明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(404)「2,3年、耕すことに反対です!」(石森少年)

2012年02月11日 11時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120211 11:30)

明日に向けての前回記事で、伊達市農業委員会が、放射能汚染された農地の
耕作を手控えていた農家に対して、「耕さないと不耕作とみなす」という大
変、乱暴な「指導」を行なったことを批判的に紹介しましたが、これに対し
て、有機農業を営んできた仙台の石森秀彦さんより、意見が寄せられました
ので紹介します。

なお石森さんは、原発事故後、耕作と出荷を中止していますが、今は、市民
放射能測定室を立ち上げて奮闘しています。「石森少年」というのは彼の
ニックネームです!
http://ameblo.jp/foreston39/

なお小さき花については下記も参照してください。

明日に向けて(281)小さき花・市民の放射能測定室(仙台) 11月に開設
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/88a48cb7ab6265335eada73da46cfbfc

明日に向けて(383)仙台の二つの放射線測定室を訪問します!(1月17日)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/3c8aa830ef6be096e3ad07a7031549b4

*********

小さき花SSSの石森です。
ぼくの畑は不耕起栽培です。
(守田注 水田や畑を耕さないままに農作物を栽培する農法)
2・3年耕すことには反対です。

第一の理由は耕せば表土3~5cmにある放射性物質を回収、除去できなくなる。
第二の理由として放射性物質の濃度は下がるが総量は変わらず
ある程度は下がっても毎年少しずつ吸収され作物から放射性物質を摂取するこ
とになる。
これは薄められた汚染牛乳を飲まされている現状とあまり変わらないとおもう。

またゼオライト・炭による除染も同じことがいえる。
もともとゼオライトは砂地などでの保肥力をあげるための粘土鉱物で作物が必
要とすれば折角吸着した放射性物質もはなしてしまうと思われます。

そこでぼくは一度だけのことだから放射性物質の飛散が収まってきた?冬・春に
も表土5cmを剥ぐスコップ手動除染を行おうとおもってます。

まだまだ心配なスギ花粉飛散もありますが。仙台1月21日時点で杉の花芽セシ
ウム165bqでした。

農家の方、うちのデータ参考になるかもしれないので載せておきます。

仙台市太白区坪沼

5月2日  0~3cm(深さ)セシウム合計 2128bq/kg フランスアクロ社で測定
7月某日 0~3cm(深さ) 1115bq/kg  3~5cm(深さ) 62bq/kg 日本イング社
・・・7月のときは4mの雑草を生やすに任していた。これにどれぐらいセシウム
が移行したかは分からない。アクロ社の数値が高めだったとも思える。
             
12月8日 0~3cm(深さ) 787bq 小さき花SSSで測定
・・・このときも雑草への移行が考えられる。雑草は今後測定する予定。
ユンボ除染地  0~3cm(深さ) 87.04bq/kg 小さき花SSSで測定

ユンボ除染は7月ごろに実施。5センチぐらいをはいだ。測定を12月に。
この地に植えた大根・大根の葉 カブ・カブの葉、いずれも検出されず。
ハウスの基土も検出せず(検出限界 3bq/kg)

・・・ユンボ除染では多少、土が上下に混ざってしまい、少しセシウムが残って
しまいますが、人力除染ならもっときれいになるとおもいます。
不耕起栽培のひとこそキレイに除染できるはずです。

ぼくも開墾して28年かかって植物や太陽と一緒に作ってきた表土剥ぐなんて本当
に悲しいんですよ。
また土を混ぜることを否定しようとは思っていません。一つの方法です。
なんとか苦しい私 専業農家・百姓の気持ちをくんでください。
農家のひとがんばろうよ。

望めば道は開かれる。必ず夢はかなうよ。  石森少年

・・・キーボード打てないのでこれ書くのに6時間かかったフーつかれた。
コメント (1)
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