トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

桑の木の虫

2009-05-31 | 小父のお隣さん

 桑の実を落としていたらコクワガタ?も落ちてきた。気分を害したようで威嚇してきた。一方、雄の雉は悠然と近くを歩いている。「ケンケーン」と鳴きまねをしても動ずる風もなかった。我輩も既に人間の仲間と認めてもらえなくなった。

 桑の葉を食べていた幼虫がいた。けっこう頭でっかちで頸もロクロ首のように伸びる。「面白いやつだ」と眺めていると、やっぱり写真に撮りたくなる。蚕蛾の仲間だろうか。(クワゴだった)

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 今日はこんなことして暇つぶし、ではありません。2人は今期1回目の草刈り、1人は棚田の畦作りだったが、昼過ぎに雨がぱらついたので散会した。で、ジャム作りというわけで結構組み合わせは良い一日だったか?!。


旬の桑の実ジャム

2009-05-31 | 何よりの楽しみ

 桑の実が熟した。作業の前にジャム用に採集したが、下枝を昨年切られて手が届かなくなったので、ブルーシートを敷いて竿で落とすことになってしまった。大きいのは園芸種に負けない。

 量はすぐ集まり4,5kあったが、摘んだのではないので選別したら2,5kgしか残らなかった。選別は「水選別」で浮いた実を捨てて、沈んだ実から良いものを取り上げた。

 桑の実2,5kg        砂糖(グラニュー糖1kg ・ 三盆糖500g)     岩塩小さじ半分

レモン汁1個分    ペクチン   が今回の材料だ。

 煮詰める時、分離した種が浮いてきて、見た目も口当たりも悪くなるから掬い取っていたら1カップをゆうに越えてしまった。実についている花軸はとても外せないからそのままだ。

 おいしいのに商品化できないのは手間が掛かり過ぎる為だと良くわかる。3時間かかって出来上がりは1リットルの保存ビン2本半だった。

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またお会いしました

2009-05-30 | 小父のお隣さん

 

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   今期一回目の草刈りを開始した。まずは混合疎林からだが、これは松枯れを起こした木が集中している林床が明るくなって、カラスザンショウとタラが沢山芽生えたので育成のため手刈りで刈り出した。その後、刈払機で笹類を中心に選択的刈払いを行った。

 密生しているところを刈っていて「アッ」と思ったときにはアカイカタケの突起を切断したあとだった。今年も見ることが出来たが、ゲリラのように出るところが見当もつかない。珍種とのことだが、ここ何年かは毎年お目にかかっている。エイリアンを彷彿とさせるキノコだ。

 他にも大型のキノコが発生していたが、こちらは検索する気にもならないけど形状の妙には魅了されるのだ。


水脈が繋がる

2009-05-29 | 水辺環境の保全

 ようやく用水の出入りが各棚田と繋がった。これで水平面と畦の高さの関係が見えてきた。搬出しきれない刈り草や田に積み残した腐った竹もあって、各棚田とも従前の面積を維持できなかったが水田としての活用でなく環境教育の現場に供するつもりだから、歩行や集合のストレスに耐える仕様が望ましい、との考え方による。 

 用水はかけ落としで巡らすつもりだったが、稲作をせず水生生物のための水辺環境とすると「かけ落とし式」で上下の棚田の水路交流を断つより、段差工で行き来できるほうが望ましく思えてきた。 

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慰められる

2009-05-29 | 小父のお隣さん

 植樹したのを盗掘されて、結構カリカリしながら棚田の畦を盛り上げていたら黒いミミズが目に止まった。よく見たら蛇の幼体で10cm位だ。種類は判らなかった。水面を泳ぐのも一人前に見えたが、遊んでもらって盗掘のカリカリが治まった。

 飛翔しているトンボの種類も増えてきた。先日に初見したショウジョウトンボが帰り道で歩いていく先でとまってくれた。近づいてカメラを出したり接近を試みたりすると一旦は飛び立つが、舞い戻って同じところに止まってくれる。そんな訳で写真を撮ることができた。クロイトトンボも今回は綺麗に写せたはずだ。

