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明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(458)4月30日、「放射能と食の安全」について伏見区でお話します!

2012年04月27日 16時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120427 16:00)

表題にあるように、4月30日に京都市伏見区丹波橋駅そばの呉竹会館で
お話します。新日本婦人の会伏見の方たちのフェスティバルの一環で、
「放射能汚染や内部被ばくと食べ物の安全」のタイトルでお話します。
時間は11時20分から。1時間お話して、質疑応答を15分受け、その後、
別室でも質疑を受ける予定です。よろしければおこしください。

なお今回は、放射能汚染された食材をいかに避けるのかだけではなく、
いかによい食事をするのかについてもお話しようと思っています。
というのは、あるところで、放射能汚染された食材を徹底排除されよう
としている方から、結果として海産物のほとんどをあきらめていること
を聞き、それもまた違ったリスクを作り出してしまうことを感じたから
です。

今、大事なのは、栄養学を踏まえた視点だと思います。なぜかというと、
もともと日本の食事は、栄養学の観点から言って、非常にバランスがよ
く、健康食といえるものが多いのですね。だから一つの参考数字ですが、
OECD各国の「生活習慣病」事情をみると、日本は韓国と並んで、
ダントツのスリム国となっています。心臓疾患などが非常に少ない。
それらもあって、日本は世界最高峰の長寿国です。(もちろんこれには
日本の優秀な医療制度の貢献も大きく関与しています)

この健康食を支えている大きなものが豊富な海産物です。なので海の幸
を使った食事は、体に大変良いのです。ところがその私たちの恵みの海
に膨大な放射能が垂れ流されてしまった。そればかりか今もなお、垂れ
流されているわけです。何度も許せないという思いがこみ上げてきます
が、問題はそれですべての海産物を摂取しないようになると、それは
それで健康上のリスクが大きくなるということです。

ではどうするのか。測って、安全を確認して食べる。もう少し強調すれば
安全を確認したら、できるだけ積極的に食べることが必要だと思います。
現状では、西日本、とくに九州近海の魚などは安全性が高いですが、それ
もこの先どうなるか分からない。だからこそ、測定の充実が今後、ます
ます重要になります。

ただしここで重要な問題が浮上してきています。測った数値をどう解釈
するのかです。せっかく測っても、そこで内部被曝の脅威をまったく
評価していないICRPのものさしをもってきてしまっては、「安全」
「安全」のオンパレードになってしまう。だから測ることと同時に、
内部被曝のメカニズムをきちんと学び、これを隠してきたICRPへの
批判的視点を養っていくことが大事です。

今回は、こうした点についてもお話しようと思っています。可能な方は
ぜひご参加ください


**************

新婦人 サークル発表会&体験会
伏見フェスティバル

~新婦人50周年記念 私たちにできること~ 
     
にちじ  2012年 4月 30日(月)
ばしょ  呉竹文化センター 創造活動室・2階会議室・和室 
ないよう
10:00~  オープニング  南京玉すだれ キッズソーラン
10:15~  サークル発表
コーラス・フラダンス・英語・俳句・着物リフォームなど
11:20~  学習講演会 
   「放射能汚染や内部被ばくと食べ物の安全」 
講師 守 田 敏 也 氏  

12:35~  お昼休み(2階会議室にて)
豚汁・産直米ごはん・珈琲あります。マイ箸・食器 ご持参ください。
*スペースが狭いいので、30分ずつ 2交代で食事・交流をしましょう。
13:40~ 体験会 (要材料実費)
       デコアート・英会話・ロミロミマッサージ、笑いヨガ・着付け
        忍者コーナー・折り紙コーナー                              
15:00~ フィナーレ 大抽選会
       

作品展示、実演、販売もあります。
絵手紙・ぬりえ・絵画・編み物・裂織・書道・陶芸・パッチワーク・布ぞうり
・ビーズ・おりがみ・トールペイント・エコクラフト など手作り作品いろいろ
                                        
お問合せ 新婦人伏見支部 TEL 621-5598      




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明日に向けて(457)命を大切に、正しく生きて、放射線に負けるな(肥田舜太郎さん談)

2012年04月26日 23時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120426 23:30)

4月22日に、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」第1回総会と、記念講演、
シンポジウムが行われました。僕も参加しましたが、この日の会合を持って
いよいよ内部被曝問題研は、その歩みを開始しました。僕もその一員として、
放射線防護を少しでも高め、より多くの人々を被曝から守るために、なお一
層の努力を傾けてまいります。どうかみなさん。ご支援をよろしくお願いい
たします。

総会に続く、記念講演会では、名誉会長に選出された被爆医師・肥田舜太郎
さんがいつものようではありながら、毎回、胸を打たれる素晴らしい講演を
してくださいました。肥田さんはこの中で、被曝した人にどう接するのかを
語られています。いったん被曝してしまったら、現代医療では治すすべがな
い。でも放射線の害と闘って、病気を押さえ込むことはできる。努力をして
生きようと、精一杯、励ますことが大事だと言うのです。

そのためには、「あなたの命がとても尊いものだということ、その命を大切
にしなさい」と問うことが核心だと肥田さんはいいます。だから「漫然と生
きてはいけない。理想的な健康的な生活をめざさなくてはいけない。正しく
生きて、放射線に負けるな」と、励まさなくてはいけないといいます。


・・・実は僕も今、昨年1年間の激しい活動の中で、体を壊してしまってい
ます。多くの人がそうだったと思うのですが、昨年1年間は、われを忘れて
走りぬける、そんな1年間でした。しかしその間に、疲労が蓄積し、それが
病を生み出してしまってもいます。被曝の影響も多少はあるでしょうが、と
もあれ僕は今、免疫力を落とした状態にいます。

そんなことではいけない!肥田さんの言葉が胸に染み込んできました。昨年
7月にお会いしてから、さまざまな機会を捉えて、肥田さんの言葉を伝えよう
としてきましたが、その僕自身が、もっと自分の体を、命を、大切にしなけ
ればいけないと痛感しています。僕が守りたいと思っている一つ一つの命と、
僕の命は同じであり、その僕の命を僕が守ることを通じて、僕はよりたくさ
んの命を守っていきたいと切実に思いました。肥田さんの発言に、感謝した
いと思います。

みなさんにもシェアしていただきたくて、発言を起こしましたが、話し言葉を
書き言葉に直す為に、僕が言葉を補いました。文責は僕にあることを踏まえ
てお読みください。なお動画のアドレスも貼り付けておきます。

**********


市民と科学者の内部被曝問題研究会 第1回総会記念講演
名誉会長 肥田舜太郎さん
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/12438
http://www.ustream.tv/recorded/22041423

ご紹介いただいた肥田舜太郎です。長い間、待望していた、みなさんのような
優秀な方々による内部被曝問題研究会が発足しまして、おそらくこれは世界で
初めてだと思います。核兵器に関心を持っている国、あるいは現在、原発を動
かしているどこの国でも、内部被曝の問題はほとんど知られていません。特に
国民のみなさんには、まったく伏せられています。それは、やはり放射能とい
うものを利用して、金を儲けようという側にとっては、その被害が詳しく知ら
れるのは最も恐ろしいことだからです。だから全精力をあげて、内部被曝は
害がないと、地球上のすべての国でそう思い込むようにやってきました。

私は広島で軍医をしていて、自分も被爆をしたのですが、偶然、命が助かりま
した。しかしその瞬間から、殺された人、焼き殺された人、そういうのをいや
というほどみてきました。ですから、あの爆弾が原爆だということわかって、
その原爆が放射線を出すということがわかるまでには、少し時間がかかりまし
たけれども、基本は放射線が主力の殺人兵器だというふうに私は認識していま
す。そして67年間、今でも私に相談にくる被爆者がいますから、ほとんど後半
の半生は全部、被爆者のために生きてきたといっても、過言ではない生活を
送ってきました。

それほど卓越した医者でもありませんし、学問的にもそれほど深いものを持っ
ているわけではない。平凡な町医者です。研究をすることは時間がなくてでき
ません。症例だけはたくさん持っている。そしてそれを今、振り返ってみると、
他人が見てああこの人は被爆したんだなと、ケロイドがあったり、やけどをし
た痕が残っている人がいます。そういう人ももちろん、大変な苦しみを味わっ
たのですが、内部被曝を受けた人には、外からみたのではなんの証拠もない。
具合が悪くて医師にかかっても、日本の医師で内部被曝を知っている医師は当
時、ほとんどいませんでした。

ですから検査をしたり診察をしても、彼らの持っている医学知識ではどこにも
異常が認められない。必然的に「あなたは病気ではない」という言葉が出る。
医師は自分が学んできたことに基づいて、検査の成績にせよ、診断の結果にせ
よ、どこかに異常があって、それが心臓なり、肝臓なり、すい臓なり、腎臓な
り、どこかの内臓に疾患があると判断がつけられない限り病名がつけられない。
ですから私のところに泣いて相談にくる大部分の人は、どんな大きな病院にい
って、有名な先生に診てもらっても、あなたには病気はないといわれたのです。

