守田です (20110322 23:05)
みなさま、より深刻な情報が入ってきました。
福島原発の燃料棒の中にあるプルトニウムがすでに大気中に飛散している
可能性があります。
この点は、MさんやEさんとやりとりしながら考察を進めてきました。
焦点は、燃料ペレットの中にセラミックスとして固められている
プルトニウムが、溶けたり気化しないで、固形のまま外に出てくることが
あるのだろうかという点です。
こうした考察をしている中で、Mさんが、22日の日経新聞のweb版と、NHK
ニュースに、付近の海水からコバルト58が検出されたことが報じられていることを
伝えてくれました。しかもしばらくたつと日経の記事は書きかえられ、NHKに
ついては、ニュースもとにアクセスできなくなりました。数時間で記事が
消えて行ったのです。
Mさんによると、コバルト58もまた融点が高い物質で、なかなか溶けて
気体化せず、個体のまま外に出やすいのだそうです。そのためコバルトが
出ているのなら、プルトニウムも超微粒子となって出ている可能性があります。
みなさん。
プルトニウムはヨウ素やセシウム、ストロンチウムなどの放射性
物質よりも、格段に毒性が高い物質です。それは後者が主にベータ線やガンマー
線を出して「崩壊」することに対して、アルファー線を出して崩壊するからです。
アルファー線は、ヘリウム原子と同じもので、遠くには飛びませんが、ベータ線や
ガンマー線に比べて格段のエネルギーを持っています。そのため内部被曝
した場合、その付近の細胞に深刻なダメージを与えます。
尊敬する高木仁三郎さんは「プルトニウムの恐怖」という本の中で、
次のように書いています。
「(守田注・金属プルトニウムを扱いやすいように加工した)「酸化プルトニウムは、
微粒子となって空中に漂いやすく、呼吸器系統から人間の灰にとりこまれやすい。
非常に溶けにくい物質なので、肺に付着すると、長いことそこにとどまって、
肺ガンの原因になる。ラットやビーグルを使った実験では、1グラムの何百万、
何千万分の一の酸化プルトニウムが動物に肺ガンを起こさせることが
知られている」
そして実際にかつて、アメリカ軍の、ロッキー・フラッツというプルトニウムの
加工工場で火災がおこり、この酸化プルトニウムが微粒子(チリ)となって、
環境中に放出されてしまったことがあります。
これと同じように、プルトニウムが環境中に飛びだしているとなると、事態は
ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの飛散より、格段に深刻です。
またさきほど説明した3号機からの、水を介さないベントでは、これまでの
10倍の放射能が出てしまう可能性があると言われているわけですが、
この3号機には、このプルトニウムとウランが混ぜられた燃料が使われており、
当然、1号機や2号機とは問題にならないぐらい大量のプルトニウムが
中に入っています。
これらを考えた時、この間、放射性物質の飛来が確認されている地域では
とくに今後の3号機かベントでは、より大量のプルトニウムが飛散してくる
可能性があると考えた方がよいです。非常に毒性が高い物質であり、
超微粒子であるため防ぐことが難しい物質です。そのため対策としては
できるだけ遠くに離れることがベストです。
それができない場合は、外出や雨を避けるだけでなく、汚染地域の水、食料を
徹底して避けることなどが問われますが、これは本当に大変なことです。
どこまでこうした対策をとればいいのかを明確にするためにも、政府に
プルトニウムの飛散に関する情報を全面開示することを求めて行く
必要があります。マスコミの方、ぜひこれを仲間の間でも流して下さい。
最前線の記者さんたちも、そこにおられる方々とともに、極めて危険な状態に
立つことになります。組合なども通じて、そうしたことを新聞社内で問題にし、
ぜひ明らかにしてください。
みなさま、より深刻な情報が入ってきました。
福島原発の燃料棒の中にあるプルトニウムがすでに大気中に飛散している
可能性があります。
この点は、MさんやEさんとやりとりしながら考察を進めてきました。
焦点は、燃料ペレットの中にセラミックスとして固められている
プルトニウムが、溶けたり気化しないで、固形のまま外に出てくることが
あるのだろうかという点です。
こうした考察をしている中で、Mさんが、22日の日経新聞のweb版と、NHK
ニュースに、付近の海水からコバルト58が検出されたことが報じられていることを
伝えてくれました。しかもしばらくたつと日経の記事は書きかえられ、NHKに
ついては、ニュースもとにアクセスできなくなりました。数時間で記事が
消えて行ったのです。
Mさんによると、コバルト58もまた融点が高い物質で、なかなか溶けて
気体化せず、個体のまま外に出やすいのだそうです。そのためコバルトが
出ているのなら、プルトニウムも超微粒子となって出ている可能性があります。
みなさん。
プルトニウムはヨウ素やセシウム、ストロンチウムなどの放射性
物質よりも、格段に毒性が高い物質です。それは後者が主にベータ線やガンマー
線を出して「崩壊」することに対して、アルファー線を出して崩壊するからです。
アルファー線は、ヘリウム原子と同じもので、遠くには飛びませんが、ベータ線や
ガンマー線に比べて格段のエネルギーを持っています。そのため内部被曝
した場合、その付近の細胞に深刻なダメージを与えます。
尊敬する高木仁三郎さんは「プルトニウムの恐怖」という本の中で、
次のように書いています。
「(守田注・金属プルトニウムを扱いやすいように加工した)「酸化プルトニウムは、
微粒子となって空中に漂いやすく、呼吸器系統から人間の灰にとりこまれやすい。
非常に溶けにくい物質なので、肺に付着すると、長いことそこにとどまって、
肺ガンの原因になる。ラットやビーグルを使った実験では、1グラムの何百万、
何千万分の一の酸化プルトニウムが動物に肺ガンを起こさせることが
知られている」
そして実際にかつて、アメリカ軍の、ロッキー・フラッツというプルトニウムの
加工工場で火災がおこり、この酸化プルトニウムが微粒子(チリ)となって、
環境中に放出されてしまったことがあります。
これと同じように、プルトニウムが環境中に飛びだしているとなると、事態は
ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの飛散より、格段に深刻です。
またさきほど説明した3号機からの、水を介さないベントでは、これまでの
10倍の放射能が出てしまう可能性があると言われているわけですが、
この3号機には、このプルトニウムとウランが混ぜられた燃料が使われており、
当然、1号機や2号機とは問題にならないぐらい大量のプルトニウムが
中に入っています。
これらを考えた時、この間、放射性物質の飛来が確認されている地域では
とくに今後の3号機かベントでは、より大量のプルトニウムが飛散してくる
可能性があると考えた方がよいです。非常に毒性が高い物質であり、
超微粒子であるため防ぐことが難しい物質です。そのため対策としては
できるだけ遠くに離れることがベストです。
それができない場合は、外出や雨を避けるだけでなく、汚染地域の水、食料を
徹底して避けることなどが問われますが、これは本当に大変なことです。
どこまでこうした対策をとればいいのかを明確にするためにも、政府に
プルトニウムの飛散に関する情報を全面開示することを求めて行く
必要があります。マスコミの方、ぜひこれを仲間の間でも流して下さい。
最前線の記者さんたちも、そこにおられる方々とともに、極めて危険な状態に
立つことになります。組合なども通じて、そうしたことを新聞社内で問題にし、
ぜひ明らかにしてください。
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