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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンのバリエーション

2025-03-31 | 何よりの楽しみ

 「孤爺、時々栗栄太」なのである。幾何回転体を乳幼児向けの木製玩具として作り配ったりしてきたがヘキサ・スフェリコンは転がすのに条件が狭くて乳幼児向けの転がし玩具には不向きだった。それでも制作を楽しむ側としては形状に工夫の余地があるのが見え隠れして、ついつい手を染めてしまうのであった。だからと言って用途もある訳も無いのだがまあ、孤爺も時折はクリエイティブな遊びも手慰みもひつようなのであった。そんな事で色々と展開してきたヘキサ・スフェリコンを一堂に会してみたのである。

 まずは立体形。これは杭棒を半割にして接合して不要部分を削って作った。

 これは円柱半割にして蒲鉾形状を合わせた物。直径と幅は正六角形で求める。

 軽量化を図り慣性力を減じてコース逸脱を少なくしようと試みた。接合面少なく薄板で補強。

 木製だと旋盤加工が必要で、省力化で塩ビパイプを流用。薄肉と厚肉で六角板は中子で強化材。

 左上が好みのタイプ。右は薄板4枚で組み込んだタイプ。中子は菱形になる。下の写真に見える。

     

 ヘキサ・スフェリコンの性質上、曲がり方が極端のため運動エネルギーの消耗が激しく連続して転がすのは難しい。そこで緩い斜面を利用するのだが斜面の角度や置き方やで転がり具合が異なり易い。やはりイライラさせられるヘクソ・スベリコンだった。並べてみれば同じ系統とは思えない違いに見えるが人間に例えればまあ、人種の違いの様なもんか⁉。中身は一緒だ。


ホトトギスの移植

2025-03-30 | 蝶の食草園

 プランターで養育していたヤマユリとササユリの苗を肥培のため庭の一画に降ろしたのだが場所の確保に増えすぎたホトトギスを掘り上げねばならなかった。このホトトギスは元々がフイールドでの発芽品なので食草園の一画に移植した。フイールドには自生のホトトギスは随所にあるけれど理由は不明なものの大きく育たないのである。だからルリタテハの幼虫の食草なのだが蛹化に至るまでの十分な量を得られない。自宅に持ち込んだ株は大株になって幼虫が発生すると茎数本はソックリ葉が消えてしまうくらい食べている。

 そんな事で大株になったのを掘り上げてフイールドに戻すのだが、これがまた生育不良になってしまうのだった。そんな事でフイールドでの食草はサルトリイバラが優勢である。とは言え自生で場所を得たサルトリイバラは繁茂するけれど観察するには都合が悪い不便なところも多いのだった。子株を移植すると今度は活着率が悪く、根ついても機嫌が悪く数年は殆ど成長が無い状態で経過する。まあ、どちらも孤爺が嫌いな様子はありありだけれど別に「好いてもらいたくて」やっている訳でも無く暇つぶし・手慰みは健康的な老後には必須な要素なのである。


最後尾の排砂バルブを開けた

2025-03-29 | 水辺環境の保全

 送水管路、海抜で言えば一番低い箇所の排砂バルブは交換する時点で繋ぎを外さなければならないので月末の交換時に排砂作業も行えるから、それまでの楽しみに取っておいて送水管が尾根を越えて上昇に転ずる箇所の排砂バルブを開放した。ここの開放での排砂は最低部から尾根越えの間だけだけれど、緩やかな上り下りもあるから多少は管内の砂泥は排出できる。

 近くのコブに成長したネザサが目立つようになっていて下草が萌え始める前に処理したかったからその刈り払いの時間を利用し小一時間ほど開放しておいた。初めは30分も流せば水が澄むかと思ったものの淡い濁りが消えなかったから更に時間を倍増したのである。水質が澄んだのを見計らい元通りにしたけれど吐水口での水量復活は半日程度が必要で確認は翌日回しである。排出されたのは殆どが泥土であって、半年以上も取水升は砂礫に埋もれたままだったからフイルターを通過したのは泥だけだった様子だが、月末のバルブ交換時になれば下り管路の状態が判るだろう。翌日の吐水量測定では24ℓ/分で増加は無し。がっかりした面もあるものの、埋没以前の最大吐水量に匹敵しているから欲は言えない。


カエルちゃん、三種初見だ!

