早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

退却の決断!

2009年09月30日 04時35分57秒 | 読書




好古の目の前で士卒がバタバタとたおれた。
戦況がいかに不利であるかは好古にも十分わかっている。

が、好古の理性がかれに要求しているのは、
この局面のこの段階で退却すればすべをうしなう
ことになるだろうということである。

これが、日露騎兵の第一戦なのだ。
つねに最初の戦いが大事であり、
ここで負ければ日本の騎兵の士気に影響し、
わるくゆけば負け癖がついてしまうかもしれない。

ここで退却すればロシア騎兵に自信をつけさせ、
今後の戦闘でかれらはいよいよ強くなるだろう。

 「坂の上の雲」 司馬 遼太郎著









こういうケース、
ロシア軍の場合は陸軍にしろ、海軍にしろ
全てのケースで退却を決断した。

本来退却する状況でもないのに、
退却しているのである。

でも、日本軍はどんなケースも
退却することなく耐えて耐えた。
まったく日本人らしい。

 こんなシーンもあった。
ロシアの援軍がシベリア鉄道で輸送されている。
でもその鉄道周辺には
ロシア軍の遺骸が放置されている。

そんな車窓を見つめながら、
援軍の士気が上がるはずがない。
戦わずして、戦士喪失である。

いかに士気をあげて
モチベーションを高く維持させるか、
指揮官はよほど慎重に
そして末端への配慮心配りが必要である。

二階級特進に加えて、昇給倍増!
こんなニンジンをぶら下げられたら、
どうするだろう…。とふと思った。

      早起き鳥




「ブログランキングベスト10間近!
読者の皆様の応援ポチよろしくね…!



◆◆現在15位◆◆




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。