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明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1763)樋口英明さんと福山和人さんの講演対談企画を行います!(12月6日金曜日)

2019年12月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191202 23:30)

樋口・福山講演対談企画にご参加を!

樋口英明さんは2014年に大飯原発差止判決を福井地裁で出された元裁判官。
福山和人さんは大飯原発差止訴訟弁護団に参加し原発ゼロを京都市から進めることも念頭に京都市長選への立候補を表明されている弁護士。
このお二人の講演対談企画を行います。コーディネータを守田敏也が務めます。

日時は12月6日(金曜日)午後7時半から9時半まで。
関西電力京都支店前金曜行動が終わった後です。午後7時から開場します。
主催はウチら困ってんねん@京都。参加費500円です。

https://www.facebook.com/events/491868628087636/

原発の耐震性はハウスメーカーの建てた家よりはるかに低くて危ない!だから私は止めた!(樋口さん)

樋口さんとは今年2月に行われた滋賀県大津市での企画お会いしました。
その時、樋口さんは大飯原発を止めた理由をとてもシンプルに解説されました。
それが小見出しの言葉です。そうです。大飯原発はハウスメーカーの建てた家よりもはるかに耐震性が低いのです。

詳しくは以下の記事をご覧ください! 

明日に向けて(1657) https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/f52d70c487c17a5562960b22c1f96931



大津市で講演された樋口さん 本年2月 守田撮影

原発は巨大地震でダメなのは当たり前で普通の地震でも壊れうる。だから私は止めた!(樋口さん)

樋口さんはこうも言われました。
「脱原発の人は良く言うのです。『巨大地震が来たらどうするの。中央構造線が動いたらどうなるの。東南海地震が来たらどうなるの』。
でも巨大地震が来たらダメなのは当たり前。私は巨大地震よりも小さい普通の地震のことを心配しているのです。 マグニチュード5とか6とか日本では普通の地震ですよ。これでいかれちゃう。
そこから考えれば「巨大地震と原発の危険性」という問題設定は正しいと言えるのでしょうか。むしろ間違っているのではないか」。

詳しくは以下の記事をご覧ください!

明日に向けて(1658) https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/2a8c305fa091be69942cf6431ac0d9be



樋口さんを囲む会を守田がコーディネート 守田の友人が撮影

原発の危険性は誰にでも分かること!だから私は止めた!しかし多くの司法家がまだまだ専門性に縛られている(樋口さん)

さらに樋口さんは裁判では原発の安全性に関する議論は専門性が高いと誤解されており、裁判官が呪縛されてしまっていることを指摘されました。
いやそればかりか原発を止めようとする原告側弁護団もときにこの呪縛にはまっていると言います。 裁判官の能力を超えた難しいことを言い過ぎだと・・・。
この点は目からうろこが落ちる内容でした。

詳しくは以下の記事をご覧ください!

明日に向けて(1659) https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/3a261b353f2c8d77f3ea04c698ab9b65



原発裁判に対する「司法家」の呪縛を解き明かす樋口さん 守田撮影

原発の危険性ばかりでなく司法家が陥りやすい呪縛を解き明かした樋口さんに福山さんがいかに答えるのか!

12月6日(金曜日)はあらためてこれらの点を樋口さんに簡潔に提起していただいた上で弁護士としての福山さんの感想をぜひ述べていただこうと思います。
その上で福山さんが京都市長になられたら、原発にどう立ち向かっていくのか、エネルギー問題をどう考えるのかなども語っていただこうと思います。
以上がコーディネータとしての僕からのお願いで後は筋書きなしのライブです!!

みなさま。ぜひお越しください!

12月6日(金)午後7時30分より
キャンパスプラザ京都(京都駅徒歩3分)5階第一講義室
講演・対談 樋口英明(元福井地裁裁判長) 福山和人(弁護士・大飯原発差止訴訟弁護団などに参加)
コーディネーター 守田敏也(ジャーナリスト)

主催 ウチら困ってんねん@京都
参加費 500円(会場カンパもお願いします)



当日の参加者のみなさんと樋口さんを囲んで。福山さんも樋口さんの話をしっかり聞きました!守田の友人が撮影

 

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明日に向けて(1762)今なぜ、社会的共通資本なのか!・・・今日(12月1日)に京都ダイアローグに参加します!(下)

2019年12月01日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191201 11:00)

本日、以下の催しに参加します!

京都ダイアローグ vol.3 「今こそ、社会的共通資本を考える」 https://www.facebook.com/events/1129690760560205/

日時:12月1日(日)12:30〜17:00
場所:mumokuteki ホール 〒604-8061 京都市中京区式部町261 ヒューマンフォーラムビル3F
参加費:2000円 定員:70名
予約サイト:https://00m.in/Foog3
予約なしの当日参加も可能ですのでぜひお越しください!

今こそ社会的共通資本を考える

前回、宇沢さんが「社会的共通資本」の考えに目覚められた時までをお伝えしましたが、その後宇沢さんは自らが手掛けてきた近代経済学を批判的に再検討する道に歩み始められました。かつての同僚を批判することでもあり苦しい道だったそうです。
その中から最初に宇沢さんが編み出したのが『自動車の社会的費用』(1974)です。自動車は町の主人公である人を道の片隅においやってしまいました。自動車を走らせるために人を迂回させる「歩道橋」なども生まれ町が自動車優先で変えられていきました。 宇
沢さんはこのあり方を日本の非人間的な成長の象徴と捉え、本来、自動車はこのような社会に与えている負担を費用として計上しなくてはいけない。そうすると当時の金額で1台1400万円は見積もる必要があると主張されました。

この「自動車の社会的費用」の導出の中で宇沢さんははじめて「社会的共通資本」の考え方を語られ、さらに進んで『近代経済学の再検討』(1977)という本を出版され、歪んだ経済成長の根拠となってきた近代経済学を正そうとされました。
しかし社会は正反対の方向に流れていきました。ベトナム戦争で経済的に疲弊したアメリカが「ドル本位制」を維持できなくなり、変動相場制に移る中でそれまで経済学の主流だったケインズ経済学が批判され「新自由主義」が台頭したからでした。
中心になったのはシカゴ大学で宇沢先生の論敵だったミルトン・フリードマンでした。フリードマンは政府の経済への介入を批判し、社会保障制度を無くしてむき出しの自由競争=弱肉強食の経済戦争に戻すことを主張されました。

この流れと1980年代末に進んだ旧ソ連をはじめとする社会主義国家の行き詰まり=崩壊が重なり、新自由主義は世界のメインストリームになってしまいました。
公共サービスがどんどん削られ、公務員が激減させられ、公共物が切り売りされていく。日本でも「日本国有鉄道」が解体され、私企業のJRに変えられてしまいました。それは国鉄が所有していた駅前の一等地のもぎ取り合戦でもありました。
こうした弊害は様々な領域に及んでいます。なかでも酷いのは社会のごく一部で認められていた非正規雇用が常態化されるなどして世界中で貧富の差が拡大していることです。だから今こそ社会的共通資本を考える必要があるのです!

