蝉かじりスズメバチ去る暑き昼
産卵す水辺の翅に晩夏知り
ウスバキの数に追われしオニヤンマ
病葉を音なく散らすヤマザクラ
蝶々と思えば黄葉舞い姿
泥水地№2の池で構造破壊を起こしかねない漏水が顕在化した。とりあえず漏水のある流入口を1mほど移動し、漏水部分は土を盛った。(左)
一時しのぎなので、思い切って暑い中で改修作業をする。流入口は水位差があるから間伐材で流路斜面を作り洗掘を防止する。漏水の有った堤は、荒れ果てた時代の漏水孔を温存しているから、堤の幅を広くして対処する。
もともと、この一帯は縦横無尽に漏水孔が存在して、水見回り=漏水孔の発見みたいな場所なのだ。
堤を広くする前に、水際線になる部分に丸太を固定し幅を決める。これを施工しておかないと胴突きで鎮圧作業をしても効かないからだ。土は50メートルほど運ばなければ調達できないので後回し。
一夜にて稲穂喰われて敷かれたり
試し喰い明けて翌夜は稲穂なし
穂をしごき喰って倒して踏みしだく
ウリ坊や新米喰って美味しかろ
足跡を見れば一家でご参入
翅先端に黒褐色斑があったが赤いからノシメではないだろう。リスアカネと見たが、マユタテアカネではないかと、顔面を何度も確認してしまった。
この個体、メスと連結していたが、離れてからメスは擁壁の苔と対面したままホバリング中だ。この♂、やや上空で見守り飛行していたが、時々は休む。
メスは長い間、ホバリングを続け、結局は上空に去った。産卵行動の様にも見えたが、水辺ではないのだ。湿潤な場所でもない。謎だ。ジーと見ている小生も、第三者から見れば「謎の行動」、不審者に見えただろう。
実は、このトンボより撮影したかったトンボがいた。池の上を飛翔し続けて、ずいぶんと立ちんぼしたのだが止まってくれなかった。見かけはオレンジ色で顔面も鮮やかなオレンジ色だった。近い色はスズメバチの体色だろうか。「トンボ図鑑」で探して、近似種は「キトンボ」だったが…。
地下に壁汚染防げぬバカの壁水位上がりてつぎ液状化 溶労 猛
木も草も七十五年は生えないの被爆地よりも厄災永し 美来栄誤
七重八重防護尽くさぬ嘘吹きは実のひとつだになさず危うし 嫌冥震脳
成る様に成るさと被爆今日の日も昨日と同じ明日も同じ 浸日一炉
取り敢えずやっつけ仕事で蓋をする未必の故意じゃ泥縄式じゃ 跡死末
会友のM氏が「やられた!」と報告に来た。捨て作りしていた冬瓜を充実したのばかり3個盗られたのだ。猪さえ見向きもしない冬瓜を、である。
昨日昼過ぎに帰る時まではあったので、昨日の午後以降に荒らされたのだろう。捨てづくりとは言え、全くの草ぼうぼうの中ではないし、M氏は連日のようにこの夏、水やりに通っていたのだ。
棚田を荒らす猪には、悪態ついても「仕方がない」気分大なのであるけれど、「野荒氏」には悪態はつけないが、全くもって不愉快だ。9月の例会日に会友で収穫予定だったが、すべて失う前に収穫してしまった。
まあ、購入して植えた幼樹は盗られる、育苗床のヤマユリ・ササユリは掘り取られる、繁殖用母樹さえも枯らされる、と枚挙にいとまがないほど虎視眈々と自己の利益に邁進する輩は絶えることが無い。この連中は、何食わぬ顔で老獪なのである。写真をアップして世間を騒がせるような事はしない。