トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ゲンジボタル

2011-06-13 | 感じるままの回り道

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 桑の実を摘まんでいたら、葉裏にゲンジボタルがいた。蛍の最盛期も、他の動植物と同じように今年は遅れている。

 フイールドも20時頃から飛びはじめるのだろうが、夜に見物しようと思ってはみたものの、夕食を食べたら、もう外出したい気分はなく、入浴して休みたい心境になった。

 とは言え、ゲンジボタルを見た事で、水泥地の水が注ぐ本流からカワニナを採集してあるのだ。これを泥水地に放流する算段なのである。

 本流は、いわゆる三面張りの河川で、その中に堆積した土砂の中洲で産卵し、また羽化しているのだろう。周辺の田んぼには、ヘイケボタルの発生もあったと聞くが、今は話題にも出てこない。フイールドにはもう一種、ヒメボタルも生息していたとの事だが、これも昔話になった。せめてゲンジボタルには水泥地で繁殖してもらいたいが、環境的にはヘイケボタル向き。でも餌になる貝がいない。

 本流の上部は、今も「知る人ぞ知る」蛍の発生地だが、親子連れが網で蛍を捕獲していくので、ある人が注意したら「帰って、家で放します」と申したそうな。豚だ親子ズレが増えてきた。


輪をもって貴しとなす

2011-06-13 | 感じるままの回り道

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 今日は奇しくも食物連鎖の二つの現実を目の当たりにした。どちらも林道上での事だ。一つはカブトムシ。いつもの事ながら残っているのは概ね頭部だけで、今回も頭部と脚の先端が散乱し、胸部には蟻が群れている。カブトムシの場合、大体がカブトが残ってしまう。それで「カブトムシ」…。

 もう一つはオオスズメバチ。こちらは生きていて樹から落ちてきた。羽ばたいているのだが姿勢も方向も全くでたらめだった。動きを止めた時に観察したら左の翅の先端が無い。恐らく鳥に啄ばまれたのに間違いはないだろうが、鳥は刺された可能性はある。

 オオスズメバチの翅は硬く、プラスチック板の感触だが、これを折り取ってしまうのだがら中型以上の鳥だろう。標本にしようかと思ったのだが、人為的に加工出来るようなものだから安楽死だけ行った。これもアリの餌になるのだろう。

 山野に君臨する二種の王者にも「死んで生かす」事が避けられず、あまねく溢れている世界だ。


コアジサイ咲く

2011-06-13 | 小父のお隣さん

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 日陰で湿り気のあるところにコアジサイが花を見せるようになった。林内で杭にしたいヒノキを一本間伐した林床にも咲いていた。これはまだ小さい株で、地上15cm程度しかない。そのためコアジサイとは思えなかった。

 もっとも、植物の特徴を知っていて区別している訳でないから、もともとがアバウトではあるのだが…。接写したらピントが合っていなかった。手振れだとすると拙者が悪いのである。


放水路拡幅

2011-06-13 | 水辺環境の保全

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 100mm足らずの降雨で丸太ダムを氾濫させてしまったのを反省し、放水路の断面積を二倍にした。半日で100mm降った時間当たりの最大雨量は33ミリだったから、時間雨量40mmに対応できると良いが、これは単なる希望的観測で計算根拠は無い。

 最初に溝を掘った時に比較すれば、雲泥の差で楽勝ものだけれど、それでも黒竹の根が掘り上げるのにストレスだった。スコップを食い込ませて起こし、持ち上げる時に根が邪魔をする。結局はスコップを外して根を鋸で切り離す事になるのだが、こんな時は根と土の量が半々くらいになっていて、労力の割には土を得られないのだ。

 掘り上げた土は一輪車で、耕作していた時代の溝を埋め戻すのに活用する。多少でも埋め戻しておけば、移動時の安全性が格段に向上するからだ。幼児がしばしば訪れるようになっているから尚の事、気を使う。

 蒸し暑い一日になったが、着替えの半袖を忘れて汗まみれの作業だった。メガネにも汗が流れて何度拭いた事か。