トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「えひめAI」はシンバイオティクス?!

2016-05-31 | 感じるままの回り道
 「えひめAI」を友人の園芸に薦めたのだが結果として「効果あった」と喜ばれた。小生としてはそれほど実感は無く「道理に適っている」として作って使用しているのだけれど、たまたまシンバイオティクスの記事をみて見直してしまった。要するに医療に導入し感染性合併症の抑制に効果があったと言う内容で、「えひめAI」における善玉菌複合パワー液の発酵上澄み液と澱の利用はまさしく農業や飼育下でのシンバイオティクスに他ならないのではないか。
 
 小生、糠味噌にも「えひめAI」の菌種配合を適用し、まあ、これは美味しさの向上に役立ったという判断は出来ないものの、「えひめAI」の澱はドブ貝など飼育二枚貝の生存率を上げるためにビール酵母と共に薄めた溶液で周囲に撒いてきた。調和水槽(池)仕立てと言えど、二枚貝の食料となる珪藻類の繁殖は未知数で緑藻類が目立ってしまう。そこで代用食?の希釈液としてスポイトで散布しているのだが、今のところ池の底を移動している痕跡があるから元気なのだろう。

 結果としてタナゴの繁殖が確認できれば「役に立った」とスッポンポンで踊っても良い。話はそれるが、飼育下の野生種だったクロメダカやタナゴのなつき方は尋常ではない。貝に希釈液を投与するためスポイトを持って腕を水底に入れるのだが警戒もせず群れてくる。池のメダカが群れるのはこの時だけで、後は単独行動で食べ続けているから「メカタ」と呼びたい体格になった。何事も「やってみなけりゃ分からない」と言う事か…。調和水叢恐るべし、調和環境恐るべし!

 こんな断片からでも「腸内フローラ=腸内細菌叢」の有用性≒「えひめAI」の有用性として納得できる。

棚田の田植え

2016-05-31 | 遊び子は
 棚田の田植えを行った。例年通りボーイスカウトのメンバーでカブ隊も含め子どもらは9人、大人の数のほうが多い。昨年は畦で見ていたという男の子は素足で田んぼに入っていた。拠点駐車場を出発するときメソメソしていた坊やだったのだが、そんな素振りは消えていて、一年経てば一年の成長があるのだなあと思ってしまう。
 それに引き換え、我ら会友で田んぼに入ったのは小生だけで、一年経てば一年の老化があるのだなあと思わざるを得なかった。
 それはともかく、例年のごとく参加しているボーイとガールの田植えは上手になって早い。米作農家出身の小生としては「苗を持った指先をピンと伸ばせば更に良く挿せる」と余計な一言を言う小言爺さんになってしまった。
            未就学児              経験児

ワルナスビ駆除

2016-05-30 | 小人閑居して憮然
 昨年まで年々その勢力を広げていたワルナスビ。引き抜き続けて10年、まったく繁殖力は衰えず、昨季初めて葉面散布吸収型の除草剤をスポットで使用してみた。
 その結果もあって今季は数えるほどしか見いだせない。それでもしっかりした成長を見せている草勢では、引き抜いた程度で根絶には至らないから今期もスポットで除草剤を使用した。薬剤など使用したくはないのだがワルナスビの繁殖力と効果のない抜き取りでは席巻を許してしまう。
 と言うより、汗水につぎ込む労を惜しんで簡易系を選択してしまうこの頃に年齢をも感じてしまうのだ。一方では「省力化」なんて錦の御旗もチラチラ脳裏にあって、人心とはまことに危ないものだとも思う…。
 草勢拡大中で衰退させたい草本にヌスビトハギとヤブジラミがあるのだが、これはもう「打つ手無し」状態でお手上げである。

ヤマアカガエル上陸した

2016-05-29 | 小父のお隣さん
  最初の個体       尾がある個体 

 卵塊が持ち去られた後に崩れ残った卵を自宅で孵化まで見守り、調和水槽に放して様子を見ていたが、ついに上陸する個体が出た。オタマジャクシより小さく見えるがヤマアカガエルで間違いないだろうが、それはともかく上陸したとなれば採卵地へ戻さねばならない。
 マジマジ見ていると尾が無いと随分小さく見える。尾があっても水中から全身を出して水辺に居る個体もいる。「飼育した」とは言えない放任状態だったが調和水槽としては貝類も1ヵ月を経過しても健在だし、クロメダカかタナゴの稚魚か不明だけれど稚魚も見られる。孵化時期の異なる稚魚なのでタナゴも存在しているのではと期待は膨らむ。
 なんやかや、給餌しなくとも生きながらえているから調和水槽としては一応は合格だろう。水底に目を凝らしてみてもアカムシやイトメ、ヨコエビなどの生物が確認できないので減点だが、これは種水を移植せねば難しいか…。
 

