17日(木)。わが家に来てから今日で3747日目を迎え、米ホワイトハウスは15日、これまでAP・ロイター・ブルームバーグの大手通信社3社に割り当てられてきた、トランプ大統領を代表取材する記者団の枠を廃止すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ政権に批判的なメディアは会見から除外するのが目的だ プーチンロシアと変わらない
諸般の事情により昨日の夕食作りはお休みしました
昨夜、サントリーホールで読売日響「第681回名曲シリーズ」を聴きました 新シーズン初のプログラムは①ブラームス「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15」、②ベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です
演奏は①のピアノ独奏=ルーカス・ゲニューシャス、指揮=オクサーナ・リーニフです
オクサーナ・リーニフはウクライナ出身。故郷リヴィウとドレスデンで学び、ウクライナ国立オデーサ歌劇場の副首席指揮者を務めた 2017~20年にはグラーツ歌劇場およびグラーツ・フィルの首席指揮者を歴任、2022年にボローニャ市立劇場音楽監督に就任し 現在に至る
21年には史上初の女性指揮者としてバイロイト音楽祭にデビューし、24年までワーグナー「さまよえるオランダ人」を指揮
現在 ヨーロッパ各地の歌劇場でタクトを執る
リーニフ指揮読響の演奏を聴くのは4月10日の東京春祭「蝶々夫人」に次いで2度目です
また、この日の演奏曲目は3月14日の新日本フィル「扉シリーズ」と同一プログラムです 指揮は太田弦、ピアノはアレクサンダー・ガジェヴでした
オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び コンサートマスターは「名古屋フィル」のコンマスで「葵トリオ」のヴァイオリニスト小川響子です
隣は次席の岸本萌乃加で、女性の2トップ態勢を敷きます
他の弦楽セクションも第2ヴァイオリンが瀧村依里、チェロが遠藤真理といった具合に2人のうち1人が女性奏者となっています
女性指揮者リーニフに敬意を表した「リーニフ・シフト」とでも名付けるべきでしょうか
1曲目はブラームス「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1854年から58年にかけて作曲、1859年1月22日にハノーファーで初演されました
最初は「2台のピアノのためのソナタ」として手がけましたが、途中から交響曲に改作することを考えたものの思うようにいかず、最終的にピアノ協奏曲の形となりました
第1楽章「マエストーソ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ロンド:アレグロ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります
ピアノ独奏のルーカス・ゲニューシャスは1990年モスクワ生まれ 2010年のショパン国際コンクールと15年のチャイコフスキー国際コンクールでともに2位入賞
欧米のオーケストラと共演を重ねています
リーニフの指揮で第1楽章が決然とした主題の提示で開始されます やがてゲニューシャスのピアノが詩情豊かに入ってきます
彼はひたすら鍵盤を見ながら淡々と演奏を進めます
そもそもこの曲が華やかさに欠ける地味な作品なので、演奏もそういう風になってしまうのではないかと思います
第2楽章はかなりゆったりしたテンポで進みます。荒木奏美のオーボエが美しく響きました
ゲニューシャスのモノローグのようなカデンツァは聴きごたえがありました
第3楽章でも幻想的なカデンツァが印象的でした
リーニフ ✕ 読響はソリストにピタリと付け、ソリストを盛り立てました
満場の拍手とブラボーの嵐がステージに押し寄せました ゲニーシャスはアンコールに応えましたが、最初聴いた時は、バッハの作品をグレン・グールド風に演奏しているのかなぁ? と思いましたが、後で掲示ボードで確かめたらシューベルト「メヌエット嬰ハ短調D600」でした
ゲニューシャスは再び大きな拍手に包まれました
よく考えてみれば、ウクライナの指揮者とロシアのピアニストの協演です まさに音楽は国境を超えるということでしょう
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命” 」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1807年から08年にかけて作曲、1808年にアン・デア・ウィーン劇場で「交響曲第5番ハ短調」他とともに初演されました
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ ~ プレスト」の4楽章から成ります
リーニフの指揮で第1楽章が高速テンポで開始されます 集中力に満ちた演奏が続きますが、中盤における荒木奏美のオーボエ・ソロの息の長い旋律が印象的です
第2楽章だけが「アンダンテ」であることからか、リーニフはこの楽章だけタクトを持たず、両手で音を紡ぎ出すように指揮を執りました
第3楽章から第4楽章にかけてはティンパニの連打とともに大きなクレシェンドで爆発しますが、最終楽章では、ホルン、オーボエをはじめ、ぺートーヴェンの交響曲で初めて採用された3本のトロンボーン、ピッコロ、コントラファゴットが大活躍しました
リーニフは高速テンポで押しまくり、集中力に満ちた演奏を展開しました
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました リーニフの指揮はしなやかで、瞬発力に富んでおり、バランス感覚の良さを感じました
次にリーニフ指揮読売日響の演奏を聴くのは21日(月)の「定期演奏会」です
読響定期会員継続特典CDをいただきました 2種類ありますが、私は「定期演奏会」と「名曲シリーズ」の会員なので1枚ずついただいてきました
今日はサントリーホールで、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団のストラヴィンスキー、ブリテン、プロコフィエフを聴きます
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