大事なポイントは社会的共通資本を運営・管理するのは現場の当事者だということ!

この新自由主義の流れ、とくに社会保障政策をどんどん壊し、緊縮財政を呼号する各国政府の政策に対して、いま「反緊縮」という声があちこちで大きくなっています。
確かに私たちはいまの流れを逆転する必要があります。公共の場への投資を増やし、公共サービスの充実のために公務員をもう一度増やしていく必要がある。財源がないなどという騙しをひっくり返す必要があります。
でもそれで新自由主義の前、ケインズ経済学に戻れば良いのかと言うととてもそうは言えません。

大事なのは今の経済はすべてを市場で考えていることにあります。しかし海も空も「社会的共通資本」です。いや医療・教育・金融などの社会的システムもそうです。それらはけして市場の儲け主義にさらしてはいけない。
同時に大事なのはそれらを国家官僚の恣意的な差配のもとにおいてもいけないのです。例えば教育投資を増やすといっても、それが森友学園は加計大学に流れていたようなあり方は、資源を国家官僚が一元的に集約し差配しているがゆえに出てくる歪みです。
そうではない。社会的共通資本は現場の当事者、住民・市民が主体となり、そこに専門家が参加して管理していく必要があります。国家官僚による一元的管理ではなく、地域での自治的な自律的な管理に任せる必要があるのです。

この点でのエピソードをご紹介します。2006年ごろのことだったでしょうか。熊本日日新聞が「水俣病・識者座談会」という企画を立ち上げられ、宇沢さんが呼ばれました。僕もアシスタントしてついていき、外野席に座らせてもらいました。
座談会は熊本日日新聞編集長が座長となり、宇沢先生の他、医師の原田正純さん、県庁のお役人、元水俣市長、弁護士さん・・・などなどが参加されていました。そのとき宇沢さんは開口一番、編集長に対してこう言われたのです。
「君ね、どうしてここに漁民の方がおられないの?バカ言っちゃいけないよ。ここにいる誰が海の専門家なの?」・・・宇沢さん、怒る怒るでしたが、これが宇沢さんの社会的共通資本を誰が管理するかの発想なのです。

そうです。あくまでもその場にいる当事者が主体になること。水俣は海の町です。だから水俣のことを語るなら漁師さんたちがいなければ話にならない。
同じように社会的共通資本はそこに住まい、何らかの営みを行っている人々が中心になって管理される必要があるのです。医療・教育も同じ。地域の人々が参加し、地域の特性や知恵に合わせた運営や管理がなされていく必要がある。
だから社会的共通資本の考え方は自治の拡大、民衆の権限の強化・拡大とこそセットなのです。それがなくして財源を増やしても官僚やそれに群がる人々によって恣意的に運営されてしまう。いやそもそもその場にいない人々に決定権があるのがおかしい。

宇沢さんとドイツの公共交通のあり方を視察 右におられるのは同行した経済学者の間宮陽介さん

みんなで社会的共通資本について、自治的で民衆本意の社会の創造について語り合いたい!

以上、駆け足で社会的共通資本の説明をしてきました。 以下、今日の集まりの案内の詳細を貼り付けます。とにかくいろんな立場の方が参加されます。とても楽しみです。 みなさま、可能な方はぜひお集まりください!

*****

異なるジャンルで活躍する方々を招き語り合うダイアローグ。 社会的共通資本について対話し考え知ること、現状を理解することで、私たちのつながりや役割がより明確化するのではないでしょうか? (株)ヒューマンフォーラムでは、一昨年から信頼資本財団の「HOSP月間」の賛同イベントを12月に開催してきました。 今年の第3回は「今こそ、社会的共通資本を考える」をテーマに、様々なジャンルの登壇者をお呼びしてダイアログを進めてまいります。 好評のシリーズ企画です。是非、御参集下さい。

登壇者
・中野桂(なかのかつら/滋賀大学経済学部教授/経済学博士)
・平賀緑(ひらがみどり/食料政策研究家/大学非常勤講師)
・熊野 英介(くまのえいすけ/信頼資本財団代表/アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長)
・Tseng Feilang : 曽 緋蘭(つぇんふぇいらん/株式会社ROOTS/ツクル森)
・堤 卓也(つつみたくや/一般社団法人パースペクティブ/堤淺吉漆店 専務)
・風かおる(かぜかおる/有限会社ガイアコミュニティ~ふうどこむら~主宰)
・守田敏也(もりたとしや/ジャーナリスト)
・丹下紘希(たんげこうき/人間ときどき映像作家/たまにアートディレクター)
・仲西 祐介(なかにしゆうすけ/KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 共同ディレクター)

司会(ソーシャルメイトキュレーター)
・廣海 緑朗(ひろみろくろう/NPO法人みんなの地球のくらしかた/mumokuteki/京都オーガニックアクション)

懇親会 17:30〜19:30 終了後に懇親会を同会場で開催します。予約は必要ありません。当日自己申告でお願い致します。 お飲み物の用意をします。親交を深め、歓談の場として下さい。 参加費:1000円(ドリンク代別途) ※懇親会のみの御参加も可能です。

連載終わり

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明日に向けて(1761)今こそ、社会的共通資本を考える!・・・今日(12月1日)はこの企画に参加します!(上)

2019年12月01日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191201 10:00)

● 京都ダイアローグ vol.3 「今こそ、社会的共通資本を考える」

ご案内が遅くなって恐縮ですが、今日はこれからこの企画に参加します。12時30分より京都市中京区のmumokutekiホールにてです。
「社会的共通資本」とはわが師である今は亡き宇沢弘文さんが考えだされたもの。その社会的共通資本をめぐる語り合いですからとても楽しみです。 基本情報を貼り付けます。

京都ダイアローグ vol.3 「今こそ、社会的共通資本を考える」 https://www.facebook.com/events/1129690760560205/

日時:12月1日(日)12:30〜17:00
場所:mumokuteki ホール 〒604-8061 京都市中京区式部町261 ヒューマンフォーラムビル3F
参加費:2000円
定員:70名
予約サイト:https://00m.in/Foog3

予約なしの当日参加も可能ですのでぜひお越しください!


今日の参加者です!

