豊田市新盛町の大鷲院に行ってきました。
足助から5㎞ほど稲武方面に向かったところに看板があります。
扶桑山 大鷲院(だいじゅういん) と言い、曹洞宗のお寺で裏山にある磨崖仏が有名。
総欅造りの山門には、山岡鉄舟の筆による「正法」の額があります。
山門を潜ると、石碑が到る所に立っていて、古そうなものは達筆過ぎて読めませんが
新しいものは、いろいろタメになる言葉が刻まれていて、それを一つ一つ確かめながら
歩くのも楽しみの一つだと思います。
参道はモミジのトンネルになっていて、かなりの巨木ばかり 紅葉の時期が楽しみ。
本堂は比較的新しい。
安全祈願のお参りを済ませて、裏山の磨崖仏拝観へ。。
散策コースは山頂までの登りが約20分、下りが15分くらい。
順路のいたる所の岩に、仏様が彫刻されています。
昔は修業の場ともなっていて、岩をよじ登る業などが行われていたそうです。
役行者(えんのぎょうじゃ)像。
7世紀後半の山岳修行の開祖、厳しい修験道のシンボル=このお寺の理念が
伺えます。
どれくらいの樹高があるのか。
ちょうど登山道のすぐ脇にあるので、下から見上げるだけなのでわからないけど
迫力満点の巨大な樅の木です。
いつからここにあるのか、どこから転がって来たのか。。 単独の大きな怪石がごろごろ。
ここにも仏像が彫られています。
三重県の石山観音のような、大物の磨崖仏は一つもありませんが、その数が多い。
弘法大師が88体 観音様が~100体 ほどあるそうです。
彫られた時期は明治初~中期頃。
山頂近くにある八丈岩。
化猫伝説がある大きな岩塊で、いかにもという感じの、パワーが来ている場所です。
海抜500mの山頂、見通しはきかないが、木漏れ日が幻想的。
ここからは下り、滑り易いので慎重に下る。
山頂付近は巨岩怪石がごろごろ
帰りのコースは、磨崖仏は少ないです。
無事に降りてきました。
横から見るとお寺の石垣も凄い立派、お城の石垣のようです。
この石垣工事を文化13年(1816)大飢饉の際に難民救済のため、人夫賃を寺の米で
支給する目的で造ったそうです。
(注意)
コースは未舗装で急斜面の上、落ち葉が堆積していて滑り易く、また、断崖になって
いるところも数ヶ所ありますので心して歩く必要があります。
(サンダルでは無理です)
あと、山全体が昼なお暗い感じなので、夕方日没近くには入山しない方が賢明です。