守田です。(20120212 08:00)
一昨日、「中村和雄さんを市長にしよう!勝手連」のご苦労さま会が開か
れ、中村さんも囲んで和やかに歓談しました。選挙結果をどう見るのかな
ども話され、僕なりに腑に落ちるところがありました。これをももとに、
京都市長選挙の僕なりの捉え返しを進めたいと思います。
まず得票数は以下のとおりでした。
門川大作氏227,765、中村和雄氏189,971。
その差は約3万1700票で、投票率は前回より1.05ポイント低い
36.77%。過去4番目の低さでした。
毎日新聞の出口調査では次のようなことが指摘されています。
「年代別では、門川氏は50代の52%と70代以上の60%から得票した
のに対し、中村氏は20代の60%、30代の57%、60代の53%に選
ばれ、中高年層に強い門川氏と若者層に強い中村氏とに大きく分かれる結果
となった。40代は50%ずつと分け合った。
同じく朝日新聞は次のように指摘しています。
「門川氏は推薦を受けた自民の支持者の85%、公明支持者の92%から票
を得ていたが、民主からは60%にとどまった。中村氏は推薦を受けた共産
の支持者の97%を固め、民主支持層の40%からも支持を得ていた。有権
者の3割を占める無党派層の中村氏支持が55%にのぼり、門川氏の45%
を上回ったのが目立った。」
選挙の特徴として、何よりも投票率が伸びず、36.77%と大変な低調に
終わったことが目につきます。その上で、中村さんは若年層の支持を大きく
集めながらも、中高年層で引き離されてしまいました。無党派層の支持を中
村さんが55%とっていることとあわせると、中高年層を中心とした旧来の
集票構造に基づく組織票が門川氏の固めた部分であり、中村さんの声は、よ
り若者や無党派層に広がったことが分かります。全体の得票率が下がる中で
20代・30代の投票率だけは上がったとも聞いています。(性別毎の投票など、
詳しいデータは未入手)
これらから言えるのは、今回の選挙では、民主・自民・公明・みんな・社民
という、本来、政策や主張が違うはずの諸党が相乗りすることにより、京都
市の未来に向けて何ら論議すべき争点はないのだという雰囲気が作り出され
てしまったことに対し、残念ながらそれを十分に打ち破ることができず、全
体としては低調のままに推移したことで、組織票の壁を打ち破れなかったこ
とが敗因であったと言えます。本当に残念です。
当初からマスコミに「非共産対共産の闘い」と書かれてしまったことに対し、
私たちは「勝手連」を立ち上げ、けして共産党だけではない多様な人々が中
村さんを応援していることをアピールし、選挙戦を盛り上げようとしたので
すが、「非共産」という枠組みの何とも言えない重々しさ、政策も議論もな
く、政治ボス達が野合してそれですべてが決まってしまうようなしらけた
雰囲気を最後まで打ち破れませんでした。
勝手連の振り返りの中では、まるでミヒャエル・エンデの『モモ』に出てく
る「灰色の男たち」に負けてしまったようだという感想が聞かれました。無
味乾燥な顔をした「灰色の男たち」の実体は、「時間泥棒」です。人々は彼
らに時間を奪われて、生きるうるおいをなくしていく。そうしてただ目前の
ことにあくせくしていくようになってしまうのでした。
京都でもあたかもそれと同じようなことが起こっていました。門川陣営がお
こなったのは「争点回避」。中村さんのマニュフェストを見たうえで、それ
に言葉だけ擦り寄るような公約を打ち出し、大事なことを何も論議しないと
いう選挙戦略を取ったのです。とくに中村さんの「脱原発」政策に、「脱原
発依存」という言葉を対置し、「内容は中村さんと変わりません」と公言す
ることまでが行われました。そうしてそれ以上、論議が活性化しないように
振る舞い、そうしておいて現職市長の立場を生かして、権力をフル動員して
の「組織固め」を行なったのでした。
