トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

新たに二枚貝投入

2017-11-30 | 何よりの楽しみ
 ホームセンターへフイールド作業の消耗品を購入に行ったおり泥鰌の餌も購入すべく売り場に寄ったのだが、タイリクバラタナゴと二枚貝が同じ水槽に入っており、1枚300円と標示されている。

 自宅のカラスガイは夏の高温に由るのだと思っているがドブガイとマシジミを残し全滅している。このままだと来期の産卵にも支障があるから、サイズが小さいと思いつつ7枚を購入した。最大で45mm程度、少年期の実体験では採集しない大きさだ。
 しかしながらこの時期、購入するしか 入手方法が無いから購入したのだが、産卵床にすべくと言うより冬季を生存できるかどうかが目下の関心事である。

 昨季の越冬は全てがクリアしたから今期も大丈夫と思いつつ、経験値が絶対的に不足している小生には経験の蓄積が欠かせない。懸念事項は貝を摘まんだ感じが「軽い」と言う事から体力不足もありうるので、越冬に必要なエネルギーを何としても摂らせたい。
 とりあえず植物性乳酸菌飲料と菌製剤の整腸剤を投入した。おいおいヨ-グルトや豆乳、甘酒をミキサー処理した液などを与える。ミドリムシ微粉末も投与してみたいのだが100g1万円もする価格では躊躇する。

 泥鰌の餌は沈下性なので水が澄んできた現在、水底は良く見える。親指代の太さで150mmほどの大泥鰌が現れるか楽しみにしていたのだが出てこない。代わりにホトケドジョウが現れ泥鰌の餌はスルーし整腸剤を食べている。「それは二枚貝の餌だ!」と言ったところで通じる訳もなし。まあ、元気な姿を見られただけでも「良し」とすべきだろう。

日照をお届けします…

2017-11-29 | 今日は真面目に
  ➡   すっきりした 
11月も後半、オオスズメバチの飛翔は無くなった訳でもないけれど、全て落葉する前に片付けたい作業があった。
 今期、梅雨明けに実施したかった日照バランスの調整である。今秋は雨天も多く、秋になると蜂類の強襲が恐ろしいから藪や不整地、足場の悪い部分に立ち入りたくはない。

 今回、スズメバチが飛翔しているとは言え越冬場所を探す女王様らしいから意を決し藪に入った。目的は蔓払い、除伐、刈り出し、間伐、等々、さまざまに言い包められるが、端的には日光と風の通りをよくしたいだけである。
 ひと夏、放置しただけで入り込むのに躊躇する程になるのだが、テレビ的な「潜入」とか「突入」なんて表現はしない。あれはもう「嘘吐き、阿呆の極み、国語の放棄」同然だ。そういう小生も不可解語多用の類だから同類である。

 作業場所は台地の段差部で、この部分には全伐した竹を集積してあった。既に形も崩れ始め様々な草本・木本が育っている。普段は足場も悪くて手入れが行き届かないから立ち木と蔓草で覆われ内部も周囲も日照不足になっていた。油断すると脚が太ももまで落ち込んでしまう様な足場なのだが、鋸や造林鎌、チェーンソーを、とっかえひっかえしつつ作業終了。

 植栽樹でなく自然実生樹ばかりだけれど残したいのも排除したいのもさまざまだ。とりあえず懸念の区域が片付きホッとする。樹木が「もっと光を!」と切望していても小生の光頭では余りにも無力なのだ。
            ついでに一本  ➡  ウワミズザクラが活きる



 

ゲタゲタと笑ってくださいませ…

2017-11-28 | 何よりの楽しみ
 神仏からの啓示は「ビビビッ」と来るものであって、そうなるとやむにやまれぬ事態となる。これはこれで日常的には恐ろしく「祟り」かと思える時もあるのだ。
 なぜならば、なりふり構わず「物にとり憑かれた」状態に陥ってしまうからで、片付くまでは自傷行為に近い。それでも具現化すれば達成感があり、これはこれで神仏の賜物なのであろう。
 まっこと神仏は全知にして聡明、慈悲深い御方である。

