認知症の進んだ患者さんは、
熱が出て肺炎を起こしかけていても、
自分ではそのことがよくわかっていません。
多くの場合、急に病院に運び込まれて
精神的に追い詰められた状態になります。
突然知らないところへ
連れてこられたかと思ったら、
いろいろな機械にかけられたり、
腕に針を刺されたりするのです。
悪い人に拉致されて
拷問にかけられているようなもので、
強い恐怖心が湧きます。
だから暴れます。すると拘束される。
なぜか腕に針を刺されて
わけのわからない薬剤が注入されていて、
嫌がって取ろうとするとベッドに縛り付けられる。
誰だってパニックになるでしょう。
おそらく恐怖のどん底に
突き落とされた気分だと思います。
「平穏死」という選択
石飛 幸三 著
「どうして病院に連れていかないのか!」
と介護老人を抱える同居家族の対応に
遠くにいる家族が訴えるシーンをよくみかける
毎日介護に明け暮れている
家族の苦労は並大抵ではない
でも老人のことを考えれば、
病院に連れていって
薬漬けやチューブで繋がれることを
不憫に思い自宅で介護を続けている
そこへ遠くの肉親がやってきて、
かわいそうにどうして
病院に連れていってあげないのか?
そう思う遠くの者の気持ちもわからないではない
でもそれは遠くの者の気持ちであって、
介護されている老人の気持ちではない
自分の気持ちよりも
老人自身の気持ちが優先されるべきだと思う
家族のジレンマというか、そんな苦労が絶えない
そんな境遇に立ち至ったらどう考えればいいのだろう・・・!
早起き鳥
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