こうしたことにより、市民の関心は薄らいでしまいました。そうして自分た
ちの町の未来についても、社会の中で大きな問題になっている原発のことも、
語る余地がなくなってしまい、目に入らなくなり、ただ日々の生活の渦の中
に意識が沈んでいきました。こうして選挙に関心が沸かず、東北の声は耳に
入らず、ただ目先のことにしか関心がいかない。そんな悲しい状態が、京都
を覆っていったことが、今回の選挙の、36.77%という大変低い投票率
に象徴されています。
しかし今回の選挙の中で、こうした流れに抗った風を一定は吹かせることが
できたこと、確かな手応えがあったことも事実でした。それは事前投票の出
口調査で拮抗が伝えられたこと、またマスコミの一部からも中村勝利の憶測
が生まれ、新市長誕生の番組制作も進められていたことなどにもあらわれて
います。僕自身、某マスコミから新市長の脱原発政策を聞きたいという取材
依頼を投票日の午後3時に受けていました。実際にその時間に行くと、どう
も中村さんは勝てないみたいですとのことで、取材内容が変わってしまって
いたのですが・・・。
こうした憶測はどういう形で持ち上がっていったのか。一つにはこれまで選
挙に関わったことのない、子育て世代を中心とした新しい力が活発に動いた
ことによってでした。今回の選挙では、私たち勝手連以外にも、共産党とは
別に、中村支持を決めて動いた人たちのグループがいくつかありました。中
村さんによれば、選挙戦のはじめの方では、共産党の人たちのことしか目が
いってなかった記者さんたちも、終盤にはいろいろな人たちが中村さんを支
持していることを理解しはじめ、記事の書き方が変わりつつあったのだそう
です。
こうした中で、これまではそれほど動いてなかった若い層の中にいろいろな
活発化がみられだしました。とくに「クラブの深夜営業を守ろう」という中
村さんの声がクラブ関係者の中にこだまし、中村さんを招いての討論会を行
うなど、これもまたまったく新しい動きが始まりました。そしてこれらが
ネットやツイッターで繰り返し発信されたことで全国に伝わり、中村さんや
勝手連のブログへのアクセスが急増しました。(選挙法により更新ができな
かったにもかかわらず)なかには「京都で凄いことが起こっている」と宮崎
県から駆けつけて、チラシ撒きに参加してくれた若者もいました。山本太郎
さんのありがたい応援の効果もあって、こうした動きが、こちらにも直に響
くような形で伝わってきました。
それが私たちをして、「勝てる!勝とう!」という思いを強めていった根拠
でもあったのですが、残念なことに、新市長誕生には結びつけられなかった
ものの、ここで広がった新しい力は、私たちの未来にとってのかけがえのな
い力だと思います。なぜならこうした力は、中村さんが、あくまでも公約の
第一に「脱原発市政の実現」を掲げるなかでこそ実現されたことだからです。
実は中村さんは、支持者の中からも、「脱原発宣言が第一では勝てない。
順番をずらしてはどうか」という説得も受けたのだそうです。しかしあくま
で信念を曲げず、譲らなかった。今、一番に論議しなければならないことが、
原発の問題であることをあくまで鮮明にし抜いたのです。それこそが多くの
人の心を動かしたのでした。
今回は、私たちの力も足りなかったし、争点潰しへの対抗が十分とは言えな
かったことなどもあって、灰色の男たちの暗躍に打ち勝てなかったものの、
こうした「脱原発市政の実現」の声に、若い世代の支持が拡大したこと、そ
の中で市民から選挙への関心を奪っていく門川陣営の「選挙戦略」の中です
ら、若い層の投票率が上がったことなどは重要なポイントでした。私たちの
声は、若い世代に確実に浸透しつつあったのです。
だとするならば、今回の選挙を、脱原発の立場で担った私たちが、これを放
射線防護・脱原発の動きにどう結びつけられるかが問われているのだと思い
ます。どうそれを実現するか、まだまだ勝手連などで討論を重ねたいと思い