「自分がこんなに苦しんで、まともには生きていけないほど体が悪いのに、な
んで医者が診て、病気でないと言えるんですか。」そういってみんな怒ってき
ます。私はそういう患者ばかりをずっと診てきました。そしてできることは、
本人を励まして長生きさせることだけです。その状態を治療する方法がわから
ない。だから結局は本人に健康を守るような生活を指導して、一緒に長生きし
ようと言うことしかできなかった。

被団協という日本で唯一の被爆者の組織に加わりまして、たった一人の被爆医
師でしたから、結局、私がやった仕事は、20万、30万の、生き残った被爆者の
長生きをはかることでした。放射線のいたずらに抵抗して、健康を守って生き
抜く。これが私の任務だなと思ってそういう仕事をしてきました。ですから今、
日本中を歩いて、いろいろな話を頼まれてますが、みんなが私に要求するのは、
「どうやったらこの子を長生きさせられるのか」、「この女の子を結婚させて
子どもがちゃんと生まれるでしょうか」、「私もまだたくさん生きて、面倒を
みなければならない、長生きできるでしょうか。どうやって生きたらいいのか」
ということです。

だからたくさんの専門家の人が「事故を起こした発電所から、できるだけ遠く
に行って、放射線の来ないところで行きなさい。あとは水と食べ物を、絶対に
汚染されていないと確かめたものだけを食べなさい」と、そういう指示をする。
みなさんもそういう話をテレビで見たと思います。それができる人が何人いる
のか。大部分の人はできません。できないことを教えたって仕方がない。だか
ら私はみんなにできることを言います。それを言ってくれる医者だということ
で、全国から来てくれ、来てくれと話がくるのです。

それは私が被爆者として、たくさんの被爆者仲間を、ガンや白血病にかからな
いで、寿命の限り長生きさせようという運動を、何十万の被爆者と一緒にやっ
てきた経験があるからです。結論から言えば、自分の健康を守って、自分の命
を何より大事だと本当に思って、その命を損なわないような、理想的な、健康
な生活を意識的に努力してやる以外にない。それしかない。私はたくさんの
被爆者とそういう運動を続けた経験から、確信をもってそういいます。ほかに
名案はない。

もう一つは、「自分と自分の子どもだけは幸せになるという考えを絶対に持つ
な。幸せになるなら、みんな、同じ母親と子どもが、みんな幸せになる道を考
えろ。それには努力をして、日本中の原発を全部とめる。それと世界中の核兵
器をなくして、日本の国がんまたまた核戦争に利用されるようなことは絶対に
しない。それには勇気を持って、アメリカに帰ってくれと言うことなんだ。
そこまで突き詰めなければ、この原発問題は片付かないよ。」とそういう話を
して歩きます。

これは思想でもなんでもない。「いまある原子爆弾の放射能という、余計なも
のの被害で苦しんでいる状態から抜け出そうと思えば、一番それを妨害してい
るアメリカさんに帰ってもらう以外にしょうがない。原発どころじゃない。
核兵器まで持ち込んでくる。そんな手合いは、もう戦争は終わって、67年経っ
て、もうそのときの償いは、十分われわれはしてきた。明日からまだまだ奉公
しなければならない理由は何にもないんだ。そういう覚悟が決まれば、あなた
は、放射能と闘って生きる勇気が持てる。」そういう話をしてきます。

みなさんはもうとっくにご承知だと思うのです。直接、外部被曝を浴びる場合
は、放射線の強さに一定の条件がある。皮膚を貫いて中まで入るだけの、そう
いう放射能の強さがなければ、外部被曝で人間の体に害を与えることはできな
い。しかし内部被曝の場合は、放射線の量、大小は無関係、どんな少量でも
入ったら最後、被爆者なんです。入った放射能はたくさんだから危ない、少量
だから大丈夫などということはまったくない。

アメリカは、入った放射線が、内部被曝は微量だから、人間の体には害を与え
ないという何の根拠もないうそを、落とした瞬間からつき続けてきた。たくさ
んの人がそれに惑わされ、たくさんの大学教授が、研究もしないで、内部被曝
は量が少なければ安全だと今でもまだ思ってます。

私は、広島の被爆者の、同じところで、同じ状態で被爆をした人間が、片方が
3日後に死に、片方が今日まだ生きている例を知っています。人によって違う
のですね。つまり放射線と人間の関係は、その放射線と、今それを受けた人間
の健康状態の関係で、それが、その人の将来を決める。同じ状態が起こっても、
みんな被害が違う。それをたくさん私は経験しています。福島の人に何マイク
ロシーベルトでどうのこうのといろいろな意見が出ていて、全部同じように、
あなたの子も、向こうの子も、その向こうの子も、同じような条件で被曝をし
た。しかし明日からこの子達に起こってくる運命は一人ひとり、みんな違う。
こっちは100まで長生きするかもしらん。こっちは悪いけれども高校生のと
きにガンが出るかもしれない。それはその子の本人がもっている、被曝したと
きの健康状態によって違うのです。だから基本は、放射線が体に入ったけれど
も、その放射線が悪さをして、体の中であっちこっち悪さをしながら、時間を
かけて病気を作っていく。それを作らせないようにすれば長生きできるんだ。
日本の広島・長崎の被爆者はみんなそうやって長生きしてきました。

「だからあなたがたも、なんとなく生きているという生き方ではなくて、明日
から自分は正しく生きるんだ。放射線には負けない。そう思って、飯の食い方
から、夜の寝方から、トイレのいき方から、セックスまで、何もかも自分の行
為が、度が過ぎないようにすることが大切だ。許された自然の健康を守る生活
に慣れ、お酒も過ごさない、タバコは今日限りやめる。悪いといわれたことは
全部やめる。そういう生活にあなたもちゃんと見習って、子どももしつける。
そういう生活を明日からしなさい。それがかったるくて嫌なら、遠慮なく放射
線に負けて、死んでください。」そういう話をして歩きます。そこまで言わな
いといけない。ただ、放射線が怖いものですどうのこうのと、学者の先生が話
すような話をしても、今の本当に心底心配している母親の悩みはとまりません。

原発というものが、こんなに恐ろしいものだということ、その本当の恐ろしさ
はまだ出てない。放射線の恐ろしさの一番深いところは、医者が診ても病気だ
とは思えない。しかし本人は苦しくて活動ができないところです。それを悩ん
で自殺した被爆者はたくさんいました。会社に務められなくなって、あいつは
怠け者だと言われて、自分では働く気が十分ありながら、自分は爆弾にあった
んだと誰に訴えても分かってもらえない。人間こんなに苦しいことはないです
よ。本当に。

57歳のときに私のところにたずねてきた被爆者がいます。22歳のときに広
島で被爆をして、数週間経って、ぶらぶら病がでました。でも軽くて、何日か
たって治った。そのまま、なんともなしに57歳まできた。それで中小企業の
社長さんでたくさんの人を使って、それが1980年ぐらいに、ちょうど原爆が落
ちて35年経ったときに、急にぶらぶら病が出てきた。毎日、5つある自分の
工場をまわって、みんなを励まして、段取りをつけるのが社長の役目だった。
ところがそれが回れなくなった。かったるくて。

それで新潟の人なのですが、東京の病院にいって、ありとあらゆる医者に診て
もらった。でも「何ともない」と言われた。どうしても納得がいかなくて、
東大まで診てもらいにいった。ホテルを泊って。そして3日たってやっと診て
もらえて、何日か検査をして、何日になったら来なさいと言われていったら
「あなたには病気はありません」と言われた。「どうしてですか。私はこんな
に悪いのですけれど」といったら「私はどんな人を診ても、病気を見間違うこ
とはありません。あなたを診て病気はない。誰が見ても私の検査はまっとうだ
し、検査の結果は間違いではない。だからあなたは病気ではありません」と言
われ、帰りに埼玉県のこういうところに行くと、詳しい医者がいると聞いて、
私のところにきて、かんかんに怒るのですよ。

「なんぼ偉い、東大の先生か知らんが、世界中の人間の全部の病気が分かるわ
けはなかろう。てめえがわかんないときは、わかんないといえばいいじゃない
か。なんで病気がないなんて言うんだ」とかんかんに怒って僕のところにきま
した。それはその通りなのです。そのお医者さんの考えは間違っている。それ
で「あなたの病気はこうこうこういうわけで、いまの医学ではどうしようもな
いし、体が悪いということもわからない。治す方法もなければ、入った放射能
をつまみ出す方法もない。あなたが自力で自分の意思で、命を守って生きるし
かないんだという話を、2時間くらい話しました。それで納得して帰っていき
ました。それから毎月、報告書をよこしました。「先生に言われてこういう生
活をしています。」それでだんだんその症状が薄れて、結局、最後はガンで
亡くなりましたけれども、長いお付き合いをしました。

ぶらぶら病というのは、僕らはぶらぶら病という名前しか知りませんけれども、
患者さんの家族がつけた名前ですが、これが福島に、悪いけれども、でるだろ
うと私は推定しています。というのは、被曝した放射線は、広島と長崎と同じ、
ウラニウムとプルトニウムを混ぜ合わせたものがプルサーマルで使われて出て
きている。だから広島と長崎で経験したことは、必ずこの人たちにも起こって
くるだろう。まとまった始まりはおおむね3年後ぐらいだろうと推定していま
す。でも残念なことに、もう始まっています。何人ものお母さんの、脱毛が始
まっています。

