トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ナガサキアゲハ

2011-06-23 | 小父のお隣さん

Photo_2  クロネコのいた樹下は、この樹の下である。一帯には黒いアゲハチョウは6種類は生息しているが、目視で識別できるのはナガサキアゲハとモンキアゲハだけだ。

 何のことは無い、後ばねの尾状突起が無いからと白紋がある、それだけのことである。ナガサキアゲハは日本の南部が生息域だったらしいが、近年は東海、関東まで生息域を広げているのだとか。

 そのためもあるのだろう、ここ何年かは目にする頻度が増している。幼虫の食草は柑橘系だから餌は十分にあるし、当然、越冬も出来ているのだろう。

 既に花期は終わりイボタだったか、花の満開の頃は昆虫が多く集まって来る。感覚的には、その時期、時期に花色が同色系になる傾向が見て取れる。この頃は白い花が多く、エゴノキ、リョウブ、テイカカズラ、ヤマボウシなどなど。これは小生の思い込みか?!。


おおーっ、生きていたか!

2011-06-23 | 感じるままの回り道

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 水辺を一通り見回って食草園まできたら、木陰にクロネコが伏せている。宅配業者ではなかった。この猫、昨年の盛夏に、吸水しているチョウを襲っていた猫である。飼い猫かノラネコか不明だが、10ヶ月程経っての再会だ。

 必要な食料を調達できているのだろう、特に痩せても居ず、肥満でも無い。小笠原のノラネコほど障害はないなあ…なんてボケッと見ていたら、つぶらな瞳が小生を見ているのに気がついた。情けないのは、こんな時、この歳になってもドキドキすることだが、心の臓の劣化かも知れない。

 しかし本当に「つぶらな瞳」なのだ。見つめられると「胸キュン!」誰でも間違いないだろう。相手はハエトリグモの一種だけれど、既に別の蜘蛛を抱えている。こういうのは「共食い」というのだろうか。捕食動物が命を繋いできたことは、命を絶ってきた事と同義語だろうけれど、里山も見た目はのどかである。でも首を突っ込むと仰天する事も多い。

 沖縄民謡に「ギョウテン、ギョウテン」と歌っているような歌詞があるが、これは「里の歌」で「里山の歌」ではない。