ますが、京都での選挙戦に全国から支援の声を寄せてくださった方々、応援
をしてくださったみなさんの思いをけして無にしない何かを必ず作り出した
いと思います。その意味で私たちは、京都市長選挙でつかんだ可能性を、確
実に未来につないでいかなければならないし、僕自身、そのために尽力する
ことをお約束します。
みなさまの、京都市長選挙へのありがたいご協力に感謝しつつ、以上をもっ
て僕の振り返りとしたいと思います。
なお、この選挙をいかに見るのか、富野暉一郎さんの優れた分析が毎日新聞
に掲載されていたので、最後にご紹介しておきます。
*****
選挙:京都市長選 市民に目を向けていない--
富野暉一郎・龍谷大政策学部教授(地方自治) /京都
毎日新聞 2012年2月7日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20120207ddlk26010564000c.html
京都市長選を終え、龍谷大政策学部、富野暉一郎教授(地方自治)に振り返
ってもらった。
◇
前回選の951票差に危機感を抱いた門川氏陣営が組織を引き締め、得票を
3万票差に広げたが、2期目を目指した市長としては十分な差とは言えない
うえ、投票率も36・77%と低い。原因は、選挙の構図にあるのではない
か。
本来は主張が異なる政党が、総選挙をにらんで勝負を避けて「非共産」で相
乗りし、門川氏を推薦したと考える。市民に目が向いたものではなく、非常
に内向きな選挙だった。立候補者2人の争点も明確でなく、市民の関心を得
られなかった。
中村氏も前回より得票数を増やした。大阪ダブル選後、大阪に新しい風が吹
いている状況を受け、「何かを変えたい」と変化を求めた市民が、中村氏に
投票したのではないか。
市民が政治に関心がないのは、政党と門川氏の責任。門川氏は現在の選挙構
図に終止符を打ち、市民に目を向けた政策を打ち出していかなければならな
い。(聞き手・古屋敷尚子)
一昨日、「中村和雄さんを市長にしよう!勝手連」のご苦労さま会が開か
れ、中村さんも囲んで和やかに歓談しました。選挙結果をどう見るのかな
ども話され、僕なりに腑に落ちるところがありました。これをももとに、
京都市長選挙の僕なりの捉え返しを進めたいと思います。
まず得票数は以下のとおりでした。
門川大作氏227,765、中村和雄氏189,971。
その差は約3万1700票で、投票率は前回より1.05ポイント低い
36.77%。過去4番目の低さでした。
毎日新聞の出口調査では次のようなことが指摘されています。
「年代別では、門川氏は50代の52%と70代以上の60%から得票した
のに対し、中村氏は20代の60%、30代の57%、60代の53%に選
ばれ、中高年層に強い門川氏と若者層に強い中村氏とに大きく分かれる結果
となった。40代は50%ずつと分け合った。
同じく朝日新聞は次のように指摘しています。
「門川氏は推薦を受けた自民の支持者の85%、公明支持者の92%から票
を得ていたが、民主からは60%にとどまった。中村氏は推薦を受けた共産
の支持者の97%を固め、民主支持層の40%からも支持を得ていた。有権
者の3割を占める無党派層の中村氏支持が55%にのぼり、門川氏の45%
を上回ったのが目立った。」
選挙の特徴として、何よりも投票率が伸びず、36.77%と大変な低調に
終わったことが目につきます。その上で、中村さんは若年層の支持を大きく
集めながらも、中高年層で引き離されてしまいました。無党派層の支持を中
村さんが55%とっていることとあわせると、中高年層を中心とした旧来の
集票構造に基づく組織票が門川氏の固めた部分であり、中村さんの声は、よ
り若者や無党派層に広がったことが分かります。全体の得票率が下がる中で
20代・30代の投票率だけは上がったとも聞いています。(性別毎の投票など、
詳しいデータは未入手)
