トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

GoTo 避暑池かい!

2020-08-02 | ペット
 7月28日、貝も集めておいたし生簀も杭も用意できた。作業時間程度は降雨が無いだろうと避暑池へ貝と資材を運び据えてきた。杭は真竹の2m2本でこの間に生簀を固定する。水底には底が着かないつもりだったが水深は思ったほどではなく、ヘドロ層が水深の半分ほどに達している。本来ならばかいぼりをすべき状況だけれど1人工では何ともならぬ。現況を受け入れるだけである。

 胴長に身を入れて池に入る。ほぼ股下まで水面が来たが、水底の泥は40cmはあるだろう。正味の水深は生簀が没するには浅すぎて上部が水面上に出てしまった。こうなるとカルガモのお休み処になりかねないがよもや食害されることは無いだろう。
 池の水が澄んで底まで見える透明度にはなり難い。特に設置した中央部は流入する水の流れの外なので酸素供給や餌の供給に不安がある。定期的に観察しつつ、必要があれば流入水の流れを誘導せねばならないかもしれない。万全を期すならその選択をすべきだろう。

 前夜までの降雨で池は濁っている。晴天が続けばもう少し澄むけれど底までは見通せない。今回、マシジミも確認体として10個入れてある。直接、水底では泥の層だから生存は難しいが、送水管からの水が池に落ちてくる付近は生存できるかもしれない。どちらにしても水質環境が生存環境とイコールであることを望みたい。8月後半に池に入り生存確認をするつもりだ。

        資材  ➡   据え付け  ➡   全景

GoTo避暑、かい⁉

2020-07-30 | ペット
 池の二枚貝の健康状態が思わしくない。3月初めに確認した個体、ドブ貝3、マツカサ貝13だった。7月に入って4枚が砂底から姿を現し殻を開いてしまった。マシジミも開き切って貝殻になってしまったのが目立つ。理由や原因が分かるなら対処の仕様もあるけれど、水温はまだ25℃前後を推移しているし特別に高温であるはずも無い。マシジミは大きいサイズだから寿命と言う判断が出来るけれど、同じ二枚貝のお陀仏を見ていると共通の要因も疑う。

 給餌も怠りなく実施していたが、河川の珪藻付着状態が定期的な増水で成長が無く、今期は与えていないのは事実なのだが、それだけが理由とも思えぬ。
 そこで禿げ頭を傾け溝の浅くなった脳味噌を動かして得られた対策は「上の池に疎開させる事」である。カワニナはいるが二枚貝は皆無の池であるけれど、むざむざ庭の池で衰弱させるよりは「夏場の保養池」として環境確認はしておきたい。水温は確実に低下し安定するのは間違いないけれど止水域なので緑藻類がどう影響を及ぼすか、ここは賭けみたいなものである。
 そのため貝用の生簀を用意しなければならないのだが、それは庭でさらし物になっているタナゴ稚魚の避難器を転用した。これの上縁に補強を兼ねた蓋を取り付け池の中に打ち込んだ2本の柱で水中にぶら下げる構想だ。

 着底させないのは泥土の層が厚く、着底させると泥を被って窒息しそうな環境に思えたからでもある。胴長を装着し池中央まで入ることになるが、窃盗される可能性もある。どちらにしても賭けなのだけれど、残りの二枚貝が越冬まじかまで生息してくれれば環境的には避暑地として成り立つだろう。

            上蓋の加工   稚魚避難容器  ➡   合体させ完成

 さて、肝心の避暑体を集めなくてはならない。3月5日の越冬体確認時はドブ貝3、マツカサ貝13であった。既にドブ貝4の亡殻を確認しているから残りはマツカサ貝13のはずだ。感電が恐ろしいからウオータークリーナーのプラグを抜いてから池に入った。底砂ごとふるいにかけて取り出そうと考えたものの水を大きく汚してしまう。暑い時期の水質悪化は避けたいから四つ這いの手探りで確保したのは合計14個で、すべてマツカサ貝であった。春の確認で漏れたのが2個あったことになる。
 環境テストも含めた避暑なのでドブ貝も必要なのだが、購入するしか手立てがないので入手できるなら用意したい。引っ越し先で砂泥中に放流せず水底に降ろさない生簀の砂層で生活させるけれど、全損のリスクもあるかもしれないが水温は絶対適温なので、どうなるやら。