2025-03-28 | 小父のお隣さん

 今日の最高気温は27℃で26日の28℃に次ぐ二回目の夏日になった。26日のニュースで志摩半島にツバメが飛来したという事を聞いて「当地もそろそろ…」と期待していたのだったが今朝、お山に向かう車から複数の個体の飛翔を確認できたのだ。まあまあ、標準的なのだろう。

 フイールドの作業はトンボ繁殖用バッドの手入れとハンノキ植栽地の地拵えだったのだが繁殖用バッドの中にシュレーゲルアオガエルがいた。腹部が大きく丸かったから恐らくメスなのだろう。周辺の水域では合唱が五月蝿くなっているけれど姿はまず見られないし見せてはくれない蛙だからラッキーである。

 地拵え中にツチガエルを見つけた。一瞬、ヌマガエルかとも思ったのだがイボイボの表皮だったからツチガエルで良いのだろう。ツチガエルもヌマガエルも昨季は見かける事が少なくて気にはしていた種なのだがまずは祝着至極である。

 ニホンアカガエルは当地では「絶滅危惧Ⅱ類(UV)」相当種だ。鳴き声だけならニホンアマガエルも鳴き始めているが姿は見てはいない。ネバタゴガエルとモリアオガエルも未確認であるけれどアズマヒキガエルは見ているから視認種は4種類と言う事になる。アズマヒキガエルの産卵は少なかった。姿は見てはいるが昨季の様なガマ合戦は見る事無く産卵期は過ぎようとしている。ヒキガエルの卵も孵化が始っているがこのゼリー質にニホンアカガエルのオタマジャクシが群がって食していた。これは珍しい光景である。

     


災の河原の取水升掘り出し回想譜

2025-03-28 | 感じるままの回り道

 10号台風の豪雨災害

 水絶てば 目にはさやかに 見えねども 数多なるもの 露と果てるる

 正月も 明けぬうちから 砂礫掘り 節分越して はやお中日

  眺むれば よくぞここまで 掘り下げし 腰一度だに 痛む事なき

  我が墓穴 砂礫の穴ほど 掘らずとも 粉で流して 世界一周

 

       姥捨て山の 孤爺さん

       いっぱい掘って 昼寝して

       鍼り打って 湿布貼って また明日      原典 げんこつ山のたぬきさん

 

       堰が出た出た 堰がでた 良い良い

       災の河原を掘って出た

       あんまり掘り取り 遅いので

       さぞやヤゴたち 焦ったろ さの良い良い   原典 炭坑節

     

       爺ちゃん爺ちゃん

       お肩が痛いのね

       そうよ 長らく痛いのよ           原典 ぞうさん


今日のエッ!品「そば粉の胡麻クッキー」

2025-03-27 | 何よりの楽しみ

 雨の一日ともなれば朝食後には睡魔が襲ってくるし、なんとか乗り切っても坐してテレビの前では何とも情けない。お茶やコーヒーでもと用意したって空茶や空コーヒでは口寂しい限りである。かといって雨の休日に店に出向く気にもなれずまあ、手順や段取りの悪さを露呈している限りなのであるけれどそれはそれ、間違っても他人様にご迷惑はお掛けしていない行為・行動であるからご容赦頂けるであろう。全ては自分に帰するのである。

 そんなもんで多少は動かねばとキッチンに立った。家の中での立ち仕事と言えば家事と逝時位なものでそんなに選択肢はないのである。で、冷蔵庫内の残品を集めてクッキーを作る事にしたのだが賞味期限ならまだしも消費期限切れがほとんどだった。だからと言って自己消費物なので問題は無いのである。今回の消費期限切れは昨夏が期限のイリゴマと蕎麦粉であるが、いつも通りの「ビビビッ、ドドンパッ!」の手太楽なのでテキストを見ても参考になるものも無し、そこで簡単細工で済ます事にした。

そば粉 200g   炒り胡麻 40g  キビ糖 40g  バター 40g  卵 2個  塩少々  ヨーグルトである。卵とバターは粉がそば粉なので「繋ぎ用」で、ヨーグルトは固さ調整用である。まずは卵2個を良く泡立てておきつつ、一方の粉体はバターを投じて手で揉み摺りしつつまんべんなく混合した。後は両者混ぜ合わせて伸ばし焼くだけである。焼いてみればビスコッテイのように二度焼きする手間も無く「すぐ食べたい」時には重宝する感じだった。

