昨年、設置した「ニホンミツバチ」の丸胴巣箱と重層式巣箱の3台、蜜蝋が手に入らなく、黒糖と焼酎の溶液噴霧でお茶を濁していたのだが、昨秋、長野に草刈りに行った折り、たまたま近所で手に入った。
ようやく塗布する気分になり、ガスコンロで湯煎にし溶かして塗布した。蜜蝋でも蠟だけの事はある。刷毛を浸して塗布するまでに硬化してしまうのだ。
それでも擦り付けるようにして塗布が終了した。蜂蜜を採取したい訳ではなく、生態教材として拠点に置きたいだけなのだが、別地区の巣箱は、遊歩道近くにあるものは殺虫剤を噴霧されて全滅した群れもあるとか…。
「蜂は危ない!」なんて過敏に反応した結果だろうけれど、蜜蜂なんて可愛いものなのに、少々やりきれない思いがする。
昨年10月に取り播きしたマルバチシャの鉢に双葉が芽生えてきた。「発芽率は悪い」と資料にあったので、期待しないで播種したのだが、双葉が出てきたら別の懸念がある。
「これはマルバチシャの発芽か?」と言う事。新鮮な用土を使用せず、庭土を使った。庭土を使った播種床には、このような双葉が良く見られるのだ。ネットで発芽した双葉の写真は見つけれなかった。
唯一、確認できるのは、同じ母樹種子を播種した兄の双葉と照合してもらうしかない。兄は鉢に播種したのは同じでも、二粒づつ蒔いて、そこにつま楊枝を刺していた。つま楊枝を刺した部分に二芽発芽すれば間違いない。
※この写真で比較対象してもらったら「同じ」だった。「発芽率は低い」の情報はまゆつばだろう。
春めいてカワニナ泥の上におる
温ければよろしよろしと描く田螺
菜の花やミツバチ未だ雨水過ぐ
シジュウカラ鳴けどウグイス藪の中
菜の花や花粉団子の花見蜂
花だより雪便りもあり今日の今日
冬去りて春ただなかの大あくび
春来たり夏の暑さの恐ろしや
梅の花来るのは鳴かぬ鳥ばかり
ときめくやシジュウカラ鳴く裸木に
隣の沢にある取水升への水路の清掃をする。度々行ってはいないが、水辺が賑わうシーズンを前にして見回りもかねて年間3回程度は行わねばならない。
水路を蔽った笹を刈り取り、水路を浚渫し、取水口の周りの土砂を取り除いた。そのあと、送水管の途中にある排砂バルブを30分ほど開放し、管内の土砂を排出する。
一つの取水升から部農会も取水しているが、こちらの方が水の吸い込み力は格段に強い。この差は吐出口との落差の差なので、うらやましく思ってもどうにもならない。
排砂作業を行ったからと言って、吐出量が改善する訳でもないのだけれど、「パイプ詰まり」だけは防ぎたい。
三日後、吐出量の測定をした。毎分30?の吐出だった。排砂作業を行う前は半分の15?だったから倍増である。前回は倍増しなかったので、これは嬉しい。
泥水地を見回っている足元から瑠璃色のチョウが飛び立った。飛び立つまでは気づかなかったが、鳥の糞を吸っていたのである。翅を閉じていると発見しにくい。
綺麗な瑠璃色で、シジミチョウの仲間だと理解できたが判別は出来ない。翅を開いて吸液してくれないから写真で確認もできにくい。
それでも翅裏の黒点などから「ルリシジミ」ではないかと見当をつけたが、正誤どちらでも影響はなく、「飛翔できる季節」になったことが重要なのである。
帰路、車窓からアゲハの飛翔を確認した。「キアゲハ」らしかったが、停車しても追える場所でも無いから見送ってしまった。今日24日の最高気温は18℃、ソメイヨシノの開花宣言が出た日である。
一昨日からシロチョウを見かける。モンシロなのかスジグロなのか未確認だ。
板材や足場パイプが手に入ったので拠点道具小屋の西側に作業スペースを設えた。木工工作などで玩具などを作る時、今まで自宅で行っていたのだが板張りのスペースが出来たから、ここでも加工が行える。自宅で行う「糸のこ盤」やサンダー作業などは、粉塵が多く出るので、ここで行えれば少なくとも清掃の手間は減少だ。
床は長径270㎝、短径75㎝で。床材は丸太を挽き割ったままの板を、長方形に加工した。全てが現物合わせ、成り行き次第の作業だから設計図なんてものは無い。床材加工、パイプのさび止め塗装、基礎整地、組み付け、床張りと三日ほどを要した。
この期間、急に寒くなり降霜や氷結が見られ真冬並みの寒さだった。それでも日向の日差しは暖かく感じられ、午後3時まで久しぶりに作業をした。表題だが、やっぱり「濡れ縁」がしっくりする。
昼を食べているところにルリタテハが舞い降りた。裸地の上だから不審に思い目をこらして見たら、地面に口を伸ばしている。 右の写真では口吻を地面に突き立てているのが判るはずだ。盛夏に給水するのは普通に観察するが、この時期に観察できるのは珍しい。
この場所は昨日、水をぶちまけたところで、釜戸の前でもあるし、他の所とは土の組成は異なっているはずである。灰や燃えカスの中の成分を摂取したくて来たのだろうと推測するが、どういう感覚能力があるのか小生にはとんとわからない。
口を突き立てても水が入ってくる程のお湿りは無いのに、細い口の先に舌でもついているみたいだ。庭のヤマユリの葉にぶら下がっていた蛹は落葉と共に消えてしまった。もったいない。