが直径程度しか無くて驚いた事があった。地盤は粘板岩で火成岩とは異なるけれど根の侵入を許さない点では同じである。

 岩盤上の厚い苔層でも常時湛水しているようだと苔だけに見え、その下は泥炭層が多かった。写真の樹木は崖の小さな岩棚に芽生えた幼木が大樹となったのだが、横に張りだし体を支える幹とも根ともつかぬ部分に力コブの様な逞しさを感じた。

 まあ、どこでも同じような環境であれば同様なものは何時でも観察できる対象であろうけれど、フイールドにおける苔類の盗掘被害が目立ってきたこの頃、どうしても思い出してしまうのである。

 近寄ると➡          湿地帯は水苔、下は泥炭層が多かった

苔まで剥がすか山荒氏…

2018-06-23 | 小人閑居して憮然
 この頃、林道擁壁の苔が剥がされる。それも絞り水で潤い厚く苔むした部分である。通る人のほとんどは気にも留めない事柄なのだろうが、横目で見るたびに胸中穏やかでない。絞り水が涸れない部分はトンボが産卵もする場所でもあるのだ。

 通りすがりにむしり盗るだけで済むし、直ちに手提げにでも突っ込めば知られる事も無い。たかだか苔なので咎める人さえいないだろう。道路わきの潤沢の苔層だから狙われたのか、容易だからなのか、どちらにしても林内の被害もあるはずだ。

 先日の事、林内の苔場を案内し写真を撮らせたのだが、写真より実物が欲しい人は流行らしいから増えており、それを喜んでいるのだとか。まあ、だっこちゃんやカッチンなんてものも大流行りしたから「世は人につれ、人は世につれ」ではある。かくいう小生の若き時代、満員夜行列車で山行していたのであるから、あまり当節の事も言えんが言いたい。

 環境を虚仮にするとは腹立たしい限りではあるけれど、世の流行り物に右往左往・右顧左眄する連中は「苔通に入らずんば虚仮に同じ」とでも思っているのだろうか、それとも乗り遅れるのは「沽券にかかわる」事項なのか…。

 これでは「神さびたてる宮の森…」と歌う中山晋平作詞の校歌の宮の森さえ、どうなっている事やら。ブームとは恐ろしいものである。
 あっちの国で岩盤の上に厚い苔層があり、そこに草本・木本、多くの植生と生物が頼って環境を構成しているのを連日歩いてみてきただけに腹立たしさよりため息になる。

                

こけら版 「あっちのトンボ」 4 (赤いイトトンボ)

2018-06-22 | 小父のお隣さん
 第一印象「赤いべべきた可愛いトンボ」、「アカトンボ」と言ってしまうと少年飛行兵の練習機を思い出してしまう小生なのである。
 泥水池にも真っ赤なショウジョウトンボがいるけれど、それよりこちらはイトトンボで可愛らしさが全く異なる。そのうえ、青いイトトンボやヨツボシ種より断然数が少なく、青やヨツボシ種の中から探さねばならなかった。
 それだけに連日「赤いトンボを撮り行く」と出かけるものの大した枚数にはならなかった。他のトンボや鳥もそうだけれど800枚程度撮影しても納得のいく写真は何枚あるだろうか。動く被写体は植物の様にいかないものだ。

 この赤いイトトンボも交尾体を撮影して初めてメスの姿を確認できた。一体で撮影するだけの場面でついぞメスに出会うことは無かったのは、オスメスの判別が出来なかったヨツボシと似たようなものである。
 まあ、通い詰めのフイールドでも未だにそうだから未知の土地・環境での未知だった種なら「当然の帰結」とし帰国となった。

 交尾体の真っ赤な二体は同色の華やぎがあって他のカップルも撮りたかったけれど機会は訪れなかった。

            

                  

                 トンボ撮り苔踏みしめて行く湖畔

爺やの川流れ…

2018-06-21 | 感じるままの回り道
 道路わきの崩れを確認したついでにトンボ池2の出来具合をも確認に脚を延ばした。振り始めから60mmの雨量があったから沢筋の水量は豊かである。
 池も満水位になり改設したオーバーフローの状態も良い。このオーバーフローを改設した後の降雨で満水位でも溢れはしないが堤の高さが欲しかったから泥浚いをし堤に盛り上げておいた。その確認をしたかったのである。結果は当然良好である。

 まあ、雨が降れば崩れもするし溢れもする。雨の中、確認する程の事も無いけれど、状況を把握しておくのに不足はない。そう思って川や田んぼ、用水路を見に出かけ流される高齢者は多いのは承知だが、小生は惰性と感情失禁に流される…。

 一般的に「川流れ」などは水難の範疇だろうが、爺やともなれば日常的に睡難に見舞われる。眠くなるけどすぐ目が覚めて落とし所へだ。これは水難と睡難のハイブリットで高級と思える。
 古今東西、稀有の歌姫はよくぞ歌ってくれた。「川の流れの様に…」。「それで良いのだ!」とバカボンパパも言っている。

 堤のかさ上げ ➡  満水位でも安心 ➡  オーバーフローも良好

今日のとんぼ「これはちっちゃい!」

2018-06-21 | 小父のお隣さん
 泥水池の見回り時、「やったあ!」と思った。それからカマキリのごとくカメレオンのごとく無風のごとく動くので腰や肩が痛い。痛みに耐えてこそ苦行は法悦に変わる。

 いやー、ともかく小さい。30数mm程度か。以前、体色が朱色の小さいトンボを見ているがそれ以来の小ささである。ともかく1枚と思ってもカメラが焦点を合わせてくれない。スポットにしても背景にばかり焦点が合うので焦ってくる。
 千歳一隅の機会だから映像だけは残したい。もう、ええぞうーっと想うまで何回シャッターを押した事か。同じ写真ばかりだが苦労したのでアップしてしまった。

 第10腹節まで同色なのと体長をを根拠に比較すれば2種ほどに絞られたが頓挫…同定は好きな人が行ってください。所詮老良は見物人、疲れた・・・・・・・。葉はカサスゲである。