人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

永野英樹×金子三勇士の「春の祭典」とトルヴェール・クヮルテットの「惑星」を聴く

2014年01月10日 07時00分27秒 | 日記

10日(金)。昨日、朝一番で横浜の新聞博物館に行き、今日から当ビル1階玄関ホールで展示する全国の新聞を箱詰めして東京に送る作業をしました 終了後、作業を手伝ってくれた横浜事務所の、かつての演劇青年A君、川崎在住のT君、千葉から3時間かけて通勤するK君と当社管理部のK君と5人で中華街の関帝廟近くの「愛群(アイチェン)」というお店で昼食を取りました 豚バラ肉の料理でしたが、NHK等の番組でも紹介されたという絶品の味でした しかも大衆的なお店だったので安いのです 昼食後、博物館と東京の当ビル内S協会事務局との間の直行便で段ボール箱4箱を送り出し、同時にわれわれ2人は地下鉄とJR乗り継ぎで東京に戻りましたが、高速道路が空いていたようで、直行便の方が5分早く当ビルに到着しました 早速1階のホールで展示作業にかかりました

ということで本日から1月31日(金)まで当ビル1階玄関ホールで、北は北海道、南は九州・沖縄まで全国の新聞127紙を展示します。8時半から22時半までご覧いただけますが、日曜・祭日は休刊日です。入場は無料です。内幸町方面にお出かけの際にはぜひご覧ください

 

          

 

  閑話休題  

 

昨夕、トッパンホールで「ニューイヤーコンサート」を聴きました タイトルは「1913パリ、1914ロンドン ⇒ 2014トッパンホール」です

コンサートの前半はトルヴェール・クヮルテット+小柳美奈子(ピアノ)によるホルスト(長生淳編)の「惑星」、後半は永野英樹と金子三勇士のピアノ連弾によるストラヴィンスキーの「春の祭典」です 今から100年前に作曲された2つの曲をフィーチャ―したコンサートです

 

          

 

ホルスト(長生淳編)の「惑星」を演奏する「トルヴェール・クヮルテット」は須川展也、彦坂眞一郎、新井靖志、田中靖人の4人のサックス奏者で、ピアノの小柳美奈子が加わります

本来、この曲は1:火星、2:金星、3:水星、4:木星、5.土星、6.天王星、7:海王星の7曲からなります ホルストがこの曲を作曲した頃はまだ冥王星は発見されていませんでした

さて、今回演奏されたのは長尾淳が彼らのために編曲したヴァージョンです 8曲目に「彗星」、9曲目に「冥王星」、10曲目に「地球」が登場します オリジナルから相当外れた自由度の高い編曲で、例えば「金星」ではドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やワーグナーの「タンホイザー」などが紛れ込んでいたり、「天王星」ではリヒャルト・シュトラウスの「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」やデュカスの「魔法使いの弟子」などが、しつこいくらい登場します 最後の「地球」では「木星」や「火星」のメロディーが再登板してフィナーレを飾ります

トルヴェール・クヮルテットは1987年結成といいますから27年も同じメンバーで演奏を続けてきたことになります さすがにアンサンブルは”阿吽の呼吸”で、隙がありません また、小柳美奈子のピアノがピタリと彼らに寄り添っています。このコンビで10枚のレコーディングを入れているというのも頷けます

さて、後半のストラヴィンスキー「春の祭典」が始まります。舞台中央に2台のピアノが向い合せに並べられ、2人のソリストが登場します。「髭の英樹」が向かって左サイド、「爽やか三勇士」が右サイドにスタンバイします

冒頭ファゴットが奏でる序奏部は金子のピアノが担い、次いで永野が低音部を奏でます 2台のピアノが絡み合ってストラヴィンスキーのバーバリズムが激しく展開します 金子が先導する形を取っているように見えて、実は永野が仕切っていることが伺えます それは第1部の「大地礼讃」よりも第2部の「いけにえ」でより顕著になります

2台のピアノだけでこれほどの迫力があるのだから、これをオーケストラで演奏したら会場が割れんばかりになることは明らかです 100年前に初めてシャンゼリゼ劇場でこの曲を聴いた聴衆は、さぞかし面喰ったことでしょう 賛否両論の怒号が飛び交ったと言われていますが、分かるような気がします

こうして100年前の2つの曲を別の演奏スタイルで聴くことから今年のコンサート鑑賞が始まりました

 

          

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