トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

キクラゲを賞味

2010-01-31 | 何よりの楽しみ

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 立ち木の処理中にキクラゲを発見した。見逃すはずも無く採集して、軽量したら130グラムあった。

 バダー炒めの塩コショウの味付けにしたのだが、今一つ味が物足りない。肉を入れれば美味しくなるのは判っていたが、今回は新しい調味に挑戦してみた。

 それは隠し味に「焼きソバソース」を加えてみることだ。塩コショウより味は深まったが、焼きソバ風味になったようなのが残念。金木犀の香りがトイレを連想するのと同じだ。この件は罪深いと花の頃には何時も眉をひそめる。

 しかし美味しくなかった訳ではなく、後を引く味だ。思い切ってプチプチといっぱい食べたいところだが、そこは小心者ゆえ試食して何事も無ければ再度食べる。 

 コラーゲン一杯だから、これで明日はプリプリのお肌だ。んなことはないか…。只今餓鬼道邁進中!


何が悪い!  本人編

2010-01-31 | 性向有毒の翁なれば

Photo 『神事でも珍事でも無き綱を締め』

『星取り表厳重注意で囲碁のごと』

『厳重な注意楽まで残十回』

『求人が十五も届く打撃系』

『神風は吹くはずもなし寒の内』

『蒼き竜骨の髄まで青ならず』


重力と張力

2010-01-30 | 今日は真面目に

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 地盤崩壊で倒れ、掛かり木となった最後の一本を処理した。「一ボランティアが手を出せる水準の作業ではない」と思っているのだが、行政からは音沙汰なしだし、遊歩道脇の林間でもあって危険箇所を放置しておくわけにはいかなかった。

 この木は二本の立ち木に挟まれて「く」の字に曲げられ途中で落下が停止している。立ち木には強い摩擦の傷跡が痛々しい。立ち木と接した低い方の部分は、ほぼ頭の高さだ。そこより低い部分で切断すれば楽なのだが、張力(横反力)が掛かっていて切断と共に左右に振られる恐れがあった。

 安全策で、立ち木に身体を守ってもらう位置で切断することにしたがチェーンソーを使用するには危険な頭部の高さとなってしまった。

 想定では「切断時、先端部分の切断部は手前に振られながら下に落ちる」と読んでいたのだが、実際は梢が接地した時に先端部の途中が折れて切断部が落下できなくなってしまった。これで先端部の横張力は軽減されたが根元の水平方向の反力は健在だ。結局立ち木の陰から切断したが、やっぱり掛かり木の処理は難しい。

  


おいおいだあ!

2010-01-30 | 花の下に長居

Photo『春よ来い赤いジョジョ履きベベ着ても下はながなが先は短し』

『ふと見れば我もなりたや吾亦紅おとめご捕らえ実と花の先』

『紅葉山目移り止まず定まらず無心なればか欲する性か』

『バーチャルと言えどブログに出す人の姿まぼろし想い初恋』

『初デイトお先真っ暗恥ずかしきプラネタリュウムが振られた理由』


現在浸光景

2010-01-29 | 今日は真面目に

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 侵入竹により日照遮断されたヒノキ林の林床も無残な状態になっている。緩やかな傾斜地で、大きなドングリを落とす木も何本か在り、子ども達の遊び場には格好の場所なのだが・・・。

 深い浸食溝が何本かあって、落ちると危ないし歩くと冒険心を満たしてくれるような印象だ。深いところは2m程度か、斜面も含めると3m程度の落ち込みになる場所もある。

 最上部は突然と切れ落ちた形で浸食崩壊が始まっている部分や、地下水道が口を開けている場所など様々な様相を呈している。侵食によって倒木となった樹齢は45年を数えることが出来た。立ち枯れたやや小振りの樹木でも35年を数えられたから、概ね40~50年生の林といってよいだろう。

 立ち枯れた木は、午前だけで10本を切り倒した。久しぶりのチェーンソー全開の半日となった。満足、満足、まことに慶賀の至り、というべきか。

 切り倒した立ち枯れ木は寸切りして、河床となってしまった溝の底に敷き連ねた。これは多少とも水勢緩和に寄与してくれるだろう、との思いなのだが実際は段差工を施したいのだ。