討たれし閉家の禁達哀れ…

2016-05-29 | 小人閑居して憮然
 食樹として植栽したヤマハンノキ、望まぬお客で現在は丸裸になっている。それ自体は樹の成長を鈍らせる影響があっても枯れ死までには至らないからOKなのだがテッポウムシだけは積年の恨みがある。
 すでに開花するまでに成長した樹を昨年枯らしていて、今回のこの樹も指が入るほどの穴を穿っていた。このままだと枯れ死に直結するから薬剤を購入し空洞内に噴霧した。使用経験のある軟膏状の薬剤と蓋代わりのペーストを用いる殺虫剤は店頭に無くスプレータイプだったから効果を疑問視していたが、翌日に確認に行ったら幹外に脱出してうごめいていた。体長80mmにならんとする大物だった。もう「ざまあみろ!」であるが、小生の生まれと育ちからして、このような言葉使いはご先祖様に申し訳ない。反省した。

             夏草や卑怯者の草場なり

        本丸緊急脱出      幹芯中の虫

何でだろう、難でだろう…

2016-05-28 | 小父のお隣さん
 お化け屋敷状態、ゴミ屋敷状態になりつつあるから自宅庭の手入れをする。残った一角の草取りをしていたらカエルが飛び出したのだがアマガエルでは無かった。「なんでこんな場所にこんなカエルが居るのか…」と疑問は膨らむが分かるはずもなく撮影しネットの写真と見比べていたが解決しなかった。
 周囲は住宅地だし、至近の時々水無し河川まで直線距離で70mはある。カジカガエルは生息していても住宅地へ入り込む馬鹿でもなかろう。背中線やイボイボからトノサマガエル系やヌマガエル系を当たったけれどヒットしなかった。
 アマガエル以外のカエルが庭に居る事自体が謎なのであるが、庭の調和水槽(池)に魅かれて来訪したのだとしたら光栄だ。とは言え「出処」不明の個体で「進退」窮まってしまった。
                お顔拝借      全身像

水面で羽化する?…

2016-05-28 | 感じるままの回り道
 錦鯉飼育から野生種の調和水槽に切り替えた庭の池に、今季二度目のヤゴの抜け殻が浮かんでいた。フイールドで見る抜け殻はほとんどが植物体に留まった形で水面にはない。
 池で見るこの形の抜け殻は二回とも水面だったのだが、水面で羽化する種類があったのかどうか記憶があいまいで、アメンボウではないから違うだろうと思いつつも羽化する現場に出くわしていないからトンボの種類も分からない。
 先日、池の底に溜まったアオコを取り除いていたら平たいヤゴがいた。もちろん種類は不明だが、水面には恐らくアメンボウの脱皮痕と思われる物体が目に付く。アメンボウは脱皮するのか「ヘーッ!」である。いやいや、ここは「ヒーッ!」だろう。

隔週レポート3(5月分)

2016-05-27 | 小父のお隣さん
 保護育成10週目
 8週以降、共食い防止のために大きさで2槽に分けたのだが、結果を見れば2槽それぞれで成長差が顕著になって飼育密度を減らしたために行ったようなものになっている。個体差は体長でほぼ2倍の開きが出て、自然界ではこの差で捕食されるか捕食する側になるか決まるのだろう。ある意味、必要な食糧に乏しい環境下では合理的とも言える。
 8週から10週目の顕著な観察点は急速な成長も見られ個体差が大きくなった事、手足が見えるようになった事だろう。水底では這行する個体も出てきた。給餌量は連日アカムシキューブ二個。
  飼育槽A   飼育槽B

                   手足が出現     成長の差

 保護育成11週目
 急速に発育が進んでいるように感じる。その一方で数が急速に減った。共食い現象は顕在化していたとも思えないから留守の間に鳥による被害と推定した。それで急遽個体数を数えネットで覆いを掛けた。総数183で孵化数319に比すと57%まで減少した事になる。これでは放生率90%は夢物語になった。
 一方、成長差も著しく写真の通りで、今回2回目の飼育槽選別を行った。サイズの大きい個体70匹、それ以外113匹の2槽飼育だ。給餌量はアカムシキューブ3個にする。

