トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*晩夏

2013-09-14 | 小父のお隣さん

          蝉かじりスズメバチ去る暑き昼

          産卵す水辺の翅に晩夏知り

          ウスバキの数に追われしオニヤンマ

          病葉を音なく散らすヤマザクラ

          蝶々と思えば黄葉舞い姿


水の按分

2013-09-14 | 水辺環境の保全

Photo_4  泥水池2への流出口を移設したので、トンボ池への配水部も手直しした。配水はトンボ池へが優先で、泥水池2,3,4,5は渇水覚悟の配分だ。

 トンボ池への配水は丸い升に落としてパイプで隣の沢まで送っている。泥水池2以降は丸い升の縁より水位線を1センチほど高くしてあり、流量が減れば、自動的に丸い升が優位になる仕掛けだ。丸い升からのパイプは50φでこれ以上の送水は出来ないから、増水すれば当然、泥水池の下段に流下して配水される。

 これは我ながら良くできた仕掛けだと独りご満悦の場所でもある。


田植えしたのに…

2013-09-13 | 遊び子は

Photo  暑い夏が明けて、おチビちゃん達が戻ってきた。5月、田植えをした泥水池に立って「あれまーっ!」である。稲穂は影も形も無いからだ。

 稲刈りしたんですか…なんて声も聞こえたけれど、ここは「猪の害」と言うしかなかった。まあ、おチビちゃん達は記憶にはないから、ツチガエルやメダカ、はたまた数少ないオタマジャクシを見つけてはしゃいでいる。

 羽化の最盛期も終わって稲も無い事だし「入っていいですよ」に何人か入った。1か月以上のブランクがあると、イヤイヤする子もいて面白い。


モンキアゲハ

2013-09-13 | 小父のお隣さん

2  駐車場に咲いたキバナコスモスにモンキアゲハが来ていた。この蝶、クサギやゴンズイの花に集まっているが、撮影を許してくれない蝶でもある。ましてやクサギやゴンズイの花は地上高く上向きで開花しているから撮影機会も少なくなる。

 人為的に蒔かれた種子からのキバナコスモスと思うが、この花は蝶が集まる花としても知られる。

 ありふれたモンキアゲハにカメラを向けたのは羽根のオレンジ色が鮮明だったからで、普段は、この色彩や模様を確知する事は稀で、「こんなに綺麗だったのか…」そんな気持ちだった。まあ、アゲハ類にはおおむね見られる模様で珍しくもないのだが、白とオレンジの対比が美しかった。


漏水処理は改修作業

2013-09-12 | 水辺環境の保全

Photo  泥水地№2の池で構造破壊を起こしかねない漏水が顕在化した。とりあえず漏水のある流入口を1mほど移動し、漏水部分は土を盛った。(左)Photo_2

 一時しのぎなので、思い切って暑い中で改修作業をする。流入口は水位差があるから間伐材で流路斜面を作り洗掘を防止する。漏水の有った堤は、荒れ果てた時代の漏水孔を温存しているから、堤の幅を広くして対処する。

Photo_3  もともと、この一帯は縦横無尽に漏水孔が存在して、水見回り=漏水孔の発見みたいな場所なのだ。

 堤を広くする前に、水際線になる部分に丸太を固定し幅を決める。これを施工しておかないと胴突きで鎮圧作業をしても効かないからだ。土は50メートルほど運ばなければ調達できないので後回し。


*苦笑い

2013-09-12 | 性向有毒の翁なれば

           一夜にて稲穂喰われて敷かれたり

           試し喰い明けて翌夜は稲穂なし

           穂をしごき喰って倒して踏みしだく

           ウリ坊や新米喰って美味しかろ

           足跡を見れば一家でご参入


肥えたヒバカリ

2013-09-12 | 小父のお隣さん

Photo  泥水地を刈り払いしていたら、刈り跡からヒバカリが出てきた。作業速度は速くないから、大抵の生物は逃げおおせるのだが、この蛇は動かなかったようだ。

 それでも致命的損傷は避けられて、体を仔細に点検したが右眼の充血だけで済んだ。直接に刈り刃が当たれば充血で済むわけがないが、この蛇、さかんに大口を開けてくる。顎に小石の一撃でもあったのか、違和感を感じて開口している感じであった。

 初夏の頃のヒバカリは、割合にスマートだったけれど、今日の胴体は充実感があった。考えて見なくても既に季節は秋、冬眠のための食いだめは始まっている。


今日のトンボ

2013-09-11 | 小父のお隣さん

Photo_4  翅先端に黒褐色斑があったが赤いからノシメではないだろう。リスアカネと見たが、マユタテアカネではないかと、顔面を何度も確認してしまった。

 この個体、メスと連結していたが、離れてからメスは擁壁の苔と対面したままホバリング中だ。この♂、やや上空で見守り飛行していたが、時々は休む。

 メスは長い間、ホバリングを続け、結局は上空に去った。産卵行動の様にも見えたが、水辺ではないのだ。湿潤な場所でもない。謎だ。ジーと見ている小生も、第三者から見れば「謎の行動」、不審者に見えただろう。

 実は、このトンボより撮影したかったトンボがいた。池の上を飛翔し続けて、ずいぶんと立ちんぼしたのだが止まってくれなかった。見かけはオレンジ色で顔面も鮮やかなオレンジ色だった。近い色はスズメバチの体色だろうか。「トンボ図鑑」で探して、近似種は「キトンボ」だったが…。


生来の隠蔽体質?

