12日(日)。昨日、埼玉県S市のS病院に入院中の義弟の見舞いに行きました 胃を全部摘出する手術が無事成功裏に終わったのは8日(水)でしたが、手術の2日後にはもう歩いていたといいます
現代の医学の進歩には驚きます
1時間ほど話をしましたが、さすがに声量は少ないようですが、話しぶりはしっかりしていて安心して帰ってきました
巣鴨のマンションに着くと、メールボックスに1枚のハガキが入っていました。裏に「寒中お見舞い申し上げます」の文字があります。埼玉県S市のS中学時代のF先生の奥様からで、先生が昨年10月に77歳で永眠した旨が書かれていました
F先生はわれわれの担任ではなく陸上部の顧問をされていました F先生の指導を受けたことは私にとって大きな財産になっています
当時S中学は砂利だらけのグランドだったため、陸上部員は最初に、土を金網で振るって石を取り除きグランドを走れるように整備することから始まりました
F先生はわれわれが下校した後も、暗くなるまで一人でグランド整備をしていました。毎日その姿を見て、われわれは試合で勝つことで先生に恩返ししなければならない、と考え一生懸命練習しました
その結果、S市内ではわれわれの中学が最も強いチームになりました
また、先生の姿を見て高校の教師になった仲間もいます
われわれが卒業した後も、陸上部の文集を作るのだといって、陸上部OBの家庭を一軒一軒訪ね、「〇年〇月〇日の試合の100メートルの記録は何秒だった?」「走り幅跳びでは何メートルだった?」と聞いて歩いていました 出来上がった「文集」をいただきましたが、手書きのガリ版刷りの文集に先生は、われわれの学年を「下の学年に対して威張り散らさない生徒たちだった」と書かれていました
陸上部員一人一人についてもコメントしていましたが、どこかにある「文集」が見つからないので、私へのコメントがどう書かれていたのか思い出せません
遠い空から先生のご冥福をお祈りします
閑話休題
本を4冊買いました 1冊目は江村洋著「フランツ・ヨーゼフ~ハプスブルク”最後”の皇帝」(河出文庫)です。帝都ウィーンの光と影とともに、ハプスブルク家の落日を描いた評伝です。彼の存在は音楽史に深いかかわりをもっています
2冊目は文芸春秋編「東西ミステリーベスト100」(文春文庫)です この本は、内外のミステリーをランク付けし、国内のミステリー102編、海外のミステリー100編の「あらすじ」と「うんちく」を紹介しています
私のような初歩のミステリー愛好家にはぴったりのガイドブックです
3冊目と4冊目はジェフリー・ディーヴァ―著「ロードサイド・クロス:上巻、下巻」(文春文庫)です ジェフリー・ディーヴァ―は、もう一人のジェフリー、ジェフリー・アーチャーとともに私が好きな作家です。この作品は、尋問の天才キャサリン・ダンスが活躍するミステリーです
このブログにコメントをくださるNさんからたくさんのミステリーをいただいたので、そちらを先に読んでから新しい本を買えばよいものを、書店に行くとつい買いこんでしまう私は、やっぱり活字中毒なのでしょう