トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

よくよく見れば

2011-06-11 | 小父のお隣さん

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 桑の木の木陰で昼を食べながら水辺を見るもなく見ていて気がついた。「水の中にクワの実が無い」本当に綺麗に無いのだ。それに興味が湧いて、仔細に水中を眺めていたら「やっぱり!」だった。オタマジャクシが食べている。実だけでなく軸まで食べているではないか。

 雑食性ということは合点承知之輔だけれど、ここまで綺麗に食べるとは驚きである、落下密度からしても、岸辺に落ちる実の数と水中に落ちる実の数は、水際線の両脇では大差がないはずなのだから。

 それともうひとつ、藻の発芽が水底に沢山発見できた。棚田を復元したときも、掘り下げた田の底に、多くの水生植物が発芽したが、その生命力には敬服ものである。普通には「金魚藻」で済ましてしまうけど、上手の池には絶滅危惧種とかの「シャジクモ」があるのだとか、これは、はたして「何藻」だろうか。なにものでも無いのだろうか。

 


雪降るごとく

2011-06-11 | 感じるままの回り道

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 そこだけ見ていれば、雪が降ったようにしか見えない。上を見ればウツギの花盛りだ。丈夫でよく繁殖するから、今の時期は席捲されたかのようにウツギの花だけが目立つ。

 これが「ウノハナ」だったと知ったのは、つい最近のことだ。「卯の花の匂う垣根にホトトギス云々」の歌いだしで始まる唱歌は、今は歌う人もいないだろうが、付近ではホトトギスが良く鳴いている。自宅でも、未明の頃から裏山でなくホトトギスの声を聞く。4時ごろになるだろう。

 4時半頃にはツバメや雀が鳴き出して朝の挨拶をしているようだ。それにつられて起きてしまったら夕食前には眠いのなんの・・・。庭に一株移植したが、これが成長著しい。切っても切っても毎年花を満開にする。ハナアブやマルハナバチが通ってくるので、この時ばかりは楽しい。


周回可能に

2011-06-11 | 今日は真面目に

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 水泥地の北側、尾根の末端の黒竹を刈り払った跡を唐鍬で整地して、歩き易くした。これで泥水地の各水溜り全てを一周できる通路が整った。水面から大人の背の高さほどの台地だが、ここから水泥地を見下ろすと、畦道から見るのとは異なる楽しさがある。

 長袖では暑くて、半袖に着替え作業をしていたら会友のM氏がやってきた。林道の車止めを取り除き、近くまで車を持ってきたから「何事?」と思ったのだが、ユズの苗木を6本届けてくれたのだった。

 実生のユズを採集し、自宅で育成していた苗木だ。アゲハチョウの食草として準備してくれたらしいが、水泥地を設えた浸食溝の肩に植え込んだ。「これから先は危ないよ」のつもりで…。棘があるから丁度良い。


*小満

2011-06-11 | 感じるままの回り道

      クワの実で満たし爪染む山の昼

      児に還り藪深くいるイチゴ摘み

      白き花幽谷のさま黄泉の道

      血は吐かぬ鳥鳴く森の静けさよ

      トンボさえ見えぬか我の立ち姿