 ここ数年、盛夏の高温状態が半端なく、水温が30℃近くまで上がり続くのが普通になってきた。池の上にネットを貼ったり池の周りの石にシャワーを浴びせたりと、少しでも間接的ながら水温の上昇を抑えるよう努めてみたが、所詮は焼け石に水で、水温上昇で失った貝は多いのだった。
 池の新規入居のタナゴは魚体が小さく、今期は産卵管も出なかった。夏を迎えた今日この頃の魚影は倍のサイズになったように見える。これなら来季の産卵可能性も見込まれるし母貝の肥培に努めたいのは当然の成り行きなのだ。



ヨシノボリの引っ越し

2019-08-24 | ペット
 ヨシノボリの禁固室      飼育3年超
 もう三年超にもなろうかというヨシノボリの飼育。飼育と言ってもボトル内に幽閉してあるという扱いで、「ジャンバルジャン」ならぬ「頑張るじゃん!」だと思う。
 そもそも給餌も気が向いた折に肉食魚用のペレットを摘まみ入れるだけだった。それでも生きながらえているのは稚エビやカワニナの稚貝が入り込んでいたのだろう。
 ヨシノボリを飼育したくて飼育している訳ではないので、余計手数を省略してしまった感もある。このヨシノボリ、捕獲時はカラフルだったのに真っ黒だった。婚姻色があるのかは知らない。

 台風の影響で家に3日も蟄居状態なので暇つぶしに新居を作った。今までの個室は4ℓのボトルで、新居は廃棄したウオータークリーナーの濾過槽容器を使う。既に「ミネラル槽」として落葉、牡蠣殻化石、卵殻、二枚貝の外殻などを混在させ沈めてある容器と同じなのだが、ヨシノボリが飛びださないように園芸鉢底ネットで水面上15㎝までの囲いを付けたしての新築である。
 この底部にミネラル物質を置き、その上をヨシノボリの生息場所に組み合わせたタイプにしてみた。これだと給餌するのも引き上げて様子をみるのも楽になるはずで、何よりヨシノボリに取ってはストレス軽減になるはずだ。
 ただ鉢底ネットの格子が小さくペットボトル個室の10φの穴だらけより格段に稚エビの侵入は難しくなるだろうから給餌を忘れないようにしなければならない。池にはエビもメダカも繁殖しているので生き餌として流用できるだろうし食べたかどうか確認はしていないが肉食魚用のペレットもある。
 ミネラル槽      新設合同槽       合同槽とミネラル槽

 ヨシノボリを同居させている理由は「二枚貝の繁殖」に他ならない。マシジミに必要なのかどうかは承知してないもののカラスガイやドブガイなどの大型二枚貝の幼生には必須の寄宿種だ。マシジミは繁殖を継続しているので大型二枚貝の繁殖をも期待しているが今季は大量に失ってしまって仕切り直し。濁りが消えず水温30℃程度のままでは過酷であろう。
          ミネラル槽内のマシジミ、サイズの稚貝、いいえ違いで4年間の繁殖確認

残念!浮上ゼロ…

2018-05-22 | ペット
 ドブガイを池上げし浮上水槽に移し毎日覗きながら待つこと3週間、一匹も姿を見る事無く池に戻した。
 沈下性の底魚用の餌を池に入れ、集まってくるドジョウやタナゴを箱メガネで確認すると産卵管が伸びている個体もいる。まだ産卵の可能性もあるだろうからドブガイを管理籠に入れ池に戻した。また3週間の間、池に置いて産卵を期待したい。

 昨季までは「自然環境に近い方法で…」と池での浮上を試みたのだが一匹も確認できなかった。産卵管を伸ばして産卵行動をとっていた個体は複数存在していたから「環境方法論」として誤っていたという反省で池上げし浮上水槽に変更したのだが、こればかりは思い通りにはならない。