放射線の疾患の特徴は、粘膜出血、高熱、それから口の中が口内炎になり、ど
んどん悪くなって腐ります。それから柔らかい皮膚に紫色の斑点がでる。最後
に、頭の毛が抜けます。抜けるというより取れるのです。手をもっていくとそ
の下の毛がすっと取れる。わたしのところに、福島の相馬の4人が、先生の書
いた本にある脱毛が始まったみないだと言ってきています。だからあと一年ぐ
らい経つと、被害がもっと出てくるのではないかと心配しています。

心配する理由は日本中の医者がみな、どの医者も、一人も、内部被曝の症状を
診たことがない。放射線被害について、何の知識も持っていないことです。
政府の力で、被爆者を診て正しい指導ができるように急速に体制を作らないと
医者も困るし、患者さんも気の毒な状態が作られます。しかしそういう心構え
も準備も、今の日本の中には何もない。みなさん自身が、現地のお母さんがた
から、「明日からどうすればいいか」と聞かれたときに、恐らく、自信を持っ
て、こう生きれば大丈夫だよといえることは持ってないでしょう。自分の努力
で生きる以外ないのですよ、放射能の被害は。だから自分が自分の命の本当の
主人公である。そういう思いを持っているものは誰もいない。朝起きて、ただ
自然に生きている。それを思い直して、今日一日、自分は放射線に負けないで、
生き抜くんだという意志を持って生きる。この努力が、私は放射線と闘って生
きる一番大事な要素だと経験上、思っています。

もう時間が来ました。

みなさんがこれからできる一番、大事なことは、孫子、ひ孫のために、日本の
すべての原発を止めて、きれいにした日本を残すということが一つ。もう一つは、
今、被曝をして苦しんでいる人を励まして、元気よく、明るく生きれる道を一緒
に作ってあげることです。つまり被曝した人は助けが欲しい。医者もだめ、薬も
だめ、何もだめとなったら、やはり背中をたたき、腰を支えて、一緒に生きよう
という人をたくさん作らなくてはいけない。それには、放射線に関心を持ったみ
なさんが学んで、そういう人間になっていただくほかにはない。そう思って、
私は95歳でも、負けないで、毎日、講演をして歩いています。だからみなさん
も、私の話を聞いた後、そういう立場で、被曝者に対し、励ます人間として立ち
向かって欲しい。そうお願いして、私の話を終えます。
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明日に向けて(456)大飯原発再稼動反対!政府は放射線防護を徹底せよ!

2012年04月21日 13時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120421 13:00)

大飯原発再稼動を止めるため、また放射線防護を強めるため、この週末
から月曜日にさまざまな取り組みがあります。以下、紹介します。

一つは4月18日より、京都の「使い捨て時代を考える会」の方たちを中心に
行われている、原発の運転再開に反対した関西電力京都支店前での座り込み
とハンガーストライキです。泊原発が泊まる来月5日まで、朝から夕方まで
交代で行っています。
下記よりNHKのニュースが見れるのでご覧ください。
http://www.dailymotion.com/video/xq7jk5_yyyyyyyyyyyyyyyyy_news

******

続いて、明日、22日に京都で計画されているデモの紹介です。
僕が参加している「脱原発を京都から!勝手連」も参加します。

緊急告知!「大飯原発ぜったい動かすなデモ!」再び!
【大飯原発ぜったい動かすなデモ!】


日時:4月22日(日)12:30京都市役所前集合 13:00出発(雨天決行)

集合場所:京都市役所前集合

ルート:京都市役所前出発 → 円山公園

主催:原発ゼロアクション in KYOTO
   京都・水と緑をまもる連絡会
   脱原発を京都から!勝手連
   脱原発・洛北の会

   ※ さらなる共催団体大募集!

HP:http://kyoto-energy-shift.tumblr.com/
Twitter:@ZEROinKYOTO
連絡先:energy-shift@hotmail.co.jp

趣旨:

京都・滋賀にお住まいの皆さん、今こそ声をあげましょう。

 政府は福井県・大飯原発を「安全」だとして、原発立地地元である福井県と
大飯町の合意さえとれれば原発を四月中にでも再稼働させるつもりでいます。
しかし、その大飯原発がもし事故を起こしたときに汚染被害を受けるのは、
福井県だけじゃありません。実際、福島第一事故の汚染被害範囲を踏まえれば、
京都府と滋賀県だって十分「被害地元」になります。それにも関わらず、僕ら
京都府民や滋賀県民の声は無視して、勝手に原発を動かそうとしています。

 誰も一度汚染された大地やびわ湖を元に戻すことなんてできないのに、政府
は軽々しく「政府が責任をとる」なんて言わないでほしい。僕らにはこの街に
住むものとして「ここを汚すな」という権利があります。「京都を汚すな、
びわ湖を汚すな。無視して勝手に動かすな。」と政府がわかるまで声をあげ
続けなければなりません。

 このような京都府民と滋賀県民を馬鹿にした政府の態度に、今こそ怒りの声
をあげましょう!

※持ち物について、プラカードをいくつか用意しているので手ぶらでも構いま
せんが、せっかくなので自らお作りになったプラカードなどをぜひお持ち寄り
ください!また、音だし楽器、仮装なども大歓迎です!

************

さらに23日月曜日に、京都に経産副大臣が来ることに合わせての
抗議行動が予定されています。

23日(月)15時から1時間、京都に経産副大臣が来て、
山田京都府知事に大飯原発の再稼動について
説明することが確定したそうです。
滋賀への説明は午前11時だそうです。

23日14時に京都府庁前に集まって、
とにかく、京都も滋賀も「地元」だと認めさせ、
ピークカット・ピークシフト、自家発電等の買い上げ努力を迫るともに、
私たち府の住民は、「節電」「省エネ」何でもして、
絶対に再稼働は許さない!という、
強いアピールを発信しましょう!

*************

東京でも大飯再稼動に反対した、経産省前の集団ハンストが取り組まれています。
内容に関しては、以下の毎日新聞記事をご覧ください。
http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000m040063000c.html

******

こうした動きの一方で、すでにお知らせした、本日の講演会、明日の、「市民と
科学者の内部被曝問題研究会」総会と記念講演、シンポジウムに続き、月曜日には、
矢ヶ克馬さんによる主に弁護士さんを相手とした学習会が、弁護士会館で行われ
ます。僕は月曜日にはこの会合に出席します。


東京弁護士会・消費者問題特別委員会 食の安全部会勉強会

名称:「ふくしまの放射能汚染について
 --ふくしま集団疎開裁判の中で明らかにされた事実--」


趣旨: 疎開裁判は、福島地裁郡山支部(一審)で「チェルノブイリ事故によ
る健康被害との具体的対比」からふくしまの未来を予測し、警告しました(矢
ヶ崎意見書〔抜粋〕・松井意見書〔抜粋〕参照)。しかし、私たちの予想を超
えて、半年を経ずして、その予測・警告は現実のものとなりました。すでに心
筋梗塞で3名の高校生が亡くなったと言われています。昨年10月の甲状腺検査
の結果、南相馬市など4市町村の子供たちの約30%にしこりや嚢胞が見つかり、
札幌に自主避難した郡山市の子供にも甲状腺のしこりが見つかりました。もは
や「チェルノブイリからの警告」ではなく「ふくしま自身からの警告」が始ま
りました。
 ふくしまで始まったこれらの新たな放射能汚染の事態を警告したのが2月末
に仙台高裁(二審)に提出した矢ヶ崎意見書(4)(別紙参照)です。
 作成者の矢ヶ崎克馬氏自身から矢ヶ崎意見書(4)が提起した重大な警告の意
味について解説してもらいます。

開催日時:2012年4月23日(月)午後1時~3時

場所:弁護士会館5階501会議室(東京)
 
講師:矢ヶ崎克馬 氏(琉球大学名誉教授)

ふくしま集団疎開裁判
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/

刑事訴訟を目指す弁護士さんにも連絡、参加を呼びかけれおります。

*********

以上、京都と東京の動きしかお伝えできませんが、各地でさまざまな取り組みが
あります。みなさん。それぞれの現場で頑張りましょう!