 保護育成12週目
 飼育槽左は体形の大きい個体、右はそれ以外の個体。中央のレンガは上陸準備の模擬陸地であり、上面を空気に晒しておく事で蒸発する気化熱で水槽を冷やす作用を期待した。合わせてホテイアオイも入る。
   体長45mm大        前足、鰓の状態
 給餌は冷凍アカムシキューブ3個、ドライイースト耳かき一杯、イモリ用人工飼料少々、稀にミミズ。人工アカムシ(半生)や乾燥ミジンコ、乾燥糸ミミズ、乾燥アカムシなどは食いが悪くて食欲を満たせない。

 保護育成13週目
 体色黒めでエラが消えた個体が出てきた。最大体長45mm前後、採餌行動のきっかけを作ると他個体の手足に喰いつく行動が顕著になってきた。給餌量を4キューブに増やした。5キューブでも30分程で食い尽くす。
 上陸まじかになったから蓋をする必要が出てきたが1枚しかない。穴を開けてあるが密閉度が高く蒸れそうなので鉢底ネットで2槽分の蓋を作る。
              左が既存の蓋   ➡    新しい蓋
 


立ち枯れ木の除伐

2016-05-26 | 今日は真面目に
 昨年に立ち枯れした樹、種類は何だったか思い出せない。幹はしっかりとしているが枝の先端が腐食し落下の恐れも出てきたし、周りはおチビちゃん達の遊び場なので伐採した。
切断径300φ程度だったから造作もないと思いつつ重心の移動が難しい枝振りなのを気遣いながらチェーンソーを入れる。
 これが思いのほか硬い材で軽快に切り屑を排出していたチェーンソーも中ほどを過ぎる頃にはスタミナ切れのような有様だった。自棄を起こさず慎重に末端から刻んで残ったY字形の幹、眺めていて3本脚の馬になりそうなので高さを切りそろえ反転させた。
 おチビちゃん達が遊ぶかどうかは別にして「爺が自賛」の遊具一丁上がりだ。いわずと知れた「サルと子どもは高いところが好き」…。ちなみに小生は高所恐怖症です。

  作業前  ➡  伐倒  ➡   3本脚の馬完成

虫の世界が変だ…  2

2016-05-26 | 小父のお隣さん
 ジャコウアゲハの越冬蛹のミイラ化や今期産卵数や孵化卵の極端な減少、ミツバチやトンボの飛翔数の減少に「変だ…」と感じるのだが、コガタスズメバチの巣作りに既に3回も出くわして、これはこれで高い頻度で、この事と巣作りの場所に「変だ…」を感じているのは気にし過ぎなのだろうか。
 最初はネザサの抑制刈りの時で、ウツギの枝だったが地上15㎝程の草に埋もれた場所だった。2回目は家の窓枠の外、シャッターの底辺だ。3回目は拠点道具小屋の中、屋根裏に作った。低すぎたり風雨日光に暴露される場所だったり、人工物の内部だったりと、今までの経験値の中ではあり得なかった場所だし、巣作り期間初期に3回も出会った事じたいもかってない数だ。
 これを以て「変だ…」と結論付けるのは拙速に値するだろうが、やはり変だと感じる自分が居る。報道で都会の住宅にニホンミツバチの営巣が多発していると聞いた。蜂つながりで更に心証を固めてしまった。

  地上15㎝    シャッター    屋根裏    

メダカかタナゴか…

2016-05-25 | 小父のお隣さん
 調和水槽に稚魚が見られるようになった。体長2~3mmなのでメダカなのかタナゴなのかとんと見当がつかない。接写してみたところで稚魚は稚魚の体形だから不明のままである。
 メダカの抱卵多数で、タナゴも産卵管を出している。ドブ貝もマツカサ貝も生きているから繁殖して欲しいのだが確認できない。
 稚魚は表層にいるし動きもツーイツイ風なのでメダカの可能性が高いのだが希望的観測はタナゴなので、今のところは固唾を飲んでいる。

やむを得ずごめんね!