 しかし深くてV字形なので敷き連ねで堪忍堪忍と言うところだ。帰宅してお茶など一服したら、さすがに疲労感を感じた。


霜が作ったダイヤ

2010-01-29 | 感じるままの回り道

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 霜まみれになったクローバはしっかりと葉を閉じているが、陽射しを浴びて霜が溶けるに従い葉が展開してくる。それにあわせて霜の一部は水滴となり葉の上に留まっている。この水滴が角度によってはプリズムのように七色の光を散らしてくるのだがケータイのカメラでは捉え切れなかった。タンポポの花からも虹色の光が出てくるのだが、こちらは水滴さえ記録できなかった。

 少々、残念といえば残念だが一瞬の煌めきであるからこそ嬉しかったり楽しんだり出来ているのかもしれない。

『タンポポの花開きたり萼観れば紛う方無き日の本の花』

『あでやかに宅地に咲きしタンポポはそっくり返る舶来の品』


貼るが来たなと思うべな

2010-01-28 | 小人閑居して憮然

Photo『物言わぬ背筋に寒き蟻の群れ』

『物言わぬ喉にしまった舌三つ』

『物言えど背筋が痒き会期かな』

『忠恕など要らぬ永田の蛇の穴』

『白黒をつけず碁を打つ閻魔さま』

『白黒はつけぬ多忙で囲碁を打ち』

『最初から五目先手の腹積もり』


持続的活用は困難

2010-01-28 | 小人閑居して憮然

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 少しばかりしかない真竹林が壊滅的と言っていいほど切り取られた。常習的に切り取っていった常連さんがいるのだが、年末年始にかけてたっぷり半分を失ってしまった。

 外側から見ればいつもの風景だが、内部に入るとドーナツ化現象そのものだった。切り取る方も人目につきにくいように露見しにくいように気を配ったのが明確な現場だ。

 体験的に「朝早く」、「夕方」、「天候の悪い時」など、おおむね人の気配が少ない時に採取していく傾向がある。その意味で年末年始は好条件だったに違いない。

 個人的には、多少の負い目みたいなものが有ったと感じられたから救いといえば救いだが、これで筍が採集されると回復の見込みは失せてしまう。と言うより、この頻度で竹を切り出されると早晩、絶滅は明白だ。更地にしてコナラやクヌギに改植したくなる。

 少ない資源なので持続的活用が出来るように考えてやってきても「外的攪乱」でいつも頓挫するのが公有地だ。山菜の母樹や母株、山百合、ササユリなど保護の為に柵や支柱をすれば、そこから失ってしまうのが、ここ何年かの現実なのだから。

『あるうちは採取尽くすとそのままの竹取爺や山菜取り爺』

『コクランの株もあらわに散乱し竹の子探り耕起の表土』

『三尺に育ちしタラよこの春を生きて越せるは視野には在らず』

『ウドは消えワラビ萌えたる春なるか地の利のよさは恥の利を助く』


崩壊の連鎖

2010-01-27 | 今日は真面目に

Photo  侵食崩壊の進む谷部に格好の現場があった。根こそぎ倒れて斜めの掛かり木になってしまったから基部で切断して切り株だけになっているが、崩壊の連鎖を容易に連想させる場所だった。

 2本とも約25cmの径の杉だが斜面に沿って仲良く上下の位置で倒れこんでいる。

 一度に2本が倒れたのか一本が倒れた後、地盤が支え切れなくなって倒れたのかは不明だが、2本とも倒れた角度は同じで根株ごと無残な姿を地上に曝している。

 また、その上部は滑り落ちたのが明確に判別のつく崖になっているから納得の現場だった。崩壊面は雨水の浸入を容易にするし、地下の滑り面は水を通しにくい粘土質だから、条件さえ揃えば谷まで落ちてしまうのも想像するに容易の場所だ。