 まとまりを調整 ➡  トレイに乗せて伸ばし切れ目を入れる。気合が無いので雑な切り口になった。

 テキストとして参考になるものが無かったから比較は出来ないが食べて見れば「甘味控えめの噛みしめれば胡麻風味が薫り、後味にソバ香感がある」エッ品となったのである。そんな事で軽い感じだからついつい食べ過ぎてしまう恐れのあるクッキーになってしまった。似たような味は胡麻たっぷりのカンパンかなあ・・・。今回は白胡麻だったが黒胡麻を使えばもっと目立っただろう。食べていて思ったのは「こんなに簡単に胡麻を味わえるなら胡麻たっぷりのお煎餅を買わなくても済む」と言う事だった。

 まあ雨の一日、こまごました事は無しにして胡麻塩頭で胡麻クッキーを齧れるなんて優雅であって侘しい・・・。お山の池のほとりで「山の寂しい湖に ひとり来たのも哀しい心 肩の痛みに耐えかねて 独りさ迷う、ナンチャラカンチャラ」人生のいかなるシーンも歌にあるのだし、生きとし生けるものは全て死ぬまで生きるのである。自転車操業であってもビバ!水商売。

 


下草が萌える前にネザサ刈り

2025-03-26 | 今日は真面目に

 明確に言えば既に下草の萌えは始まっているし、ネザサ刈り払いの時期としては遅きに失するのであるけれど「災の河原の砂礫掘り」を何としても完工せねばならなかった状況としてはやむを得ないのだった。それでも今回の作業箇所、コブの部分は下草、植生の重要性は少なくネザサの衰退だけを目的にしている刈り払いなので大雑把でも構わないのである。

 それでも無精ひげ状態に伸びてしまったネザサを刈り払えば見てくれは良くなった。この範囲はツルニチニチソウだったか園芸種が繁殖しているし茗荷の群落と大型のシダ類数種がある程度なので刈り払いは気を使わずに済む。これでこの範囲は年内のネザサ刈り払いは必要ないだろう。ついでに残った燃料を使い梅畑の林床に残ったカラムシの茎を刈り払っておく。まあ、残して置いても構わない存在だけれど手間としては微々たる事なのだ。

 


信心は無いが感謝はある・・・

2025-03-25 | 水辺環境の保全

 お彼岸中日前の19日、ようやく災の河原の砂礫掘りと河床整備を一段落する事にした。取水升フイルター周りは砂礫止を施したので水が澄めばフイルターの状態が見える。傘型フイルターに泥の付着した部分は3割程で残りは銀白色の地金の色を見せているから水が通過流入していると判断できるのであった。ただ残念なことに水位が高いままでは送水管口までポンプのチューブを接続不能で送水管全体への強制排砂は不可能だと判った事である。それでも海抜最低点にある排砂バルブを開放すれば下り半分の排砂は可能なので「これで良し!」と妥協するしかない。

 この日の作業は上流部の流路の付け替えと河床の整備で終わった。氾濫の度にあらぬ方向に流路が動き左岸流となれば取水不可能になる。そのため常時右岸流とするべく流路の管理は欠かせない。この日の作業は流路の曲がる部分を修正し中央部から右岸方向に寄せた。基本的には上流部も右岸流とする事で日々の浸食で流れの癖が付き安心材料となりうるのである。合わせて段差工付近の河原の盛り上がりを削り、仮設の逃がし流路としていた窪みを埋めて増水時に突破されないよう流路の底を下げておく。この作業で150mm程度の降雨出水に対応可能なはずだ。

 ➡  流路の移動     ➡  河床整地

 河床保全作業としては更に上流部の作業が残っているけれど現段階では送水できているしフイールド泥水池の保全も先送りほったらかしのままなので次回からは水域保全を行う事にした。今回、正月4日からお彼岸までの間、災の河原の砂礫掘りを続け、目標達成できた締めとしてビールと白米、自作のそば粉の胡麻クッキーを供物としてササの葉に盛って感謝の意を表現した。ビールは即席の竹のジョッキに注ぎ光明真言を唱えたのちに河原と山腹に捧げたのである。くたびれ果てていて河原に備えた祭壇の撮影すら忘れてしまった。孤爺、信仰心は持ち合わせてはいないけれど昨夏8月30日以来、河床が埋まって送水量が減少しながらも半年以上も断水しなかった事の「物理的理由」の理解はするが多くの絶滅危惧種や希重種の死滅に繋がらなかった事は感謝するだけの価値はある。