 まあ、吐乱譜や吐与太話、はてまたアベェ話は置いといて、シューズ業界では当たり前で社運がかかる機能性やデザインの領域をシューズでは無い伝統的な下駄で表現できるか試みたのだが、そこはド素人の工作だから出来不出来も愛興の内で、目に止めた方は愛を持って興じて欲しい。「愛嬌」とまでは強要しない。

 適材の入手は叶わぬから廃材の柱を用いて制作する。写真の三足はどれも同じ狙いなものの「歩き心地」と「履き心地」が異なる。詳細は省くが、左の下駄は背筋が伸びた感覚が顕著で歩く時の音が心地よかった。
 中央は同じ狙いなのだが安定感を重視して成形した。これだと接地した時の感覚が強すぎて違和感があった。
 右の下駄は中央の下駄の足底部を掘り込み履き心地を向上させたタイプで、その事は試作せずとも承知の範囲だ。いわば「履き心地」と「歩き心地」の両立を試みたものだが、軽くはなったものの前述の理由で感覚面での改良の余地はある。
 当たり前だが、着地も踏み込み・蹴り出しも物理の法則に従わないとスムーズさを欠く。シューズとは異なり柔軟性を欠く下駄なら、なおの事なのであろう。

 台は柿渋仕上げで鼻緒も自作品だが、取り付けは職人にやってもらった。足形があれば出来なくはないものの「出来上がり」の「フイット感」は微妙な調整が必要なのである。
 まあ、お遊びの域を出なくても「面白い」のが良い。「尾も白い」のも「毛が白い」のも許せる範囲だが、小生「これはハゲー」には言及したくない…。

            裸木の如し許せる更地だめ 無縁爺

今日のトンボ「寒いのにお熱い」

2017-11-27 | 小父のお隣さん
 トンボ池の陽溜りにはオオアオイトトンボとマユタテアカネのカップルがいた。数としてはオオアオイトトンボの方が多い。

 この時期、繁殖行動を観るのは当たり前だったのかどうか記憶がない。断定は出来ないまでも繁殖行動は多いと思えるシーズンの終わりである。
 水辺を離れた台地の草原に地味で小型のトンボがいた。マユタテアカネのメスと思ったのだが体長が小さく感じる。撮影しようと接近を試みるが許してくれなかった。身持ちの固いトンボだった。
 そのまま帰るのも悔しかったから周辺でオツネントンボを探したが見つからない。S氏が観察しているから生息している可能性はあると思うのだけれど、未だに遭遇は無い。

 近くにカップルでお熱く日向ぼこしている向きもいるのに、小生はトンボから逃げられ、また見つける事も出来ず背中を丸めて帰宅する。ついでに頭も丸めたので更に寒い…。

小生はみるたけのこ…

2017-11-27 | 感じるままの回り道
 会友のYさんがタケノコを掘り取ってきた。春先に出る大きなタケノコでは無く、地表浅くを走る地下茎から出た小さいタケノコである。
 小生も採集したことがあるけれど「新物・初物」と言っても珍しいだけで特段美味な訳でもなく、タケノコやヤマイモを掘るより通常作業を優先するのが姿勢と言えば姿勢。年間を通し水辺の土木は欠かせないからタケノコやヤマイモなどでの土堀りまでは御免こうむる気持ちもある。
 美味しく思えれば「みるくてうんめえやあ」なんて方言を使っても良いけれど「みるだけのこ」なのだ。

 まあ、頂ければ食するけれど、大方は撮影だけで済ましている。春先のタケノコとは異なり「寒さ本番だ!」感満載は小生だけか…。どうせ吐与太話だからついでに言うと「お爺は見た」とドラマ風に書こうと思ったのだが脚本の能力は無かった。脳内も寒くなり脳細胞の高齢化も進んでいる。手当てしたくても手が届かないし、掘るわけにもいかぬし…。

             虎落笛啼かせ抜けたり脳の風   窮々

増えたのは猪とこんなもん!