● 「耳をすませば」から

宇沢さんの社会的共通資本の考え方を的確に紹介している動画があります。2014年に亡くなられた宇沢先生を追悼して編集されたNHKの番組です。
同じ時期に亡くなられた菅原文太さんとお二人を扱っているのですが、文太さんのパートも含めてとてもよくできていると思います。 ご紹介しますのでぜひご覧ください。宇沢さんのパートは約13分です。

NHK 耳をすませば 第3回
「信じる道を歩んで 未来へ伝えたい言葉」
宇沢弘文(経済学者)、菅原文太(俳優)
2014年12月31日放送
https://www.dailymotion.com/video/x2dtzl8

この番組がよくできていると思うのは宇沢さんにとって大事なものがたくさん踏まえられているからです。
宇沢さんの紹介の最初の映像に出てくるのは成田空港の前に立つ姿。宇沢さんは成田=三里塚闘争に深く共感され、政府の暴力的な建設を批判し農民と政府との対話を切り開くために尽力されたのでした。
またこの番組では宇沢さんはピンクっぽい服を着られていますが、これは旧制一高ラグビー部のユニフォームです。先生が愛着されていたものでした。

宇沢さんは若い時は医師を志しましたが、ある理由から断念し、旧制一高から東京大学数学科に進まれました。しかし戦後の社会的混乱を見て社会に役立つ仕事をしたい、医師が患者を直すように経済学者として社会を直そうと考えたのでした。
その後、1956年にアメリカのスタンフォード大学から招へいを受けて渡米。すぐに頭角を表して35歳でシカゴ大学の経済学教授になりました。
しかしアメリカがベトナム戦争に参戦しのめり込みだす中で、多くの経済学者が戦争に協力するようになったことをみて痛く失望。中でも「新自由主義の祖」と言われるミルトン・フリードマンと鋭く対立しアメリカでの研究を断念。帰国されました。

● 社会的共通資本に目覚める!

宇沢さんはちょうど日本の高度経済成長が始まる頃に渡米され、大きな経済発展が実現されたころに帰られました。
帰国する前は宇沢さんは経済指標からのみ日本を見ており、どれだけの豊さんが実現されているか期待を持っていたそうです。
ところが帰国した宇沢さんの前に広がっていたのは自動車の洪水の中にある東京であり、全国に蔓延する公害の渦でした。大変、ショックを受けた宇沢さんは全国の公害現場を歩かれました。

水俣について語られる宇沢さん。聞き手は原田正純さん

中でも最も大きかったのは水俣病との出会いでした。番組の中にも出てくる水俣病を最も手厚く診た医師である原田正純さんに誘われて胎児性水俣病患者さんの家を訪れたとき、宇沢さんは戸口の前に立って涙を流されたそうです。
宇沢さんが思われたのは「これは経済学者の責任だ」ということでした。後年、宇沢さんはよく「経済学者になって社会を直そうと思ったのだけどね、社会を悪くしていたのが経済学だったんだね」と繰り返しおっしゃられていました。
水俣の海はなぜあれほどまでに汚染されてしまったのか。宇沢さんが着目したのは近代経済学の「自由財」という考え方でした。

近代経済学はすべてのものが市場の中で誰かの所有物になっていることを前提としています。しかし現実には所有の定まってないものがたくさんある。それらを「自由財」とし誰もが自由に使え、勝手に汚してもかまわないものとしてしまったのです。
この考え方のもとに海に、大気に、廃棄物がどんどん出されてしまった。しかし海も空もそれがなければ人々が生きていけない大切なものです。しかも近代以前の時代はさまざまな掟のもとに大切に社会的に管理されてきたものが多い。
宇沢さんはこれらを「社会的共通資本」という概念で捉えることを考えだしたのでした。したがって宇沢さんはこうも言われていました。「水俣はね、僕ら社会的共通資本を考えるものにとっての聖地なんだね・・・」

長くなってきたのでとりあえずここまでで配信します!

続く

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明日に向けて(1760)平和の道具になりたい!憎しみがあるところに愛を、いさかいがあるところにゆるしを! ローマ教皇のメッセージを全面的に支持します!

2019年11月25日 07時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191125 07:30)

核兵器を全面的に否定!ローマ教皇のメッセージに深く共感しました

昨日11月24日、第266代ローマ教皇フランシスコが来日され、長崎・広島を訪れて平和に向けたメッセージを発せられました。教皇はこう語られました。

「国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれないものです。むしろ、現在と未来のすべての人類家族が共有する相互尊重と奉仕への協力と連帯という、世界的な倫理によってのみ実現可能となります。」
「カトリック教会としては、人々と国家間の平和の実現に向けて不退転の決意を固めています。それは、神に対し、そしてこの地上のあらゆる人に対する責務なのです。核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則にのっとり、飽くことなく、迅速に行動し、訴えていくことでしょう。」
「核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんにお願いします。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください。」
「人道的および環境の観点から、核兵器の使用がもたらす壊滅的な破壊を考えなくてはなりません。核の理論によって促される、恐れ、不信、敵意の増幅を止めなければなりません。」

ここで語られたのは核兵器の全面的否定論です。
核抑止論を真っ向から否定し、核兵器禁止条約にも触れつつ「相互尊重と奉仕への協力と連帯」こそが平和のもとだと力強く述べられています。



長崎で平和へのメッセージを読みあげる法皇 朝日新聞20191124より

通常兵器も否定、「武器の製造、改良、維持、商い」を「途方もないテロ行為」と指摘!

また教皇はこうも語られました。
「軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。」
「しかし武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です。」

素晴らしい!僕はこれほど明確な「テロ」の定義づけに初めて接しました。
そうです。問題は核兵器だけではない。「日ごとに武器は、いっそう破壊的になっている」。だから米軍や自衛隊の増強も「途方もないテロ行為」そのものなのです。
その点も含めて教皇のメッセージは、戦力の放棄を明記した日本の憲法にも完全に一致しています。核兵器だけではなく「武器で平和を守る」という他者を疑い威嚇する野蛮な発想と人類は決別しなければいけない。
ところが新聞各紙の報道の仕方は「核兵器批判」に限定されています。例えば朝日新聞は教皇のメッセージにこうタイトルをつけました。「核兵器開発『途方もないテロ行為』と。
これはおかしい。教皇は核兵器廃絶を強く訴えましたが、「途方もないテロ行為」という言葉はどんどん破壊性を増す兵器全般断に向けているのです。どうしてこんなわい曲を行うのでしょうか?

僕もフランシスコ教皇のようにすべての武器に反対です。それらは「テロ行為」だからです。だからもちろん核兵器の全面廃絶を求めるしすべての武器の廃絶を求めます。
この大事なポイントにまで言及してくれた教皇のメッセージを僕は全面的に支持します。

平和のために、愛のために、希望と光と喜びのために!