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明日に向けて(455)原発直近の「がれき」まで焼却されようとしている!(内部被曝問題研パブコメの紹介)

2012年04月20日 10時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120420 10:00)

4月13日に「放射性物質汚染対処特措法施行規則の一部を改正する省令」の公布が
行われ、施行が開始されました。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15114

この「改正案」は4月3日に突然でてきて、パブリックコメントを募集するも、9日
に締めきり。しかも明からにその内容的検討など経ずに公布がなされたものです。
民主主義を踏みにじる暴挙であり、抗議の意志を表明します。

内容的にも、原発直近で発生したがれきや廃棄物をも広域処理にまわそうとする
ものであり、断じて許されるものではありません。同時に、政府によるこれまで
の「がれき」受け入れの地方自治体の強制の前提も大きく崩れだしたことに注目
すべきです。

まずは「汚染の少ないがれき」を受け入れさせ、徐々により汚染の多いものに
変えていく意図もかいまみえています。私たちはすでに受け入れを表明した
自治体に対して、この点を強調し、政府がこれまで認めていなかった、原発直近
の廃棄物の処理まで強引に省令化したのだから、これまでの説明の前提が覆され
たに等しい、検討を白紙に戻すべきだということを訴える必要があります。

この「改正案」が出された時点でたくさんの方からパブリックコメントが提出さ
れましたが、僕が所属する「市民と科学者の内部被曝問題研究会」もコメントを
発しました。放射性廃棄物の焼却処理全般に関する批判の文章でもあり、問題点
がコンパクトにまとめられているので、ここに紹介したいと思います。

・・・それにしても私たちの政府はなんてひどい手口を使うのでしょう。市民の
善意に付け込んで、「これは汚染が少ないから」といいつつ、その裏ではもっと
危険性の高いものの流通の糸口をこっそりとつけていく、まるで悪徳商法のよう
な手口です。こんな政府をもってしまったことに本当に深い嘆きと憤りを感じま
すが、その姿が分かった以上、変えるのが私たちの務めです。

ちなみに私たちの国の憲法には次のような条文があります。
「第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつ
て、これを保持しなければならない。」

・・・「国民」がというところは大きな限界で、「市民」ないし「人民」に
早く変えたいと僕は思っていますが、ともあれ、私たちの自由及び権利は、私た
ちの不断の努力によって、保持されるべきものだということは、まったくその通
りだと思います。民主主義とは民主主義を守る義務を含むものです。

以下、内部被曝問題研の声明をご覧ください。

**********

「放射性物質汚染対処特措法施行規則改正案に対する意見」
http://blog.acsir.org/?eid=20

環境省の改正案:「事業活動に伴い生じた廃棄物については、対策地域内廃棄
物から除外し、当該廃棄物を排出した事業者が、事業系一般廃棄物又は産業廃
棄物として、自ら処理を行うこととする。」

●意見の要約 :
本改正案は、全国の住民に無用な放射線被曝を強制する人権無視の法案である。
特に子どもや胎児の健やかな成長を第一に考えるべき国の本来の政策の対極に
あり、絶対に容認できない。

●意見及び理由 :
<意見> 警戒区域・計画的避難区域内の放射能汚染度の低い残留物や廃棄物で
あってもこれらを一般廃棄物あるいは産業廃棄物として処理してよいことにする
規則改正は、絶対に容認できない。

<理由> この改正案には、以下のような問題がある。

(1) (放射能物質処理の一般原則)
放射性物質は、封じ込め、拡散させないことが国際的な原則である。放射性
微粒子による内部被曝は少量といえども大きな危険が存在することは常識となっ
ている。従って、放射能に汚染された物は「拡散してはならない、燃やしてはな
らない。」これが人間の命と環境を保護する鉄則である。

1)放射能汚染された廃棄物を汚染地域外に持ち出すことは、いのちに危害を及
ぼす放射性物質の存在地域を広げることであり、持ち出しはしてはならないので
ある。放射性物質を原発では「封じ込める」ことに務めていたはずが、いったん
爆発して外に出ると「拡散させる」は如何に不見識で乱暴な行為であることかを、
法治国家として認識すべきである。

2)放射能汚染度が高いところに野積みにされたりした廃棄物には放射能汚染が
あることは言うまでも無い。本特措法はこれら高度の放射性汚染物質を汚染の低
いところに持ち出すことであり、行ってはならないことを「法」の名を持って、
実施させることであり、かかる規則改正は行ってはならない。

3)廃棄処分される多くの場合いったん焼却される。焼却処理すると2次被害を作
り出す。瓦礫に放射性物質が付いているままでも、大気、地下水、漂流水、海水、
土を介して自然生活環境を汚染するので、汚染物と自然生活環境は遮断しなければ
ならない。しかしこれを燃やすと、さらに厄介な健康障害の原因物質が生み出され
る。吸い込んだり食べたりできる姿に変えてしまうのである。放射性微粒子が空気
中に広がったり、残灰が一般ごみと同じ処理をされて、再利用されて生活の場を
被曝させる状態に持ち込むことは、厳禁である。生活の場近くに再利用されたり、
田畑にまかれたりすることはさらに被曝を住民にもたらすこととなる。焼却という
2次被曝の操作だけでなく、一般ごみと同様に処理することは、焼却と同様な2次
被害を及ぼすこととなり、放射能汚染物質の処理の原則に反する。

いのちと環境を守るための鉄則を破り、国や行政が決して行ってはならない「市民
の健康を傷つける可能性」を開き強制する本特措法案は、誠意と配慮に欠けた最悪
の法案である。

(2) (つじつまの合わないダブルスタンダード)
我が国の現状は、事業所(原子力発電所)内から排出される放射性セシウム
(Cs-137 )が100ベクレル/キログラム以下(「原子炉等規制法」)の低レベル
放射性廃棄物は、ナベやフライパンなどの台所用品や公園のベンチなどにリサイク
ルすることが認められている(クリアランス制度)。この点は、去る3月26日衆議
院第一議員会館で開催された環境省交渉でも、厳しく追及されたきわめて重大な
問題点である。ヨーロッパでは、1997年クリアランス法がEU議会に提出されようと
したとき、低レベル放射性物資による内部被曝の危険性に留意して、放射性物質の
拡散を容認する同法案は阻止されたという経緯がある。クリアランス制度は国際的
にも厳しく批判されている制度である。本来、日本政府も、本「放射性物質汚染
対処特措法」はもとより、放射性物質のクリアランス制度も廃棄するべきである。

ところが、政府は、昨年6月、事業所外では放射性セシウムが8000ベクレル/キロ
グラム以下の廃棄物について、一般廃棄物最終処分場(管理型最終処分場)での
埋め立て最終処分を認め、8月には8000ベクレル以上、10万ベクレル以下の焼却灰
などまで一定の条件下の管理型最終処分場(ビニールシートなどによって地下水へ
の移行が遮断されるというが、ビニールシートなどの劣化は早く、地下水は早晩
放射性物質によって汚染されると考えなければならない)への最終処分を認めた。
さらに12月には、管理保管できる遮断型処分場の場合は10万ベクレルを超えるもの
まで処分できるようにした。遮断材であるコンクリートの寿命はたかだか数十年
であることを考えれば、このような措置は市民の健康と環境保護の視点に欠ける。

そもそも、わが国の現状は、原子力施設外の市民生活の場における汚染許容基準が
原子力施設内の80倍から1000倍以上という、完全に転倒したダブルスタンダード
(二重基準)が野放し状態になっており、決して容認できるものではない。

(3) (住民の健康と環境こそ守るべき本体)
放射能汚染度が極度に高いために設定された警戒区域・計画的避難区域から出る
廃棄物を、「事業系一般廃棄物又は産業廃棄物」として処理することは法理に反
するものである。

そもそも政府は憲法25条に基づき、国民の文化的で健康に生きる生存権を保護し、
その忠実な実施に徹すべきであるが、上記のような措置は、国民の命と環境保全
をあまりにも軽視するものである。

一般市民が「事故が起こったから放射線に対する抵抗力が20倍になる」はずはな
いが、政府は事故直後、公衆に対する被曝限度値を1ミリシーベルト/年から
20ミリシーベルト/年に引き上げた。この特措法はそれらと同様、法の視点か
ら国民保護を捨て去ったものであり、許されるものではない。

(4) (特に焼却処理について)
現時点での放射性物質の主成分は放射性セシウムである。セシウムの沸点は他の
多くの金属類と比較して低く、678℃ほどであり、融点は28.4℃である。(融点
以上ではセシウムは液体であり、沸点以上では気体となる。)一般焼却炉では
ダイオキシン発生を避けるために燃焼温度を800℃くらいに保つ定温燃焼をして
いる。しかし、800℃では放射性セシウムは完全に気体状態になる。とくに問題
なのは蒸気圧の高さである。蒸気圧とは、例えば、水は100℃で沸騰し、それ以下
では液体であるが、100℃以下でも空気中に気体状態の水分が含まれている。通常
空気中に含まれる水分を“湿度”と呼び日常生活に溶け込んでいる。これと同様
に、バグフィルターの通過ガス温度約200℃でも放射性セシウムは100パスカル
(1000分の1気圧)ほどの蒸気圧があり、これら気体状態の放射性セシウムは
バグフィルターに捕獲されることはない。

さらに、融点が28℃近辺と低いことは放射性セシウムの原子としての結合力が低い
ことを意味し、200℃ほどのバグフィルター通過温度では、仮に放射性セシウムが
単体であるとした場合は液体であり、固体微粒子となる他の物質に比べて極めて
通過しやすい。他の原子などと結合して、微粒子になるとしても原子の結合力が
他の大方の金属等に比べて弱いために、大きい微粒子は形成しにくい傾向にある。
一般のごみ処理用に設計されているバグフィルターでは、かなり大量に空気中に
漏れていくことが予想される。

加えて、セシウムに比べ骨や歯への蓄積性はるかに高いストロンチウム90や極め
て毒性の強いプルトニウム239を無視した現行の対応は、決して容認できるもので
はない。