2017-11-26 | 小人閑居して憮然
 8時半くらいにフイールドに到着。既に先客がいて駐車の仕方に目をみはる。広場の中央に駐車しているのだ。山芋掘りかタケノコ掘りの手合いなのだが、おおむねこのような駐車をする。
 夏の頃、岐阜ナンバーのセダンが到着時には駐車状態で、走ってきたそのままの位置で駐車していた。当地の人でも入り込む様な場所でもないし、切羽詰まったような駐車状態から見ぬ振りもできず、初めて110番通報したのだ。

 結果としてナンバー照会で持ち主が判明し、所轄の警察から持ち主に通話があって事情は判明したのだが、この頃はかような手合いが増えている。議員様を見るまでもなく世相・相場みたいなものか…。

             猪は掘る三本足は山荒氏どちらも同じ山の荒廃

11月定例会

2017-11-26 | 月例会
2017/11/19(日)9:30~13:00

 会員 8名
 活動 林内整備・道普請

 小生が拠点から降りるついでに枝打ちしておいた枝は片づける事無く葉を落とすためにそのまま放置状態だったから、今回の活動日に合わせ集積してもらった。葉も落ちて乾燥もすすんだろうし、人数も揃っていたので30分程で終了したとの事だった。独りで行ったら1日分の作業量だったはず。
 小生は恩師の墓参で不参加、何処に居ても寒さの厳しい日だった。

     すっきりした林内

                             集積部

蛇のプルトイ、ようやく完了

2017-11-25 | 何よりの楽しみ
 蛇のプルトイ、ようやく3体目の完成形をみた。二体目までは節を芯棒で接続するタイプだったが、3体目はシリコンチューブで連結し、各節は断面を矢羽形から繭形に加工し直し、数も3個減らし、なおかつ頭部とカム車輪を新たに作った。

 全長を短くしたから動きの切れが良くなり、繭形で左右に転がるから蛇行運動がスムーズになった。頭部は牽引点から前を短く低くする事で、曳いた時にお辞儀をする弱点を修正したのである。
 この蛇行プルトイはカナヘビタイプも含めれば4体になるけれど、どれもが当初より全長が短く体幅も狭くなった。完成に至る過程で不具合は次々と露呈するもので、これの改善の骨惜しみをすると精度や品質の向上は絶望的だ。

 と言ってみたところで商品開発でもないし、まあ、手慰みの範疇で、たまたま遊べる機会を得た幼児が喜ぶかどうかは別にして「遊べれば良い」と言う様な姿勢なのだ。手っ取り早く言えば、爺我自賛・自己満足という「木aワーカー」を自称する小生の沽券からくる厄介さに由る。

           試作廃棄した部材の数々    体幅のダイエット

オキナワネズミウリ

2017-11-24 | 感じるままの回り道
 拠点のフェンスに絡ませたオキナワネズミウリが色づいていた。自宅にもグリーンカーテンで作付けしたけれど拠点程の色付きはまだない。恐らく日照量の違いからだろう。

 このネズミウリは時折、フイールドにご夫婦で歩きに見える近所のIさんから頂いた種を蒔いたのである。熟していない時は緑地に白縞模様、熟すと赤くなり、どちらも「可愛い、綺麗」と言いたくなる雰囲気がある。フイールドに来るおチビちゃんのままごと用にと育てたのだが、11月の祭りは中止になって瓜の実の出番は無くなった。

 ところでグリーンカーテンとして夏の日差しを遮ってくれた蔓は実を残し無残な姿なのだが、リビングからカーテン越しに見ているとイソヒヨドリやキビタキがアタックする時がままある。果実や種子を食べている風でもないから虫がいるのだろう。そこで気が付いたのは食害した虫の正体である。
 事実かどうかまで断言はできないものの家の外壁あちこちに張り付いて動かぬ三角翼の蛾、これの蛹か幼虫か、はたまた成虫か、アタックを見るたびに妄想するが、外に出て蔓を検分するほどの興味は無い。まあ、年末並の寒さでは出たくもないわい。

 未熟な青い実と熟した赤い実であるが、未熟な青い実は自宅のグリーンカーテンにした蔓からだ。同時期に定植して、熟期も大きさも大きな差が出た。土壌と日照の差は歴然なのでその違いが出たのだろう。
 手に取り眺めていると色合いといえ縞模様といえ、お爺の感覚でも可愛らしい。

