とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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ホワイトデーも禁止か?

2006年03月11日 18時26分40秒 | エトセトラ
2月14日はバレンタインデーで、日本では女が男に対してチョコレートを贈るのが習わしだ。
なかでも女が好きな男に捧げるチョコレートは「本命チョコ」と呼ぶ一方、会社や学校などでとりあえず、どの男にもくれてやるチョコレートのことを「義理チョコ」と呼ぶ。
今年も私はいくつかの方面から義理チョコを頂戴し、甘党の辛党である私にとってもささやかな有り難さを感じるバレンタインデーであった。
(注:今どき「ウイスキーボンボン」をくれた君、わたしゃチョコレートを噛んだ時に中からウニョッと冷たい酒臭いシロップが流れてくるウィスキーボンボンは苦手なので、次回は安物で結構なのでアポロチョコとかミニベビーチョコ、量の多い名糖のアルファベットチョコをくれるように。)

ところで、このバレンタインデー直前の2月初め、私が務める会社では本社総務部から次のようなメールが送られてきた。
「昨今の社会事情を考慮し、バレンタインデーにおける社内でのチョコレート等の贈り物は、これをすべて禁止いたします。ほとんどの企業ではこれを「禁止すること」は一般化していますので各社員は厳守するように」
総務部次長のSの名前で送られてきた電子メールを読んで私の課の者たちはもちろんのこと、他の部署でも「なんじゃこりゃ?」となったのは言うまでもない。

総務部のS次長は「変人」として社内では知られている。
ついでに「変人」としてだけでなく「嫌われ者」としても確固たる地位を築いており上記のようなメールを送ってくるとも「彼なら十分あり得る」ということで社内では落ち着いた。
また彼はフランスでは正式にカルト扱いされている与党系某カルト宗教団体の信者でもあるので「さもありなん」と全員納得してしまったのだった。

でも、なぜ彼がいきなり全社に対して「バレンタインデーのチョコレート贈与」を禁止したのかという疑問が残った。

ある日、かつて総務部に勤務したことのある他部署のP君と缶コーヒーを飲みながら雑談をしていた時、ふと「チョコレート禁止」の話題が口を突いてでた。
私は冗談のつもりで次のようにP君に話したのだ。
「もしかしたらSのヤツ、去年一人だけチョコレート貰われへんかったから禁止にしたんとちゃうの?」
「..................えええ! なんで知ってるんですか!」
事実なのであった。

総務部には10名ちょっとの社員(正社員・派遣社員含む)がおりそのうち半数以上が女子社員だ。
その女子社員たちはS次長が大嫌いのため、ついに去年彼だけにチョコレートを渡さなかったのだという。

「Sさんだけ一昨年、ホワイトデーのお返しをせんかったんですよ。『必要ないんじゃない』って言って」
ただでさえ嫌われているところに、大阪本社の会社で東京弁。
女子社員に好かれるはずがない。

で、ホワイトデーも禁止令がでるかどうか、今、週明け月曜日の社内メールに全社員の注目が集まっている。

(しかしこんなショーモナイことしか楽しみはないんか、うちの会社は。給料上げろっちゅうねん)


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