以上のように一般ごみと同様に焼却する場合には、セシウムの漏洩は大量である
ことが予測され、放射性がれきの汚染ゴミも一般焼却炉では処理してはならない。
従って、本法案が前提としている「一般ごみ同様に」処理する方法には大きな
問題がある。もし、焼却する場合の鉄則は専用炉で行わなければならない。
依って本施行規則改正案は認められない。

以上

2012年4月9日
市民と科学者の内部被曝問題研究会
(略称 内部被曝問題研)
代表 澤田 昭二
コメント (1)
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明日に向けて(454)4月21日(土)、3つの企画へのお誘い

2012年04月19日 22時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120419 22:30)

4月21日にある二つの企画へのお誘いです。一つは「京都みなみ会館」で上映中の
映画、「子どもたちの夏チェルノブイリ福島」です。25年が経過したチェルノブ
イリ原発事故と、福島の原発事故を追うドキュメンタリーで、なかなか見ごたえ
があります。上映自身は4月27日まで行われているのですが、21日の上映のあとに
僕が講演をさせていただくことになりました。

13時40分から映画開始。上映は15時30分まで。その後、30分ほどお話します。
映画に即して、とくに福島の今について、僕が見てきたこと、感じていることを
お話しするつもりです。内部被曝のメカニズムとその危険性についてもお話しま
す。お近くの方、ぜひご参加ください。

京都みなみ会館のHPを記しておきます。
http://movie.walkerplus.com/th134/sc494895.html

***

二つ目は「「核兵器のない世界」と「原発のない日本」をめざして 非核の政府を
求める京都の会 結成25周年記念のつどい」
です。

「市民と科学者の内部被曝問題研究会」代表の澤田昭二さんが講演されます。
僕も映画館でのお話が終わってから、かけつけたいと思っているのですが、時間的に
ちょっと無理かもしれません・・・。ともあれスケジュールを紹介します。

日時:4月21日(土)16時―17時45分
場所:京都教育文化センター103号室
〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町4-13 TEL:075-771-4221

参加費(つどい資料代):500円

記念講演:澤田昭二(名古屋大学名誉教授、日本原水協代表理事)
「核不拡散条約体制から核兵器禁止条約体制へ
―広島・長崎と福島の被曝から考える―」

ミニ講演:山下正寿さん
(元高校教師、高知県太平洋核実験被災支援センター事務局長)
「ビキニ事件・福島原発被災と教育」

以下からチラシが見れます。
http://homepage2.nifty.com/hikaku-kyoto/25syuunenbira20120322.pdf

***

もう一つは東京で行われる「低線量被曝に向き合うーチェルノブイリからの教訓ー」
と題した講演会です。市民と科学者の内部被曝研究会と東京大学・北海道大学との
主催で、行われます。僕は参加できませんが、東京近辺の方はぜひ!

日時:4月21日(土)14時ー18時
場所:東京大学弥生講堂
(地下鉄南北線東大前駅から徒歩1分、千代田線根津駅から8分)

資料代:1000円(一般)500円(学生)
どなたでも参加できます。

講師:Y.ステパーノヴァ(ウクライナ国立放射線医学研究所小児放射線部長)
   「チェルノブイリとウクライナの子どもたちの健康(25年の観察結果)
講師:M.マリコ(ベラルーシ科学アカデミー主任研究員)
   「チェルノブイリ原発事故の放射線的・医学的影響」

以下から、チラシが見れます。
http://www.acsir.org/20120422.pdf



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明日に向けて(453)市民と科学者の内部被曝問題研究会、いよいよ始動!(4月22日)

2012年04月19日 10時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120419 10:00)

1月に結成記者会見を行った、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」が4月22日
に第1回総会と、記念講演・シンポジウムを行い、いよいよその活動を本格化させ
ます。記念講演・シンポジウムにはどなたも参加できますので、どうかお近くの方、
お越しください。豪勢なメンバーの発言があります!
(ただし会場のキャパの関係でメールでの申し込み制です)

内部被曝問題研は、1月以降も、すでに幾つかの緊急声明を出すなどの活動に入って
いますが、今回の総会で、正式に役員を選出するとともに、幾つかの部会を発生させ、
全体での活動と共に、それぞれの専門分野に分かれた活動を展開することになります。
内容については、総会後にまたお知らせしますが、本格的始動とは、これらをもって
の活動のことです。

僕自身も、微力ながらこの会を支える中で、放射線防護活動の大きな発展をつくりだす
ために尽力したいと思っています。みなさまのご協力をお願いします。

なおすでにお知らせしましたが、この内部被曝問題研設立にいたる経緯を、岩波書店
『世界』4月号に「市民と科学者が放射線防護に立ち上がった」というタイトルのルポ
にまとめて掲載していただいています。どうかご参照ください。

以下、案内を掲載します。転載・転送大歓迎です!

***********

市民と科学者の内部被曝問題研究会
第1回総会記念講演・シンポジウムのお知らせ


私たち、市民と科学者の内部被曝問題研究会は、4月22日に初めての総会を持ち、
いよいよその活動に大きく踏み出します。つきましては総会に伴って、記念の
講演とシンポジウムを広く市民のみなさんに公開して行います。
以下、講演とシンポジウムの内容をお知らせしますので、どうかご参加ください。

なお会場のキャパシティの関係で、参加は予約制とさせていただきます。
会員・賛助会員以外でご希望の方は、office@acsir.orgまでメールでお申し込み
ください。先着100名様までとさせていただきます。

なお総会は会員・賛助会員に限っての開催になりますが、その内容についても、
私たちのHPでご参照することができます。
http://www.acsir.org/

***

1)記念講演   14:00~14:30  肥田舜太郎


2)記念シンポ  14:35~18:30  司会・松井英介・西尾正道
   シンポジストからの発言   14:35~17:00
沢田昭二(物理学者)        「放射線内部被曝研究の現状と課題」
矢ヶ崎 克馬(物理学者)       「内部被曝の基礎」
大沼 淳一(市民放射能測定センター) 「食の安全、データの正しい評価」
岩田 渉 (市民放射能測定所)     「フクシマの第一線から」
山田 真(小児科医)         「子どものいのちを守るために」
堀口 信(内科医)          「遠隔地で福島からの避難者に寄りそって」
柳沢 裕子(内科医)          「相談現場から」
板井 八重子(内科医)        「ミナマタからフクシマへ」
石田 伸子(子ども全国ネット)    「フクシマからの声」
   総合討論 会場からの発言を交えて   17:10~18:30

3)立食式・懇親会 2500円    18:50~20:30
   総会会場隣接の会場    あいさつ 高橋博子 

★参加される方へ
会場へ行く、出発駅となるJR総武線(快速、緩行)の新小岩駅南口広場は、
バスやタクシー、乗用車、人がかなり混雑して会場への道順が分かりにくいか
もしれません。タクシーは1000円以内で行けるところですが、バス、徒歩の
場合は事前によく調べておかれることをお勧めします。


新小岩駅南口から【都営バス(1)(2)番のりば】
新小22 新小岩駅~(一之江駅)~葛西駅
新小21 新小岩駅~(船堀駅)~西葛西駅
「江戸川高校前」下車 徒歩3分
「江戸川区役所前」下車 徒歩5分


小岩駅南口から【(4)番のりば】
小74 小岩駅~小松川警察署前【京成タウンバス】
錦27 小岩駅~両国・錦糸町駅【都営バス】
「江戸川文化センター前」下車 徒歩1分

新小岩駅南口より 徒歩15分







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明日に向けて(452)岩手一関から、汚染が少ない土地の友へ(土壌を測れ!)

2012年04月17日 23時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120417 23:30)

震災当初、気仙沼に繰り返しボランティアに赴き、その後につながって
折々に一緒に行動してきたアビスさんが、「東北に住み、住んでいる
地域が汚染されてしまった俺たちから、国の愚策で、瓦礫の焼却処分で、
今後、放射能汚染が懸念される土地に住んでいるみなさんへのメッセージ」
を発信してくれました。彼が指摘するのは、「今のうちに土壌の放射能
測定をしておけ!」という鋭いアドバイスです。

もちろん、そんな必要がないように、がれきの持ち込みを食い止めること、
焼却をさせないことが第一です。しかしそれがされてしまう可能性も確か
にあるし、他の原発の大小の事故で、放射能が流れてくる可能性だってある。
その場合、実際に、その立場にたった東北の人々が直面したのは、もともと
の値が極めてわかりにくいという現実でした。

まったくわからないのではない。実は文科省の測定データなども残っていま
す。しかしなかなかそれを市民が自由に使うことができない。それを考える
ならば、確かに今のうちに、日本のあらゆるところで、土壌の調査を行なっ
ておくことは重要です。

ただしその場合、土壌調査にはまだフォーマットがないことも踏まえておく
必要があります。端的には地表の何センチまでをとって測るのかなどです。
またその場合、採取した土を十分に混ぜ合わせることなども必要です。
(そうでないと上の方と下のほうで、放射線値がかなり違ってしまう)

