今はあまり見かけなくなった「がま口」の留め金部分。
留め金を閉じるとき、「パチン」という音がする。
この「音」がどうすればでるかは、図面に書けない。
感覚で覚えていくしかないないが、
今はこの音を出せるようにつくれる職人が減った。
一見ローテクに見えるが、
じつは「完成され、成熟した技術」の結晶である雑貨
それをつくってきた経験と、そこから生まれる発想こそ、
世界一のものをつくる確かなペースになっている。
「気持ちは図面に書けない。」
皆さんの仕事だってマニュアルに書けない部分こそが、
他人にはできない、
あなただけの発想が生きるところなんじゃないかな。
「仕事がおもしろくなる発想法」
岡野 雅行著
長年、飼育担当者が作り上げてきた魚の飼育マニュアル。
マニュアルに書けることは定量的なこと、ビジュアル的なこと。
でも感覚的な事は書けない。
岡野さんのおっしゃる事はとてもよく理解できる。
飼育建屋に入ったときの空気とか気とかという感覚的なもの!
一瞬でその日の魚の調子がわかる、まさに職人芸である。
そういうことを知ってか知らぬか、
評価とか、人事異動とかそういうもので
その職人芸的な感覚や智慧の継承を絶ってしまう。
そんなことがよくある。
何が大切で何を後世に伝えていくのか、
我々管理監督者は常日頃から考えていなければいけないと思う。
早起き鳥
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