とくに終わりの方の以下の一文をわがものとしたい。

「主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。憎しみがあるところに愛を、いさかいがあるところにゆるしを、疑いのあるところに信仰を、絶望があるところに希望を、闇に光を、悲しみあるところに喜びをもたらすものとしてください。」

キリスト教徒ではない僕はこれを以下のように読み替えます。
「この世の創造主よ。わたしをあなたの平和の道具としてください。憎しみがあるところに愛を、いさかいがあるところにゆるしを、疑いのあるところに信頼を、絶望があるところに希望を、闇に光を、悲しみあるところに喜びをもたらすものとしてください。」

平和のために、愛のために、希望と光と喜びのために、僕もこれからも頑張ります!

ローマ教皇の平和のメッセージ全文を転載します

 愛する兄弟姉妹の皆さん。

 この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れとともに意識させてくれます。近年、浦上教会で見いだされた被爆十字架とマリア像は、被爆なさったかたとそのご家族が生身の身体に受けられた筆舌に尽くしがたい苦しみを、あらためて思い起こさせてくれます。

 人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みへの最良のこたえではありません。それどころか、この望みをたえず試みにさらすことになるのです。わたしたちの世界は、手に負えない分裂の中にあります。それは、恐怖と相互不信を土台とした偽りの確かさの上に平和と安全を築き、確かなものにしようという解決策です。人と人の関係をむしばみ、相互の対話を阻んでしまうものです。

 国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれないものです。むしろ、現在と未来のすべての人類家族が共有する相互尊重と奉仕への協力と連帯という、世界的な倫理によってのみ実現可能となります。

 ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町です。そして、軍備拡張競争に反対する声は、小さくともつねに上がっています。軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です。

 核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も、非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくてはなりません。それは、現今の世界を覆う不信の流れを打ち壊す、困難ながらも堅固な構造を土台とした、相互の信頼に基づくものです。1963年に聖ヨハネ23世教皇は、回勅「地上の平和」で核兵器の禁止を世界に訴えていますが、そこではこう断言してもいます。

 「軍備の均衡が平和の条件であるという理解を、真の平和は相互の信頼の上にしか構築できないという原則に置き換える必要があります」。

 今、拡大しつつある、相互不信の流れを壊さなくてはなりません。相互不信によって、兵器使用を制限する国際的な枠組みが崩壊する危険があるのです。わたしたちは、多国間主義の衰退を目の当たりにしています。それは、兵器の技術革新にあってさらに危険なことです。この指摘は、相互の結びつきを特徴とする現今の情勢から見ると的を射ていないように見えるかもしれませんが、あらゆる国の指導者が緊急に注意を払うだけでなく、力を注ぎ込むべき点なのです。

 カトリック教会としては、人々と国家間の平和の実現に向けて不退転の決意を固めています。それは、神に対し、そしてこの地上のあらゆる人に対する責務なのです。核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則にのっとり、飽くことなく、迅速に行動し、訴えていくことでしょう。昨年の7月、日本司教協議会は、核兵器廃絶の呼びかけを行いました。また、日本の教会では毎年8月に、平和に向けた10日間の平和旬間(平和を祈る会)を行っています。どうか、祈り、一致の促進の飽くなき探求、対話への粘り強い招きが、わたしたちが信を置く「武器」でありますように。また、平和を真に保証する、正義と連帯のある世界を築く取り組みを鼓舞するものとなりますように。

 核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんにお願いします。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください。人道的および環境の観点から、核兵器の使用がもたらす壊滅的な破壊を考えなくてはなりません。核の理論によって促される、恐れ、不信、敵意の増幅を止めなければなりません。今の地球の状態から見ると、その資源がどのように使われるのかを真剣に考察することが必要です。複雑で困難な持続可能な開発のための2030アジェンダの達成、すなわち人類の全人的発展という目的を達成するためにも、真剣に考察しなくてはなりません。1964年に、すでに教皇聖パウロ6世は、防衛費の一部から世界基金を創設し、貧しい人々の援助に充てることを提案しています。

 こういったことすべてのために、信頼関係と相互の発展とを確かなものとするための構造を作り上げ、状況に対応できる指導者たちの協力を得ることが、きわめて重要です。責務には、わたしたち皆がかかわっていますし、全員が必要とされています。今日、わたしたちが心を痛めている何百万という人の苦しみに、無関心でいてよい人はいません。傷の痛みに叫ぶ兄弟の声に耳を塞いでよい人はどこにもいません。対話することのできない文化による破滅を前に目を閉ざしてよい人はどこにもいません。

 心を改めることができるよう、また、いのちの文化、ゆるしの文化、兄弟愛の文化が勝利を収めるよう、毎日心を一つにして祈ってくださるようお願いします。共通の目的地を目指す中で、相互の違いを認め保証する兄弟愛です。

 ここにおられる皆さんの中には、カトリック信者でないかたもおられることでしょう。でも、アッシジの聖フランシスコ(中世の聖人)に由来する平和を求める祈りは、私たち全員の祈りとなると確信しています。

 主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。憎しみがあるところに愛を、いさかいがあるところにゆるしを、疑いのあるところに信仰を、絶望があるところに希望を、闇に光を、悲しみあるところに喜びをもたらすものとしてください。

 記憶にとどめるこの場所、それはわたしたちをハッとさせ、無関心でいることを許さないだけでなく、神にもっと信頼を寄せるよう促してくれます。また、わたしたちが真の平和の道具となって働くよう勧めてくれています。過去と同じ過ちを犯さないためにも勧めているのです。

 皆さんとご家族、そして、全国民が、繁栄と社会の和の恵みを享受できますようお祈りいたします。

***

なおこの転載は以下より行いました。教皇の言葉は誰にも開かれた「社会的共通資本」であると考え、転載させていただきました!

核兵器開発「途方もないテロ行為」 ローマ教皇演説全文
朝日新聞 2019年11月24日10時51分
https://digital.asahi.com/articles/ASMCR6KLBMCRUHBI01Z.html?iref=com_rnavi_srank

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明日に向けて(1759)福山さんと一緒に京都を変えよう・日本を変えよう!

2019年11月20日 13時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191120 13:30)

福山さん街頭での第一声をご覧ください!

11月17日日曜日の午後4時から、京都市の四条烏丸交差点で、京都市長選に立候補を表明している福山和人さんが街頭での第一声を発しました!
僕もスピーカーの一人として宣伝カーの上に乗りましたが、iPhoneを撮りだして福山さんのスピーチを直近から撮りました。
すでに「もりもりチャンネル」にアップしていますが、20日正午で約850回再生中。とても良く観られています。あなたもぜひご覧ください!