 部農会の農業用水としての利用は放棄されたので行政の手当てもつかない送水設備になったのは「災害復旧」を見込んで申請却下され知った事だけれど、かくなる上は孤爺老骨痩身、叱咤激励しつつ自転車操業・水商売を続けるのみでしかレッドリストに記載されたフイールドの生物を守る手立てはないのであった。でもでも良ーく考えてみれば従来と全く変わらない状況なのであったわい。しかし草臥れたぁ~。骨休めにサワガニが竜宮城へ連れて行ってくれないかなあ。カジカガエルでもいいわ。まあ、他力本願でなく自力救済するとしてもタイ古式マッサージに出かける余力も無い・・・。肩の鍼治療だけは休めない。

上流河床から望む


完工目前なのに…重大な事実発覚、残念・無念・放念・・・

2025-03-24 | 今日は真面目に

 二度童ともなれば朝から災の河原の砂礫掘りを続けるのは病む無し、致し片なし、ではなく痛し肩ありなのだがこの日、ようやくほぼ完成したと言って良い段階にまで達したのだから祝着至極この上もない。つらつら眺めつつ「エンジンポンプによる強制排砂」をどう行おうかと思案投げ首していた時に重大な過失に気が付いてしまい愕然としたのだった。「これでは強制排砂が行えない・・・」のである。

 一番のネックは水位なのだ。取水堰が埋もれる前は取水升上端面は堰のオーバーフロー部と同じだから取水升内の送水管口まではほぼ30cmあまり、作業をするのに肘上付近まで袖まくりすれば行えたのである。ところがどっこいところは水中、現在の水位は更に上がって取水堰上端面を隠す高さで35cm上積みされている。つまり送水管口は水面下65cm下にあるから腕が届かない。これでは送水チューブを送水管内に送り込みが出来ないのだった。L型継手やT型継手に延長パイプを取り付け差し込み出来れば強制注入可能だけれど、その際も水面下65cmにある送水管端末に差し込む事が必須である。頭部まで没しての作業は断じて不可能なのであった。従前のように手入れを可能にするには現状の排水路を30cm掘り下げねばならない。流路の長さは約10mあって30cm掘り下げるには上端部開口幅は現状の2倍が必要なのだ。更に付帯作業として水傾斜を維持するのに流路の距離は5m以上も延ばさねばならない。これではもう眩暈がする作業量で続けては行いたくはない。

 だもんでエンジンポンプによる強制排砂は不可能と判明し、では升内の泥浚いはどうかと言えば柄杓を使えば可能になるが直接金網笊で掬うより状態が判明し難い、とまあ、気も心も折れるような場面バッカリになってしまった。残るは排砂バルブによる排砂であるけれど管路が下降している範囲ならまだしも経路の半分を占める後半部の上昇管路の排砂までは出来ないのだ。ただ一つだけプラスの要因は水位が上昇した事で送水圧が高くなったはずである。現行の高低差は3mだったのが3,65mとなりほぼ1.2倍に相当する。これは吐水量測定値が1.2倍になる可能性を秘めているだろう。排砂作業が済んで今までの最大吐水量の1.2倍が得られるとすると30ℓ/分の皮算用が成立する。現実値としては無理だろうが今までの最大値が平常値になる可能性はあるだろう。試みの測定では24ℓ/分で驚いた。

 さて、この日の作業は各段の枠内に玉石を敷き詰める事と流路を取水升へ戻す事だったが、どれも細かい事を別にすればほぼ合格と言える。残る作業は上流部の河床安定化工事なのだが、もう急がなくても良い状況が成ったから気分は楽である。まあ、作業は河原を削って流路を平らかにしつつ越流しないように誘導堤を設えねばならないので身体的には負担だけれど気分的にはストレスフリーに近い。帰宅に先立って作業場所をしみじみ眺めてみれば我ながら老骨に鞭打ち、ん十肩に鍼を打って湿布も懐炉も貼りつつ、膝には保温サポーターを装着し就寝前は薬湯で温めてとまあ、我ながらよくやったものだのう。写真手前の砂礫の山を見れば自分でも驚いてしまう量なのであった。

     


排砂作業はまだ出来てないが吐水量24ℓ/分!