なので、どういう条件で、どのように採取し、測ったのかまできちんと記録
しておく必要があります。アビスさんが言うように、これは確かに貴重な
データになります。

ちなみに、すでに全国の土壌調査を積極的に行なってきた、木下黄太さんらの
放射能防御プロジェクトでは、採取方法として「表面から5㎝を採取。砂場は
表面から15㎝を採取」という基準を採っています。すでに一定のデータが
蓄積されているので、これに合わせるのも良いかと思います。


さらに言えば、がれき搬入と焼却を食い止めるためにも、こうした調査を
積極的に行い、マスコミに発表するなどして、「汚染前の状況を市民が測っ
たぞ」という態度を示すことには、大きな意義があるということです。
焼却場に関する現状のあらゆるデータも集めておくと良いですね。

それやこれやを通じて、市民の側が、科学的な知恵と手段とデータを持って
いること、だからおおいそれと騙されやしないことをあらかじめ明示し、
焼却処分に睨みをきかせていくとよい。これをもって、直接的な反対運動へ
の側面支援がきます。

そのためにぜひ、それぞれの地域で稼働しはじめた市民測定所を使いましょう。
ただし、土壌の測定はさまざまな困難を伴うことへの留意が必要です。一番
やっかいなのは、ひとつ間違うと、測定器を汚染してしまい、大変な労力を
かけて除染しなければならないこと。このため、測定所によっては、土壌の
測定を避けているところもあります。この辺のことを頭に入れ、各地の測定
所と連絡を取りましょう。

以下、アビスさんの言葉に耳を傾けてください!

************

放射性を帯びているかもしれない瓦礫の各地での焼却処分は、
国がいくら推し進めようとしても、断固阻止しなければならない。

その阻止行動と同時に、一つの最悪なシュミレーションを想定して、
燃やされてしまった時のことも考えておいても、いいのではないだろうか。
その観点から、焼却が予定されている地域の方に、
焼却以前の土壌の現状を、放射性物質を測定し、
記録しておくことを、おすすめしたい。

俺は、岩手県一関市室根町に住んでますが、
福一事故後、我が家も汚染されてしまいました。
東北に住んでいると、同じように自分の住んでいる地域が、
汚染されてしまった人と出会うことも、よくあります。
野外でのイベントなどに出かけると、そこに集まっている何人かが、
ガイガーカウンターを持っていて、5台や6台のガイガーカウンターが集まり、
そこで、みんなで同じ地点を測定し、
自分の持っているガイガーカウンターと、
人がもっている機種の示す数値を見比べ、
自分の機種の特性を把握するのに役立てたりしています。

そんな時に、よく出る話題ですが、
事故前の数値の記録がないということは、比較する対象がなく、
想像するしかない状況です。
この現状を踏まえて、海外の原発がある国の人に、
「事故が起きる前の記録は貴重だから、
事故を経験した日本人からの忠告として、
事故前の測定結果を記録しておくべきだと、
メッセージとして伝えたいね。」
という会話を、何度かしたことがありました。

そんな会話をしたのは、去年の夏ごろの話です。
当時、まさか政府が、放射能災害のセオリーに反して、
汚染された物質を国内に拡散するような、
愚かな行為をするとは、夢にも思いつきはしませんでした。

東北に住み、住んでいる地域が汚染されてしまった俺たちから、
国の愚策で、瓦礫の焼却処分で、
今後、放射能汚染が懸念される土地に住んでいる
みなさんへのメッセージです。

汚染される前の土壌などの現状を、ちゃんと測定し、
しっかり記録しておきましょう。

その記録は、今後、今の私たちにとっても、
次の世代にとっても、重大な意味を持つデーターになる、
可能性があると思われます。



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明日に向けて(451)小水力の可能性は新たな町作り・国作りにある!(集会に参加して)

2012年04月16日 23時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120416 23:00)

4月14日に京都で小水力に関する集会があり、参加してきました。とても
盛り上がった集会で、とにかく面白かったので、少しく報告をしたためた
いと思います。

集会は前半で基調講演と最新情報報告、後半で各地の報告を伴うシンポジ
ウムという構成で行われました。前半の講演と報告も示唆に富んだもので
したが、僕としては何といっても後半のシンポジウムがとても面白かった。

聴き始めてすぐに心がザワザワしてきたので、その場でツイッターを使って
実況中継を始めてしまいました。まずはその内容をまとめたいと思います。
なおシンポジウムには富山県、岐阜県、岡山県、徳島県、高知県、熊本県、
鹿児島県の諸地域からの発言が続きました。以下、ツイートした内容です。

*******

20120414 小水力集会会場より

小水力集会に来ています。会場がかなり埋まっています。代替エネルギー、
小水力への感心の高さが現れています。今は各地域の実践の紹介。岐阜から
の発言がなされています。アルプスもあって、水の豊かなところで、さすが
の報告です。

岐阜の取り組みは、高専中心です。富山も参加してます。学校間で競いなが
ら、地域の電気を賄うことにチャレンジしています。学生の学びと発電、
コミュニティ形成が一つになっているのがなんとも面白いです。

続いて立命館大学の学生たちの岐阜での取り組みが紹介されています。幾つ
かの学部の混在チームです。小水力が、学際的な要素を持っていることが分
かります。彼らは歴史的取り組みの調査をしたようです。

岐阜に「ときの家」という拠点を作ったとのこと。メンバーの多くがもう卒業
なのだそうですが、ここにこれからも集うそうです。ちなみに岐阜での取り
組みは、規模の小さなもの。たがらこそ教育にも使える点が興味深いです。

続いて高知県です。「高知というとみなさん遠くてひるむと思いますが、高
知市から行くのにもひるむようなところで取り組みをしています」と高知県
の西での活動を紹介。高知県の発言はジョークだらけでとにかく面白いです。

高知の人、取り組みの写真を見せて、「細かく話すのは面倒なので、現場に
みに来て下さい!」と話して終わってしまいました。さすが高知!このアバ
ウトさがいい。よくは分からないけれど何かが進んでいることが伝わって
きました。

続いて富山からの報告です。やはりアルプスの麓ですね。毎年、県内に向け
て新エネルギーフォーラムを行い、小水力実現の気運づくりを目指している
とのこと。昨年は700名規模の催しを実現したそうです。すごいですね。

山間地で小水力実験システムを稼働していますが、山間の方は電力仕様が少
なくそれとセットで動いているとのこと。しかし冬は川が凍るのでそれをど
うするかが課題だそうです。

続いて岡山県、徳島県と続いています。ともにがれき受け入れ反対を表明し
ているところですね。徳島県では産官学での取り組みがなされているそうで
す。県土の80パーセントが森林。吉野川の豊富な水もあります。

徳島県は各地域での実証実験の報告を行っています。取り組みが厚いです。
環境省の依託事業としての地域主導型再生可能エネルギー事業化検討にも取
り組んでいます。かなり組織的ですが、市民的イニシアチブがどうなってい
るのか、もう少し聞きたい気がしました。吉野川可動堰反対の経験が生きて
いることでしょう・・・。

徳島県からは、課題として、電気を何に使うか、事業主体がどこになるのか、
資金をどうするのか、市民的熱意をどう作るのかが、他の地域にも共通する
だろうものとして提起されました。

次は九州熊本です。このままでは地域が枯渇する。地域の宝を掘り出すと力
強く宣言。発言者の町には48もの滝があるとか。素晴らしいところだそうで
すが、九州電力が狙っているとか。九電に取られるとエネルギーは地域にこ
ないそうです。会場から頑張れの意味で拍手が起きました。

熊本では砂防堰堤を使った発電に取り組んでいます。その場合、道路建設を
伴わない。これに建設業者が反発したそうですが、業者の力こそ、発電に必
要と説得したとか。それやこれやで10年で過疎化を打ち破ることが目指され
ています。

熊本は棚田を守ることも目指しています。そのために農業用水発電を目指し
ています。美しい棚田の写真を見せて、私たちはこれを守りたいと格調高く
語られました。

次は鹿児島県です。霧島山の麓でここも水が豊ですが、やはり過疎化が進ん
でいます。これを何とかしたいとのこと。性急に走っているそうです。「鹿児
島は何でもはじめたらいい加減にどんどん進むんです」とのこと。どこか高知
に似た伸びやかさがある。

次は京都のNPO法人美山里山舎からです。僕もよく通う原生相の芦生の森の麓、
かやぶきの里でも有名なところです。伏見工業高校と連携して、独自のら旋型
水車を使い、改良を重ねています。電気の利用は無線LAN活用に使い、観光に
貢献しているそうです。

地域からの発表は以上ですが、これまでのこの国の「経済成長」から取り残され、
過疎化に直面してきた地域、だから豊かな自然が残っているところが次々と手
を上げていることが見えてきました。この国の再生の可能性がここにありそう
です!ひとまずツイートを閉じます。

********

どれも発言のごく一部を切り取って発信するのが精一杯だったので、十分に
内容をお伝えできていないのですが、行間から当日の、あるいはそれぞれの
地域の方たちの行動の雰囲気を掴み取ってくださればと思います。いきいきと
した息吹が伝わると良いのですが。