福山和人さんの街頭での第一声
もりもりチャンネル 20191117
https://youtu.be/5pcr_glrJis

福山さんの言葉に共感をしていただけた方、ぜひ拡散にご協力ください。
今後、さらに動画を出していきますので、拡散に力を貸していただけると嬉しいです。
みんなの力でワクワクした選挙戦を貫きましょう!


市長選への立候補表明後、初めての街頭宣伝に立つ福山和人さん。 11月17日 守田撮影

川の達人に河川の相次ぐ決壊の意味することを聞きます!(21日木曜日)

さて京都市では選挙をにらんだ企画が目白押しになっています。僕が関わっているもので最も直近の集いは11月21日(木)午後6時半からの防災企画です。
タイトルは「台風19号被害71河川140カ所決壊 どうなる京都の防災」です。
メイン講演は川の達人の中川学さん(国土問題研究会副理事長)。今回の相次ぐ河川決壊の持つ意味についてお話いただきます。これを受けて僕は千曲川決壊地点の取材報告を行います。

21日(木)午後6時半から。京都市左京区あすかいほっとステーションにて(23日土曜日)
主催は「左京・まちの交流ひろば」です。
電話075-706-7265

左京女性のつどいで「私たちの京都市のこれから」をみんなで考えます!

11月23日(土)午前中に京都市左京区の女性の集いが開かれます。
福山さんも冒頭にあいさつで参加されます。
僕も福山さんのあいさつを受けて、「関電原発マネー問題」と「台風15号・19号被害と防災」などについてお話します。

午前10時から京都教育文化センター202号室にて(京阪電車神宮丸太町駅徒歩5分)
主催は「民主市政をつくる左京女性の会」
電話 075-721-0970 新日本婦人の会左京支部内

福山さんを囲んだ懇談会を行います!(26日火曜日)

11月26日(火)午後6時半から福山さんを囲んだ懇談会を行います。
候補予定者が決まる以前から、新しい市長をみんなで作りだし、みんなの手で京都市を変えようと奮闘してきた左京区を中心としたみなさんが集います。
さまざまに福山さんに質問をして答えていただきます。なおコーディネータを僕、守田敏也が務めさせていただきます。

午前6時半から京都教育文化センター103号室にて(同上)
主催 「つなぐ京都2020」@京都
電話075-706-7265

みなさん。ぜひお集まりください。

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明日に向けて(1758)16、17日に被爆2世3世全国交流会に参加します。17日(日)午後4時からは福山和人さん初の街頭演説会、みんなで集まろう!

2019年11月16日 06時25分09秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191116 06:00)

岡山で「被爆2世3世交流と連帯のつどい」に参加します!

みなさま。13日水曜日にようやくアメリカから帰国しました!
たくさんのご支援や激励、ありがとうございました。おかげさまで無事に旅をやり遂げてくることができました。
まだ記事化できていない内容もあるので、引き続き旅の報告を続けます。

さっそく次なる活動にも走っています。
一つに今日16日と明日17日に岡山で行われる「第4回被爆2世3世交流と連帯のつどい」に参加してきます!
もう少ししたら迎えの車に乗り、京都被爆2世3世の会の仲間と一緒に岡山を目指します。

事前に多くの方にお声掛けできなかったことは痛恨の極みなのですが、ともあれ内容をHPからご紹介しておきます。
第4回被爆2世3世交流と連帯のつどい
http://aogiri2-3.jp/topics/2019111617.pdf

初日は詩人で絵本作家のアーサービナードさんの講演で始まります。
その後、僕が7月と今回に行ったニューメキシコやワシントン訪問の報告を行います。
『核なき未来へ』の著者、森川聖詩さんもちょうど僕より少し前に、アメリカのシカゴの大学で講演してきたので、その報告をされます。
なんだか今日はアメリカ関連の話題が多い一日になりそうです。

二日目は朝から分科会。被爆3世同士の話し合い、被爆体験の継承・伝承の取り組み、被爆2世3世の健康問題について話し合います。
僕は三つ目の分科会に参加します。

17日(日)午後4時から四条烏丸での福山和人さんの最初の街頭演説会にみんなで集まろう!

17日は分科会を終えたらすぐに岡山駅に向かい、京都市に戻ってきて、午後4時からの四条烏丸での演説会に向かいます。
ここで京都市長選への立候補を決意された福山和人さんが、初めての街頭演説をされます。
僕もこの場に参加して応援演説をすることになるかと思います。

みなさん。ぜひ集ってください。
ただ福山さんの演説を聞きにくるだけでなく、これから一緒に市長への道のりを作り上げていくお仲間として来ていただければと思います。
ぜひ福山さんとみんなで次々とツーショットを撮り、それをみなさん自身の力で広げて欲しいです。

それやこれやで従来なかった新たな運動をみんなで作りたいなと思っています。
実際、これまでにも私たちは、これまでなかった市民と野党の連携でここまでの動きをつくってきました。
端的に候補予定者が決まる前から何回も市長選にむけての集いを行い、あるべき市政、政策への意見交換をしたり、市内各地域の状況を知り合うなどしてきました。

そんなことで誰かが名乗り出る前に、みんなで神輿をつくりあげてきたと言えると思っています。
その点だけでも候補予定者が決まってから動きだしてきた旧来の首長選とは大きく違う。
でももちろんそれで満足などとてもできません。みんなでどんどん新しい動きを作りだし、市長選挙のあり方そのものが刷新されるような何かを目指してその積み重ねの中で必ずや勝利したいです。

そのためにぜひ一員としてご参加下さい!
チラシのアドレスを貼り付けておきます。 https://www.facebook.com/119617446100903/photos/a.123217119074269/155535532509094/?type=3&theater

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明日に向けて(1757)京都を変えて日本を変えよう!ー福山和人さんとみんなで一緒に走ります!

2019年11月11日 22時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191111 22:30 ニューメキシコ時間)

京都市長選に福山和人さんが立候補!