 とりあえずは林床に届く光を増やして、谷の水路に段差工を施して土砂の流出をいくらかでも抑える位の手立てしか出来ないのが現実。


少し幸せ

2010-01-27 | 今日は真面目に

Photo『見渡せば背筋に熱き走りたる斜面に積みし竹の段々』

『迎え撃つ敵は在らざり深閑と竹の塹壕谷を見下ろす』

『積み上げた竹の小山は累々と緑を守る砦の如し』

『地下茎を猛走させて暴れたる孟宗林の此処鎮めたる』

『山静か里山戦線異状なし壕のごときの竹の山々』


悲喜こもごも

2010-01-26 | 感じるままの回り道

 『忘れじとしたため書けば丑三つはすでに有明今日は寝足りぬ』

 『はかなきははかなき事と思えども朝ぼらけさえ夕暮れに見ゆ』

 『大気澄み星の在りよう驚けど眺め眺めて枯淡と映ず』

 『この月もいつかの月も同じ月今宵の月は凍て刺す月ぞ』

 『錦秋に移ろう性も許されて囚われ人も目移り人も』


荒れた沢筋

2010-01-26 | 今日は真面目に

Photo_4  通称「馬の背」の北向き斜面の沢筋は倒木や倒竹、篠竹などで崩壊面に接近できないほど混みあっていた。倒れた竹の処理をしながら侵食溝を覗いたが、やや上部と言うこともあり深さは背の高さ程度だった。

Photo_5 つい最近までは流路になるような沢筋があった部分ではなく、土壌が水分を保持できなくなった、ほんの10年程度の時間の中で生じた水路のようにみえる。それにしてもクレパスのようにぱっくりとヒビ割れたかのような林床の傷は痛ましいの一言だ。

『山行けば天地の恵み父祖の恩荒れて哀しき茫々の森』

『氷点下斜面の竹を切り刻む背は温かき指冷え痛む』


原は大盛況

2010-01-25 | 感じるままの回り道

 駐車場に着いたら一面の霜の原だった。既にカマドや鍋など調理器具や材料が積み上げてある。今日は穏やかな日和との予報だったから「野外活動には最適だなあ」等と思いつつ現場に行ったのだが、10時ごろから作業現場まで子ども達の歓声が届いてくる。

 昼に覗いてみたら、冬枯れの原っぱは大盛況だった。朝、現場へ行く途中で見つけた今年最初のタンポポの様子が気になって原にまで降りてみたが、幸いにも摘まれてなかった。

 見つからなかったのか、そのままにしておいたのかは不明だけれどタンポポの花や菜の花は梅の花以上に春を感じるのは小生だけだろうか。

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『わらべらは父母置きて気のままに霜浸したり原を駆けずる』

『冬枯れの野に風も無くタンポポの霜露光る春のきらめき』


大盛況 放詠大会「屁の部」

2010-01-25 | 合混で闘作すれば

 懐中難なく 五目のハンディ

  錬金するには これが良し ハア コリャコリャ       丼米

 師匠三人 金糞まみれ

  轍は踏まぬで 運の尽き ハア コリャコリャ        肥桶

 建設に奔走するも菌バッチイ命暮らしを建てるに非ず   飢留守

 虎河豚を多良福食える年であれ               覚凌

 グローバルサファリのごとき始末なり            装飾男子

 去りし年心折れずも骨を折り                 トロル


山が崩れてゆく

2010-01-24 | 今日は真面目に

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  通称「馬の背」北側斜面は南側より急峻で、南側の侵入竹で日光を遮られていたため林床を蔽う植生は無く、土壌浸食の激しい谷筋だ。

 尾根近くの侵入竹を伐っても一割くらいは掛かり木となって処理するのに手間を要する状態だった。根元にロープを付けて軸方向に引き釣り下ろせば簡単なのだが斜面が邪魔をする。横方向も立ち木が障害で引き抜けない。

 いきおい1メートル位に切断しながら掛かっているところが外れるのを期待することになる。しかし広葉樹の木の叉に掛かったものは外しにくい。二又になった杉の間に入った竹は、宙ブラリンで残せざるを得なかったのも出た。

 それより斜面下部の沢筋の倒木は無残だった。表土が浅くなっている事もあって写真2のように5m四方位に径30cmを越える杉が6本も根こそぎ倒れている所も在った。

 浅い表土の下は粘土質の地盤で、地すべりや地盤剥離が起こりやすいのも理由の一つだが、針葉樹を養うには不適切な土壌であったと言っても良いだろう。しかしながら「木の生理や土壌の状態から最適の植樹をする」という志向性は、残念ながらわが国には育たなかったのが現実だ。

 かくして、根こそぎ抜けた窪地に上部の土壌が崩壊し滑り込む、保水力の無い林床は降雨と共、一斉に水を流してしまう。それにより土壌浸食が進む。そんな具合で負の連鎖は続いていくのだろう。