トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ウスイロコノマチョウか…

2016-04-30 | 小父のお隣さん
 拠点へ上がる途中の湿った通路に降りた。コノマチョウと思ったものの初めて見る淡い色で、しかも逃げないのである。クロコノマチョウはおおむね敏感ですぐ飛び立ってしまうのが通例なのに日当りのよい場所から動かない。ケータイを近づけても逃げなかったし脇を通っても逃げなかった。
 飛びっぷりから弱った個体ではないのが分かっていたが何ともまあ解せない態度?だ。あまりにも色合いが薄く形態が似ていると言っても「コノマチョウ」と判断できず図鑑対照で判った種類は「ウスイロコノマチョウ」ではないか、と言う事。それがどうした、と言われてもどうもしないのだけれど小生にとっては初めての種だ…。

サラサヤンマの生息地かも…

2016-04-30 | 今日は真面目に
 もう何年も前の事だが、この絞り水で湿った斜面で大型のヤゴを見つけた事があった。水たまりもない湿った落ち葉の間で発見したので不思議だった。その後見慣れないヤンマを見つけ撮影して写真をS先生に見せたところ「サラサヤンマ」と判断され、場所が近かったのでヤゴの話もしたら「サラサヤンマのヤゴの生息地になりうる環境」だという。これがこの地での初観測で小生が初記録者だった。
 それからだいぶ時が経ったが、ようやく生息環境を安定させる段差工を施した。自然のままにしておくのも環境を変えない手段に違いないのだが、降雨時の表流水で浸食溝が顕在化してきたこともあって、表流水を広く浅く流し環境を安定させる必要があるとの判断だ。
 丸太を横たえた上部には粗朶を並べて落ち葉や土の流出防止とする、通常の段差工では土で固めるのだが、ここは「生息地かも…」での作業だから地表変更は極力抑えたつもり。他者から見れば「何やってんだ…」と思われるに違いない。人、関せずにしろ、こういう作業は結構多い。
            生息地かも…    ➡  安定化作業終わり

選択的除伐

2016-04-29 | 今日は真面目に
 拠点入口脇斜面に柿の木があるが南側の樹が大きくて日照を遮られている。そのためだろう結実数も1桁台のままだった。周辺を含め唯一の甘柿だから今回思い切って重い樹を切った。
 斜面に斜行して成長し悪い事に柿の木の方向に枝を伸ばし重心も偏移している。このまま切断すると柿の木が被害を受ける事必至なので、柿の木側へ伸びている大枝を高枝切り鋸で落としてからチェーンソーを入れた。斜向している幹なので裂けるかと思いつつ慎重に切断していったが最後まで避ける事無く伐採でき一件落着となる。歩道から見上げれば柿の木の日当り改善、何よりも明るくなった環境が心地よい。
       見上げれば鬱蒼  ➡   明るくすっきり

今日のトンボ「シオカラトンボ♂ご出勤」

2016-04-29 | 小父のお隣さん
 ♀の出現に遅れること一週間、ようやくお殿様ご出勤と相成った。時を同じくしクロスジギンヤンマ♂も現れ、今季最初のバトルファイターを見せてくれた。この勝負、結果を見なくてもわかる勝負で、いつもシオカラトンボの勝ち。シオカラトンボ♂は怖いもの知らずのストリートファイターならぬ空中ファイターである。
 銀白色の機体?は零式戦闘戦の戦いを彷彿とさせるが、空中で散っていった若者たちは成仏出来たのだろうか…。
 さあ、雨の上がった今日、謎のイトトンボを探索・撮影するぞ!。

雨の日は行き当たりばったり

2016-04-28 | 何よりの楽しみ
 一歳の誕生日祝いに少しばかり手作り感も出したいから久しぶりに木工旋盤を出し挽物のキノコを2個作った。これに大きいキノコを添い合わせてプレゼントする。構想だけが先走りする中で最終的にどんなデザインになるのか、まあ、これも行き当たりばったりの出来上がりだったり…間違いなし!

ノアザミ開花した

2016-04-28 | 小父のお隣さん
 泥水池の一角に環境植生として繁殖株を定植したのが定着し今年も開花した。棚田跡の法面から採取した種子の株で庭にも一株健在である。田の…いいえ、他のアザミより早く開花するし、何よりアゲハ類が良く立ち寄ってくれる景観サポーターでもあるのだ。
 遅れて咲き始める他のアザミ類より小振りで花の色合いも深く、アザミ類では添状添加唯我一押しの花なのである。



今日のトンボ「イトトンボ出た」

2016-04-27 | 小父のお隣さん
 泥水池見回り中、イトトンボを見つけた。キイトトンボなら名称不明なんて事はないが、他のイトトンボは判別できない。昨季、初めて確認できたアジアイトトンボなのかどうかも分からない。ただ、イトトンボの出現池は例年同じで、これは不思議な事に思える。
 体長40mm程度、最初の1枚を撮影しピントの懸念があるから敏感に移動を繰り返すのを追い続け、ようやく距離15㎝程で安定し安心したところでケータイの電源が落ちてしまった。イネ科の茎に止まっているのだが画面で確認できない。手間取っているうちに電力が尽きてしまった。もう「マーフィーの法則」そのままではないか…。貴重なチャンスをフイにしてしまった。小生にとっては「またフイの法則」だ。

オニグルミ開花した

2016-04-27 | 小父のお隣さん
 実生のクルミ苗を定植し何年になるだろうか…。数年前から一つ二つの実を付けていたが今季も開花してくれた。雌花の数も雄花の大きさも良好なので房生りするかもしれない。郷里にクルミはたくさん自生しているが花を見た事は無かった。高い部分で花も小さいから目立つものではないけれど、近くで雌花を見ると結構美しい変わった形で好みである。
        雌花      雄花