まだニューメキシコにいます。今日は少し時間が取れたのでさらに記事を一本。
と言っても「核の終りをめぐる旅」の続編ではありません。来年119日告示、22日投開票に京都市長選についてです。
みなさま。日本時間の昨日11日に弁護士の福山和人さんが無所属での立候補を正式表明され、記者会見を行いました。NHKのニュースを貼り付けます。ぜひご覧ください。

NHK webサイトより

京都市長選福山氏が立候補表明
11月11日 21時02分 NHKweb
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20191111/2010005142.html?fbclid=IwAR1z-At637KjJOEptDIWDTlyL2x-ywnORKRRIoZAkPyiP_s_K8yVKzKq-fo

多くの方がそう言って来たのですが、僕も「次の市長に福山さんになって欲しい、一緒に選挙戦を担いたい」と心から思ってきたのでとても嬉しいです。
この素晴らしい決意をしてくださった福山さん、また決意を支えてくださったご家族や福山さんの事務所のみなさんなど、周りのみなさんに心からの感謝を伝えたいです。
同時に京都のみならず、全国の皆さんに福山さんへの応援をお願いしたいです。

 

今や日本社会はどん詰まり

この福山さんの決意を受けて、僕も帰国後に全力を出しきり、必ずや福山新市長を誕生させるため奮闘を重ねることをお誓いします。
日本社会は今、あらゆる意味でものすごい行き詰まりに来ています。新自由主義の元で命や正義、信義よりも、目先のお金儲けだけが優先され、大切なことがないがしろにされるばかりです。
忖度の横行もその一つ。権力者に露骨に擦り寄い、平気で嘘をついて事実をねじ負けるようなモラルなき人々ばかりが「出世」するようになってしまって、社会から正義がどんどん失われている。

そんな中で一方で気候変動の影響のもと台風が巨大化したり、豪雨が襲ってくるなど、自然災害が巨大規模化しています。
すでにひと月が過ぎた台風19号では、全国で91名が亡くなり、4名が行方不明のまま。さらに71河川140箇所が決壊、氾濫河川は285と想像を絶する事態になってしまいました。
明らかに日本の防災体制の底が抜けてしまったのです。災害対策を抜本的に変え全ての力を振り向けるしかない。なのに危機と向き合えない政府は今までと変わらぬ姿勢を続けています。

京都市でもそうです。金儲け優先の新自由主義にすり寄り、下鴨神社を始め世界遺産の一角が「億ション建設」のために売られるなど、歴史遺産のひどい形での切り売りが横行している。
台風被害でも昨年の21号の暴風雨で京都市を取り巻く山々の木々が倒壊したまま放置されているのに、こんな時にさらに市の職員を減らして防災を弱めるばかり。
こんな形で豊かな未来など作れるはずなどあるはずがありません。京都も日本もこのままでは確実に滅んでしまいます。

立候補記者会見の様子を伝える毎日新聞
 

京都を変えて日本を変えよう!

もうこんな流れはまっぴらですが、大切なことはこの余りのモラルなき社会の出現に、保守の方たちの間からも大きな動揺が起こり続けていることです。
いやそもそも京都にいて痛感することですが、いつの間にか私たちが「神社を守れ」「京都を守れ」と保守の側にすら立っている。だから今後、どんどん保守の方たちとより深く結びつけます。
その点で僕は長らく「革新」「保守」と色分けされてきた政治構造そのものの’大転換の時が来ているのだと思います。

この流れは僕は実際にすでに地方で強まっています。もちろん先頭で牽引してくれているのは沖縄です。これに続いて各地で新しいうねりが起こりつつある。それが各地での野党共闘の実現にも繋がっています。
だから今、京都市が新自由主義=お金儲け、そのための強国化=軍事増強の流れに、沖縄と手を携えて逆行を始めれば、必ずもっと多くの地方自治体の合流を呼び起こすことでしょう。ドミノ倒しのようにです。
そのために福山和人さんは最適の方です。何よりもとても温かい心の持ち主だからです。もちろん弁護士として正義のために奮闘してきた実績も抜群です。さらに前回の府知事選でみんなと培った大きな経験がある。

僕はみんなで力を集めれば必ず勝てると思っています。そしてその流れの中でこそ国会を変えることもできる。もはや忖度議員ばかりで気骨など全くない与党に下からのうねりを止める力などありません。
だから今、福山さんのもとで京都を変えて日本を変えてしまいましょう。その動きは世界にも波及します。なぜなら行き詰まっているのは日本だけではないからです。アメリカもそう!どこでもです。
それなら京都を変えて日本を変え、さらに世界に大きく発信しましょう。「世界は変えられる。変えるのはあなただ」というメッセージをです。

そのためにみなさん、ぜひ一緒に京都市長選を担ってください。あなたの力が必要です。

僕も帰国後直ちに福山和人さんを京都市長にするための熱い渦の中に飛び込みます。
今こそ一緒に日本を変えましょう!

2018年9月に福ちゃんとツーショット ブログ「The SCIENTIFIC SOCIALISM★FUMIKUN★FUMIKYUN★」より


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明日に向けて(1756)アルバカーキからのメッセージ(核の終りを探る旅–10)

2019年11月11日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191111 10:00 ニューメキシコ時間)

旅をひとまず終えます!

みなさま。核の終りを探るアメリカの今回の旅、とうとう最終日を迎えました。もちろんひとまずの終わりです。
今日はお土産などを物色します。インディアンショップに行ってお金を落としてきます。
夕刻には玉山ともよさんのこちらの友人と食事をして最後の夜を終えます。

 帰国便に乗るのはこちらの時間で明日12日午前6時。アルバカーキからサンフランシスコに2時間かけて飛び、11時過ぎの飛行機で関空に向かいます。
関空到着予定は13日午後4時半。アルバカーキを12日早朝に出て34時間後に着くことになりますが、もちろんこれは16時間と言う時差があるから。いわば16時間後の未来に飛ぶことになります。
日本に戻ってまたみなさんと元気に活動します。よろしくお願いします。

アルバカーキの朝焼け

アメリカで出会った人々と未来に向かいたい!

今日は明日のことも考えて空港に近いホテルに泊まっていて、朝方に散歩がてら周りを歩きました。
するとなんと美しい朝焼けが!しかも少し高い方に歩いて行ったらニューメキシコが一望できる。そこで動画を撮り、想いを述べました。
ぜひご覧ください。

アルバカーキから もりもりチャンネル
https://youtu.be/_VGHY9uveV8

 ここでも述べましたが、7月のニューメキシコ訪問の旅と、今回のワシントン州ハンフォード、シアトルを経てアルバカーキに至る旅で、僕はとてもたくさんのアメリカのヒバクシャと出会いました。
ウラン採掘で様々な被害を受けた先住民族の方たち、核実験で被ばくしたマーシャル諸島の方たちや、ダウンウィンダーズ=アメリカの風下住民の方たち。
さらに核廃棄物のずさんな投棄などで汚染にさらされた人々などです。

同時にこの方たちと一緒になって、被害を告発し、さらなる被害を食い止め、その中で世の中に正義をもたらし、未来を明るくしようとするたくさんの人々ととも出会いました。
ここアルバカーキで開催された「核廃棄物をめぐるナショナル草の根サミット」に参加している方たちなどが典型です。
そこには共通の思いがある。核の被害を憂い、核なき未来を熱望する思いです。
だから私たちはともに歩いていく必要があるし、必ずその先に素晴らし未来を実現できると思うのです。

シアトルで出会った人々と

アルバカーキで出会った人々と

さらなる旅に向けて

この想いを胸に、明日、帰国の途について、ひとまず旅を終えますが、記事そのものはまだ続きます。
こちらで体験した素晴らしいこと、素晴らしい出会いがまだまだあるからです!
またお気づきかと思いますが、新しく「もりもりチャンネル」を開設し、ユーチューブでの投稿を始めました。

発信力をもっとアップしようとの試みです。
帰国後にこれまで行ったたくさんの講演動画もアップしていくつもりです。
みなさま。「明日に向けて」とともに「もりもりチャンネル」をよろしくお願いします!



https://youtu.be/_VGHY9uveV8

もりもりチャンネルを始めました!