 何かみんな揃って慰めに来たように思える。そんなはずはないのは承知の上だけど。

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刈りカリの季節

2009-05-29 | 小人閑居して憮然

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 昨日の荒れた天候はとりあえず落ち着いたので棚田の再生に出かけた。途中、食草・食樹のエリアを通ったら1本根こそぎになっていた。

 「昨日の強風にしては…」と怪訝に思ったが植えなおして他の木々に目をやったら1本消えている。抜いた痕に靴跡があったから盗まれたと木がついた、いやこの場合は木は抜かれたから「木はつかない」ので「気がついた」のであった。

 放り投げられた木は、根回りが悪く、その上抜いたときに細根も切れていたから捨てたのだと理解した。大事な樹種だったのだが、盗られた方は素性も良い幼樹でもあって持ち去られたのであろう。

 この樹種は庭木に人気が出ている木で、おそらく近在の園芸店、植木屋などでも在庫はまずない野生樹だ。おそらく木の事を知っている輩の仕業だろうが、こんな輩は結構多い。

 幼樹に支柱を立てれば抜き取る、丸太で橋を架ければ落とす、育生樹・景観樹等を痛める、等々きりがない。人が入りやすくなれば竹林の次世代が育たないように、このようなストレスも増大するか・・・。木鶏でいるのは難しい。


驕れる者の久しい美国

2009-05-28 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

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       『どこまでも出処進退影もなしまつり人らの唯我独尊」

       『この輩失言なんてあるまじき政は策でも性は局のみ』

       『ころころと笊の豆なり弱き人いじくりまわし酷政進む』

       『卑しむはいしずえ黒子そのあげくお上放逸山河流亡』


先は長い

2009-05-27 | 水辺環境の保全

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 棚田法面の畦の再生がまだ終了しない。鍬を使うかスコップでやるか迷ったが、結局はスコップで切り取ることにした。とは言え額の汗が眼鏡に移って視界が直ぐに閉ざされる。結構きつい作業だ。

 最下段の棚田は浅い池として、他の5枚は泥水地様に再生することにするつもりだ。当初は5枚目を浅い池に想定していたが、最下段の水位を一番深くしておくことが生物に対しての危機管理上ベストに思えてきたのだ。

 ドロンコ遊びは中の4枚で最上段は沈砂と加温の役割を担わせる。とどのつまりは水生生物のエデンの園かリザーブ用か、そんなところだろう。自分では「環境エンリッチメント」なんて洒落ているんだが。まあ自画自賛の口だ。

 明日から2日間は風雨が強まるとの予報だ。畦は未完成だが切り取った溝に満ちた水で畦との高低差が確認できるからこの予報も嬉しいが、退屈な2日間になりそうだ。


棚田の再生

2009-05-26 | 今日は真面目に
『葦原となりし棚田のけものみち刈りて払いば狸ふりむく』
『枯れ葦を除いて出でし田の土は休耕の歳見せず輝く』
『水田と平らかなりし畦の道田土を盛れば碧い山並み』
『田起こしをすれば逆らう葦の根は縦横無尽傍若無人』
 子どもの頃、郷里の床の間に掛けてあった掛け軸に「よしあしの中を流るる清水かな」と「雪ひさし春を待つなりつくつくし」という二句が書いてあった軸があった。それを思い出して「よしでなくあしなんだ」と一人つれづれに思った次第。






下ばかり見ている

2009-05-25 | 小父のお隣さん

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 作業場所へ行く途中の竹林に猪が掘り返した痕が広がっていた。昨秋の「有害鳥獣駆除」で発砲音が響いていた頃に見てからだから久しぶりだ。筍は狙わずに落葉の堆積しているところをいつも引っ掻き回していく。