 池上げの時、砂礫の清掃を行い半分は荒木田土に変更したけれど、戻さなかった砂礫の中にドブガイ1枚があって失ってしまった。十分慎重にしたつもりだけれど見落としは有るものだ。この時に拾い上げた池で産まれたマシジミは10個あって、たかだか3週間の間に大きくなっているのが分かる程育っていた。
 
 マシジミは微塵をいれたトレイで管理していたが、ドジョウが夜間に掘り返すようでトレイの微塵が排出され続けマシジミが露出するようになったのでステンレス製の笊に変更した。これで微塵の流出は防げるだろうし潜っているシジミへの水の循環も良いはずだと判断したのだが、池本来の底土層の方が良いのかどうか、ここを判断出来る知識は無い。

 マシジミは繁殖しドブガイも二夏過ごした個体もいるのだがカラスガイは両者より水温上昇に弱いようで二夏目は越せなかった。昨秋求めたカラスガイ3枚はこの産卵期に息絶えた。水温が高くなった訳では無いだろうし、産み付けられた卵で窒息なのかどうか確認は出来ていない。もう「ハアー」である。

        浮上水槽から取り出し  ➡   池内の産卵管理籠へ移す

*花咲かぬ爺さん

2010-07-15 | ペット
『後輩の家の車は動かざる愛犬看取る時きたるを知る』
『我が犬の看取り終えたを聞きしおり涙の後輩いま渦中なり』
『我が犬の記念樹は枯れ蔓草に巻かれし今夏花は見ずして』
『記念樹は枯れて朽ちても愛犬の灰は大地に染みて生き行く』

重ねて見たり

2009-08-29 | ペット

『たまさかの逢瀬にじゃれし野良の犬防備無き身は安ら子のごと』

『放たれて寝息を漏らす野良の犬何に委ねしその寝姿や』

『狛犬の塑像を見たり彫り深き瞳も深き奈が立ち姿』

『幼子をあやした頃に戻りたるかいなの中の絶えたる犬よ』


畜生の身の汝なれど

2008-11-15 | ペット

『鳴かぬ子が鳴き声上げて呼びたもう四肢震えさせ呼吸荒げて』

『尿毒の躯体に回り識無くて母呼ぶ声か駆け寄る足か』

『声などはたてぬこの犬臨終の時が来たれば吐きし鳴き声』

『愛犬の温さ消えゆく膝の上次は健やか生まれたまえよ』

『身体拭く ひと拭き毎に なぜ絞る タオルは強く 絞りたるのに』

『奈が骨は 我が里山に 山桜 活けたる下で 花と生まれよ』

人間に換算すれば80歳相当になる愛犬が逝った

血統が重んじられた結果 犬種特有の好発性疾患はほとんど患った

それでも瀕死の瀬戸際に居るような状況でよく生き永らえた

愛嬌だけのお馬鹿な犬だったが 果たした役割は大きかった

一ヶ月以上も前に覚悟はしたが それでも悲しさはこみ上げてくる

それは命がひとつ消えた事ではない もうそこに相互作用が存在しないからだ

飼育する束縛も責任も消えたが その自由と引き換えに喪失感と寂寥感が住み込む

親にもしたことがないのだ

線香上げて 水と花を供え 般若心経を唱えるなんて

 