発信力をさらに高めながら、さらなる旅に向かいます。核の終りを見つけ、平和への道を切り開く旅です。
僕は戦争と暴力にまみれた人類前史を終え、友愛と喜びに満ちた人類後史を切り開く旅と密かに位置付けています。
あ、こう書いたら「密かに」で無くなっちゃうか(笑)

ともあれみなさま。日本でまたよろしくお願いします!

***

「核の終わりを探る旅」へのご支援をお願いしています。
今回はホテル泊が多くいつもの海外の旅より経費がかなり嵩んでいます。
どうかお力をお貸しください。よろしくお願いします!

振込先 ゆうちょ銀行 
なまえ モリタトシヤ 
記号14490 番号22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ)店番448 
預金種目 普通預金 口座番号 2266615

 
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明日に向けて(1755)放射能汚染水をめぐる「東電の悪だくみ」を伝えました(核の終りを探る旅ー9)

2019年11月10日 07時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191110 07:00 ニューメキシコ時間)

核の終わりを探る旅の報告の9回目です。

今回は「「放射性廃棄物をめぐるナショナル草の根サミット」でのプレゼン日本語元原稿の紹介の後半です。
すいませんがまた英文のままのスライドを添付します。(メルマガ配信の方はぜひブログでご覧ください)


こんな会場で話しました。60人ぐらいの参加だったかな。。。

***

東京オリンピックと放射能汚染水問題 後半
2019年11月 守田敏也

東京オリンピック招致を利用して政府からお金を引き出した!

東電はその後、福島サイト内に立ち並んでいる汚染水タンクからの高濃度汚染水漏れなども発表しました。8月20日には汚染水を汲み上げたタンクから300トンも汚染水が漏れたことを発表。
しかもベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり8000万ベクレルと高濃度でしたから、300トンだと240兆ベクレルにもなりました。
しかしこのころはこうした情報が連日出され、聞いている側が麻痺して「高濃度」なのかも分からなくなっていました。東電がよくやる重大事実を人々に受け入れさせるテクニックなのでした。

そして9月8日にアテネでオリンピックの開催地を決める会議が行われました。東電はこれに向けて汚染水問題の「告白」を続け、政府を窮地に追い込んでいきました。
目的は安倍首相に世界に向けて「原発事故は統制されている」「汚染水はブロックさせている」「政府が責任をとる」などと言わせるためでした。
あのとき世界もまた東電が海に汚染水を何百トンも流していたと発表したことを見ていました。タンクからの漏れ出しのニュースも続き、「日本はどうなっているんだ」との懸念が広がっていました。

東電はこれもあらかじめ計算に入れていたのでしょう。選挙だけではなく、その後に東京オリンピック招致のために安倍首相がアテネに旅立つことも分かっていたのです。
東電はそれで世界中の人々の不安の高まりをも自社に有利になるように利用しました。
そして安倍首相は東電の狙った通りに「汚染水の影響は福島原発の港湾内〇・三平方キロメートル内で完全にブロックされている」「必ず責任を完全に果たす」と世界に公言してしまいました。

なんと東電は直後の9月9日に安倍発言の一部否定まで行いました。「完全にブロックされているとは言い難い」と言ってのけたのです。
大嘘をついた安倍首相との対比を際立たせ、あたかも東電が安倍首相より正直であるかのように見せるとともに、安倍首相を苦しい立場に追い込み、より一層、政府に東電をかばい、汚染実態を隠さざるをえなくするようにしむけたのでした。

 

政府のお金を引き出して壁を作ったが・・・

その後の対策はどうなったのでしょうか。政府のお金=私たちの税金を使って東電は海側に汚染水の流れを止める壁を作りました。完成は2015年10月26日でした。
東電はこの段階で1日290トンだった汚染水の海洋流出が10トンにまで減らせたと語りました。
しかしその発言は、東電が汚染水流出を「告白」した2013年夏から2年間の間、およそ300トンもの汚染水が毎日、垂れ流しにされていたということです。


しかも壁が閉合してからも毎日10トンは出ていると発表されていますが、壁の閉合の少し前で、放射性セシウムが1日当たり16億ベクレル、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質70億ベクレルが出続けた発表されているので、2年間の間にかなりの放射性物質が流れ続けていたことが推測されます。
汚染水漏れはずっと止まっていないのです。しかし東電は漏れた量をきちんと発表していない。実態を隠し続けています。

とくに問題なのは壁が閉合する前の測定でセシウムよりもストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が4倍以上も多かったのに、ストロンチウムの検査がほとんどなされていないことです。
水産物を主に測定しているのは水産庁ですが2017年度の検査でセシウムが測られた水産物が16929点だったことに対し、ストロンチウムは2011年4月から2019年2月まででわずか198点しか調べられていません。
年間平均で約25点にしかならないのです。まともに測っているとは言えません。


海を守るためもう意図的な放出を少しもさせてはいけない!

東電や一部の政府関係者はいま、福島のサイトにこれ以上汚染水を貯められないので、トリチウム以外を規制値まで取り除いたものを海に放出したいと言い出しています。
しかしここにも騙しのテクニックがあります。あたかもこれから初めて放射能汚染水を流すような口ぶりであることです。
しかしすでに東電は膨大な放射性物質を海に流してきたのです。またいまも流出が完全に止まったわけではないのです。
そもそも原発サイトの地下構造や地下水の流れ、海への漏れ出し地点などには不明な点も多く、海側の壁で本当に10トンまでとどまっているのかどうかもあやしいです。

これらから導かれる結論は以下です。

  1. さんざん海を汚してきた東電を罰しなければなりません。また当然にももうこれ以上の意図的な放出を認めてはなりません。福島のサイトに汚染水タンクを置く場所がないというのであれば、タンカーで受けて、柏崎刈羽原発サイトなどに持ち込めば良いです。
  2. 東電が隠してきた汚染実態を把握するため、セシウムと同じくらいのストロンチウム検査を行い、発表すべきです。
  3. 自社の損得ばかり考え、当初は汚染水問題をないものとしてきた東電に代えて、もっとまともな廃炉プロジェクトを立ち上げるべきです。

以上の点を訴え続けましょう!

