早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

もはや野心ではなしに...!

2016年08月21日 03時55分55秒 | 読書







 昭和51年年末の総選挙で

自民党は大敗し三木内閣は崩壊した。

おれは無所属で立候補し、

雪の中を大型の四輪駆動車で走り回り

17万近い得票でなんとか当選を果たした。


それから1年余りして

母親のフメが86歳の天寿を全うしたのだった。

この出来事はおれに

様々な感慨をもたらしてくれた。


それは何と言っても

人間の人生の限りについてだ。

この俺に残された時間の中で

何ができるのかということ。


もはや再び政治家として

最高の地位を狙うなどという

野心のためにではなしに、

俺は俺なりに尽くしてきた

この国のために表には立たずとも

陰からであろうと俺なりに何ができるか、

何をするかということだと思っていた。


  「天才」
          石原 慎太郎 著
     









 昭和51年の総選挙で角さんが

総選挙で当選を果たしたことは

今でも覚えている

その頃の自分の頭の中では、

角さんは金まみれの総理大臣、日本の恥

とさえ思っていた。

でも選挙でミソギを済ませて

政治家としての地位を確保したのだから

新潟の人たちにとっては名君、

新潟という地域さえ悪く思えるほどの風評だった


その角さんの本当の心がどうであったのか

政治家は死ぬまで政治家

大物であるだけにミソギをすませば事足りる

それが選挙!なんとも不思議な制度である

この選挙で角さんは

どれだけのお金を使ったのだろう


きっと自分が先頭に立ち、

金のかからない選挙をしたのだと思うけど

金というものの力を

まざまざと思い知らされたことと思う


5当4落という言葉を思い出した

4億の選挙資金だと落選、5億で当選

このわずかの差、

いやこの1億の差は大きなハードルであろう


その資金を角さんは

自分自身が仲間のために調達していた

そしてその努力たるや凄まじかったことだろう


そして無所属になり、

当選をはたしたのだから

選挙の角さん、なによりも選挙に強い男

逮捕されても当選を果たす大物である


     早起き鳥




人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。