これらから言えるのは、今回の選挙では、民主・自民・公明・みんな・社民
という、本来、政策や主張が違うはずの諸党が相乗りすることにより、京都
市の未来に向けて何ら論議すべき争点はないのだという雰囲気が作り出され
てしまったことに対し、残念ながらそれを十分に打ち破ることができず、全
体としては低調のままに推移したことで、組織票の壁を打ち破れなかったこ
とが敗因であったと言えます。本当に残念です。
当初からマスコミに「非共産対共産の闘い」と書かれてしまったことに対し、
私たちは「勝手連」を立ち上げ、けして共産党だけではない多様な人々が中
村さんを応援していることをアピールし、選挙戦を盛り上げようとしたので
すが、「非共産」という枠組みの何とも言えない重々しさ、政策も議論もな
く、政治ボス達が野合してそれですべてが決まってしまうようなしらけた
雰囲気を最後まで打ち破れませんでした。
勝手連の振り返りの中では、まるでミヒャエル・エンデの『モモ』に出てく
る「灰色の男たち」に負けてしまったようだという感想が聞かれました。無
味乾燥な顔をした「灰色の男たち」の実体は、「時間泥棒」です。人々は彼
らに時間を奪われて、生きるうるおいをなくしていく。そうしてただ目前の
ことにあくせくしていくようになってしまうのでした。
京都でもあたかもそれと同じようなことが起こっていました。門川陣営がお
こなったのは「争点回避」。中村さんのマニュフェストを見たうえで、それ
に言葉だけ擦り寄るような公約を打ち出し、大事なことを何も論議しないと
いう選挙戦略を取ったのです。とくに中村さんの「脱原発」政策に、「脱原
発依存」という言葉を対置し、「内容は中村さんと変わりません」と公言す
ることまでが行われました。そうしてそれ以上、論議が活性化しないように
振る舞い、そうしておいて現職市長の立場を生かして、権力をフル動員して
の「組織固め」を行なったのでした。
こうしたことにより、市民の関心は薄らいでしまいました。そうして自分た
ちの町の未来についても、社会の中で大きな問題になっている原発のことも、
語る余地がなくなってしまい、目に入らなくなり、ただ日々の生活の渦の中
に意識が沈んでいきました。こうして選挙に関心が沸かず、東北の声は耳に
入らず、ただ目先のことにしか関心がいかない。そんな悲しい状態が、京都
を覆っていったことが、今回の選挙の、36.77%という大変低い投票率
に象徴されています。
しかし今回の選挙の中で、こうした流れに抗った風を一定は吹かせることが
できたこと、確かな手応えがあったことも事実でした。それは事前投票の出
口調査で拮抗が伝えられたこと、またマスコミの一部からも中村勝利の憶測
が生まれ、新市長誕生の番組制作も進められていたことなどにもあらわれて
います。僕自身、某マスコミから新市長の脱原発政策を聞きたいという取材
依頼を投票日の午後3時に受けていました。実際にその時間に行くと、どう
も中村さんは勝てないみたいですとのことで、取材内容が変わってしまって
いたのですが・・・。
こうした憶測はどういう形で持ち上がっていったのか。一つにはこれまで選
挙に関わったことのない、子育て世代を中心とした新しい力が活発に動いた
ことによってでした。今回の選挙では、私たち勝手連以外にも、共産党とは
別に、中村支持を決めて動いた人たちのグループがいくつかありました。中
村さんによれば、選挙戦のはじめの方では、共産党の人たちのことしか目が
いってなかった記者さんたちも、終盤にはいろいろな人たちが中村さんを支
持していることを理解しはじめ、記事の書き方が変わりつつあったのだそう
です。
こうした中で、これまではそれほど動いてなかった若い層の中にいろいろな
活発化がみられだしました。とくに「クラブの深夜営業を守ろう」という中
村さんの声がクラブ関係者の中にこだまし、中村さんを招いての討論会を行
うなど、これもまたまったく新しい動きが始まりました。そしてこれらが
