トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

仲悪っ!

2013-09-23 | 小父のお隣さん

Photo  庭の縁台で工作をしていると蜂の羽音がする。ほぼ毎日見かけるリンゴの幹への飛来だ。尾端が黒いからヒメスズメバチと見た。

 樹液が出ている訳でもないのに熱心に頭を突っ込んでいる。もう一匹来たので同胞かと思ったが、どうもそうではないようだ。接近すると双方とも翅を立てるし腹部を大きくし威嚇しあう。腹部の模様を見ると別種のようで黒と茶色の模様の順序が異なっていた。

 一匹は幹に取りついて、一匹は周囲をうろつくから、攻撃行動は「無い」と確信していても落ち着かない。蜂の寄り付く幹の傷を仔細に眺めていて気が付いた。蟻道の痕跡のようなのだ。

 溝は40㎝程上下に走り、下側には手の平大の樹皮が欠損した部分がある。今まではテッポウムシの傷跡とばかり思っていたのだが、仔細に見たせいで不信感がわいた。蜂が邪魔になるから追い払い、傷口をほじってみたらアリの巣だった。木質繊維を重ねてうまく誤魔化してあった。

 もうほっとけないから殺虫スプレーを噴霧、樹皮と木質の間を巣にしていたようだ。蜂が首を突っ込んでいた孔は、蟻の開けた出入り口に違いないのだが、行為の意味が分からない。


ホコリタケ

2013-09-22 | 小父のお隣さん

Photo_8  先日、刈り払いした場所に白い点々が見える。何かと思って確認に行ったらホコリタケのようだ。

 若いのは口が開いていなくコロコロと転がしたくなる雰囲気がある。マシュマロに粉砂糖をまぶした感じもするし、食菌ではないにしても食欲を刺激する。

 少年時代、栗拾いに行って、林床に多くあったのを思い出した。指で弾いて胞子が出てくるのがことのほか楽しかった。

 やってみたかったが若そうだったし、潰すのが惜しくてできなかった。


*注衆の明言(庶民編)

2013-09-22 | 性向有毒の翁なれば

            満月の七年後には新月かい        陰陽師

            満月と言って嘘ある来良き盛り       羅生者

            名月は空明言は空で消ゆ          知恵小姓

            三猿は満月欲しき福終い          妖迷者

            五色の輪恋い来よ請いも滅入るなり  mail 怨

            明言を取って捨ててと泣く子かな      健根一笛


トンボ池の除草

2013-09-21 | 水辺環境の保全

2  今季、最後のつもりでトンボ池の集水路の除草と堤や畦に残った刈り草を片づけた。

 一昨年までは刈り草を集めて場外に運び出す事などしなかったのだが、猪の掘り返し被害が日常的になってきた現在、横着は出来なくなった。放置すれば其処を集中的に掘り返されるので、構造破壊に繋がってしまう。

 刈り草を運び出す事は「管理の常識」でもあるが、農業生産の現場でもないから大雑把にしていた。それが猪を呼び寄せてしまうのであればほっとけない。

 この時期、枯草の下にはコオロギ、腐食し始めた表土の中にはミミズやオケラ、どれをとってもご馳走の部類だ。

 


*衷愁の名月(作業員編)

2013-09-21 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

             モニターに名月受けし爆裂炉

             燐光のように名月炉を包み

             第一に蟻の群れかと月は見ゆ

             制御とは鼻白むなり無礼前提

             ブラックな日々の第一月も射す

             お月さん放射光に変えてけろ

             じぇじぇじぇーと名月揺らぐ後始末


オチバタケの一種?

2013-09-20 | 小父のお隣さん

Photo_6  真竹を一本欲しくて伐りにいったら、足元に花が咲いている。ざっと見渡すと10本はあった。よく見たら、どうもキノコらしい。Photo_7

 薄い光沢のある膜を広げてヒダまであってキノコには見えなかった。おおかたオチバタケの仲間なのだろうが、図鑑には掲載がなく見当が正しいのかも不明なままだ。

 まあ、識別できなくても「森の恵み」の内で、嬉々として見とれているだけでも十分だろう。


*衷愁の名月(望郷編)

2013-09-20 | 小人閑居して憮然

             名月の癒す人無き無人地区

             名月を仰ぐ瞳はおぼろ月

             十五夜のススキの村に団子なし

             汚染地は冴え冴え静か月独り

             衷愁の名月となり三回目


ダイミョウセセリ

2013-09-19 | 小父のお隣さん

Photo  この頃は、やたらとダイミョウセセリが目立つ。もともと地味な色彩だし、優雅な飛翔をする蝶でもないから気にはしないのだが、野草の花には種類を問わず訪問している。

 通りすがりにツユクサの花にいたのが目にとまった。取り合わせが新鮮に見えて一枚撮った。ツユクサは見れば見るほど青が美しい。ダイミョウセセリは、見れば見るほど地味である。

 この蝶は「渡り」をするとか、記憶の片りんにあるが、関東型と関西型があると図鑑にあるし、アサギマダラの様に海を渡るのかどうか…。まあ、どうでもいいか。庭でも飛んでいて、縁側で工作をしていると室内まで入ってくる。


**夏の終わり

2013-09-18 | 感じるままの回り道

 泥まみれ稲穂取り上げ撫でてみる八十八手も猪来て一夜

 泥の中倒れた稲を引き出せば株の太さに悔しさ募る

 ホバリング水面に波紋広げつつ産卵見守るオス頼もしき

 尾を水に入れて産卵ギンヤンマ傷んだ翅に哀愁晩夏


№2の仕上げ

2013-09-18 | 水辺環境の保全

Photo  泥水池№2の残りの作業を終えた。朝晩に涼しさを感じても真夏日、胴尽きとと叩き板で畦を固めるのに大汗をかく。

 拡幅部分の漏水は昼夜経過しても顕在化せず、とりあえずはこのままいけそうである。しかし、信頼できない場所だから拡幅部分の水位は土の表面を浸す程度、1センチくらいだ。こうしておけば安心である。Photo_2