 今日の作業はスコップと三本鍬で畦作りの続き。6枚の棚田の4枚が終了して、残りは2枚だが一番大きい棚田だ。

 用水は塩ビ管で掛け落としのつもりが侵食溝を生かして2箇所は段差工にするのが適切のように思えてきた。そうなると丸太が必要でチェーンソーを携行せねばならない。

 用材は倒木が近くに多いので不自由しないが掛かり木になっているので少々厄介だ。水を引き込んだ棚田にはイモリの姿が何匹も散見できる。羽化した環境ではないから産卵にきたのかトビケラも水辺周辺に複数確認できた。

 作業も少々飽きてきて、桑の実を摘まんだり、水路の草を刈ったり、刈り滓を集積したりと、本日の作業は散漫だった。鳥のさえずりが毎日うつくしいが、気になる時は姿が見えなくても顔を上げるのが自分なりにおかしいと思える。


迷宮は続く

2009-05-24 | 小父のお隣さん

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 昨日の帰路、林縁でオトシブミのゆりかごらしきものを見つけた。前回見たのは成虫もいたし、食樹だったから疑うこともなかったが今回は「本当にオトシブミか?」と疑心暗鬼だ。

 蝶や蛾の幼虫と見当をつけても確定までたどることがむずかしい。あまり気を引かれると夜も眠れなくなるからほどほどに又適当にしているが、検索中にたどり着く研究者(マニア?)の情報量には感心する。

 たまたまたどり着いた大阪の人は、我がフイールド近くまできて写真を撮っていた。びっくり。


三人寄れば

2009-05-23 | 水辺環境の保全

 土曜日ということで会友2名が参加し、都合3名で畦つくりを行う。棚田6枚のうち本日2枚の畦に土を盛った。鎮圧も泥塗りも防水もまだこれからだが、とりあえず貯水して水平面と水深の塩梅は確認できる。

 塩ビ管を利用して沢筋からの取水と掛け落としの部分を埋設する。これも砕土、代掻きした後に微調整が必要だ。一部はオーバーフローさせて斜面を流れ落とすことにした。これは浸食崩壊した土手の法面が大きいのでそのまま活用することにしたためだ。

 設計図がないから、ほとんど現場の現物合わせとなってしまうのもご愛嬌か。南側斜面から張り出したリョウブの木を切り落としたが、最終的には2株は排除しなければならないだろう。

 こういう作業は人手があると片付くのが本当に早い。この分だと「田植え」も試験的に可能かもしれない。

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世継ぎが育てば

2009-05-22 | 感じるままの回り道

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 猫の額ほどの黒竹林の枯れ竹を除いたらスカスカになってしまった。無理もない、ここも若竹が育つ暇がなかったから。危機感があって看板とロープを張ったのはシーズン前のことになるが、その甲斐在って今年はたけのこが育っている。

 ここから筍を採集していたのは数人に過ぎないが、今回一人でも採集者がでたら世代更新は出来なかっただろう。

 孟宗竹林は「若竹狩り」と称して、伸びた筍を折ったり切断して勢力をそぐ事は「放置竹林の増殖」を防ぐために普通に行われる行為だが、わがフイールドはそんなことをしなくても若竹は育っていない。


野から頂く

2009-05-22 | 温故痴新
旧 『東の野に炎の立つ見えてかえり見すれば月傾きぬ』  柿本人人麻呂
新 『ひも爺の野に柿拾い立つ見えて返り盗めば運傾きぬ』 
旧 『東海の小島の磯の砂浜にわれ泣き濡れて蟹とたわむる」  石川啄木
新 『倒壊の古木の枝の粗朶山に割れ無き抜いて花器に賜る』

掘って掘ってまた掘って

2009-05-21 | 水辺環境の保全

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 毎日、炭坑節の世界だ。坑道と異なるのは生物に満ち溢れていることか。顔の周りは藪蚊と蚋がうるさいし、下をみればオオミミズが這い出してくるし、スズメバチもご近所さんだ。

 今日の新世界は「キビタキ」を見たこと。いやー、綺麗な鳥だった。写真を撮る間もなく飛び去ったが本当に綺麗だった。

 キビタキは極楽鳥を連想したが、薄暗がりに咲くコアジサイも美しい。こっちは線香花火のイメージだ。