とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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幸せのレシピ

2007年10月22日 21時31分03秒 | 映画評論
二日続けての映画鑑賞だった。
こういう連続鑑賞は非常にキケンであることは言うまでもない。
というのは、どちらか一方がメチャ面白いと、片方が少々面白くてもちっとも感動しなくなるというリスクが伴う。

思えば高校生の時、京都の祇園会館という場末た映画館で洋画3本立てを決死の覚悟で見たことがある。
確か「2300年未来への旅」という「2001年宇宙の旅」をパクったタイトルで、内容は全く異なったしょーもない近未来SF映画と「未来惑星ザルドス」だったか「ウェストワールド」だったか、似たようなSF映画を見たことがあった。
同じような趣旨の映画を3本続けて鑑賞したためにどれがどれだか皆目分からなくなり30年近く経過した今では「2300年未来への旅」以外はタイトルさえ忘れてしまってる。
このことを考えると、やはり映画の連チャンは良くないことは明らかだろう。

仕事に疲れ、気分転換が必要だったことから、土曜日に「ヘアスプレー」を見た私は日曜日の昨日「幸せのレシピ」を鑑賞してきた。
で、結果は惨憺たるものに近いものであった。

主演のキャサリーン・セタ・ジョーンズは私の好きな女優さんの一人で、先日観賞した「ミス・ポター」に主演したレニー・セルウェガーとはアカデミー賞受賞作品「シカゴ」で共演していた。
シカゴではセタ・ジョーンズはお色気ムンムンと漂わせて歌に踊りにとなかなか見せるものがあったのであった。
しかし、今回の「幸せのレシピ」では脚本が悪いのか演出が悪いのか、いつもの熱演がちっとも感じられなかったのだ。

原因はこの映画が、ラブ・コメなのか、普通のドラマなのか、それともメロ・ドラマなのか判然としないところにあったのは間違いない。
そして主人公がシェフの映画にも関わらず、料理を美味しそうに感じられない絵作りでもあった。

正直、先月見たピクサーアニメ「レミーのおいしいレストラン」の方が、はるかにグルメで食欲をそそる映画なのであった。
いや、ピクサーアニメどころか「ミスター味っ子」の方がまだましかもしれない。

セタ・ジョーンズの映画にしてはかなりお粗末で、インターネットの某サイトで三つ星評価であったことも頷けるというものだ。

ともかく、「ヘアスプレー」と「幸せのレシピ」の両方を観賞しようと思っている映画ファンの方には前者を後から見ることをお奨めしたい。

~「幸せのレシピ (原題:No reservation)」2007年米国映画 ワーナーブラザーズ映画~


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