トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

10年ぶりのイチヤクソウ! 2

2020-06-10 | 小父のお隣さん
 先日、10年ぶりくらいにイチヤクソウを見ることが出来た。その株は開花前だったので「開花した頃だろう…」と脚を運んでみた。運よく満開の株を見ることが出来たし、心配していた「盗掘」は最初に減った頃のままで、とりあえず一安心だ。恐らく車で通り過ぎる時が多い場所だし、タケノコ掘りは終わっているから通りすがりの人も稀なのであろう。

 開花期とタケノコ掘り最盛期が重なる「キンラン」は年々その数を減らしているし、今が開花期のササユリも盗掘対象である。ヤマユリはここ数年は目視できていない。
 さて、最初のイチヤクソウは写真で日時を確認しようと思ったけれど、当時はどのカメラで撮影したか思い出せず、引き出しのメモリーカードを開いてみても駄目だった。ガラケーかと思ったけれど、すでにファイルにアクセス不可能な事態が来ていて役立たずだった。結局はブログの「画像フォルダ」を探して確認できた。写真枚数14000枚の中からだったからいささかうんざりだ。暇爺だから可能な事かい・・・。

 それはともかく、どうして突然と思える開花株の展開、楽しんではいるけれど理由が分からない。どこから来たのだ?。

          今回の株           2008/06/18         

 

ビッグもミニも異常は異常…

2020-06-10 | 小人閑居して憮然
 新型コロナウイルス禍が特出しているものの、小生の身近「セルフデイサービス」の現場でも異常続きなのだ。リズムのある「裏年・表年」のような変化や落差では決してないとしか思えない。

 小生のかかわるフイールド以外の世界は知る由もない姥捨て山が住処では「井の中の蛙」と言う誹りは免れないが、それで引っ込んでしまうような事態でもないと感じてもいるのだ。だからと言ってどうする事もならず、唖然茫然愕然突然、結局平然と奈落へまっしぐらなんて事にはならないでほしい。この春、桜の咲く頃から芒種までの2カ月余りの間に、かってない事態が続いている。
    1 ハルゼミの鳴き声が無かった。
    2 シュレーゲルアオガエルの卵塊が極端に減って確認は5塊。
    3 モリアオガエルの卵塊も極端に少なく、確認は6塊。それもテニスボール大で小振りだ。
    4 ジャコウアゲハがいない。ウマノスズクサは1mにも達しているのに親蝶が産卵に見えない。自宅の越冬蛹は寄生され全滅した。
    5 春先から大型の蛇と度々出会う。昨季は全く観察できなかったのだ。
    6 多くいたツチガエルの代わりにヌマガエルの個体数が増している。
 観察者は小生なので科学的視点や知見が欠けているのは言うまでも無い事なのだが、「沈黙の春」とまではいかなくても「異変の春」なのは間違いないだろう。

 小生なりの分析を加えれば1については理由不明、2については繁殖期の鳴き声は煩いほどのままだった事と、水際線を毎夜のごとく威野志士様に掘り返されていた事を合わせると食害されたと考える。
 3の卵塊は樹上なので猪の食害には遭わないけれど親ガエルが越冬中に数を減らされたという事はあるだろう。4については自宅周辺の環境内だけの心証なのだが、かってこんなことは一度も無かった。5の大蛇の出現については、昨季は刈り払いのせいで寄ってこなかった可能性がある。今期は隣接グループの4月、5月の定例会が雨天で中止となって、結果的に刈り払われないまま水際の草むらが維持されている。この環境で大蛇が捕食活動しやすいのかもしれない。
 水辺一帯は小生がやむを得ず保全作業しているものの、勢力圏内ではないという危ういバランスで、客観的には「寄生」の立場で維持されている。まあ、細胞内のミトコンドリアと思って続けるしかない。

 ヘビや猛禽類の食物連鎖を支えるトカゲやカエルは良く目につくし、カエルはツチガエル・ヌマガエル・アマガエル・シュレーゲルアオガエル・ニホンアカガエル・タゴガエル・モリアオガエル・ヒキガエル等、数を増やし生息しているから食物連鎖は安定してきたと感じるけれど、一方では厳しい事態に見えるものが在る。それは水際に産卵された卵塊の捕食で、このままだとシュレーゲルアオガエルの絶滅可能性も想定しなければならない。
 だからこそ非難誹りを受けようとも「早く来い来いトーン熱!」と期待のトーンは高まるのだ。まずは役立たずの新型コロナウイルスより豚熱に来てほしい。そして威野志士様に蔓延し駆逐されれば人間界を支えてくれる環境安定性は抜群に高まるはず。
 以上、白日夢の報告、とおもったものの、こういう傾向が妄想や耄碌の産物象徴なのか、まあ、すべては朧の小生であった。