2025-03-23 | 水辺環境の保全

 3月19日、水源地復旧作業を一応の目途を付けた事にして神事を行い終えた。まだ上流部の河床安定化作業は残っているけれど、それよりもフイールド水域の手入れを急がないとシーズンに入ってしまう。そこで春分の日を区切りとしてフイールドに戻ったのだが、その前に吐水量は把握しておかねばならないのだった。到着していの一番に吐水量を測定したら24ℓ/分であった。

 この量は水源地が埋没する以前の強制排砂を行った後の数値に匹敵する。半年以上も砂礫に埋もれたまま伏流水で維持されていた送水量なのだが「よくぞ保ってくれた!」と言うのが偽らざる実感である。昨夏、8月30日以降に断水の憂き目を見ていたらようやく生息数・繁殖種数も安定してきた水域に依存する生物は無に帰してしまったいたに違いない。冷徹な分析を行えば神仏の恵み、と言うより砂礫の間が砂泥で目詰まりしなかった事とか、送水管内に泥土が詰まらなかった事とかと言えるけれど、やはりここは見えない力が働いて命の水を切らさないでくれた、と考えた方がしっくりくる。

 取水升まで掘り出したものの既存の取水堰オーバーフロー部ラインまで排水路を掘り下げる事が出来ず、現在は取水堰上端面が水位なので笠型フイルターを外しても升内の砂泥清掃は困難だ。恐らく送水管口まで砂泥は達しているはずだし、送水管途中のU部分にも砂泥の沈殿はあるはずなのに水量が復活している。この理由としては水位が上昇した事で送水圧が高まった結果であると考えている。水位高低差は2割増しになっているので理由はこれしか浮かばない。まあ、人生万事塞翁が馬、吉凶はあざなえる縄の如しか・・・。孤爺の贖いは金品では不可能なので老躯に労苦を晒す事でしか達成しえないのだなあ。

 


妊活ロマンポルノ⁉撮影拙かったか⁉、公開はもっと拙い⁉

2025-03-22 | 小父のお隣さん

 産卵が遅れるかと思っていたアズマヒキガエルの産卵だが、なんとか標準期内に産卵が始った。けれど個体数が少なく、やはり例年とは異なる感じでまだガマ合戦には至ってはいない。そんな水中の卵体を眺めていたら近くにカップルが沈んでいる。我慢比べをすれば呼吸をするために頭部を出した状態を撮影できるのだがそんな「他人の逢瀬に付き合っておれるものか!プンプン」であって、なかよく蚤の夫婦ならぬ蝦蟇のカップルなど眺めていたくは無い。姥捨て山の孤爺としては人恋しさが募って来るだけである。まあ、今となっては回想療法に過ぎないけれど、想いだす事も出て来るのだった。あの人もこの人もみんな、つつがなきや?。

     


目のやり場に困ります…

2025-03-22 | 小父のお隣さん

 姥捨て山と言えども目のやり場に困る事もある。一般的ならお熱いシーンとかが相場だろうが姥捨て山は人間不在の場所だからグーンと温度が低下して「暖かい」シーン程度であって、それも孤爺だけであればシーンとした侘しい佇まいの中なのであった。肩の痛みは首筋にも影響を及ぼしているから見上げたり見下げたりはそれはそれで大儀なのである。孤爺であるがゆえについつい独り言を漏らしてしまうのだが近くに人が居なければ「耄碌」と認識される気遣い無用だが独り言は上の方から漏れるけれど下の方からの漏れは今のところは大丈夫かも知れないし秘密の一つや二つは日本男児たる者、大和男なればあっても構わないだろう。年齢相応で何が悪いものか!。

 さて、一週間前にはショウジョウバカマ開花はしていないと聞いていたのだが水量測定のついでに立ち寄ってみれば座布団一枚分程度だけれど群がって開花していた。これに乗じてスミレの株があるあたりを探したらこちらも開花が始っている。ここに一株、あっちで一輪程度だから満開にはまだ遠い。マメザクラも開花が始ったが山桜はようやく若葉がほころびる感じだからもう少し先になりそうである。そんな事でまあ、上へ下へと大騒動は皆無だが結構大変なのであった。花粉症より辛い。で、鍼打てば頸は回るが物価高…。ホーホケキョ!。


ようやく先が見えて来た

2025-03-21 | 水辺環境の保全

 「春に三日の晴れは無し」なんて諺があったか無かったかとんとはっきりしなくなってきたものの、三日の雨続きで一日の晴れ、そしてまた一日の雨であったから作業が進まなかった。それでもようやくこの日になって取水升周りの砂礫止めを設える事が出来たのだ。これで取水升フイルターを取り外し升内の砂泥を浚い、尚且つエンジンポンプで送水管内の砂泥を強制排砂出来る目途が立ったのである。しかし、古来から言われている様に「油断は禁物、股間に一物」なのであって、まだまだ気は抜けないのであった。まあ、毛髪も抜けはしないが、これは若毛の至りであって物がない・・・現実。別物はとうの昔に赤玉排出でものにならない…現実。まあ、幻日であって欲しいと思うもののそうではない事くらいの認識力はあるのだった。侘しい・・・。