             沖縄を売り蹂躙大ネズミ闊歩

今日のトンボ「最後の炎」

2017-11-23 | 小父のお隣さん
 昼前になり雨も上がって暖かい感じ、小春日和とでも言うのか穏やかな午後になった。最高気温は18℃で意外に暖かくなったと言って良いだろう。

 水見回りもトンボ池以外は山の影に入ってしまった時期なので、足元も悪い事もあり泥水池は省略しトンボ池だけ見に行った。もう「水見回り」と言うより「トンボの見納め」の確認みたいなものである。
 意外な事にオオアオイトトンボが多数群れていて交尾をしているカップルも数組見られた。経験的には交尾は集団で行う様な印象がある。以前、枝に産卵していた時も群がっていたからだ。その時は池に張り出したツリバナの枝だったのだが既にその樹は枯れ、今回は池の端の実生のコナラに集まっている。
 もう一方のマユタテアカネは数匹見ただけで、今日はオオアオイトトンボのてんこ盛りである。まあ、姿を消す前の合コンと言うか集団結婚とでも言うべきか、最後の炎を燃やしている、そんな感じだ。

辺境部の刈り払い

2017-11-23 | 今日は真面目に
 玩具作りから解放され、ようやく里山保全作業に向き合えるようになった。前日から放置部の刈り払いを始めたのだが少々筋肉痛が発生している。自宅軟禁状態だったから仕方がない。

 作業区域は保全活動区域の最前線で、なかなか手入れが行き届かない部分なのだが植栽した樹木もあるし実生で養成中の樹木もある。何よりも、ここまでは刈り払いをしていないと猪のお宿になってしまう場所なのである。

 カヤネズミの生息圏でもあるからとススキの大株を残していたのだが、周囲が草深くなるとススキの周りは丁度良い屋根付きの場所になってしまう。今回も二か所ほど寝床が出来ていた。見通しが効く様にしておかないと「いらっしゃいませ」のおもてなしである。
 カヤネズミに宿を与え、猪には与えない、なんてやり方は「酷い!」と言う向きもあるものの、そういう輩は汗水流さないし環境や農作物の被害に頓着はしないものだ。

 意図してススキを温存するにも場所を考えねばならず、平坦部でなく急な斜面や崖の部分に一株ずつ点在させる必要がある。カヤネズミには傾斜地も崖地も気にしなくて良いのだから。

  ➡  刈り払い         刈り出し

鰱魚でなく連魚を再生する

2017-11-22 | 何よりの楽しみ
 イベント用の玩具作りも大詰めになった頃、新たな制作をする時間も無く不完全な部分の調整をしてみた。まず昨年に制作して動きがギクシャクしたままに放置しておいた「泳ぐ三連魚」を再生してみる事にして、不具合の原因を取り除く事から始めた。

 材不足で使い古しのベニヤ板という事情もあってか、ピストン部の往復運動が方向が変わる段階で引っかかってしまう事が多発するので、ピストン部の緩みを減じ、かつ滑らかにするためにファイルシートをテープ状に切りシリンダー内壁に張り付けた。外れなければ良いから両面テープで済ます。
 また装置・基盤共に荏胡麻油を塗布し滑りを滑らかにしつつ表面硬化も期待する。ただ、これだけでは操作性が向上しないので、回転ハンドルの握りを大きくし、装置全体を固定するための保持ハンドルもつけて終了した。

 結果は上々、時折は引っかかるものの回転を反転すれば動き出す。手直し前の様にイライラせずに済むようになった。これで幼児でも回転させる事が出来るようになったが、盤の保持までは難しいだろう。
 魚三匹が揃って泳ぐものの、体長40㎝の「泳ぐ魚」程の面白さは無い。機構としては面白いけれど魚の動きは「貧乏ゆすり」の様に単純で機械的で、工夫の入る余地など無いのである。

 まあ、同じ「泳ぐ魚」とは言え、面白さや楽しさは一軸式架台に乗せた方が格段上である。シンプルなだけに操作するのは奥が深い。
 一応の完成を見たけれどウサギ小屋では置き場所にも困るし使い道も無い。結局は古巣の玩具図書館へお輿入れさせた。説明はしてきたけれど、さて大丈夫だろうか…。