今日のトンボ「♂は何故羽化してこない?」

2016-04-27 | 小父のお隣さん
 トンボ池巡回中に突然ヤンマと出くわした。相手も驚いたようで急上昇して見えなくなった。一瞬だったが、すでに多数の羽化を確認しているクロスジギンヤンマではなかった。腹部の黄色と黒の色彩を自覚している。黄色がオニヤンマより濃く感じてオニヤンマでは無いように思ったが正体不明だ。
 それはともかく、個体数が増しているシオカラトンボ、これが♀ばかりなのだ。泥水池で飛び上がるトンボはメスばかりで、まだ飛翔できない羽化したてのトンボも全て♀だった。まあ、小生に理由など分かるはずもないけれど、こんな事態は今まで無かったように思える。
           これも♀  ➡  これも♀

クサイチゴ熟し始める

2016-04-26 | 小父のお隣さん
 全く気が付かなかった。林床刈り払いの途中で思わず刈り刃を止めた。周辺に色づく果実は無かったし桑の実に先んじて熟していたのかどうか記憶も定かでないけれど「美味しい」のだけは忘れない。早速、一個だけとは言え口の中に放り込み「初物一番乗り」の至福を噛みしめ私腹に収めた。

事情はいっぱいあるのだろう…

2016-04-26 | 感じるままの回り道
 シュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞いていると個体数も増え、生息域も広がっているのが理解できるのだが、この産卵だけは理解できない。もしかしたらモリアオガエルかもしれないが中途半端な大きさになるし…。
 水際には違いないけれど草の上なのだ。すでに卵の一部は露出している。見慣れている球体からは崩れた形でなんと形容して良いものか、混雑しているから「草の上」なんて事は無いだろうに…と思いつつ火の国水の国の映像を連想してしまう。
      草の上に産卵    一部は露出

木の芽ウメサワー浸し

2016-04-26 | 何よりの楽しみ
  一口に山菜の「木の芽」と言っても出身地で想起する植物は異なるらしい。当地では「木の芽」と言えばサンショウの若葉の事で、小生の郷里で指す「三つ葉アケビの新芽」とは全く非なる別物だ。
 魚沼の次兄が採集した木の芽を送ってもらったから定番の酢味噌和えと御浸しにして醤油、もう一種類は梅サワーで御浸しにしてみた。
 郷里では八百屋に並ぶほどポピュラーな山菜だが、当地で五葉アケビの新芽を採集して「食べます」なんて言っていたら変人扱いされた。それはともかく、少年時代は丼に入れアフアフと食べたものだけれど今は貴重品になってしまった。
 さて、梅サワー御浸しの判定はと言うと「甘味、酸味が勝り、木の芽の好ましい苦みが減じてしまった」に尽きる。やはり山菜などは余計な手練手管を用いないでシンプルに頂いた方がよろしい…が教訓。

時には道具の無い人の様に…

2016-04-25 | 今日は真面目に
 長年、補修しながら使用してきた叩き板がシロアリによる劣化で分解してしまった。常時必要な道具でもないが時には無くては困る道具の一つである。そこで新たに備える事にしたのだが柄に必要な部材が無い。そうなれば知恵で遣り繰りするしかないので禿げ頭を廻らせた。
 出た答えは「今まで使用していた叩き板の柄を再使用する」と言う事で、一端はシロアリの侵入があるけれど反対側は顕在なので、こちら側に叩き板を付ける事にした。握る側は多少のほころびは問題ない。
 使い勝手は軽い方が楽だけれど鎮圧力に劣る。使い勝手と鎮圧能力は両立しないが、水辺は完成形なので補修に使う程度なら能力優先で重くした。重さを増やすために4寸柱の端材を使い、叩き面にはウッドデッキ用の硬い材を用いた。柄と頭部の接合は溝で組み合わせスクリュウ釘で止めた。
 シロアリ対策にエンジンオイルをまんべんなく滲みこませて完成し、試し打ちをしてみたが効き目は絶大、肩を痛めてしまって…本番は後回し。
         溝組み   ➡    出来上がり

小さい個体

2016-04-25 | 小父のお隣さん
 見るからに小型だった。春型は小さいのは知っていたけれど、それにしても小さく思えた個体だった。キアゲハとナミアゲハの違いは図鑑では容易に見て取れるけれど、フイールドで飛翔している個体の識別は自信が無い小生なのだ。
 写真を撮って図鑑と見比べて安心するのが通例。

キジョランのお引越

2016-04-24 | 蝶の食草園
 拠点道具小屋横、フィジョアの間に植えつけたキジョランとイケマ。イケマはとうに枯れてしまったが、原因は日照不足だろう。木漏れ日くらいでは無理だった。一方、キジョランは生きながらえているが生育不良で、既に6~7年生のはずなのに30㎝程しか伸びていない。
 「伸びぬなら伸びるまで待とう」と思っていたがついに音を上げた。枯れても良いから引っ越しさせ環境を変えてみる。周辺のキジョランも成長が著しく悪く、たまりかねて移植した一本は3m程になり幼虫を初越冬させている。
 この現実を直視し食草園のクヌギとトチノキの根元に引っ越しさせた。今までのところより日射量は多くなるが土質は田圃跡なので懸念もある。山土を運び混合して水決めしてみた。さて吉凶は如何に…。でも、その結果が出る前に入山者や猪からの被害も心配の種だ。
  生育不良 ➡  お引越し ➡  新居に落ち着く