為しても為さざるも悔やみ

2008-11-14 | ペット

『看取る日は送る日なりの確信は不変なれども延命如何』

『水止めば乾びるばかり水やれば僅か延ばせる奈はどう思う』

『生かすすべ苦痛無きこと望んでも我が老いし子は何も語らず』

『ひたすらに伏せ続けたる老いし子に安静破り水を与えつ』

『我が父を 乾び送りた この身ゆえ せめて渇きは 憶えさせまい』


指折り数える日々か

2008-11-13 | ペット

『老いし子よせめて娘の帰省まで命保てよ無理と知りつつ』

『食断ちて身を綺麗にし発つと聞く獣さえもか汝に思う』

『朝起きて寝所の姿見るたびに安堵もありて不憫もつのり』

『ペーストの補助餌と水をスポイトで与え続けて僅かに活きし』


ただ伏せし老いし犬

2008-11-12 | ペット

『苦も見せず触れば尾を振る義理堅き癒えぬ病で年越しなるや』

『老いし子よ萎えて動かず隅に寝て我も萎えたり心塞ぎて』

『今解る薬石効を示さねば後は委ねて待つだけのみと』

『絨毯を切りマットに敷きたもう少しは優し伏せし老い子に』


残る葉は何枚ぞ

2008-11-11 | ペット

『犬もまた目足シモとも衰えて腰も萎えれど触れば尾を振る』

『描いた絵と違う晩年我が犬の姿重ねる我が歳の先』

『ただ眠る餌も水も避けただ眠る僅かに舐めし離乳の練り餌』

『餌を取らず五日になりし老いし子よスポイトの水僅かに舐めし』


また一葉落ちて冬寒

2008-11-10 | ペット

『老いた上心不全なり我が犬はよく生きてると言われたるけど』

『老いし犬三日食せず薬増す効き目解らじ他の術も無く』

『戸を開けばよろけて立ちし我が犬は用を足すまで自分で歩み』

『用すれば歩く力も無かりけれ抱かれる時を四肢張りて待つ』 


解ってるけど生者必衰

2008-11-06 | ペット

Sn3d0365 『我が犬の老いて衰え進みたり食も細りて歩も躊躇なる』

『安堵かな餌をふやかして与えればようやく食みぬ我が老いし犬』

『長き日々薬石信じ与えても既に信じし余命いくばく』

『末期なる時を想えば波打てり小さき躯体溢れる思い』


最初のペット

2008-10-23 | ペット

『雪融けて子ヤギ連れ出す田んぼ道萌え草淡く蛙は卵』

『駆け出せば追ってくるかな双子なる白き子ヤギと八海の峰』

『子牛でも子どもの手には負えかねる離乳も近し跳ねたる野道』

『母牛の五日鳴く声聞かずとも我も悲しき子牛は売られ』

まだ雪囲いも取れるか取れない早春に ヤギや牛が出産する

少年の私にとっては 嬉しい遊び相手だ

雌ならば売られる運命だが ヤギの雄は暮れに肉に化けた

綱もつけずに 連れ出すことが出来たが 車といえばバスだけの頃だからか

でも 後になり先になり雪の残る田んぼ道は楽しかった

母牛の子を呼ぶ声は 今も耳に残るが 思えば

別れの悲しさを最初に味わったのが子牛や子ヤギからだ


我が犬は黄昏

2008-10-07 | ペット

『老いし犬目も見えずして耳遠く愛想も無けど触れば尾を振る』

『過ぎし日に愛嬌溢る我が犬は今は老いたり下肢を汚せし』

『幾数多幾千草木我汝地球に生まれ地球に戻る』

『有島の題名ならば逝く秋は黄泉にいざない命産む春』

昔 週刊誌に「ブロンディ」という犬のいる一家の漫画が連載されていた

アメリカ民謡に「老犬トレイ」というのがある

子どもにせがまれて というよりも思春期の対応に窮して

犬の助けを借りたのだ

たわいなく冒頭のイメージを抱いて

一匹の犬は大きな役割を果たしたが 我がイメージは頓挫した

それは無知に寄るところが大きい  犬種の特徴の理解が足りなかった

愛嬌に優れるが訓練性能は劣る  遺伝的特質として

ドライアイ 心臓疾患などが好発するなどだ

例に漏れず幼少期からドライアイで薬が欠かせず 結局 白内障 緑内障を発症した

生理が無くて 手間要らずと思っていたら 卵巣膿腫で切除する羽目になった

昨年の夏は心不全で間一髪だった 心肥大が著しい

この夏は越せるかと危惧していたが 早めの予防策でなんとか越せた

「老犬トレイ」の世界はとうに私から去ってしまって

退職した今も 我が家でケアワーカーだ