朝、テレビ欄から文字が飛び込んできた。「もしや?」と思い、夕方の某番組を見たら「ヒット」である。原発事故でフクシマを離れた「稲作ミッション」が郷里に引っ越したのだ。実家からも至近の地区だし、内容より背景の山野だけを見ていた。小生でさえこんなだから、事故で追われた土地の人たちの苦悩と苦労は想像を絶するだろう。
当方の棚田は会友のO氏が田植えをしてくれた。育苗パレット一枚分の「あきたこまち」である。小生は泥水地造成だけで手一杯だったから、大いに助かった。助かったのは水稲にやって来る虫を餌にする生物の方である。
小生は、昨年の猪の完膚無きまでの被害にあって、作付けする気にはならなかったが、水辺の生物のためにはO氏は救いの神だったに違いない。フイールドの駐車場からは往復30分は掛かるから、フイールドへ走る途中の道路に路肩駐車をし、歩いて見回りに行った。これだと往復15分で済む。
O氏は全くの初めてで、事前にネットで「田植え」について予備知識を得たようだが、それはそれ、本人曰く「やっぱりうまく出来なかった。固定するのが難しい」とのこと。これは指使いがポイントだけど、実技はバーチャルではうまくいかない。それでも活着して生育が始まればOKである。今回は株間が標準より広かったが、光合成を助ける意味からは好都合だ。
畦の草むらで、オオシオカラトンボのメスが羽化していた。これから本格的な繁殖期に入る。