早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

自殺するヒーロー...!

2016年04月16日 04時33分26秒 | 読書







 その限りで私が知っている

最も悲劇的なアスリートは

最後の最後に

日本人念願の日章旗をはじめて

メインスタジアムのポールに掲げた

マラソンの円谷幸吉選手でした。


「父上様、母上様、

三日とろろ美味しゆうございました。

干し柿、モチも

美味しゆうございました。」


「父上様、母上様、幸吉はもう

すっかり疲れきってしまって走れません。

何卒お許しを下さい。

気が休まることもなく

御苦労、御心配をお掛け致し

申し訳ありません。

幸吉は父母上様の側で

暮らしとうございました」


  「老いてこそ人生」
          石原 慎太郎 著
     






 円谷選手が自衛隊宿舎のベッドで

ひとり静かに手首を切っての自殺

この衝撃的なニュースはなぜか

僕の記憶にもある


なんとも痛ましい、

悲しい出来事だったろう

銅メダルに甘んじた、

無様なレース展開を恥じていたのだろうか

次期オリンピックへの期待に対する不安なのか

それははかりしれない


それにしても彼の遺書は

あまりにも痛ましく切ない

そして美しい

鹿児島知覧から飛び立った

若きパイロットの遺書を

彷彿させるような切なさを感じる


とはいえ、

リオ五輪への選考が

各種競技で行われており

もちろん僕も、大きな期待を抱くけれど、


「リオでは競技を楽しんできます」

とコメントするアスリートも多い

やはり円谷選手ほどでなくても

頂点を目指して頑張って欲しい


と都合の良い自分の気持ちも如何ともしがたい


     早起き鳥




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