ツイートの最後にも書きましたが、僕はこの次々と続く地域からの発言を聞い
ていて、小水力発電で作られつつあるのは、単なる電気なのではない。町の
復興、あるいは新たなるコミュニティの創出が、発電を通じて生まれつつある
のだということをひしひしと感じる思いがしました。

だからそこには「代替エネルギー」という言葉だけでは見えてこないもの、
もっと深い可能性がある。エネルギーの作り方が、町のあり方を変え、人々の
あり方、集い方を変えていくのです。まさにそこにこそ真の「代替エネルギー」
の可能性があると思います。

いや、そもそも、それはエネルギー全般にまつわる話なのです。これまでの明治
以来の工業化は、ひたすら大規模エネルギーに向かって邁進する流れだったとも
言えると思います。大規模なエネルギーを利用可能とすることによって、大規模
なプラントを建て、大規模な工業地帯を作り出していく。

そしてそこに人を呼び込み、移住させ、大規模工業圏、さらには大規模商業圏を
作り出していく。そのため第1次産業を切り捨て、地方の人々を都市部に移転さ
せ、農林漁業の上に乗っかる形で工業化を急ぎ、商業都市を拡大していく。

これが戦後の経済成長の流れでした。こうして日本は戦後10年で「もはや戦後で
はない」と宣言し、さらに60年代に高度経済成長を実現しました。新幹線が走り
出し、東名・名神高速ができて、物流規模がますます大きくなっていきました。

こうした中で電気の需要も増えてきました。これと相即的に、原子力発電も始め
られ、規模が拡大していった。都市圏から遠く離れ、過疎が始まった地域に、
次々と原発が建てられていきました。

日本の「経済発展」はますます拡大していきましたが、一方で第一次産業はどん
どん衰退していきました。何より後継者が育たない。人口が減り、街が維持でき
なくなり、限界集落が増えていった。それと引き換えに行われてきたのが、戦後
の「成長」だったわけです。

しかしそのもとで実は多くのものが失われてしまった。真っ先に挙げられるのは
日本の豊かな環境があちこちで破壊されてきたことですが、同時に、明治時代
までに営々と積み上げられてきた民衆的自治も壊されてしまった。

それはなぜか。水資源管理やエネルギー管理が、それまでの地域ごとの自治的な
あり方から、大規模河川整備や、大規模発電プラントの設営により、一極的・
官僚的管理に移行してしまったことが大きな要因としてあります。

こうして「地方」(これは中央という言葉の対概念です)のコミュニティの持つ
魅力はますます失われていった。いや地方だけでなく、実は旧来の多くのコミュ
ニティが疲弊しだした。そうして人々のつながりは薄れ、孤独な巨万の人々の
集合体としての現代都市が、ますます肥大していくことになったのです。


福島第一原発事故は、そうして走ってきたこの国の「経済成長路線」がもはや
大きな限界に突き当たっている中で、いわば象徴的に起きてしまった事故である
とも言えると僕には思えます。

世界の中でも抜きん出た都市化を進め、いびつな人口増加を続けている東京。
マネーゲームの中心地となり、市場経済の否定面が大きく露呈しだした東京。
その加熱したゲームの続行のために、福島で、新潟で電力が原子力によって作ら
れ、長い送電線を通して、メガポリスに送り込まれてきた。

その電気で、昼夜を分たず煌々たる光が東京を支配し、あたかも自ら火にいる
虫のように、マネーゲームへと人々が駆り立てられてきた。そうして駆りたれ
られればられるだけ、生き馬の目を抜くような競争の緊張感のストレスが増し、
澱んだ空気が町をおおってしまう。・・・もう長い間、私たちはそんな流れが
この国を覆い出していることに、うめき声を上げてきたのではないでしょうか。

ミヒャエル・エンデの作品、『モモ』に登場する「灰色の男たち」の支配する町、
それが、明治以来の工業化路線、戦後の高度経済成長の行く末に私たちがみた
町なのだと思います。その流れの頂点に、原発54基が稼働する私たちの「今」が
作られてしまった。


私たちが自覚すべきなのは、もうこの先に、どんな「約束」も残っていないこと
です。生産力をあげてもあげても、暮らしが豊かにならない。それどころが仕事
が減り、収入が減り、若者の希望が減っていく・・・それが今の経済路線の行き
着いた先です。この経済路線を維持してなんになるというのでしょう。今すぐ、
方向を転じなければならないし、転じてしまえばいいのだと僕は思います。

そしてその大きな可能性が、小水力の取り組みにあるのではないか。いやこの
取り組みの向こうにもっと大きな何かがあるのではないか。僕にはそう思えます。
なぜか。小水力の取り組みは、地域を歴史を遡って見直し、とくにそのいいとこ
ろを掘り出して、明日につなげる試みにつながっているからです。

同時に、それを小規模で行なっていく。つまり誰もが一定の決定権を持ちながら
関与できる。そのことでこそ、自分が地域とつながり、人とつながっていることを
生産活動の中で実感できる。そうすれば、ことさら「絆」「絆」と連呼しなければ
ならないほどに、人々の、当たり前の「絆」が切れてしまった現代社会の病的な
あり方を超えられるはずです。


以上、どうも感性的で、論証が十分にはなされていない文章になってしまいまし
たが、僕なりに小水力への取り組みに触れて得たインスピレーションをまとめて
みました。ラフスケッチであることをお許しください。後日、もっときちんと
論じ直したいと思いますが、ともあれ私たちの国の変革は、こうした「地方」か
らの無数の変革の積み重ねの中に夢見ることができるように思います。小水力
の取り組みの拡大は、人々の、そうした「覚醒」を促進するものとなるでしょう。

最後に、この集会をご準備くださったすべての方、とくに各地の奔放なエネルギー
のつなぎ役を担われている古谷桂信さんの取り組みに感謝を述べて、ひとまずの
感想のまとめとしたいと思います。







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明日に向けて(450)『関西でも小水力発電を!』 公開シンポジウムへ(京都、本日14日!)

2012年04月14日 10時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120414 10:00)

本日、14日に大飯原発再稼働に向けて枝野大臣が福井県庁にやってくると
いうことで、京都からも多く方が急きょ、福井県に向かっています。
現地での行動にエールを送りたいと思います!

僕自身は、午後から行われる「関西でも小水力発電を!」公開シンポジウ
ムに参加します。これもとても大切な取り組みです。直前のお知らせで
すみませんが、末尾に案内を貼り付けます。

僕は原発の稼働をとめることは本来、代替エネルギーの問題とは無関係だ
と思っています。原発はとにかく危険すぎるからとめなければならないし、
同時に、未来にわたる管理・処理費用は天文学的であり、百害あって一利
もないものだからとめるべきなのです。

しかし原発にかえて、火力発電をと考えるとそれがいいとも言えない。大気
汚染の問題があるからです。その点で、現在の火力発電や、大規模ダムによ
る水力発電を見直していくためにこそ、代替エネルギーが必要だと僕は思い
ます。そのためには現在の原発をのぞく発電システムの問題点に着目する
必要があります。

火力発電の問題は、大気汚染とともに、枯渇しつつある化石燃料に依拠して
いる点にありますが、大規模ダムはさまざまな環境破壊の元凶であるととも
に、数十年もたてば川が流してくる土砂で埋まってしまうため、「ムダ」な
代物でもあります。

ではそれに代わるものは何かと考えたときに、実は日本は自然エネルギーの
宝庫であることが目に見えてきます。太陽光、風力、地熱、波力などさま
ざまな自然の力の活用が可能です。

中でも有利なのは小水力の活用です。なぜなら日本は降水量が世界の中でも
抜きん出で多く、しかもたくさんの山地があることで、急峻な流れがあって
エネルギーに不可欠な落差が保証されているからです。さらに森林面積が広
く、山の保水力が高いため、年間を通して安定的に水が流れるという強みも
あります。

さらに重要なのは、小水力は、小規模コミュニティーでの取り組みにむいて
いることです。旧来の発電は、大規模なシステムに依存してきたがゆえに、
政治権力や経済界との癒着構造を生んできました。そこにさまざまな歪みが
生まれたのであり、そうした大権力を作ることのない、小規模な発電への
取り組みを増やすことが、民主主義を豊かに発展させるためにも不可欠です。

・・・それでは電力が賄えない?いやいや、代替エネルギーだけでなく、
私たちはエネルギーの使いすぎにこそ、目を向けなければなりません。とくに
煌々と灯りをともすことで、寝なくなってしまった町、夜のやすらぎを忘れて
しまった私たちの生活をこそ、捉え返す必要があります。何より心身の健康を
私たちは電気依存生活によって大きく損ねてしまっている現実がある。だから
僕のモットーは、「電気使用を少なくして、生活をよくしよう!」です。

その点でも、それぞれのコミュニティーの単位で、必要なだけの電気を発電し、
原発と揚水発電の関係のように、不必要に溜め込んで、無理やり何かに使うこ
とをしなければならないようなシステムとこそ決別していく必要がある。それ
やこれやの新たな可能性をたくさん秘めたものが小水力発電だと思います。

何より、水車の活用は、私たちのご先祖様たちが、つい「昨日」まで行なって
いたこと。だからこそ温故知新で、これに臨んでいくことができる。そんな
小水力の可能性をともにシェアするために、福井現地行動と固く連帯しながら
本日の小水力集会を成功させたいと思います。可能な方、ご参加ください!

