とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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女性リーダー

2005年03月23日 22時40分38秒 | エトセトラ
米国のライス国務長官が訪日して「はやくうちの牛肉買わないと、どうなるか知らないわよ」とフニャフニャ小泉を脅して帰っていった。
尤も牛肉については厳しく言いはしたが、北朝鮮問題では日本を支持し、イラクでの自衛隊の活躍に感謝を示し、国連常任理事国入りは当然と、日米同盟を世界で最も重要な二国間同盟と宣言して去ったのは、さすが辣腕の国務長官女史。なかなかツボを押さえている。

ライス国務長官は15歳で大学に入学し、20歳で修士号を取得した、めったにいない才女である。
スタンフォード大学で教鞭をとっていたところをブッシュジュニアにスカウトされて政府の中枢部のメンバーとなった。初の女性国務長官だ。

女性がリーダーとして指導的な職務についているのはなにもアメリカだけではない。
男子優先の閉鎖的社会だといわれる私たちの日本にも多くの女性管理職が登場してきている。政治の世界はもちろんのこと法曹界やビジネス界、あらゆる分野に登場しているのだ。
つい先日、経営再建中のダイエーの次期社長に女性が選ばれたことが報道され、経済界の期待も大きい。
しかし、女性の管理職も男性と同じく、優秀な人ばかりがそのポストに就くとは限らない。

千葉県知事選で現職の女性候補、堂本暁子氏が当選した。無党派層を支持基盤にしただけで、知名度の高いタレント候補の森田健作を破っての勝利だから、わずか5000票の票差ながら、あっぱれということができるだろう。
問題は、この堂本候補の応援に千葉まで足を運んでいた太田房江大阪府知事だ。
この太田知事は全国初の女性知事として登場し、世間の注目を集めたが、集めただけで就任してからの6年間に、なんの方策も出さずに遊んでいる。いつもパフォーマンスを演じることのみに喜びを感じているという不貞の輩なのだ。
大阪府が抱える財政債務は府民一人当たり47万円。失業率は沖縄に次ぐ全国二位の7.7%。ホームレスの人口も約一万人でダントツの一位。この10年間で4000社以上の会社が本社を東京に移した。
このような危機的状況にも関わらず、太田知事のすることといえば、「女性を相撲の土俵に上げろ」運動とか「阪神タイガース」などのプロ野球応援とかの、府政に関係のないことばかり。
追いつめられれば「女性ならではの府政を実施」などと宣って、逃げ回る。
はっきり言って私たちは、男であろうが女であろうが、ちゃんとした府政の指揮者が欲しいのだ。

さらに太田知事よりも、もっと性質の悪い女性指導者が関西にはいる。
土井たか子がその人で、この人が音頭を取ってる社民党は自分の理想を守るためなら、災害時の自衛隊出動も妨害し、市民が焼け死ぬことも知らぬふり。
大反対していた消費税も、自分が与党になった途端、法案を通過させ、税率も引き上げさせた。
一頃日本のマーガレット・サッチャーと誉めそやされたが、なんでサッチャーが怒らなかったのが不思議である。
その他、田中真紀子に田島陽子。辻元清美に原陽子。
どうしてこういう変な女性ばかりがチヤホヤされるのか悲しくなる。

「人の言うことに耳を傾けず、喧嘩を続けるのであれば、仲裁はしません!勝手になさい!」と啖呵を切って、ボスニア紛争終止符への道筋をつけた元国連高等弁務官の緒方貞子のような人はまだまだ少ない。
「あの人、女性管理職なんだ」と男も女も言ってるうちは、まだまだ日本はダメなのか。
性別についてとやかく言えるくらい、日本の人材は豊かでないと思うのだが、いかがだろう。