ようやくクワの実を収穫できた。今回は横着をして、樹下にブルーシートを広げ竿で枝を叩いて落としたのだ。その樹も付近一帯で一番の大実をつける優良樹だったから、瞬く間に腰籠いっぱいの収穫になった。
持ち帰り、水洗いしながら選別をしたら、廃棄1kg、ジャム用3.5㎏となった。果実には軸が付いていて、ジャムにした時に口当たりが悪くなるから、一個づつ選別しながらカットした。ここまでに2時間を消費。更に滑らかにしようと、今回は圧力鍋で加熱してみた。
圧力を抜いた後、水分量を減らすために再加熱を続けたが、この過程で浮き上がってくる種子を灰汁取りですくい取る。これは500gに達したけれど、後で種子だけ選別してみたら1カップあった。これはお遊びだったが、ここまでにジャム用は3kgに減ったことになる。こんなに手間を喰うから、商品として成立しない訳だ。
砂糖1kgとペクチンを加えるところで、レモンを購入するのを忘れた事に気がついたが、後の祭りだった。出来上がりは1リットル貯蔵瓶に丁度二本分、真っ黒な美味しいジャムになった。いつもだと、生果実の半分の砂糖を加えていたのだが、今回は三分の一にしかならない。保存性が気になるのだけれど、冷蔵庫保管だし、美味しかったから「まっ、いいか…」だ。