早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

世の無常という現実...!

2016年04月15日 04時31分11秒 | 読書







 お釈迦様の弟子達との

対話が記されている最古の聖典

「スッタニパータ」の中に

幼い子供を亡くしてしまった母親が

嘆き悲しんで釈迦に


「この子をなんとかしてください、

生き返らせてください」

と哀願するくだりがあります。


すると釈迦は、

「もしあなたがこの町のどこかで、

一族の中からいまだに

死者を出していない家をみつけたら、

かならず願いをかなえてあげよう」

と答えます。


悲しみに動転している母親は

言われたまま夢中になって

そうした家を探しまわるが

そんな家のあるはずがない。


するうちにその母親も気が鎮まり、

世の中の無常という現実、

原理に気づいて悲しみを

治めるという挿話です


  「老いてこそ人生」
          石原 慎太郎 著
     






 人間はいざ自分のこととなると

まるでわかっておらず

いやわかってはいても

その気持ちをどうすることもできない

そして焦り苦しみ悲しむのである

それが人間というもの


その焦り苦しみを外に向けたら

だれでもが体験していることと知って

はじめて自分だけのことではないと気づく


その気づきを与えてくれる

よりどころがあるかないか

それは生きていく上で

大切なことだと思う


それがある人には宗教であり、

ある人には本であり、

また人との出会いなのかもしれない


つまり人は誰でもいつかは死んでいく

そのどうしようもない無常を

受け入れるしかないようである


     早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。