 さて、お馬鹿を言うのは永田町が得意なので対抗はせず我が道を行こう。そこでこの日の作業なのだが一番下段の丸太を太いのに変更して透水壁に添うように据えたくて丸太の用意をしたものの、仕込むための砂礫掘りがまた増えるからとあっさり朝令暮改、いいえ朝礼朝改にして据えた丸太の位置だけ動かして水を濁した。それからジグソーパズルなら最後の1ピースの砂礫止めの丸太を杭棒を支えに二段並べて囲いは完了したのである。これで底の砂礫を綺麗にすれば笠型フイルターをも外せるし、升内の砂泥も浚う事が出来る段階まで到達したけれどまだ上部の河床安定化作業が済んでいない。

 それが終了し流れが落ち着いてからようやく取水升本体に手を出せるのである。勇んで取水升内や送水管内に砂泥ならまだしも砂礫を混入させる事態は避けたい。とりあえず送水は維持されているからこそ詰めは安全第一で行おう。とにもかくにも、ようやくこの段階にまで達したのだ。


アズマヒキガエル産卵・シュレーゲルアオガエル初鳴き・ニホンアカガエルの卵塊追加

2025-03-20 | 小父のお隣さん

 お彼岸の中日前日にようやっと取水地の復旧を終えた。まだ上流部の河床安定化作業はあるけれどフイールド水域の手当てが遅れてもいるので春分の日を境にフイールド水域へ活動域を変更したのである。この日、S先生やSさんが先に到着していて作業よりフイールドの今後の活かし方に話がいったのだった。まあ、今回の水源地崩壊の手太楽を見るまでも無く環境保全に水の供給は欠かせないが、既に個人の限界は見えているし作成中の資料をレッドリストに載っている生息種や希少生物を前面に出して行政窓口に提出してみよう、との話になったのだが、今までも提出していたけれどリアクションは無くてまあ、今回が最後の働きかけである。

 さて立ち話の場所は日当たりの良いトンボ池傍なのだがアズマヒキガエルが数匹入っていて蠢いたり鳴き声を出したりしている。卵塊も一つだけ見えていて腹部の萎んだアズマヒキガエルが近くに居たから恐らく母親なのであろう。ガマ合戦は近日中に最盛期だ。会話中にシュレーゲルアオガエルが複数匹鳴き交わして来た。姿は見えないけれど「春になった実感」がする。どういう訳かエノキ林のバッドの中にニホンアカガエルの卵塊が3個あって、まだ新鮮な卵だった。この時期に産卵するなど遅れも甚だしいけれど、こういうバラツキで種の保全・危機回避が旨く行くのもまた道理なのである。

 テングチョウやツマキチョウなどは見られなかったもののルリタテハは初見した。

     


また今日もコロッケ…ではアカンから

2025-03-20 | 今日は真面目に

 少年時代、「バッカリ食」に不満はなかったものの老年時代になると「バッカリ礫掘り」は続かない。その上、拠点にはほとんどお邪魔しなくなった孤爺なので「引き戸が不具合で・・・」なんて話を聞いてもなかなか手を出す算段をしなかったのだが、いつまで放置しておくわけにもいかないので重い腰と痛い肩をなだめて大苦仕事、いいえ代工仕事に半日を費やす事にしたのだった。まあ、砂礫掘り三昧の気分転換である。

 具合が悪くなった引き戸は既に下側のレール土台も腐って失われており、薄板を敷き、その上を滑らせていた様な有様だから使い難かったのは良くわかる。小屋自体も30年は経過しているはずだから土台の角材も腐食し消え失せて小屋自体も傾いている始末だけれど畑の脇にあるから道具類や肥料を入れるに使い勝手は良いのである。そんな事でMさんが頼んできた作業なのでⅯさん自ら蝶番も用意して参加した。まずは戸を外して下側の腐食した枠を取り換えて補修してから戸を取り付ける縦板を打ち付け蝶番で左開きの戸に作り替えたのだ。

 改修した事で入口の開口部が広くなり使い勝手は増したはずである。扉に鍵を取り付けねばならないほどの物品は入っていないけれど律儀なMさんは「鍵を付けたい」意向なので取り付け用の縦板も打ち付け錠前はアンカーと鎖で結ぶようにして一件落着。