***********

『関西でも小水力発電を!』 公開シンポジウム

再生可能エネルギーの中でも、身近な水の流
れを利用する小水力発電は安定性に優れ、まず
最初に利用すべき資源といえます。しかし、ま
だ、その利点や特徴はあまり知られてはいませ
ん。西日本の小水力利用推進協議会のメンバー
が一堂に会したこの機会に関西でも小水力利
用を広く正しくお伝えします。

2012年4月14日(土)午後2~5時
場所:キャンパスプラザ京都5階第一講義室
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=593

◇基調講演
『日本の小水力、歴史と現状―全国小水力利用推進協議会の活動を踏まえて―』
小林久氏(茨城大学 全国小水力利用推進協議会理事)
◇最新情報報告
『固定価格買い取り制度と規制緩和の現状について』
松尾寿裕氏(小水力開発支援協会理事)
~ 休憩 ~
◇西日本小水力シンポジウム
出席予定地域、富山県、岐阜県、岡山県、徳島県、高知県、熊本県、鹿児島県

いつ、どこで、だれが、何の目的で、どのような小水力発電を、いくらで、
取り組んでいるのか?やってみてどうだったのか?お伝えします!

※料金無料 お問い合わせ 古谷桂信katsunobu-furuya.1188@ezweb.ne.jp
(090-1899-8900)
※問い合わせはできるだけ携帯メールへの連絡をお願いいたします。
終了後、懇親会あります!
■主催 京都大学東南アジア研究所実践型地域研究室

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明日に向けて(448)燃料プールの恐ろしさ(訂正。共用プールの燃料棒は、63745本ではなく6375本)

2012年04月11日 21時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120411 21:30)

明日に向けて(447)で、元スイス大使の村田光平さんの発言についてご紹介
しましたが、その中で大きなタイプミスをしてしまいました。福島第一原発
4号機の近くに共用プールがあり、そこに燃料棒が63745本あると誤記してし
まったのですが、正しくは6375本です。訂正してお詫びします。

読んでいただいた方からの指摘があり、ブログについてはすでに訂正しました
が、メールマガジンでお送りしている方には、ここで訂正をお伝えすることに
なります。どうも申し訳ありません。

さて訂正だけにとどまらず、全国の使用済み燃料の状態に関してのリサーチを
行なったところ、東京新聞が3月9日1面に「全国54基1万4000トン 核のごみ
増殖 保管余力3割」という記事を載せていたことを知りました。しかしなぜか
WEB上から消えてしまっている。それでこの内容を紹介すると共に、これを載せ
たブログのアドレスを記しておきます。
http://p.twipple.jp/iMrRX
http://plaza.rakuten.co.jp/hifumi369/diary/201203140001/

これによると、昨年9月段階で、使用済核燃料は計14000トンもあります。それ
ぞれの原発ごとに見ていくと、以下のごとしです。

北海道 泊原発  380t
青森  東通原発 100t
宮城  女川原発 420t
福島  第一原発 1960t
福島  第二原発 1120t
新潟  柏崎刈羽 2300t
茨城  東海第二 370t
石川  滋賀原発 150t
静岡  浜岡原発 1140t
福井  敦賀原発 580t
福井  美浜原発 390t
福井  大飯原発 1400t
福井  高浜原発 1180t
(福井原発銀座) 3550t
島根  島根原発 390t
愛媛  伊方原発 590t
佐賀  玄海原発 830t
鹿児島 川内原発 870t

表からもわかるように、福井県の原発銀座には3550トンと、原発立地県の中
では最高の量が集積されています。再稼働が狙われている大飯原発には、
柏崎刈羽、福島第一につぐ、3番目の1400トンが貯められており、すぐ近くの
高浜原発には、4番目の1180トンが貯められています。 

このほかに、青森県六ヶ所村の再処理施設に、施設単独では国内最大の2860
トンがある。合わせると、約17000トンの使用済核燃料が私たちの国にあります。
非常に恐ろしいのは、これらのほとんどが、密閉性のある原子炉ではなく、
災害に非常に脆弱であることが証明されたプールに沈められていることです。
そのどこにも、今、福島第一の4号機で具体化しているような危険性があります。

記事によると、全国の燃料プールの総容量は20630トン。すでに7割が埋まって
おり、残りは6400トンしかないとされていますが、実はこの数値も操作された
ものであることを、「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」が、昨年、
的確に指摘していました。

これは、昨年の事故直前の3月3日に発行された「美浜の会ニュース」に発表
されたものですが、まず六ケ所村は、プール容量が3000トンとされているも
のの、日本原燃が1996年に国に出した変更申請では、事実上のプールの保管
上限が2600トンとされていたのだそうです。これを上回り、プール容量の
ギリギリまでの保管が行われているのです。

さらに各サイトでは、号機間のプールの共有化が行われると共に、プールの
「リラッキング工事」が行われているそうです。これは燃料棒を、もともと
の設定とはちがって、ぎゅうぎゅう詰めにしてしまい、容量を増やすことで、
すが、この手で高浜3号機の場合、貯蔵容量が663体から1240体に増やされて
います。4号機にも同じ措置が取られている。さらに関電は、大飯原発でも
同じ工事を行うことをほのめかせていたそうです。

こうした操作をしなければ、すでに総容量は7割を大きく越えていたことが
明らかです。そしてこの操作自身が、燃料プールの危険性をさらに増大させ
ています。詳しくは以下をご覧ください。

美浜の会ニュース No.111 2011.3.3
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news111/news111top.pdf


それでは福島第一自身はどうなのかと言えば、すでに1号機から6号機までが
このリラッキングが行われていました。しかもそうまでしても福島第一は
「管理容量」の93%が埋まっていた。国内最大の使用率ですが、そのことが
今回の事故、とくに4号機プールでの火災、あるいは爆発の要因の一つになっ
た可能性が濃厚です。同時に、今抱えている危機の根拠のひとつともなって
いるのです。放射能の量が多く、重量も多く、そのうえ、危険な核分裂性
物質がぎゅうぎゅうづめになっているからです。

なお、これらのデータは、以下から見れます。内閣府原子力政策担当室が
平成24年2月23日付で発表した資料です。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/hatukaku/siryo/siryo8/siryo3-2.pdf


これらから分かることは、燃料プールの危険性は、核燃料サイクルなど確立
できず、使用済み核燃料の処理の展望がまったく見えないままに、原発の運転
が強行されるなかで、非常に大きく膨らんでしまったということです。

原発はどのような形で運転しても危険であり、使用済み核燃料の処理もまた、
どのようにしても危険でやっかいですが、日本の原子力政策は、最悪の選択を
重ねてきてしまったのです。まさにそのことで日本壊滅、いや世界壊滅の可能性
を作り出してしまったのです。

私たちの国が、ただちに全力をあげて取り組まなければならないのは、こうして
蓄積してしまった使用済み核燃料の安全管理に向けた長い道のりをスタートさせ
ることです。そのための絶対条件は、これ以上、やっかいな使用済み燃料を
増やさないことです。その点からも、大飯原発の再稼働は言語道断です!

燃料プールの危険性を広く伝え、原発再稼働を許さない声を高めていきましょう!

******************

以下、上記のブログから拾った東京新聞3月9日付のの記事を貼り付けておきます。

全国54基1万4000トン 核のごみ増殖 保管余力3割

東京電力福島第一原発事故で米国がもっとも心配したのは、4号機の使用済み核
燃料プールが干上がり、大量の放射性物質が放出されることだった。電気事業
連合会によると、全国の商業用原発54基に保管されている使用済核燃料は計
1万4千トン(昨年9月末現在)。その多くがもって行き場のないまま稼働中の
原発の建屋内で保管されるリスクは、事故後も変わっていない。(細井卓也)

820トンの使用済核燃料を保管する玄海原発(佐賀県)。プールで保管できる
容量は1070トンで、240トンしか余裕がない。九州電力は「2014年度
には満杯になる」(広報担当者)として保管量を増やす増強工事を急ピッチで
進めている。

電事連によると、全原発の使用済核燃料プールの保管容量は2万630トン。
このうち7割近くが埋まり、残りは6千400トン分しかない。全原発が通常通り
運転した場合、発生する使用済み核燃料は年間千トン。6年ほどで満杯になる
計算だ。1999年から各原発の使用済核燃料を受け入れている青森県六ヶ所村
の再処理施設も2千860トンに達し、限界(3千トン)が迫る。中部電力は
静岡県御前崎市の浜岡原発敷地内に専用貯蔵施設を造る計画だが、国への申請は
これから。当面はプールでの保管に頼らざるをえない。

*********

福島第一原発の共用プールの問題に関しては、僕も事故当初より着目してきました。
まだ「明日に向けて」というタイトルを付ける前の「地震情報」と題していたころ
の記事を紹介しておきます。

地震続報( 18 )政府がアメリカの支援断る・燃料棒 6400 本が他にも
2011年3月18日 9時15分
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/44857763e488c869d7c067b04fa9b45b



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