ネットやツイッターで繰り返し発信されたことで全国に伝わり、中村さんや
勝手連のブログへのアクセスが急増しました。(選挙法により更新ができな
かったにもかかわらず)なかには「京都で凄いことが起こっている」と宮崎
県から駆けつけて、チラシ撒きに参加してくれた若者もいました。山本太郎
さんのありがたい応援の効果もあって、こうした動きが、こちらにも直に響
くような形で伝わってきました。
それが私たちをして、「勝てる!勝とう!」という思いを強めていった根拠
でもあったのですが、残念なことに、新市長誕生には結びつけられなかった
ものの、ここで広がった新しい力は、私たちの未来にとってのかけがえのな
い力だと思います。なぜならこうした力は、中村さんが、あくまでも公約の
第一に「脱原発市政の実現」を掲げるなかでこそ実現されたことだからです。
実は中村さんは、支持者の中からも、「脱原発宣言が第一では勝てない。
順番をずらしてはどうか」という説得も受けたのだそうです。しかしあくま
で信念を曲げず、譲らなかった。今、一番に論議しなければならないことが、
原発の問題であることをあくまで鮮明にし抜いたのです。それこそが多くの
人の心を動かしたのでした。
今回は、私たちの力も足りなかったし、争点潰しへの対抗が十分とは言えな
かったことなどもあって、灰色の男たちの暗躍に打ち勝てなかったものの、
こうした「脱原発市政の実現」の声に、若い世代の支持が拡大したこと、そ
の中で市民から選挙への関心を奪っていく門川陣営の「選挙戦略」の中です
ら、若い層の投票率が上がったことなどは重要なポイントでした。私たちの
声は、若い世代に確実に浸透しつつあったのです。
だとするならば、今回の選挙を、脱原発の立場で担った私たちが、これを放
射線防護・脱原発の動きにどう結びつけられるかが問われているのだと思い
ます。どうそれを実現するか、まだまだ勝手連などで討論を重ねたいと思い
ますが、京都での選挙戦に全国から支援の声を寄せてくださった方々、応援
をしてくださったみなさんの思いをけして無にしない何かを必ず作り出した
いと思います。その意味で私たちは、京都市長選挙でつかんだ可能性を、確
実に未来につないでいかなければならないし、僕自身、そのために尽力する
ことをお約束します。
みなさまの、京都市長選挙へのありがたいご協力に感謝しつつ、以上をもっ
て僕の振り返りとしたいと思います。
なお、この選挙をいかに見るのか、富野暉一郎さんの優れた分析が毎日新聞
に掲載されていたので、最後にご紹介しておきます。
*****
選挙:京都市長選 市民に目を向けていない--
富野暉一郎・龍谷大政策学部教授(地方自治) /京都
毎日新聞 2012年2月7日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20120207ddlk26010564000c.html
京都市長選を終え、龍谷大政策学部、富野暉一郎教授(地方自治)に振り返
ってもらった。
◇
前回選の951票差に危機感を抱いた門川氏陣営が組織を引き締め、得票を
3万票差に広げたが、2期目を目指した市長としては十分な差とは言えない
うえ、投票率も36・77%と低い。原因は、選挙の構図にあるのではない
か。
本来は主張が異なる政党が、総選挙をにらんで勝負を避けて「非共産」で相
乗りし、門川氏を推薦したと考える。市民に目が向いたものではなく、非常
に内向きな選挙だった。立候補者2人の争点も明確でなく、市民の関心を得
られなかった。
中村氏も前回より得票数を増やした。大阪ダブル選後、大阪に新しい風が吹
いている状況を受け、「何かを変えたい」と変化を求めた市民が、中村氏に
投票したのではないか。
市民が政治に関心がないのは、政党と門川氏の責任。門川氏は現在の選挙構
図に終止符を打ち、市民に目を向けた政策を打ち出していかなければならな
い。(聞き手・古屋敷尚子)