獣害、特に猪の被害を防止したくて「効果がある」と宣伝されていた「狼の尿」を棚田で使った結果も「効果なし」だと言って良いだろう。敵も生存がかかっている、馬鹿ではない。
田圃の周囲、畦や堤に所定の間隔で配置したのだが、装着支柱の根元まで掘り返されている始末だった。泥水地での試行も「まったく忌避効果なし」だったし、棚田での試行結果など自明の理だったのだが、多少は期待していた面もある。
安くない費用を投じて、我らの棚田での「費用対効果」はマイナスと断言できる。気分商品にもならなかったが、ドクダミやクレオソート丸薬、ウコンチップ、栗の毬などは多少は敬遠してくれた。結果は同じでも、こっちの方が精神衛生上、遊びがある分、ストレスが無い。
早い話、とりあえずは「物理的防止策」、放獣した結果なので、長期的には「生息絶滅策」が最良なのだろう。