 改善   操作し難い ➡  操作容易になった

初氷と言っても良いか…

2017-11-21 | 今日は真面目に
 いつも通りの水見回り。分水池の堤に煌めく個所があった。何かと近づいて見れば氷の結晶だ。降霜していたわけでもないのだが、朝の天気情報では最低気温3℃台の今季最低を報じていた。紛れもなく初氷と言って良いだろう。
 例年だと初霜の後に初氷があったように記憶しているが降霜を見ないうちに氷を見るとは、それだけ寒気が厳しいのか…。

 夕刊で当地の初氷・初霜を観測したと報じられていたから期せずして同期した事になる。フールドは気象台の観測点より早いのが通例だったが、まあ、どうでも良いか。冬本番に突入したと言う紛れもない現実が来たのだが、心は既に「春よ来い」なのである。

記憶にあるよな無いよな三角翼

2017-11-21 | 小父のお隣さん
 家に入る時、外壁の一点に目が行った。なんか変わった蛾の仲間のようだ。三角形に見える彩りもさることながら尾部先端の房飾りが何とも珍妙で気を引く。翌日も移動せずそのまま、おまけにもう一匹いた。ベランダの壁にもいたし、数匹とは言え高密度である。
 今までの高密度トップはウリハムシで、それこそ外壁一面にくっついていた時もある。普段、高密度なのはジャコウアゲハの幼虫と蛹だ。小虫さえ密度が高いのに頭頂は薄いのは何の因果だろうか…。

 ケータイを接写モードにし焦点を合わせるとフサフサの羽毛である。「蛾なのにお尻までふさふさだ!」と我が頭頂と比較し羨望の眼差しなどしないものの不思議な思いが浮かんできた。何の役に立つのか、飛行の抵抗になるだろうにとか…。

 虫の世界に限らず、飾り立てる事に執念を燃やし痴慮糞別を費やそうとする手合いは何処にでもいるかと納得…。「小人は必ず飾る」と孔先生もおっしゃっているし小虫ならなおの事、と我田引水気味に納得。

         横から見た   このフサフサ感、悔しい!

大豊作だった!

2017-11-20 | 何よりの楽しみ
 「イガホウズキを食する」なんて言っても大方はピンと来ないだろうが、小生の好物のひとつである。
 郷里で畑の草取りをしていた頃、イガホウズキと千成ホウズキの株は残しておくのが通例で、作業の合間に口に放り込むのがしゃがんで作業をする時の楽しみだった。
 そんなことで山菜を探すのが趣味の次兄から、既に駆逐状態の種子を探してもらい庭で栽培する事ン十年、今年ほど収穫があった年は珍しい。
 ここ数年は翌春の播種用に残さねばならず、一粒程度しか口に入れられなかった。宿根草なのだが維持していくにもリスクはあり播種育苗は欠かせないのである。
 今回、大量に収穫できたものの食するのは10粒程度で、残りは播種用に保存する。この実の独特の味わいは癖になるとでもいうか変わった味の果実なのだ。

 一方、千成ホウズキは匍匐性豊産種だったのが、自然実生を繰り返すうちに、それに伴い高生種貧産種に変わってしまい実の数が激減した。実家の長兄から「高生種は実成りが悪くなる」と聞いてはいたが、匍匐性種を維持するコツは聞いていなかった。
 大実の食用ホウズキも栽培して見たものの小生には野生種の方が好みに合った。姿かたちも大振りでだらしなく、これなら赤く色づく鬼ホウズキの方がマシである。

 今秋、次兄から、この千成ホウズキの果実を貰ったから来期の種子として使う事にした。これでイガホウズキと千成ホウズキの大豊作が見込まれて余は幸せじゃ…。長らく夢想している「これでフルーツケーキ」は陽の目を見ていないのだが実現するかもしれん。
 まあ、小生、安近短の手合いでもあって、こういう執着はあんぽんたんに類するのだろう。

そう、アンポ柿はタンニンの味が無いから渋くない。小生も同じ渋みに欠ける。一方、懸念は硬派として渋みが欠損しては世間様に合わす顔が無い。今のところ、小生の世間様はフイールドだけだから安心胆ではある。言わずともフイールドは安近短の極致なのだ。
  大豊作 ➡  サイズ       千成ほうずき