トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

夏至の後知恵

2011-06-22 | 小人閑居して憮然

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 暑いはずだ。一足飛びに最高気温35,3℃ときた。暑くなるのを承知の上で草刈りに出かけたのだが、午前で敵前逃亡をした。三日間もデスクワークの身だったから性がない。

 既に全身ビッショリで、身体を拭き着替えてから帰ろうと、後部ドアを開け道具を納めたまでは良かった。なんどか蛇口のところに眼鏡を忘れたことがあり、戻らなくても良い様に眼鏡を後部バンパーの上に置いた。

 これなら嫌でも目に入る、と思ったのだが浅知恵だった。

 身体を拭き着替え、さっぱりした気分で運転席に座って気がついた。「眼鏡がない!」。あわてて後バンパーを見たけど「後の祭り」だったのだ。「ギョギョーッ、潰れている!」後部ドアのエッジで片側を潰してしまった。懇意にしている眼鏡屋は、水曜定休日。「それでも」と思い、店舗の前を通ったがシャッターは降りていた。Photo_6

 余りの暑さで脳が軟化したのか、何かしたのか、医者の身ではないから診断無用だが「いつもと違うことをしない」という、リスクマネージメントの「いろは」を実施しなかったのが悪い。浅知恵のために「夏至の後知恵」を字でいってしまった。字でいかないと「下種の後知恵を地で行く」となるのだそうだ。みんな暑さが悪い!

追記:修理できてしまった。見た目は全く変わらない。さすが技術者である。


痴性を磨く夏至の頃

2011-06-22 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo  それを言っちゃあ「お仕舞い」だが、明るくなると目覚める小生は夏至を迎えるとホッとする。「ようやく半分!」そんな気分で秋分の頃を待つ。

 この時期は早朝4時前後に目が覚める。雨期だから活動が減って睡眠時間も減る。日中は雨模様でフイールドだから「この際!」と思いついたのが運の尽き、一週間ほど延々と続いた痴的作業がようやく大団円となった。運動不足だがウンは尽きないで毎日定時にあった。神仏に感謝である。

 目覚めた早朝から夜9時頃まで、日課以外はデスクに座りっ放しだった。こんなに長いこと、一つに集中したのはかってない。認可や指定を受けるための書類作りでも、こんな事は無かった。PCの性能が悪くサクサクいかないのが最大の要因だけど、それにしても、この一週間は在宅時間の大半をそれに費やしただろう。

 社会の状況をみれば「無為」な行いだったが、小生的には脳味噌の疲労感があるから痴性は磨かれたはずで「進行」では決してない。拙者宅間、いえ切磋琢磨は大事である。欲を言えば厚生加必が必要なのだが、後はボチボチで良い。しかし3500枚は膨大だった。

 何のことか?。判らない人間はモグリである。写真の魚は釣り上げた。

 


母樹は偉大だ

2011-06-22 | 今日は真面目に

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 「繁殖用母樹」としての札をつけてからフイールド入り口にあるタラノキの新芽が摘まれなくなった。テッポウムシが侵入して幹が折れる事はあっても、概ね続けて開花結実を見せている。其の効果は大きいと小生は勝手に思っているが、事実、これを母樹としているかどうか証拠は無いけれど、周辺にタラノキの実生の若木が増えている。

 今日の作業で母樹の坪刈りを行ったが、周囲には今年発芽した幼樹が10本ほど育っている。この幼樹は間違いなく上に枝を広げている「繁殖用母樹」の種子からだ。刈り払い機を駆使して、坊主頭のように刈り払うのも爽快だけど、膝をついて鎌で丁寧に一握りづつ刈り取るのも詳細が見えて楽しいものだ。ただ不思議なことに、この親樹は根から子どもを発生させていない。食草園に植えたタラノキは根茎から周りに若木をだして、棘だらけだから近寄り難い。

 山菜として普通に採取できるような資源量ではなくなっているのに、逆に獲り尽そうとする人数が増えているから、もう「山菜」ではなく「見本樹」の水準になってしまった。母樹が点在するような里山になれば、少しは「山の幸」も得られると思うけれど、はてさて「持続可能な」なんて事は知らない世界の言葉だ…。


失恋の蝶は

2011-06-22 | 小父のお隣さん

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 杭を打っている前でスジグロシロチョウがもつれあっていた。そのうち二羽、二頭と数えるのだったか、逃げていた個体は地面に落ちて動かない。

 「ははあ!」と思ったのだ。「蝶のメスは交尾を嫌うと時は地面に落ちて身を守る」と聞いていたからだ。案の定、背後のオスと思しき個体はセッセとアタックしたにも関わらず、諦めざるを得なかった。眺めていて撮影するのを忘れ、気がついた時は離れてしまった。周辺に様々なチョウがいるが、こんなシーンを見せるのはスジグロシロチョウだけである。

 離れたオスは、どういう訳か小生の足元まで飛んで止まったのだ。さも「慰めてちょーだい」という風でおかしかった。ケータイを取り出してモソモソやっても逃げないから、どれだけ接近できるか試みた。最終的にはレンズ前5cmのところに蝶の頭が来た。こんなことは珍しい。

 一帯はスジグロシロチョウが多く、モンシロチョウは全く観察しない。昆虫愛好家のS氏らに聞くと「モンシロチョウは畑などの開けたところが好み」との事。多少の菜花があったりクローバがあったりしても谷地等には入らないのだそうだ。納得の一言だった。