人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

伊坂幸太郎著「死神の浮力」を読む ~ 死神 VS サイコパス の闘い

2016年08月23日 07時43分31秒 | 日記

23日(火).昨日は台風9号が関東地方に上陸し午前中から暴風雨に見舞われました こんな日に急用もないのにわざわざ外に出ていく人はいないですよね 私はマックに行って新聞を読んでましたが 午後には一旦小康状態になりましたが,夕方再び暴風雨になり外には出られなくなりました それでも夜には東北地方に向けて去って行き,風だけが残りました  ということで,わが家に来てから695日目を迎え,リオ・オリンピックの閉会式を振り返るモコタロです

 

          

             土管から出て来たのはアベ・マリアならぬ安倍マ・リオだったね

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「鶏のしぐれ煮」「生野菜とサーモンのサラダ」「モロきゅう」を作りました 「鶏のしぐれ煮」はダイコンおろしが決めてです

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

伊坂幸太郎著「死神の浮力」(文春文庫)を読み終りました 伊坂幸太郎の作品は文庫化すると必ず購入し,このブログでご紹介してきたので,著者のことは良くご存じだと思いますが,念のため簡単にプルフィールをご紹介します

1971(昭和46)年,千葉県生まれ.東北大学法学部卒業.2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し作家デビュー.その後,数々の文学賞を受賞しています

 

          

 

この作品は第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞し,後に映画化された「死神の精度」(連作短編小説)の姉妹作品というべき作品ですが,今回は長編小説です

娘を殺された山野辺夫妻は,逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた 彼らの目的は,本城を有罪にすることではなく,あくまでも抹殺することだった.そこへ,人間の死の可否を判定する”死神”の千葉がやってくる.千葉の調査対象者は山野辺夫妻の夫の方だったからだ 千葉は成り行きで山野辺夫妻と共に本城を追うことになる しかしターゲットとする本城は頭が良く,他者のことを気にかけない冷酷な”サイコパス”だった その本城にも千葉の仲間の死神が死の可否を判定するため調査をしていた.果たして山野辺夫妻は目的を達成することが出来るのか? 千葉は山野辺氏の死の可否をどう判断するのか? 本城の死の可否はどう判定されるのか

伊坂幸太郎の描く死神は,人間の発明で最悪なのは「渋滞」だと考える一方,最高なのは「ミュージック」だとしています 山野辺夫妻にとっては大事な局面でも,目の前に「ミュージック」再生装置を発見すると,千葉はそっちに気が取られてしまうのです そんなところは親近感を覚えます

500ページを軽く超える長編小説ですが,先の展開がまったく読めません いつもながら,とぼけた味わいのある極上のエンターテインメント小説としてお薦めします

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