2016-05-25 | 今日は真面目に
 林床のアヅマネザサの抑制も兼ねて刈り払いを続けていた時の事、ウツギの幼樹が密生している部分の刈り払いに入ったら突然、コガタスズメバチが眼前に見えた。通常はこのようなことは無いから「巣がある」と直感しいったん後退して観察していたら低い位置に伸びていたウツギの枝に上部が見えた。確認のため枝先を持ち上げたら再度顔面に向かってくる。「これは本気だ」と認識し逃げ出したのだが始末を考えねばならぬ。
 至近にはおチビちゃん達のお気に入りの処理木の遊び場があり残すのは危ないと判断して殺虫剤を散布した。女王蜂は飛び去ったが盛期の働き蜂と比較すると体格もよく体色も黒っぽい、なかなかいけるスタイルだった。たとえて言えば「黒い革の衣装を着た女王様」、そんなイメージだ。
 巣は傘のような上部と巣房3室のささやかなお城だったが、もう少し人の出入りの無いところに巣作りしてくれれば小生も殺生せずに済んだのにと、いつになく殊勝なことを思ったのだ。
          作り始めたばかり       笠の径5cmほど

今日のトンボ・探訪「ベッコウなのに真っ黒とは」

2016-05-24 | 小父のお隣さん
 一度くらいはと思っていた絶滅危惧種の生息地へ誘われて出かけた。狙いは「ハッチョウトンボ」だったのだが視認できず、それでも数種類の小生初見のトンボを見る事が出来た。地域や環境が異なれば生息するトンボも別世界に見える。
 写真の黒色種は機敏に移動を繰り返し撮影しにくい事、この上なかったが辛抱辛抱と立ち続けて何枚か撮影出来た。撮影中、二度ほどビジターセンターの人が様子を見に来ていた。まあ、不審者と思われての事だろうが、小生等のフイールドでさえそうなのだから警戒しなければならないのは当然だろう。
 小生にとって真っ黒に見えるトンボなど想像外の生物で、最初は見当もつかなかったのだけれど翅の模様で「ベッコウトンボ」と推定したがベッコウ色でない。
 この疑問はビジターセンターの資料で「体色はベッコウ色から黒褐色まで個体差がある」のだとあり疑問は氷解した。それはともかく「真っ黒なトンボ」にはアングリするしかない。ちなみにベッコウ色は一頭も見なかった。

                  

虫の世界が変だ…

2016-05-23 | 小父のお隣さん
 フイールドの花に集まるミツバチの少なさに、会友も「変だ!」と気がついていたようで足元のクローバーに来るミツバチに目を止めてはひとしきり話題になるのが今季である。小生にとってはミツバチだけでなく家の周囲の状況も「変だ、何かトラブルでも内在しているのだろうか…」と思ってしまう事態がある。
 第一は、上の写真の様にジャコウアゲハ越冬蛹の2割程がミイラ化していた事、ウマノスズクサへの産卵数が極端に少ない事、その卵の孵化も滞っている事などが顕著なのである。例年だと養いきれないほどの幼虫が発生しウマノスズクサは根元まで食べつくされている時期なのだが、今期は小生の背丈を超えるほどに成長しほどんどの株に幼虫はいない。葉が健在で成長できたから蕾さえつけてしまった。
 ジャコウアゲハだけでなくフェンネルやキハダにさえアゲハは産卵しないし食害を受けずに済んでいる。個体数が減った事も含め繁殖に障害が出ているのではないかと思っている。
 泥水池のトンボ飛翔数も寂しい限りで、きっと理由があると思っているけれど、数年前から取りざたされていた何とかと言う農薬によるものだろうか…。これが杞憂で済む事を願う。
  産卵後3W    幼虫は庭に数匹    蔓の食害無し

日射量を増やすには…

2016-05-23 | 蝶の食草園
 先般、定植した食樹の数々。食草園の主のような柳の大樹が枝を広げているから太陽高度が上がるにつれ日射量が減少傾向だった。日照時間を増やすには家宝の扇を振り上げる手もあるのだが振り返しが恐ろしい。太陽高度を下げれば陽射しは届きそうだが季節が狂ってしまう。
 最適な選択肢は柳の枝を払う事しかなかったので高枝切りで南側を覆っている枝を切除した。これにより夏至の頃正午でも陽射しが届いてくれそうな環境となった。
 何時もの事ながら高枝切りで枝を落とすのは息の切れる作業である。時間的には数十分と言っても20φ程の枝数本を上を見上げ両腕を上下に動かし切断するのはしんどい作業だ。
               作業前   ➡   枝打ち完了