「スピーチの最後にこの言葉を送ります。Solidarity(連帯)!」と締めたらウワッと歓声を上げてもらえました!

これでニューメキシコでのプレゼン報告を終わります。
旅を続けます。 

*** 

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#福島原発事故 #放射能汚染水 #TEPCO #東京電力 #放射性廃棄物 #汚染水漏れ #ニューメキシコ

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明日に向けて(1754)東京オリンピックと放射能汚染水問題ーニューメキシコのnuclear summitでのプレゼンから(核の終わりを探る旅ー8)

2019年11月09日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191109 10:00 ニューメキシコ時間)

nuclear summitで福島原発汚染水問題についてプレゼンしました!

6日にシアトルからニューメキシコに向かいロスアラモスの見学などを経て、Isleta casino hotelにいます。ここで行われているNational Grassroots Summit on Radiation Wasteに参加中です。
「放射性廃棄物をめぐるナショナル草の根サミット」というところかな。全米から核廃棄物問題と格闘している人々が集っています。
なんとも感慨深いのは豪勢なカジノホテルで行われていること!どうしてこうなるかと言うと多くのカジノを先住民族が特別な権利の元に運営しているからです。ここはイスレタと言うトライブのカジノです。

8日午後に日本からの参加者のプレゼンタイムを取ってくださったので、今回は竹峰さんの司会の元、今中哲二さん、守田、玉山ともよさんの順で発言しました。
「放射性廃棄物」をめぐるサミットにふさわしいプレゼンをとのことで福島原発からの汚染水問題を選びました。
友人の田中愛子さんに英訳をしていただいたスクリプトにアメリカで作成したパワポを加えて熱を込めて訴えたところ、たくさんの方にスライドのシェアを求められて嬉しかったです。

ここでもシェアさせていただきます。日本語原文です。2回に分けます。
スライドも添付します。(時間がないので英語版のままです) 

***** 

東京オリンピックと放射能汚染水問題
2019年11月 守田敏也

なぜ「東京オリンピックと放射能汚染水問題」なのか

今回のタイトルをみて誰もが「なぜ?」と思われるのではないでしょうか。その答えから書きます。
東京オリンピックが決定された2013年、東京電力は放射能汚染水漏れを「告白」しました。
だから安倍首相はアテネでこう言わなければなりませんでした。Let me assure you, the situation is under control.=「私はみなさんに原発は統制のもとにあることを保証いたします」。
安倍首相は「東京に悪影響を及ぼすことはない」とも語り、さらに「汚染水の影響は福島原発の港湾内〇・三平方キロメートル内で完全にブロックされている」「必ず責任を完全に果たす」と言いました。

東京オリンピックを獲得するために、大嘘でしたが、安倍首相と日本政府は、東京電力の「誘導」にのってしまってもいました。
実は汚染水問題は福島原発事故が起こった時から始まっていて、東電はこのことを知っていながら2年間黙っていました。対策に膨大なお金がかかるからでした。東電が狙ったのは政府に対策費を出させること。
それで2013年夏、オリンピック招致会議を前に「告白」を始めました。

そもそも汚染水発生の理由はメルトダウンした核燃料を冷やすために水を投入してきたことで高濃度汚染水が生じたこと。それが壊れた格納容器から漏れだしました。
また福島サイトに山側から海側へ1日推定800トンの地下水が流れていて、原子炉建屋の中に入って汚染されて海へ出てしまうことが重なってきました。
 

● 知っていながら対策をしなかった東電

最初に問題が明らかになったのは2011年4月2日のこと。「高濃度汚染水の流出を確認」と報道されました。
同年5月11日には原子炉3号機地下の側溝からセシウム134が「一立法センチメートル」あたり37000ベクレルもある汚染水が漏れてしまったと報道されました。
国の基準の62万倍でしたが、「濃度」しか発表されず、どれだけ出たか、総量は伝えられませんでした。

さらにこの年の12月4日に汚染水処理施設から45~220トンの汚染水が海に流れてしまったと発表されました。
この3回の汚染を朝日新聞が試算し「少なくとも462兆ベクレルのストロンチウムが海に流れ込んでしまった」と発表しました。
東電自体は4、5月に放射性ヨウ素とセシウムが4720兆ベクレル海に流れ込んでしまったという推計を出しました。

これらの数値は「最低でもこれだけの放射能が海に流れ込んだ」ものです。ほんの一部が推計されただけなのです。
しかも東電はこれを熟知しながら対策をネグレクトしてきました。民主党政権のもとで事故対策にあたった議員二人が著書でこれを暴露しています。
(馬淵澄夫著『原発と政治のリアリズム』、空本誠喜著『汚染水との闘い』)。
事故対策の過程で地下水問題に気が付いた官邸チームがすぐに山側に壁を作り地下水流入を防ごうとしたものの東電が抵抗し計画が見送られてしまったというのです。


選挙における自民党の圧勝後に東電が汚染水漏れを「告白」

東電が事態を明らかにしたのは2013年7月21日の参院選における自民党圧勝、民主党惨敗の直後からでした。選挙翌日の7月22日、東電は初めて放射能汚染水の漏れ出しを「告白」しました。
この過程を見ると、選挙前に東電が政府や自民党と事前交渉し、自分たちを訴追しないことや、国が対策費を出すことと引き換えに選挙後に事実を発表する取引を行ったことが強く推測されます。
事前に情報が出されたら自民党は大敗しただろうからです。

東電はこの後に、重大発表を連発しました。そして8月2日に1日400トンの放射能汚染水が海に流れ込んでいると発表しました。
空本氏は自著の中で「約800日間でセシウム137で約1~20兆ベクレル、ストロンチウム90で約7000億~10兆ベクレル、トリチウムで約20~40兆ベクレル」と試算していますが、東電は量については語りませんでした。

政府は8月7日に対策への乗りだしを発表しました。しかしもし政府が8月2日の東電発表で事実を知ったのなら、こんな短期間で乗りだしなどできるはずがありません。
ここからも東電と政府が放射能汚染水対策を打ち合わせたことがうかがえます。東電は自社の防衛にまんまと選挙=有権者をも利用したのです。

***

 「核の終わりを探る旅」へのご支援をお願いしています。
今回はホテル泊が多くいつもの海外の旅より経費がかなり嵩んでいます。
どうかお力をお貸しください。よろしくお願いします!

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