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丈山苑

2010年01月27日 | 歴史的建造物・史跡
愛知県安城市の 『丈山苑』 に行ってきました。

徳川家の家臣であった石川丈山が隠居のため京都に建てた「詩仙堂」を、生誕の地である

安城市和泉に再現したものです。


仙客來遊雲外嶺  
神龍棲老洞中淵  
雪如丸素煙如柄
白扇倒懸東海天

「富士山」 石川丈山作  吟じます! 
  
仙客来り遊ぶ雲外の嶺    せんかく きたりあそぶ うんがいのいただき
神龍棲み老ゆ洞中の淵    しんりゅう すみおゆ どうちゅうのふち
雪は丸素の如く煙は柄の如し ゆきは がんそのごとく けむりはえのごとし
白扇倒に懸る東海の天    はくせん さかしまにかかる とうかいのてん

雲の上にそびえる富士山の頂きを見ていると、(その神聖な姿に)仙人も舞い
降りて遊ぶであろうかと思われる。
さらにまた、老いた神竜がほら穴の淵に棲んでいるかとも思われる。
下界から仰ぎ望んでみると、雪は白い練り絹のように真っ白であり、立ちのぼる
噴煙は、あたかも扇の柄のように見える。
まるで白い扇が東海の空にさかさまに懸かっているようで、まことに雄大で
美しい眺めである。



江戸初期を代表する漢詩家で、儒学・書道・茶道・庭園設計などの才能もあり、

自適に生きた丈山のこころを、工夫を凝らした建築と、回廊式庭園の四季折々の

草木をとおして感じることができます。


建物には見どころがたくさんあり 見つけながら 謎解きをしながら

見学していく感じです。


丸窓が特徴的な「嘯月楼」は急な階段を登った2階にあります。
 


丸窓の小さな部屋です。 



嘯月楼では 庭園を眺めたり、月を拝んだり、瞑想に耽っていたのでしょうか。



建物も素晴らしいですが、せせらぎや、東屋、竹藪など、四季折々の風情が楽しめる

庭園も素晴らしく、暫く縁側に佇んでいれば、心の静寂を取り戻せると思います。


時折、ししおどしの音 和のアクセントです。


庭園を見ながら抹茶とお菓子を頂くことができます。





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