 拡幅して畦が無くなったことから対岸に渡りにくくなった。大人はピョンで構わないが幼児が入るので、半割丸太の橋を設置した。先日造った流入口と、拡幅部分の下流に設えたが、動線がシンプルになったから使いやすい。

 №2の拡幅で水面積は増えたが水位は浅く、土の部分は基盤土で固い。泥地には時間がかかるので、生物生産性やリザーブタンクとしての機能は弱いだろうが、景観的には改善された。ほどほどの幸せ、というところだ。


台風一荷

2013-09-17 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo  台風も予想より影響は少なくてホッとした。コースより離れた地域に甚大な被害をもたらしたようで、こんなところにも異常気象の性格が出てくる!?。

 風雨は穏やかなうちに入ったためか、フイールドの被害を点検したら栗の枝が折れた程度で済んだ。栗の木も切り詰めて萌芽更新で若返りを図らねばならない状況だから「被害」とは言えないだろう。

 まだ口が開いていない毬がコンテナ一杯分落下した。熟期までもう一週間と言うところだったので惜しい気もするが、剥く手間があるだけで味に大差はないはずだ。今日、平日なのに会友が6人も集まって、月例会の賑わいになったが、誰一人として「お持ち帰り」しようとはせず、沢奥で昼食を食べていたおチビちゃん一行に「良かったら…」と声掛けしたが、さて、どうなっているやら。向いて持ち帰るほどの手間は御免か…。食料には事欠かない時代だものなあ。


釜戸を作る

2013-09-17 | 今日は真面目に

Photo  未明には涼しさを感じるこの頃でも日中は暑い。泥水地でのスコップ作業が終わり、ようやく山に入れる状況になったが、いつも通りの腰痛注意報が感じられる。

 そこで作業は一休みして、懸念事項だった釜戸を作ることにした。素材はコンプレッサーのエアータンクで、数年前に冬場のストーブとして作った物である。結局はストーブを使うような時間は無く放置したままで、全くもってもったいない手間暇だった。Photo_2

 釜戸にすれば、月一回でも豚汁を作る機会に恵まれる。現状の釜戸より小ぶりだから使い勝手も良いだろう、と勝手に憶測して焚口と煙り出しの部分を加工した。実際の使用感は9月の例会で判る。

 ところがギッチョンチョン、台風の接近で雨風が激しくなり中止になってしまった。火入れは10月の例会までお預けだ。


栗よりもクヌギ

2013-09-16 | 何よりの楽しみ

Photo_3  植栽して何年目になるのか、背丈を超えて栗が初結実した。同時期に植えた木々も結実したのだが、そちらは気が付いた時には毬も残っていなかった。Photo_4

 これはパックリ口を開け、幼児でも落とせる高さだったから、たまたま来ていたグループに教えたら、嬉々として群がって楽しんでいた。写真の一枚くらい欲しい場面だったが、義理を押し付けるように思えて言い出せなかった。

 「桃栗三年」とか言うけれど、苗を植えて三年以上経過している。栗の初結実より「クヌギの初結実」のほうが小生的には嬉しい出来事だ。Photo_5

 クヌギだけでなく、拠点に一本だけあるカシワの木も実を付けた。昨年も実は付けたが太らないまま茶色く枯れてしまったのである。今年も多くの実が成長せずに枯れているが、何個かドングリの頭をを見せている。大きなドングリは子どもでなくても嬉しい。


今日のトンボ

2013-09-15 | 小父のお隣さん

2   池の拡幅を終え、息も絶え絶えで座っていたら、膝の上の手がムズムズする。よく見たらシオカラトンボだった。

 虫を追って飛び立つが戻ってくる。それならばと左手でケータイを取り出し、左手操作で撮影した。もう人間とは思われていないのであろう。

 撮影できたのは良かったが、再生画像が見難いから、アップする前に回転させ修正したけれど、アップすると元のさかさま画像だ。PCも結構お馬鹿さんである。どうも回転させた画像は受け付けてくれないようだ。

 いつまでも休ませておく訳にもいかず、腰を上げたら立て掛けておいたフォークの柄に止まろうとする。ところがギッチョンチョンで、金属パイプの柄だったから滑って止まれなかった。トンボも滑るのだ。初めて見た。滑って打ち所が悪く昇天したら、これが本当の「極楽とんぼ」!?。

 


泥水池№2の拡幅

2013-09-15 | 水辺環境の保全

Photo  泥水池№2の漏水防止のため堤の幅を広げた結果、水面積を減らしてしまった。拡幅するには小川風に設えた放流路脇の低地しかない。

 ところが、この低地部分は一帯の草地も含め漏水孔だらけの部分なのである。小川風の流路に沿っての漏水で、今季どれだけ埋め戻ししたことか…。Photo_2

 そんなことで一気に拡幅して水漏れでは泣くに泣けない。そこで小川に堰を作り浸水させ一晩様子を見た。取り敢えず顕在化した漏水は無かったから堤を切り崩し、小川の片側に積み上げて堤にする。

 「思い出ボロボロ」でなくて「重いでボロボロ」と汗まみれの作業になった。こういうことは冬季の作業だけれど「出物腫物所選ばず」と同じく「出水漏れ水時期を選ばず」だからしょうがない。

 結果としては、漏水の顕在化は無し。今のところは、猪に掘り返され続けてグジャグジャになっていた部分を水面にした事で溜飲が下がった。「これでもか!」である。