2013-09-11 | 小父のお隣さん

Photo_8  昼食時、水筒のカバーに動くものがある。小さいごみの塊が移動している。撮影しようとしても近接撮影では動きが早くなりすぎて追えない。

 水筒にショックを与えたら停止したので一枚撮った。水筒の蓋をつなぎとめている紐の上での撮影だったが、対象物の大きさは3ミリ程度だろう。肉眼では虫の確認は出来なかったが、接写した画面では頭部を確認できた。

 一見して、アリジゴクの頭部に似ているが、何の虫かは当然不明だ。こんな小さくても隠蔽したいのか…。いやいや自己保身である。


**一核生禁

2013-09-11 | 大震災

 地下に壁汚染防げぬバカの壁水位上がりてつぎ液状化      溶労 猛

 木も草も七十五年は生えないの被爆地よりも厄災永し       美来栄誤

 七重八重防護尽くさぬ嘘吹きは実のひとつだになさず危うし    嫌冥震脳

 成る様に成るさと被爆今日の日も昨日と同じ明日も同じ      浸日一炉

 取り敢えずやっつけ仕事で蓋をする未必の故意じゃ泥縄式じゃ  跡死末


伝統的手法で作る

2013-09-10 | 今日は真面目に

Photo_6  口琴の伝統的制作方法は電動工具は使わない。すべて手作業で作り出す。

 小生の手元に微細な加工を施す刃物があるわけではないが、暇つぶしに挑戦した。糸のこ盤で切り出すのとは異なり、加工を容易にするため竹材の厚みは薄くしたが、角の加工に細い平刀が欲しかった、

 切り出しするのに彫刻刀とアクリルカッターを使い、ともかく写真の様に仕上げられるのは実証できた。音質は、まあ初回にしては上出来。もう50本ほど制作しているが、今もって振動が持続する口琴の理由は理解していない。

 振動弁が薄くてヘラヘラするようでは用をなさないのは判ったが、良い振動には、幅と厚みの相関関係があるようだ。


アメンボの会食

2013-09-10 | 何よりの楽しみ

Photo_6  この頃になるとウシアブに付きまとわれる。大きくてうるさいし飛行も早いから退治もしにくいのだが、着衣に止まった時がチャンスで、一発お見舞いする。

 潰れるほど強くしないのが子供のころからの習慣で、捕獲したら翅を千切って放すのだ。「家畜を吸血する憎しみ」とでも言える行為で父譲りだ。Photo_7

 水辺では翅を切って水面に落とす。アメンボに吸わせてやるのである。これで体液を吸われる事の何たるかを理解するはずである。まあ、そんなことは無いが、落とした横ではモンキアゲハにアメンボが群がっていた。

 この数が群がると不気味であるが、周囲にはオオアメンボもいて、これは確かに巨大だった。


全て盗られる前に

2013-09-09 | 小人閑居して憮然

Photo_5  会友のM氏が「やられた!」と報告に来た。捨て作りしていた冬瓜を充実したのばかり3個盗られたのだ。猪さえ見向きもしない冬瓜を、である。

 昨日昼過ぎに帰る時まではあったので、昨日の午後以降に荒らされたのだろう。捨てづくりとは言え、全くの草ぼうぼうの中ではないし、M氏は連日のようにこの夏、水やりに通っていたのだ。

 棚田を荒らす猪には、悪態ついても「仕方がない」気分大なのであるけれど、「野荒氏」には悪態はつけないが、全くもって不愉快だ。9月の例会日に会友で収穫予定だったが、すべて失う前に収穫してしまった。

 まあ、購入して植えた幼樹は盗られる、育苗床のヤマユリ・ササユリは掘り取られる、繁殖用母樹さえも枯らされる、と枚挙にいとまがないほど虎視眈々と自己の利益に邁進する輩は絶えることが無い。この連中は、何食わぬ顔で老獪なのである。写真をアップして世間を騒がせるような事はしない。


夏の終わり

2013-09-09 | 小父のお隣さん

Photo_2  庭のローズマリーに止まったアゲハ、翅の傷みが甚だしい。右の翅は三分の一ほど失っているし、尾状突起も無い。

 模様の黒い部分が多いからナミアゲハの様に思ったが、キアゲハかもしれない。捕食もされず生き残っている。Photo_3

 泥水地で産卵しているクロスジギンヤンマも翅の傷みが多い個体ばかりになった。飛び方もヤンマ類の悠々と力強い飛翔力はもう無い。

 山はツクツクホーシの合唱が最盛期、夕刻までいないからヒグラシを聞くことは無いが、例年、未明に無くヒグラシを今季は全く聞いていない。この世の夏を謳歌した虫たちには、諸行無常の頃となってきたが、「良く生きた!」と賛辞は惜しめない小さな命である。


水辺の刈り払い

2013-09-08 | 水辺環境の保全

Photo_2  トンボ池と泥水地の刈り払いを終えた。ここはヒガンバナが開花するから、早めに今季最後の刈り払いとする。

 畦や堤にヒガンバナを、猪の掘り返しを避けるために植えこんだのだけれど、畦の部分の大半は掘り崩され球根も露出する羽目になった。畦の復旧もさることながら、荒れていた当時の水の落ち口から漏水が始まって、この部分の強化も施すとなると、また土木作業を行わねばならなくなった。

 まだ炎天下に近い日射の中では避けたい作業だが、先送りすると構造破壊を招く。竹伐りを後回しにして、もうしばらく水辺と離れられなく、物事は見込み通りにはいかないものである。

       振り回すつもり里山尻たたく